兵藤一誠に憑依した人柱力   作:ガーディアン

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四十八

どうしてこうなった……

旧校舎近くの広場にいるが、殺気が渦巻いていた

木場のエクスカリバーに対する憎しみが溢れていた

あいつの表情、いつもと違いすぎる

普段の日常ではニコニコと笑って、みんなと話していたのに

今回は違いすぎる

 

部室でイリナとゼノヴィアに決闘を申し込んだんだ

俺はその場で止めようとしたが、木場の感情が収まりきれず、

二人も了承したのだ

 

リアスの姉ちゃんも止めようと必死だったが

主の言うことを訊かないあいつには無駄だった

 

「木場さん、大丈夫でしょうか…」

「難しいと思うぜ。今の木場には、戦うことにしか頭にないようだ」

「祐斗…」

姉ちゃんも心配している

 

「上級悪魔である、リアス・グレモリーの下僕。

その実力を確かめて貰うよ」

「でも、聖剣は悪魔にとって大ダメージだよ?

いいの、死んじゃうかもしれないよ」

「心配ない。手加減はするさ。

ここで問題ごとが起きれば、ミカエル様に会わす顔がないからな」

二人の会話

随分余裕のようだ

 

恐らく、木場の感情を読んで安い挑発をしているだろうな

「舐めてもらっちゃ、こっちは困るね…」

乗っちゃった…

 

両者、剣を構える

 

「ふふふ…」

木場は不適に笑った

「何がおかしい?」

ゼノヴィアは木場の突然の笑いに疑問符を立てた

 

「まさか、ここでエクスカリバーと出会うなんてね…。

僕は非常に幸運だと思うよ…。

これでやっと…、僕の目的が、想いが果たせる!!」

 

言葉と同時に、広場に無数の剣が出現

木場の神器が発動したんだ

 

魔剣創造(ソード・バース)。噂には聞いている。

では、始めるとするか!」

「フフ♥」

ゼノヴィアは布を取り払い、イリナは腕の付けている布を変化させる

 

木場はダッシュし、ゼノヴィアに向かった

「光を喰え!光喰剣(ホーリー・イレイザー)ッ!!」

木場の魔剣から黒い線が飛び出した

 

ゼノヴィアの聖剣に纏わりつく

「これで、君の剣を終わらせる!」

「それはどうかな?」

「!?」

 

一閃、ゼノヴィアは剣を振るっただけで、黒い線をかき消した

「くそッ!!」

 

ガキィィッ!!

刀身同士がぶつかり、攻め合いになる!

 

だが…

「ハァァッ!!」

ゼノヴィアの気合の一声と同時に木場の剣を壊した

 

それと同時にゼノヴィアは剣を地面刺す

ドウウウゥゥッ!!!

 

「おわッ!?ととッ!!?」

「きゃあ!?」

 

地面が突然ゆれ、土煙が舞う

巨大なクレーターが出来上がり、中心にいる彼女はニヤリと笑った

 

「これほどの力が…!?」

「余所見は禁物だよ!」

「!?」

 

イリナも揺れに動じず、木場に接近

木場は新しい剣を創り、再びぶつかりあう

 

「甘いわね!」

イリナの剣が変化した

グニャリと曲がった剣が木場に向かった

 

木場は退き、避ける

 

魔剣創造(ソード・バース)ッ!!!」

木場の一言で魔方陣が出現

さっきよりも剣が多いが

 

ガキイィィィッ!!!

虚しくも、ゼノヴィアの聖剣には及ばなかった

 

「くそッ!!?」

木場は舌打ちをしながら、再び接近する

 

「ほらほら!」

イリナは動きを読んだのか、側面から剣を振るった

いつもの木場ならこの攻撃は難なく避けれるが

 

ガキィィッ!

「うあっ!?」

 

避けきれず、攻撃がかすった

 

立ち上がろうとするが…

「うう……!?」

 

「聖剣のダメージが効いてるみたいね」

イリナはニコニコしながら木場の様子を伺う

 

「先輩。もう少し張り合いがあると思ったが、この程度でがっかりだ」

ゼノヴィアは呆れた様子

それもそのはず

今の木場の状況を見て

オカルト研究部のメンバー全員は不安を持っていた

 

「負けるわけには………」

「「?」」

 

「僕は…、負けるわけにはいかないんだアアアアァァァァァァッッ!!!!」

木場は力を振り絞り、自分よりもさらにでかい魔剣を作り出す

 

あいつ、自分に不利なものを!?

 

「うおおおぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!」

木場の足が遅い

無理もない、あんなにでかい剣を持つのにどれぐらいの力が必要か

 

スピードを使っていない…

ただ、エクスカリバーを壊すだけで頭がいっぱいなんだ

 

 

「はぁ…」

ドゴッ!!

 

「ガッ!?!?」

ゼノヴィアの剣の柄が、木場の腹部を襲った

 

木場はそのまま倒れこんだ

 

勝負は二人の勝利

木場は敗北した

 

「聖剣で切る価値もない…」

 

「まだだ………」

「「!?」」

 

木場はもう限界寸前なのに、決闘は終わったのに…

「まだだあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!」

 

再び、二人に取り掛かろうとする

仕方がねぇ!!

すぐに後ろに回り込み、木場を抑える

 

「離せ…!?」

「落ち着け、木場。

勝負は終わったはずだ」

 

ゼノヴィアとイリナはこの光景を見て剣を締まった

 

「パワーで勝負を焦ったな。

私たちはここで立ち退いていくぞ」

「じゃあね、イッセーくん♥」

 

木場の敗北

オカルト研究部にとってこの事は痛かった

 

 

「待ちなさい!?祐斗、主である私の言うことが訊けないの!?

勝手なことは許さないわ!!」

夜、部室で姉ちゃんの怒鳴り声が響いた

 

「部長、僕は目的を果たすことを思い出したのです。

僕は、エクスカリバーを許さない。

ここで見逃せば、僕は後悔します」

「私はあなたを心配して止めているのよ!?

行かないで、お願い!」

「すみません。僕は復讐を果たします」

 

木場は出て行こうとする

「待てよ」

「なんだい、イッセーくん。

僕は君と話をしている暇はないんだが…」

「お前、復讐を果たす、と言ったな」

 

俺の質問に、木場は呆れていた

「そうだよ。何か問題でもあるかな?」

「何で、復讐をするんだ?」

「僕の同志たちを想いを果たすためさ。

《聖剣計画》の犠牲者は僕だけじゃない。

僕と同じ同志は殺された。聖剣にね。

きっと、同志たちも、聖剣に復讐したいだろうね。

だから、生きている僕が、果たすだけだよ」

木場の想いを訊いた俺は…

 

 

「馬鹿か、お前は」

『!?』

この場にいる全員が驚愕した

木場は怒りの表情を見せる

 

「馬鹿、だって……!?

もう一度言ってみろ!?

次に言ったら、ただじゃすまないよ!?」

「どうだか、今のお前じゃ、すぐにやられるのがオチだと思うぜ」

「……!!」

 

木場は歯軋りを立てる

「復讐なんて馬鹿な行動はやめろ。

俺は今まで、そんな奴を何度も見てきた」

 

サスケ、長門、オビト…様々見てきた

そして、俺もな……

 

「復讐を果たしたら、お前の心は満たされるだろうが、

死んだ同志たちはそうじゃないと思えるがな」

「君に何がわかる!?

僕たちの痛みが!?」

「わかるから言っているんだ。

同志たちもきっと、今のお前を望んじゃいないぜ」

 

この言葉を訊いて木場は俯いた

そして、扉を開く

 

「祐斗!?」

リアスの姉ちゃんは必死に止めようとするが

「僕は…。復讐を果たすだけだ…!!」

 

扉を強く閉め、出て行った

 

「祐斗……」

姉ちゃんを初め、オカルト研究部のメンバーは悲しい顔をしていた

 

木場…

復讐は憎しみを生むだけだ




匙を出すのを忘れていたので、次回出します
めっちゃタイミング悪いけど…
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