邪魔だと思いましたら、遠慮なくどうぞ
六十 使い魔の森の異変
今日もオカルト研究部に来ているけど…
「……あれは地獄だ。想像をはるかに超える地獄だ……」
「俺たちこれからあれの相手をするのか……?
俺、もう逃げ出したいぜ……」
どうしたんだ、あいつら…?
「……昨日の契約先の人がちょっと問題が有ったらしいです」
小猫ちゃんが言う
「まぁ、変な人に会うのは一度や二度ぐらい…」
「お前は会っていないから、そう言う事が言えるんだぞ!?」
「そうだ、漢女に会っていないお前に、俺たちの気持ちがわかってもらうものか!?」
「お、漢女…?」
訊いたことのないフレーズだな
なんだ、新種の虫か…?
「怖かったよ~!?漢なのに魔法少女に憧れてんだぜ!?
あんなムキムキなボディーに魔法少女属性はいらないと思うのに、
やたらと進められて挙句の果てには、ダンスまで教えられたものだ!?」
「『魔法で魔物を倒すニョ☆』と言われていくつか突っ込みを入れたかったわ!?
あんな体じゃあ、拳で倒せるはずだ!?何で魔法限定なんだ!?
なんで語尾に『ニョ☆』を付けるんだぁぁぁぁぁッッ!!!??」
二人とも泣きながら昨日会ったことを叫んでいた
なんていうか、強く生きろよ。二人とも…
「そろそろ、本題に入りましょうか…」
リアスの姉ちゃんも呆れながら話し始めた
「実は、使い魔の森に異常な魔物が住み着いたらしいの。
ザトゥージからその魔物の討伐の依頼が来ているのよ」
使い魔の森は以前、見学ということでアーシアも連れて行ったことがある
そこでは色々な魔物がいたよ
超肉体美のウンディーネとか女性の衣服を溶かすスライムとか、触手やら
特にスライムで服が解けた姉ちゃんたちに見惚れてしまったら、小猫ちゃんから鉄拳を食らった
「緊急を要するらしいから、今すぐ行きましょう。
イッセー、アーシアも付いて来てくれる?」
「すぐに済むなら」
「私もどんな魔物か見てみたいです」
レイランやレイナーレたちはお留守番で
イタチやネジは今はいない
近くの住処に泊まって、それぞれの本部に報告するためだという
魔方陣の上に立ち、転移する
使い魔の森に着いた俺たち
「いつ見ても、不気味なところだな」
枯れている草木や異様に紅い空
「来てくれたか!」
帽子を被ってかっこよく決めているおっさんが現れた
「部長、誰ですか?」
松田が訊く
「大輔と良平は眷属になったばかりだから、紹介するわ。
この人は使い魔ハンターのザトゥージ。
私たちの使い魔も、この人のお陰で手には入れたのよ」
「おお!以前の坊主にアーシアちゃん!
それと…さえない二人だな。新人さんかい?」
「「さえない言うな!?」」
二人して突っ込んだ
「依頼を受けて来たけど、肝心の魔物はどこにいるの?」
「この先の湖で巣くっているぜ。
この前なんか、ウンディーネを捕食したらしいぜ」
あの肉体美の魔物が捕食!?
パワー溢れていたのに食われちまったのか!?
「どんな魔物なの?」
「怪魚マカラ。インド神話の魔物だそうだが、この地に迷い込んだらしいんだゼ」
インド神話ねぇ
バラモン教やヒンデュー教が有名だな
「まぁ人ならわかるが、魔物は別だ。
あいつらは自由に生きているから、この地に他の神話の魔物が来てもおかしくないゼ」
なるほど、外交問題に支障はないということか
「とにかく、行きましょう」
『はい、部長!』
湖についた俺たち
一見物静かな湖だけど
「気をつけな。マカラは自分の気配を隠しながら獲物を捕らえるんだゼ。
油断している敵に、一気にパックン!と人のみだぜ」
「マカラってそんなにでかいのか?」
「全長で二十メートルは軽く超えるゼ」
「「二十メートル!?」」
松田と元浜が驚く
とその間に湖が騒がしくなってきた
「来るぜ。頼んだぜアンちゃんたち!」
「頑張って下さい!」
アーシアとザトゥージはなるべく湖から離れて避難する
「来るわよ!!」
ザバアァァァァッ!!!
湖が波を起こし、巨大な生物が姿を現した
「ギシャアアアアアアアアアアァァァァァァァァッッ!!!!」
「「でけーーーーーー!!!??」」
魚の姿している化け物
あれがマカラか
だが……
ドオオオォォォォォォォンッッッ!!!!!
『ッ!?』
突如マカラが吹っ飛び、陸に上げられた
あの巨体が吹っ飛んだ!?
こいつ自らじゃない。明らかに衝撃音があった
「おやおや。騒がしいと思いましたが、意外な人物がいましたねぇ」
湖から別の声が聞こえた
て言うかこの声と口調、まさか!?
「鮫肌、このチャクラ、懐かしい感じでしょう?」
「ギババババババッ!!!」
青い肌とエラ、明らかに人とは言いづらいが人である忍
それと、あの懐かしい武器鮫肌を巧みに操れる奴はあいつしかいない
干柿鬼鮫
こいつもこの世界に転生していたのか!?
だけど、姿は変わらないまま
どうしてだ?
「さっきの怪物はあなたがやったの?」
「ええそうです。この湖の生物をやたらと食い荒らしていましたからねぇ。
お仕置きついでにですよ」
俺のことは話さない鬼鮫
チャクラでわかっているはずだけど、まさか、黙っているのか?
「私はですね、少々困っていまして。
目覚めた当初から、この地にいたのですよ。
ですが、さすがに魔物たちを食い尽くすことはできませんし。
住む所を探していましてねぇ。ちょうど話せる人が来たので、教えてもらいたいのですが?」
「ここは魔物が住む森で、一般の人は入れないわ。
というより、あなたは人間なの?」
もっともな質問だな
「ええ。人ですよ」
「なぁ、この人を寮に預からしてもらえないか?」
俺の提案にみんなが驚愕した
「そんなに悪い人じゃないし、それに悪意を感じない」
率直な感想だった鬼鮫から何も邪なものは感じ取れない
「あなたが言うなら…。でもいいの?」
「私は住めるところなら何でも」
「決まりだな」
「懐かしいですね。うずまきナルト」
「やっぱり、気づいていたか」
「鮫肌も騒いでいますから、無理もないですよ」
学園に帰還した俺たち
俺はすぐにイタチとネジに連絡した
「おやおや」
「まさかお前まで」
「しかし、何故だ?
穢土転生もされていないのに元の姿のままなんだ?」
「さぁ、私も気がついたら森にいましたからねぇ」
またもや謎が増えてしまった
イタチが訊く
「これからどうするつもりだ?
なんなら、俺たちと一緒に来るか?」
「いえ、少し興味があるお誘いがありましたから、
そっちの道を歩もうかと」
「お誘い?」
「ええ。紅い髪の女性、リアス・グレモリーですね。
悪魔になって眷属にならないかとのお誘いが」
『!?』
「悪魔のお話を聞きましたら興味を持ちましてね」
「なるほど」
「お前がしたいのなら、好きにすればいい」
「ほっほっほっ。では早速、悪魔になりましょうか」
こうして鬼鮫はリアス・グレモリーの眷属になった
属性は
こうして使い魔の森の事件は終わった
余談だが、フリードは天界本部に幽獄されたようだ
鬼鮫が元の姿のままなのか、後々書きたいと思います