兵藤一誠に憑依した人柱力   作:ガーディアン

66 / 104
六十四 お互いの過去

さて、俺たちは旧校舎の外にいる

内容はこの臆病者ギャスパーの特訓だと

サーゼクスの兄ちゃんから封印を解いて力をつけるようにと頼まれたらしい

こいつの神器は下手をしたら禁手になる可能性があり

暴走する恐れもあるのだ

とりあえず外に出て教育を任された

リアスの姉ちゃんと朱乃の姉ちゃんと木場はサーゼクスの兄ちゃんのところに行っている

 

で、力を付けるにはどうするか

そりゃもう、運動しかない

体力をつけるのが一番ということで

「いやあああぁぁぁぁぁッッ!!!?」

「ほら走れ!!さもないとこのデュランダルで切り刻むぞ!!」

一番に名乗り出たのはゼノヴィアで、このように聖剣を振り回して追いかけている

一応、刀身は当てるなよ?

当たったら一撃で終わりそうだからな

 

「じゃあ、追加するか」

松田と元浜、レイランたちとレイナーレたちを追加する

「ひゃああああぁぁぁぁッッッ!!!?

みんな僕をいじめるうぅぅぅぅッッ!!!?」

様々な攻撃を見事にかわしきっている

ある意味すごい光景だ

 

「……へたれヴァンパイア」

「うえええぇぇぇぇんッッ!!」

小猫ちゃん、きついよその言葉…

光の槍に炎に水に機械に空気砲、一般人では無理なかわし方だな

「お!やっているな」

「よぉ、匙」

「引きこもりの眷属の拝見に来たとこだが。

おぉ!!金髪美少女か!!」

あらら、気づいていないか

「残念だが、女装野郎だ」

 

それを聴いた瞬間匙はひざを突いて落ち込んだ

「まじか……。こんな残酷なことがあっていいのか……」

まぁ、松田と元浜もそれには同意権だろうな

ところで……

「何しにきたんだ、堕天使の総督さんよぉ」

茂みに話しかける

「ははは。ちょいと魔王眷属の神器を見学しに来ただけだ」

そこには堕天使の総督アザゼルのおっちゃんが立っていた

 

そういえば、サーゼクスの兄ちゃんからこんなことを言われたっけ

アザゼルはセイクリッド・ギアを研究している

コレクター並みの趣味を持ち始めている

危害は加えないと思うが、気をつけてねと言われた

 

俺の一言でみんなおっちゃんに注目

レイナーレたちは驚き固まった

「…兵藤。堕天使の総督って…」

「ああ、匙。このおっちゃんはアザゼル。

以前、一回だけ対談したことがあるよ」

匙はマジかよとつぶやきながら神器を展開

みんなも警戒態勢に入った

「そう構えるな。俺はお前らを襲うつもりはない。

ちょっとがしら、見学に着ただけだ」

「みんな、大丈夫だ。この男からは悪意を感じない。

だから、肩をおろせ」

俺の一言で、みんな武器を下ろした

「赤龍帝、お前のことはグリゴリ代行から訊いている。

会談のとき、あることを教えてやるからよぉ」

「あること?」

「ま、それは当日までのお楽しみって言うやつだ」

なんだそれ?

 

「それより、俺の堕天使たちが世話になっているな。

すまないな、俺は部下の管理が悪すぎる。コカビエルの件もな」

「アザゼル様…」

レイナーレは悲しそうな顔をした

「あんたは、神器を宿している人間を殺す命令をしたそうだな」

「ああ、だが一人も殺していない。

いや、正確には殺せなかった」

「殺せなかった?」

「そいつらには命令していないから、情報はなかったが、

俺に命令した堕天使は、目標が見当たらなかった。

つまり、神器を宿した人間が消えていたということだ」

その言葉に少し疑問を感じた

「これも、詳しいことは会談でだ。

ところで、聖魔剣使いはどこだ?」

「木場は今はいないぜ。サーゼクスの兄ちゃんと会っている」

「そうか、いないのか…。ならしゃあないな。

そこの木に隠れているヴァンパイア」

「ひっ!?」

停止世界の邪眼(フォービトゥン・バロール・ビュー)

このタイプのセイクリッド・ギアは持ち主がキャパシティを超えていないと危険極まりないもの。

そこにいる青年悪魔の神器は、黒い龍脈(アブソーブション・ライン)だな。

その神器でそこのヴァンパイアの力を吸い取って、力を流してみろ」

「え?」

「その神器は龍王の一角である、黒邪の龍王(プリズン・ドラゴン)

ヴリトラの力が宿っている。他にも複数の似たような神器があるが、まぁそれだけで十分だろう」

「そんなことができるのか。じゃあ、兵藤の力も…」

「まったく、最近の神器使いは使い方を知らないで、困ったものだ。

ああ、そうそう。ヴァンパイアなら血だ。

特に、赤龍帝の血でかなりパワーアップする。試してみたらどうだ?

じゃあ、そういことだ。俺は帰るぜ」

そう言いながら、アザゼルのおっちゃんは去っていった

 

「物の試しだな」

俺は言われたとおりにやってみた

レイナーレたちはまだその場から動いていなかった

 

 

 

 

 

 

「もういやですぅぅ!!?外に出たくないですうぅ!!?」

閉じこもってしまったギャスパー

ちょっとやりすぎてしまったかな…

「ギャスパー出てきて頂戴。もう無理はさせないから」

リアスの姉ちゃんも帰ってきて説得している

「もうこの神器なんて嫌いです!!自分の力なんて嫌いです!!」

「はぁ…。私もまだ甘かったわ…《王》失格ね……」

ため息をつく姉ちゃん

「俺はもう少し説得してみるってばよ。

姉ちゃんは少し休んでてくれ」

「ありがとう。じゃあ、お願いね」

 

リアスの姉ちゃんは部室に戻り、俺は扉の前に座った

「そんなに自分の力が嫌か?」

俺はギャスパーに問う

「リアスの姉ちゃんから聞いたぞ。お前も相当な過去を持っていたんだな」

リアスの姉ちゃんから聞いた話によると、生まれた当初から嫌われ者だったらしい

高貴なヴァンパイアに人間の血が混ざっている

つまり、忌み子として家元にも嫌われて、一人ぼっちだった

 

「ある英雄の話をしてやるってばよ」

俺はだめもとで語り始めた

聞いていなくても、話したかったことだ

「昔ある里に一人の少年がいた。

その少年は悪戯好きで、里のみんなを困らせていました。

しかし、里のみんなは悪戯でその少年を嫌っていませんでした。

その少年には、恐ろしい魔物が宿っていた」

「…………」

「その魔物は里を荒らして、何人もの人を殺した恐ろしいものだった。

少年の体に封印され、その少年は意味もわからず何年も嫌われ続けていた。

だけどその少年もただ悪戯をしていたわけではないってばよ」

「……どういうことですか…?」

お、脈ありだな

「少年には夢があったんだ。その里の長になる夢をな」

「……長に?」

「長になることは、みんなから認められるって言うことだ。

自分の存在を認めてもらうための努力をしていたんだ。

たとえ化け物として扱わられても」

「どうして、なんでそこまで努力ができたのですか……?」

「諦めない気持ちがあったんだ。

そして、その少年は力をつけて里の危機に陥ったとき、

見事に、その危機から救ったんだ。

その少年は英雄と称えられたんだ。

そして、ある戦争で、少年に宿っていた魔物とも仲良くすることができ、

里の長になったんだ。少年の勇気と努力にみんなは納得して、少年の夢は叶ったんだ」

扉が開かれ、ギャスパーが出てきた

「……すごいです。そんなすごいことを成し遂げた少年が羨ましいです…」

「誰だってできることだよ」

「……え?」

 

「お前の場合は、引きこもったからだ。

家の人との接触を断った。何でもいいんだよ。

みんなと話をすればいいんだ。力をコントロールするためにも、力をつけないと駄目なんだ。

諦めたら、もうその道には進めないぜ。

どうだ、すこしは気持ちを改めることができたか?」

「僕は…。やってみたいです!

この力を使いこなして、リアス部長の役に立ちたいです!!」

そうこなくっちゃ!

 

「よし!じゃあ、特訓の再開だな!!」

 

『おまえ自身の過去が役に立つとはな。

しかし、魔物とは何だ、魔物とは』

良いたとえが浮かばなかったんだよ…

 

この後、みんなで特訓の相談をして、

人と対談するときには紙袋で落ち着かせるようにした

 

余談だが、コカビエルはコキュートスというところで、永久凍結の刑になり、

もう暴れることはないという

 

数日後、いよいよ会談の日だ




今思ったんだが、アスカロンどうしよう……(汗)
ゼノヴィアは悪魔の軍勢じゃないし…。
考え中です……。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。