「部長、みなさあぁぁぁんッッ!!?」
「ごめんねギャスパー。あなたは会議に参加できないの。
だから部屋でおとなしくしていてね」
会議当日、ギャスパーはダンボールに入っている
会議中に神器の誤作動がしたら大変だからな
「こればっかしはどうしようもないからな。
ゲーム置いてやるし、お菓子も好きなだけ食べていろよ」
「はぃ、先輩。僕はここでいつも通りひきこもっていますぅ!」
それは後々治そうな……
「木場、なんか上機嫌だな」
「まぁね、後で教えるよ」
「見張りはよろしくね」
『お任せください!』
レイランたち日本神話勢力はギャスパーの警備
よからぬ者がギャスパーを襲わないようにするためだからな
レイナーレたちも部屋で待機
俺とゼノヴィア、アーシアも一緒に来ることになっている
「行きましょう」
部屋を出て、会議部屋に移動する
「失礼します」
扉を開け、部屋に入るみんな
緊張が走っている
そりゃそうだ、三大勢力のそれぞれのトップが集まっているからな
部屋には丸い大きなテーブルがあり、三方向に悪魔、天使、堕天使の席がある
首脳会議の部屋みたいに思えばいいかな
その席にはサーゼクスの兄ちゃんと正装のセラフォルー
そばにはグレイフィアの姉ちゃん、生徒会長と副会長だ
天使の席にはいかにも清掃で頭に光の輪がある男性
あれが、大天使ミカエルか
そばには、ネジとイリナがいた。ゼノヴィアを見てそっぽ向いた
ゼノヴィアが教会を抜けたことに少し疑っているんだな
無理もないがな
で堕天使には総督のアザゼルのおっちゃん
出会った当初は和服であったが、今回は決まった衣装だ
そばにはイタチと白龍皇であるヴァ―リ
ヴァーリの視線が耐えない
それほど戦いたいのか
俺たちはそれぞれ席に座り、気持ちを改める
「それでは集まったところで話しを始める前に言っておこう……。
ここにいる者達は全員が神の不在を認知しているということでいいかい?」
その場の全員、肯定した
「さて、会議を始めるか」
サーゼクスの兄ちゃんの掛け言葉で三大勢力の会議が始まった
ていうか外にはたくさんの悪魔、堕天使、天使がいる
それほど、重要な会議なんだな
リアスの姉ちゃんを初め、今回のコカビエル襲撃の報告が始まった
記録映像も残っているから、資料としてそれも見せた
「以上で報告は終了です」
「ご苦労。下がってくれ」
「ありがとう、ソーナちゃん☆」
「なぁ、イッセー。俺たちはすごいことを目の前にしていないか……?」
松田が話しかけてきた
「まぁな。こういうことは何回もありえそうだから、今の内に慣れとけよ」
「お前は緊張しないのか…?」
「慣れているからな」
「「なるほど……」」
まぁ、俺だって緊張しているけどな
こういう会話をして、少しは落ち着かせないと
「今回は家のコカビエルが悪かったな。
俺の監督不届きだ。それに関しては謝罪するぜ。
コカビエルは今は俺が直々にコキュートスに凍らした。一生出てこれねえよ」
そのことは知らされている
ミカエルの兄ちゃんが話す
「この件に関わっていたはぐれ神父フリード・セルゼンは私たち天界の元の牢に入れています。
彼も出ることはないでしょう。
しかし、赤龍帝に興味を持ち始めたらしく、神器に関する資料を見つめているそうです」
なんじゃそりゃ…
「ところでだ、俺はそこの日本神話代行の赤龍帝に聞きたいことがあるんだよ」
「何だ?」
「兵藤一誠、お前は何者だ。コカビエルを圧倒したと聞いた」
「私もその力について聞きたいです。
イリナから聞きましたが、神器以外にも力を使っていたと」
そう来たか…
「まぁなんだ。みんなには話していなかったが、俺の中には尾獣という奴が住んでいるんだ」
「尾獣?聞いたことがないな。言葉から訳するに、それは何の魔物だ?」
アザゼルのおっちゃんは質問を続ける
「そうだな、一匹いれば日本で言う戦国時代の都道府県の一つは落とせるな。
大きさはこの学園と同じぐらい、いやそれ以上だな」
その言葉に、全員驚愕。いや正確にはイタチ、ネジ、鬼鮫は知っているから表情は変わらない
「それも、九匹もな」
「九匹!?そりゃどんだけだよ全く……」
「では、その尾獣とやらを使ってコカビエルを倒したのですか?」
「でもイッセー。そんな魔物を出している姿は一度もないぞ」
ゼノヴィアが訊く
『ナルト。わしが話をする。
分身を作って、わしを出せ』
わかった、だけどあんまり暴言は吐くなよ
『わかっているッ!!』
怒られた…
「まぁなんだ一応言っておくが、尾獣は魔物じゃない、俺の友達だ。
悪く言うなよ?
それとまぁ、俺の中の一人が話したいことがあるから出すぜ?いいか」
「まてまてまて!?そんな巨大なもの、この部屋に収まるはずないだろ!?」
元浜が突っ込むが
「大丈夫。分身を使って俺たちぐらいの大きさにするから。
影分身の術!!」
ボンッ!!
「忍者の術。まさか存在していたとはな。
そこにいるリアス・グレモリーの眷属、グリゴリ代行の紅夜、セラフ代行の禅。
まったく、異形者が耐えないねぇ」
アザゼルはため息をつきながら語る
「変化!」
ボンッ!!
九喇嘛に変化する
小さいバージョンだけど我慢してくれ
「わしは九尾。今はこいつに宿っている」
「さっそくだが、お前がコカビエルを倒したのか?」
「いいや。あんな負抜けた奴を倒したのは、一誠だ。
わしら尾獣が宿っているものは、人柱力と呼ばれておる」
「人柱力?」
「わしら尾獣を宿しているものはそう呼ばれておる。
そして、そいつはわしたちの力を使いこなしている」
「おいおい。それってこいつ一人で街を滅ぼせるとか言うじゃないだろうな?」
苦笑いしながら聞いてくるおっちゃんだが
「簡単だな」
九喇嘛はあっさりと言い、みんな沈黙した
「だがわしも世界をどうこうすることには興味はない。
勿論、戦うこともな。こいつは人のためには戦うが、自分の私欲のためには戦っていない」
「ちょっと待て。それは本気で言っているのか?」
そこに問いかけてきたのはヴァーリだ
「なんだ虫けら。そいつが言っているから、わしも戦う気はない」
「虫けら…。随分舐められたものだね。
俺は戦うことが全てだ。それ以外のことには一切の興味はない。
だから、今ここで戦え、赤龍帝兵藤一誠」
何言ってんだこいつ、戦闘狂か…困ったもんだ
「俺は、無駄な戦いはしたくねぇ。
例え、人の欲望が掛かっていても、俺は人を守るだけだ」
「…君が戦う理由が守るため、他者のためか。まるで俺と正反対だな」
………
「だが、あの時見た力は凄まじいものだ。
意地でも、戦ってもらうぞ!!」
ヴァーリは構えるが
「そこまでにしろ、ヴァーリ。
今は大事な会議中だ。無駄な騒ぎは起こすな」
アザゼルのおっちゃんの一言で矛を収めた
少し助かったな
「だからと言ってこの男への戦闘意欲は消し去ることなんて不可能に近い…。
アザゼル、あんたは見ていないから知らないだろうがあの男の力は想像を絶する」
ヴァ―リがにやりと俺の方を見て笑う
「はぁ、戦闘狂は困ったものだ。
戦う理由がない以上、俺と戦うのは無理だ。諦めろ」
「だが赤と白は戦う運命だろう?」
「そんな運命、クソ食らえだな」
「ははは。赤は他人。白は自分か。
今回の二天龍は面白いなぁ」
おっちゃんは笑った
「それとな赤龍帝。紅夜、禅、それと鬼鮫といったか。
お前たちに教えておきたいことがあるんだ」
「なんだ?」
「お前たちは、別の世界に住んでいたのだろう?」
『!?』
おっちゃんの言葉に驚愕
「実はな、聖書の神の遺書を俺は預かっているんだ」
「何故、私たちにはなく、堕天使のところに!?」
ミカエルの兄ちゃんは立ち上がって憤怒を上げた
「まぁ、落ち着け。実は俺宛なんだよこの遺書は」
「アザゼルに?」
「ああ。どうやら、聖書の神は面倒なことをしてくれたらしい。
死ぬ前に、異世界の神と接触した」
「異世界の神…?」
「どうやら、三つ巴の戦争前に聖書の神は死ぬとわかっていたんだろう。
なんせ、誰にも自分が不治の病にかかっていると言わなかったからな」
「神が、病…?」
イリナはつぶやいた
「それと、自分の運命がわかっていた異世界の神と交渉していたんだ。
異世界の神も死ぬとわかっている。その神様が死んだらその異世界の民は危機に陥る。
だがその神は異世界の民を保護してくれと聖書の神に頼んだらしいんだ」
どういうことだ
「だから聖書の神は自分が死んだら、異世界の民も生き返らせるということだ」
!?!?
「その術は術者が死に、その後に術をかけられたものが死ねば発動する仕組みだ。
戦争を利用していたんだろうな、力が弱っているからこそ、死んだからな。
その術の名は、『
………。誰もが沈黙した
「その術は複雑でな、元の体で目覚めるものや転生、はたまた失敗もある。
お前らもそうだろう?」
確かに、俺とイタチとネジは転生
鬼鮫は元の体、そしてミズキは穢土転生
「はぁ、いずれ話すことだったけど。
そうさ、俺たちは別の世界で生きていたんだ。
まぁ、詳しい話は後だな。
話がそれたな、続けてくれ。サーゼクスの兄ちゃん」
「……よかろう」
若干腑に落ちないようだけど、仕方がないよ
「赤龍帝の性質も分かったことだしさ、そろそろ本題に入ろうぜ……。ミカエルにサーゼクスよ」
「……理解しているのだろう。三勢力の中で最も信用の薄いのは堕天使サイドということを」
レイナーレたちと、コカビエルの件だな
「ああ、全部俺の部下が起こした不祥事だ。今更それを言い訳する気はねえよ。
それに俺自身は戦争なんてものに興味はねえ―――だからこそ、和平を結ぼうぜ」
…!
意外な言葉が出た
その場の全員は驚いた
「……まさか貴方からそのような言葉を聞くことが出来るとは……。
私はてっきり、堕天使はまた戦争を起こすものだと思っていました」
「ははは!信用ねえな、俺は!」
そりゃぁそうだろうな
ミカエルの兄ちゃんに続きサーゼクスの兄ちゃんも言う
「当然だ。神器やその所有者・・・特に白龍皇を手中に収めた時は流石に肝を冷やした……。
また戦争をしようとするものだと思ったよ」
「……まあ神器に関しては若干俺の趣味が入っているんだけどよ。
「アザゼル、貴方は何故、神器を集めていた?戦争を起こす気がないならどうして……」
「ああ、戦争は起こす気はねえ……。
ただ力を蓄えていたんだ」
「力を蓄える?それこそ戦争を起こすためじゃないのか?」
「まあ聞けよ、サーゼクス……。
確かに俺は神器を集めていた。それは趣味の一環でもあるし、それに…ある存在を危惧してだ」
「ある組織?」
このことは俺達、堕天使サイドも少し前に露見した事実なんだが…。
特にその組織のトップがヤバいなんてものじゃない。
マジで世界を滅ぼせるくらいの奴だ。そいつらに対抗するためにも、今は俺達は争うべきじゃねえ」
「……まあ我々天使側も和平を持ちこもうとは思っていましたが、
まさかそんな事情があるとは思いもしませんでした」
「悪魔である我々も和平を望んでいる。
だがアザゼル、君が危惧するほどの組織、そしてそのトップに君臨している存在を教えてほしい」
「教えるも何も……まあ良いぜ。その組織の名は―――」
「少し待て」
九喇嘛が止めた
「なんだ?どうしたんだ」
「わしら以外にも客人のようだ」
俺とイタチとネジと鬼鮫は構える
ドゴオオォォォォォォォッッ!!!!
襲撃は突然起こるものだ
次回であの三人を出しますよー。
本編に出たあの三人。
陰にならないようにします
余談です
はい、転生した理由をつけてみましたが納得できましたか?
さてさて、ミズキをどうするか、フリードをどうするか、
迷走中でございます