俺とヴァーリの拳が交わす
お互いに弾いた
「かーー!お前までテロリストとグルだったのかよ」
アザゼルのおっちゃんがヴァーリに向かって言う
「すまないねアザゼル。俺にとって和平は退屈すぎてつまらないからね」
ヴァーリは淡々としゃべる
「いつからだ。テロリストに入ったのは」
「そうだな。コカビエルの件の後だよ。組織にスカウトされてね。
オーフィスから直接お願いされたからね。
まあただ協力するだけだよ。降るつもりはない。
ただね―――『神と戦ってみないか?』、
そんな魅力的な条件を突き付けられて俺が断る理由はあると思うか?」
「オーフィス……。こりゃたまげたものだ…」
オーフィス?何だそれ?
サーゼクスの兄ちゃんが説明する
「
《無限》の体現者であり最強のドラゴン」
「そのオーフィスが
『!?』
アザゼルの言葉に全員驚愕
「さっきのカテレアの力もそうだ。
オーフィスが力を分け与えたんだろうな」
「ふふふ。そんな事には興味はない。
そう言えば兵藤一誠、君にはまだ俺の本名を名乗っていなかったね。
―――俺の名はヴァ―リ……。ヴァ―リ・ルシファー」
ルシファー……?
「サーゼクス、ミカエル。本当のことだ。
あいつは魔王と人間の間によって生まれたハーフ悪魔。
半分人間だからその身に神器を宿すことが出来た規格外の存在だ。
しかも、その血筋の半分が旧魔王ルシファーの血を引いている」
「!?そんな…」
「これは驚いたな……」
ミカエルの兄ちゃんやサーゼクスの兄ちゃんは表情が一変した
旧魔王ルシファーの血筋
こりゃぁ、なんか厄介なことになりそうだな…
「そう、俺は魔王と人間のハーフだよ」
ヴァーリは黒い翼を展開する
悪魔の翼、数は十枚
「俺と決闘しろ。兵藤一誠。
赤と白の運命。楽しもうではないか」
まだそんな事を言うのか
「言ったはずだろ。俺は無意味な戦いに興味はない。
お前と戦う理由は、無い筈だ」
「なら、こうしよう。君は、復讐者になるんだ」
奴の言葉に、俺の思考が一瞬だけ停止した
「君の親を殺せば、俺と戦う理由ができるはずだ。
復讐心は力が上げる。最高だ!」
笑いながら淡々と憎まれ口を叩くヴァーリ
「それともなんだ。君が今守っているリアス・グレモリーたちを傷つける、
あるいは殺すのもありだな。ははは!面白い!」
……少し、腹が立つやつだな
「はぁ、めんどくせぇけど……。
俺を大事に育ててくれた両親と、守る約束をした姉ちゃんたちを易々と見殺しにはできないな…」
俺は構え、九尾のチャクラを展開
「おっちゃん、あいつぶっ飛ばしてくるけど、いいか?」
「正直、もうちょっと研究したかったけどなぁ……。
いいぜ。思う存分にお仕置きしてくれよ。赤龍帝」
了解を得た
思う存分、あいつの口を黙らせてやるか
「そうだよ、そうするしかないのだよ。
赤と白の因縁の対決。どれだけ楽しみにしていたことか」
「一応言っておくが、俺にはそんな戯言なんか関係ねぇ。
お前を止めるための戦いだ、俺にとってはな」
正直な気持ち、赤と白の運命なんて気にしてはいない
「
その力、見させてもらうぜ!!」
俺は手に螺旋丸を作る、が……
『Divide!!』
その声と共に、螺旋弾の大きさが小さくなった
「!?なんだこれ!?」
「驚いたかい?これが俺の神器の力。
白き龍は、対象者の力を半分にすることができるんだよ」
力を半分に……!?
「さらに力を使えば半分、そしてまた半分。
力を最大限に使えば、対象者の力は、0になる」
「なるほど。俺の神器は力を倍にする。
対称関係の神器か……。だが、半分になったところで、力が0になるわけじゃない。
倍加を繰り返せば、元に戻る。いたちごっこの繰り返しだぜ!!
熔遁・灼河流岩の術!!」
口から高熱を帯びた多量の火山弾を吹き出す
「どうかな?」
『Divide!!Divide!!Divide!!』
火山弾が小さくなり、消えていった
「俺はただ力を半分にしているだけじゃない。
半分にした力を自分のものにすることができ、常に最大レベルの力を維持できる」
つまり、オーバーヒートはしないってことか
『相棒。相手を舐めてかかるな。
一瞬の油断が命取りになる、俺も参戦させてくれ』
わかったよ、ドライグ
俺は神器を展開
「やっと出す気になったかい。
さぁ、暴れようではないか!!こっちはこの状態で行かせて貰う!!
『Vanishing Dragon Balance Breaker!!!!!!』
掛け声と共にヴァーリの体が輝く
白い鎧が奴を包み込む
「
この力で、貴様を倒してみせる!!!」
ヴァーリが突っ込んで来た!
俺は奴を観察し動きを見る
飛行速度、軌道、相手の動き
ドゴオオオオオォォォォォッッッ!!!!
ヴァーリの突進を受け止める、だがなんちゅうパワーだ…!?
俺はバク転をしながら後ろに後退
「スピードなら、負けねぇぜ!!!」
手に雷を纏わせる
「雷切!!」
技をヴァーリに向けるが、ヴァーリもすぐさま防御魔方陣を展開
「この程度かい?」
「まだ本気じゃねぇぜ!!」
『Boost!!Boost!!Boost!!』
「行くぜッ!!!」
『Explosion!』
パワーを一気に開放
オーラが俺に包み込む
「まずは、一発目ッッ!!!!」
ドゴンッッッ!!!!!
「!!!!!???????」
腹部に食らわせた一撃に、ヴァーリは吐血した
鎧の腹部が砕け散り、欠片が地面に落ちる
ヴァーリは一回鎧を解除した
「さすがだな……。赤龍帝……。
舐めていたつもりはないが、これほどの力…。
まだまだ、死にきれないね…」
まだ言葉を減らさないヴァーリ
鎧が修復されていく
『俺たち二天龍の鎧は、所持者の意志が高いほど性能は高くなる。
鎧の修復は当然のこと。突然、変移してもおかしくはない』
だが、力は無限じゃない。限界はある
「……本気で行かせてもらおう!!!」
ヴァーリは白い翼を展開し、空を飛ぶ
『Half Dimension!!』
周囲の建物が小さくなっていく!
『Divide!!Divide!!Divide!!』
このままじゃ、被害が出るな
「なら、俺も行かせて貰うぜ!」
『Boost!!Boost!!Boost!!Boost!!Boost!!』
螺旋丸を作りながら、パワーを溜める
「これでとどめだッッ!!!」
『Explosion!』
俺は思いっきり踏み込み、勢いよくヴァーリに急接近
「赤龍帝・豪螺旋丸ッッッ!!!!」
紅くなった螺旋丸を構える
ヴァーリは腕をクロスして防御の姿勢に移るが
ドッ!!
無理に近い領域だった
ゴ大オオオオオオォォォォォォォォォォォォッッッッ!!!!!!!!!
奴は、地面に激突した
次回で、章終了かな…?