修行開始から二十日間位経った。
今日はリアスの姉ちゃんたちのレーティングゲームが始まる一日前の夜だ。
みんなが集合し、意気投合し合った。
もちろん、アーシアやゼノヴィアもアザゼルのおっちゃんのアドバイスで修行をしたから強くなっている。
問題の松田と元浜だが、集合した日にタンニーンのおっちゃんが二人を連れてきた。
空を飛んでだ。
残念ながら二人とも
アザゼルのおっちゃんがもう一ヶ月修行を…と言ったら二人は、
「「やめろ!!」」と言った。
そのことにみんなは笑ったけどな。
みんなこの修行で大分強くなっている。
みんなの闘志がわかる。
レーティングゲームに勝つための、主に役に立ちたいがための気持ちが。
松田と元浜も、最初はああ言っていたけど、サバイバル生活を見事にこなして立派に成ったと思う。
すけべ心は治っていないけどな……。
まぁでも、嘆いた分強くなっている。
辛いことをしてこそ、人は成長する。
さてさて、今日は魔王サーゼクスの兄ちゃんがレーティンゲーム前にパーティを開くそうで。
俺たち《忍》も水入らずに参加しても良いって。
チョウジはよだれをだらだらして楽しみにしている。
だから汚いからやめなさい……。
他にも若手悪魔や色々な悪魔たちも参加する。
失礼の無いようにしないとな。
タンニーンのおっちゃんがパーティ会場まで連れて行ってくれると言ったので、
早速みんなが乗り出発した。
「おーー!気持ちいいーー!!」
「どうだ現赤龍帝?なかなかのもんだろ、空は?」
「ああ!最高だぜ!!」
俺は思わず興奮し、叫んだ。
と数十分経ったところ会場に無事に着いた。
中に入って色々準備をする。
リアスの姉ちゃんたちはドレスアップしないといけないから女の子たちは更衣室に入っていった。
男の木場も一応グレモリー眷属のためタキシードを着替えに行った。
と廊下に一人の青年がいた。
匙だ。
「お、兵藤!」
「匙、元気にしていたか?」
「ああ。俺さ、強くなったぜ。いっぱい修行をした」
本当だ、瞳の奥の気持ちが違う。
確かに鍛えられている。
「こっちの松田と元浜のエロ二人組みもきついことをしたぞ?」
「そうだ!毎日ドラゴンに追いかけられていた!」
「毎日炎の息で焼かれそうになり、死にそうになった!」
「そ、そうなのか……。ありえないことを平坦とやるよなぁ…。
まぁ、こっちも会長の厳しい修行を乗り越えた。
二人とも、ゲームでは負けないぜ?」
「こっちこそ、負けられん!」
「会長が相手だとしても、部長のためなら鬼にだってなる!」
お互いに意気投合する。
「それでさ、俺の夢なんだが……」
匙が語りだした。
「先月の若手悪魔が集まったあの日、覚えているか。
会長の夢は差別の無い下級悪魔の学校を作ること。
会長は本気で叶えようとしている。
そこで、俺も夢を持った。
会長が作る学校の教師になる」
………!その思いは、本気だろうな。
「あの時、会長の夢は笑われて馬鹿にされた。けど違う!
可能性はある。1パーセントでもできる事だってある!
結果で納得させてやる!
お袋には悪魔になったことは内緒にしているけど、
将来の夢のことを話したら、安心してくれた。
俺は、夢に向かうぜ!」
「確かに、俺も経験済みだな。
最初は無理だといわれていたけど、努力を積み重ねることで夢がかなえる。
お前の気持ち、理解できるぜ」
「俺たちの夢は!」
「ハーレムを作ること!」
松田と元浜が叫んだ。
「俺たちも負けていられねぇな!」
「ああ!なら俺たちは無理だといわれているハーレムを作る!
これで、俺たちの目標は決まった!!」
「まぁ、日ごろの行為を抑えることができたらな…」
「ところで兵藤」
「ん?なんだ?」
「リアス先輩と朱乃先輩どっちが好みなんだ?
いや、他にもいるか…?」
「いや、それはノーコメントで」
「一緒に住んでいるんだよなぁ……。
はぁ…。俺もいつか会長を振り向かせられる男になりたいぜ……」
「焦るな、焦るな。気持ちが沈んだら、叶えられないぞ?」
「そうだな…。」
とそこにドレスを着た会長の姿があった。
「あら、兵藤君。みなさんも」
「お疲れ様です。ソーナ会長」
しばらく、談笑をした。
匙たちと別れてリアスの姉ちゃんたちと合流。
みんな綺麗な服を着ている一方で。
「何でお前まで着ているんだ……?」
「だって、着たかったんだもん…!」
ギャスパー、その女装壁どうにかしないとな
「似合っているのがますます気分が害するな」
「そうだな、あいつには漢に成ってもらわないと。
魔法漢女にでもなったら大変だからな」
何を言っているのかわからないが。松田と元浜、少し落ち着け…。
殺気立っているから…。
そのまま俺たちは会場内に入った。
テーブルの上には、豪華な料理がたくさん!
どれもうまそうだ!!
とチョウジを振り返ってみてみるけど、姿が見えなかった。
あれ?
「いただきまーーす!!」
早ッ!?
「我慢できないのか、あいつは……」
俺たちも分かれて料理に手にしていく。
途中、悪魔の皆さんにも話しかけられた。
眷属になってくれないか?のお願いが多かった。
まぁでもみんなに《忍》に居てもらわないと。
誘われても断るようにみんなに言っておいた。
勿論、俺も断った。
悪魔の皆さんと長い時間お話をして少し疲れたので、隅っこのほうのテーブルで食事を取った。
席には俺とアーシア、ゼノヴィア、イリナにギャスパーが着いている。
「さすがに人が多くて疲れるね」
「緊張してくたびれましたー……」
「アーシアさん、ジュース取ってきたよ」
「ありがとうございます、イリナさん」
「悪魔がいっぱいで怖いですうぅ……」
「慣れろ慣れろ。そんなんじゃ、強く成れないぞ?」
松田と元浜は、女性悪魔たちにアタックをしている。
轟沈しなければいいけどな…。
木場は女の子にもてていた。
あ、木場の方向に松田と元浜が話しかけていた女の子たちが行っちゃった。
二人とも、血涙を流している。
どうせ「イケメン野郎がーーーッッ!!!」とでも思っているんだろうな。
鬼鮫は落ちついて悪魔の皆さんと対話している。
話が盛り上がっているのか、両方とも笑っていた。
と俺たちの所に一人の少女が。
あ、この子確かライザーの…。
「ごきげんようですわ。赤龍帝様」
「確か、ライザーの妹の…」
「はい、レイヴェル・フェニックスです。
その節では兄がご迷惑を」
「ライザーはどうしたんだ?一緒じゃないのか?」
「あなたとの戦いで塞ぎこんで部屋にこもってしまいました…。
ですが、兄にはいい経験ですわ。いつも勝っていたばかりですもの。
敗北も学びませんと」
「厳しいね」
「ところで赤龍帝様」
「その呼び名はあまりにも硬いから、イッセーでかまわねぇよ」
「そ、そうですの……。では、イッセーさまとお呼びしても」
「まぁ、お好きなように」
「イッセーさま、今度リアス様たちとご一緒にお食事でもいいでしょうか?」
「考えておくよ、リアスの姉ちゃんたちはどう思うかわからないけど」
「わかりました。お返事はいつでもいいので。それでは…」
レイヴェルは楽しそうに離れていった。
と、あの仮面をつけている女は…。
「やぁ、赤龍帝」
荒い服のコスチューム。
「イザベラ、だっけ」
「ああ。久しぶりだな。君たちの噂は聞いている。
戦った私も誇りに思うよ。あの時の君の技には完敗した。
今ももっと強くなっているんだろうね」
「ありがとう。で、ライザーの様子は…」
「まぁ、しばらくそっとしている。
あまり傷口は広げないように注意しているよ」
「そっか……」
「では、失礼する。また会えるのを楽しみにしているよ」
「こっちもだ、また戦いたいならいつでもいいぜ!」
こうして、イザベラとも話をしてギャスパーは俺を羨ましく覗いていた。
あれ?小猫ちゃんがいない。
姿が見えないと思ったが、なにやら慌てて走っている小猫ちゃんの姿が見えた。
その先には、黒い、猫?
小猫ちゃんはそのまま会場内から出て行ってしまった。
なにか、嫌な予感がする。
アーシアたちには少し離れると言って俺も後を追いかけた。
エレベータに乗り込んだとき、他に急いできた人がいた。
リアスの姉ちゃんだ。
「どうしたの?急に慌てて」
「小猫ちゃんが慌てた様子で会場から外に出て行ったんだ。
たぶん、嫌な予感しかない」
「私も行くわ!主として眷属を助けないと」
「それにしても、よく俺が出て行くところ見ていたな」
「あなたをいつも見ているからね!」
そう言いながらエレベーターで降りていく。
小猫ちゃん、何があったんだ!?
俺は、急ぎの気持ちでエレベーターに乗る。
一方、会場内。
「どうしたんでしょうか?イッセーさん」
「まぁ、トイレか何かだろう。心配することも無いさ」
アーシアは少し心配するが、ゼノヴィアは気にせずに料理を口にしている。
と、その瞬間!!
ドゴオオオオォォォォーーーーーーーーーーーンッッッ!!!!!!!
会場内に衝撃音が鳴り響いた。
「何だ!?どうしたんだ!?」
「もしかして、敵襲でしょうか……!?」
二人は辺りを見回す。
衝撃音に会場内の人たちが騒ぎ出した。
「あそこよ!」
イリナが指を刺した先には……。
「ウイイィィィーーー………。ヒックッ!!
たく、どいつもこいつもうるせぇんだよ…!!」
テーブルに座りながら怒鳴り散らしているリーの姿があった
「リ、リーさん!?」
「酔っ払っているのか……?様子が変だぞ……?」
「あ、あいつ!?まさか、酒を飲んだのか!?」
ネジがあわてた様子を見せる。
「まさか……?」
イタチも疑問符を浮かべた。
「そのまさかだ。昔リーは間違えてお猪口一杯の酒を飲んで大暴れ。
俺と、あいつの師匠が止めるのがやっとでした。
酔拳……。あいつ、テーブルの飲み物をジュースと間違えたな!?」
「あの人が飲んだ飲み物は何ですか?」
鬼鮫がウエイターに聞いた。
「えっと……。あのテーブルには確かアルコール50度のウォッカがありました…」
「あいつの酔拳は酔っ払うほどに大変なことが起こる!?何とか止めないと!?」
波乱が会場内に響き渡る。
はい、次回は会場内が大荒れになります(汗)