「ちょい待ち!龍王さん!」
「うむ、あいつらに何かあったようだな」
「気になるんで、この戦いの続きはまた今度にしようや!」
「あいつら、大丈夫なのか…?」
突如現れた悪魔たち。
そのものたちの心は、憎しみや怒りで溢れている。
「…あなたたちは……!?」
黒歌は驚く。
「……お姉さまを眷族にした悪魔の、その眷属……」
小猫ちゃんが答える。
警戒している様子を見せる。
「久しいな、黒歌。まさか、貴様までここにいようとは。
お陰で、探す手間が省けたものだ」
若い男性の悪魔が話す。
「もっとも、俺たちの目的はそこの赤龍帝だったけどな」
違う青年の悪魔が俺を睨む。
俺?なんで、俺なんだ…?
若い女性悪魔が話す。
「あなたは忘れていると思うけど。私たちは覚えているのよ。
十年ぐらい前に、あなたにやられたことをね」
!?
思い出した!
確か幼いころの山の修行の最中に現れた悪魔。
そいつらか……。
「貴様に、人間にやられてしまい、俺たちの評価は愕然と下がってしまった。
当然だろうな。悪魔は本来、人間にはやられないという概念があるからなぁ」
「俺たちは他のやつらに馬鹿にされ、笑いの笑みを向けられる。
こんな生活になったのも、全て、そこの猫又のお陰でなぁッ!!」
黒歌に指を刺す悪魔。
「くっ……」
「パーティが終わった後、闇討ちでも貴様を殺そうとしたが、
会場内から消えたときには正直焦った。
だが、こうして裏切り者に会えて、私たちはツキが来たと思っても過言はない」
黒歌がこいつらの主を殺したことで、こいつらの人生は歪んでしまった。
しかし何故だ?このもやもやとした感じは。
とても、黒歌の力が暴走して、殺したとは思えない。
俺の勘がそう言っているけど、うーん……。
「ところで聞くけど。あなたたちはどうやってこの結界から入れたの?」
リアスの姉ちゃんが聞く。
「簡単なことだ、確かにこの結果は仙術も混ざりこんでいる空間魔法。
下級悪魔は愚か、上級悪魔も通ることはまず不可能。
そこで私たちは、裏切り者の対策として、こいつを使い魔にしたのさ」
そこに召喚されたのは、イタチに似た動物だ。
「こいつはイヅナ。仙術を得意とする妖怪だ。
こいつの力で、この結界に隙間を作り、中に入ったのだ」
「……まさか、それを使い魔にするなんてね…」
黒歌は悔しい表情を見せる。
「これも、貴様を殺すためだ。
貴様は裏切り、我々を陥れた罰を受けるがいい。
きっと、なくなった我々の主もお喜びになるだろうな!
せっかく仲良くなれた仲間に裏切られ、絶望に墜ちてしまった主は、
貴様を地獄に落ちることをな!!」
「……!?…仲良く……!!」
突如、黒歌の顔は一変。
魔方陣を展開する!
そして、魔方陣から、魔法の弾が放たれた!
「ぐわッ!?」
「ぎぇ……!?」
「きゃぁ!?……」
悪魔たちは数人撃たれ、消滅した。
すげぇ、一気に半数は消えたぞ。
「貴様……!?」
黒歌を憎む悪魔の数は五人になった。
「てめぇ!?」
一人の青年悪魔は体から熱をだし、炎を出す!
「死ねえぇッッ!!!」
炎の弾が勢いよく、黒歌に……ではなく、小猫ちゃんに放たれた。
「小猫ちゃん!?」
「小猫!?」
「………!?」
だが………。
ドゴオオォォォォンッッ!!!
弾に当たったのは小猫ちゃんではなく、黒歌だ。
『!?』
「………まったく…。あなたは……」
小猫ちゃんを……、庇った……?
「……どうして……?」
「………妹を…。そう簡単に…。死なせはしないわ………」
そう言って、黒歌は倒れた。
「……………」
小猫ちゃんは呆然とするしかなかった。
俺は黒歌の側により、確認する。
意識は失っているが、命には支障は無いようだな。
ダメージがでかくて、気絶しているだけだ。
だけど、今のではっきりわかった。
こいつは、いや黒歌は…、小猫ちゃんを捨てたくて捨てたわけじゃない。
その理由を証明するためにまずは……。
「ふははは!やはりなぁ。そうすると思っていた。
さぁ、塔城小猫。そいつから離れてくれないか?
テロリストのそいつを仕留めれた。その戦果は大きいからなぁ!」
「……………!?」
小猫ちゃんは怯えていた。
俺は、一つ疑問を浮かべた。
「待てよ、お前らの目的は俺じゃないのか?」
「ふん、確かに貴様を殺すことも頭に入れていたが、どうでもいい。
復讐を果す今が先決だ」
「そうか、一つ訊いていいか?」
「なんだ?まぁ、ゆっくり話しても、もうこいつは戦闘はできない。
いいだろう、なんだ質問の内容は?」
「お前ら、本当に昔は仲がよかったのか?」
「ああ、そうだとも。姉妹ともに、主や眷属仲良くな。昔の話だがな」
「そうか、じゃあ名前もか?」
「勿論だ」
「じゃあ、小猫ちゃんの名前は?」
「…何…?」
「答えてみろよ、小猫ちゃんの名前は?」
「ふざけたことを、塔城小猫に決まっているだろう!!」
その答えに、リアスの姉ちゃんは顔をはっとした。
どうやら、姉ちゃんもわかったみたいだな。
「変だなぁ。俺の訊いた話だと、小猫ちゃんの名前は、
リアスの姉ちゃんが付けたと言っていたけどなぁ」
「……?」
「あなたたちは何故、小猫の本名を答えなかったの?」
「……!?」
リアスの姉ちゃんの問いに、悪魔たちは焦りを見せた。
「どうした、答えてみろよ。小猫ちゃんの、本当の名前を!!」
「くっ……!?……。そいつの名前は………」
「まぁ、答えられないよな。
お前等は嘘をついた。小猫ちゃんたち姉妹と、仲が良かったなんて大嘘をな!!」
俺はそう断言した。
「お前らが、仲良くと言った時に黒歌の様子は一変した。
小猫ちゃんが怯えているのも、見当がつく。
まぁ、何をしたかまでは分からないけどなぁ」
「……ふん。所詮は憶測だ……。
証拠がなければ、意味が無い。
さぁ、話は終わった、今からこいつを、殺すとしよう」
「悪いけど、見過ごすわけにはいかないな!!」
俺は倒れている黒歌の前に立つ。
「貴様、その行動がどういう意味かわかってのことだろうな。
貴様は《忍》。そのテロリストを庇い、ここで俺たちを殺せば、
お前は魔王サーゼクス様から疑いをかけられるぞ。それでもいいのか?」
「自分のことは自分で決めることだ」
「減らず口を!!」
と激昂したその時だった。
「どうやら、間に合ったようだな」
「イッセー!リアス部長!怪我は無いか!」
「この人酷い怪我です!すぐに治療します!」
「うわぁ、これはえらいことになっているね~!」
「そいつらは、敵か…?」
イタチ、ゼノヴィア、アーシア、イリナ、シノが駆けつけてくれた。
「みんな、結界から入れたのか」
「ああ、結界に人が通れるような穴が開いていた。そこから入った」
「ちっ…。使い魔が…。まぁ、増援が来たところで目的を果たすのみ!!」
五人の悪魔が魔方陣を展開し、重ね合わせる。
「この攻撃を防ぐ手段は無い!死ね!!裏切り者と共に!!」
「誰が死ぬかよ!」
俺は螺旋手裏剣を作り。
「貴様らに、命を左右させられる義務はない」
イタチは印をを結び。
「俺たちは…。今を生きる…」
シノは地中から巨大な蟲を出す。
悪魔たちは魔方陣から複数の魔法を放ち、それらを重ねて一つの巨大な弾丸にする!
「仙法・風遁・螺旋手裏剣ッ!!!」
「火遁・豪龍火の術ッ!!!」
「秘術・奇壊蟲閃光弾ッ!!!」
俺は仙術、イタチは火遁の炎の龍を、シノは巨大な蟲が閃光弾を放つ!
三人の術が重なり、悪魔たちの攻撃とぶつかり合った。
ドゴオオオォォォォッッッ!!!!
巨大な爆発音が炸裂した。
だが、すぐに終わった。
俺たちの合わせた力が上回った。
悪魔たちの攻撃は徐々に相殺され、消えていき、攻撃が通った。
ボゴオオォォンッッ!!!
「ぐあああぁぁぁッッ!!!?」
「ぎゃああああぁぁッッ!!?」
悪魔たちは、絶叫を上げた。
悪魔たちは無残に倒れた。
「おーおー、終わったようだな」
「無事だったか?兵藤一誠、リアス嬢」
美猴とタンニーンのおっちゃんが来た。
「黒歌、無事か?」
アーシアの治療を受けている黒歌。
気絶していたけど、傷はもう治って目も覚めている。
「まったく……。テロリストを助けるなんて、どうかしているにゃん」
あのなぁ~……。
俺は呆れて、ため息をついた。
「さてと……。話してもらおうか」
俺は捕らえた悪魔の一人に話しかける。
さっきのグループの中で仕切っていた奴だ。
「ふん……。貴様らに口を漏らすほど、やわではない。
そう簡単に、話すものか……」
「じゃあ、頼むぜ」
「わかった」
イタチが悪魔の目の前でしゃがみ、悪魔の目をじっと見る。
「俺の眼をじっと見ていろ」
イタチは片腕で悪魔の頭を掴み、写輪眼を起動させる。
ドクンッ……!!悪魔の鼓動が大きく聴こえた気がする。
イタチの写輪眼で本当のことを話させる。
それが俺の考えだ。
悪魔は幻術にかかり、目が虚ろになって大人しくなった。
「この女との経歴、及び貴様らの主との関わりを話せ」
そう命令し、悪魔は口を動かした。
黒歌に何をしたのか。
俺は知りたい。黒歌が話さないなら、関わりのある奴から聞いても遅くはない。
小猫ちゃんのこともあるしな。
「……その猫又たちとの関係は……」
悪魔はしゃべり始める。
内容はこうだ。
まず十年以上前、小猫ちゃんたちの親は亡くなってしまい、二人でギリギリの生活をしていた。
そして、悪魔の主は何処からかわからないが、姉妹の情報を手にして眷族にしようと考えた。
好条件の交渉で話しかけたが黒歌は断り、主のプライドを傷つけた。
主は、眷族にしたいものは無理矢理でもする趣向が多いと。
で、追いかけているうちに下僕は赤龍帝(俺)にやられ、評判はガタ落ち。
だが、猫又たちを追い詰めて眷族にすることができた。
そして、黒歌に仙術を極めさせ、戦力強化。
だが、主の暴走は止まらなかった。
眷属で無い小猫ちゃんにまで仙術を極めさそうとして、下僕にする。
一度、他の下僕だった悪魔は逃げ出そうとしたが、主の怒りに触れ、殺された。
黒歌はそんなことになったら、妹の人生までも無茶苦茶になる。
黒歌は小猫ちゃんにはその理由を秘密に眷属になり、主を納得させたが、
限界があった。妹を守るには、これしかないと……。
と悪魔の言うことは、以上だった。
「小猫ちゃん……」
俺は、小猫ちゃんの心を、黒歌の心を救う。
次回は小猫ちゃんと黒歌を説得。
ですが、テストで更新がかなり遅れますので、ご了承ください…(すみません…)