兵藤一誠に憑依した人柱力   作:ガーディアン

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八十三 姉妹の間の秘密

「ちょい待ち!龍王さん!」

「うむ、あいつらに何かあったようだな」

「気になるんで、この戦いの続きはまた今度にしようや!」

「あいつら、大丈夫なのか…?」

 

突如現れた悪魔たち。

そのものたちの心は、憎しみや怒りで溢れている。

「…あなたたちは……!?」

黒歌は驚く。

「……お姉さまを眷族にした悪魔の、その眷属……」

小猫ちゃんが答える。

警戒している様子を見せる。

 

「久しいな、黒歌。まさか、貴様までここにいようとは。

お陰で、探す手間が省けたものだ」

若い男性の悪魔が話す。

「もっとも、俺たちの目的はそこの赤龍帝だったけどな」

違う青年の悪魔が俺を睨む。

俺?なんで、俺なんだ…?

若い女性悪魔が話す。

「あなたは忘れていると思うけど。私たちは覚えているのよ。

十年ぐらい前に、あなたにやられたことをね」

!?

思い出した!

確か幼いころの山の修行の最中に現れた悪魔。

そいつらか……。

 

「貴様に、人間にやられてしまい、俺たちの評価は愕然と下がってしまった。

当然だろうな。悪魔は本来、人間にはやられないという概念があるからなぁ」

「俺たちは他のやつらに馬鹿にされ、笑いの笑みを向けられる。

こんな生活になったのも、全て、そこの猫又のお陰でなぁッ!!」

黒歌に指を刺す悪魔。

「くっ……」

「パーティが終わった後、闇討ちでも貴様を殺そうとしたが、

会場内から消えたときには正直焦った。

だが、こうして裏切り者に会えて、私たちはツキが来たと思っても過言はない」

黒歌がこいつらの主を殺したことで、こいつらの人生は歪んでしまった。

しかし何故だ?このもやもやとした感じは。

とても、黒歌の力が暴走して、殺したとは思えない。

俺の勘がそう言っているけど、うーん……。

 

「ところで聞くけど。あなたたちはどうやってこの結界から入れたの?」

リアスの姉ちゃんが聞く。

「簡単なことだ、確かにこの結果は仙術も混ざりこんでいる空間魔法。

下級悪魔は愚か、上級悪魔も通ることはまず不可能。

そこで私たちは、裏切り者の対策として、こいつを使い魔にしたのさ」

そこに召喚されたのは、イタチに似た動物だ。

「こいつはイヅナ。仙術を得意とする妖怪だ。

こいつの力で、この結界に隙間を作り、中に入ったのだ」

「……まさか、それを使い魔にするなんてね…」

黒歌は悔しい表情を見せる。

 

「これも、貴様を殺すためだ。

貴様は裏切り、我々を陥れた罰を受けるがいい。

きっと、なくなった我々の主もお喜びになるだろうな!

せっかく仲良くなれた仲間に裏切られ、絶望に墜ちてしまった主は、

貴様を地獄に落ちることをな!!」

「……!?…仲良く……!!」

突如、黒歌の顔は一変。

魔方陣を展開する!

そして、魔方陣から、魔法の弾が放たれた!

「ぐわッ!?」

「ぎぇ……!?」

「きゃぁ!?……」

 

悪魔たちは数人撃たれ、消滅した。

すげぇ、一気に半数は消えたぞ。

「貴様……!?」

黒歌を憎む悪魔の数は五人になった。

「てめぇ!?」

一人の青年悪魔は体から熱をだし、炎を出す!

「死ねえぇッッ!!!」

炎の弾が勢いよく、黒歌に……ではなく、小猫ちゃんに放たれた。

「小猫ちゃん!?」

「小猫!?」

「………!?」

 

だが………。

ドゴオオォォォォンッッ!!!

弾に当たったのは小猫ちゃんではなく、黒歌だ。

 

『!?』

「………まったく…。あなたは……」

小猫ちゃんを……、庇った……?

「……どうして……?」

「………妹を…。そう簡単に…。死なせはしないわ………」

そう言って、黒歌は倒れた。

「……………」

小猫ちゃんは呆然とするしかなかった。

俺は黒歌の側により、確認する。

意識は失っているが、命には支障は無いようだな。

ダメージがでかくて、気絶しているだけだ。

だけど、今のではっきりわかった。

こいつは、いや黒歌は…、小猫ちゃんを捨てたくて捨てたわけじゃない。

その理由を証明するためにまずは……。

「ふははは!やはりなぁ。そうすると思っていた。

さぁ、塔城小猫。そいつから離れてくれないか?

テロリストのそいつを仕留めれた。その戦果は大きいからなぁ!」

「……………!?」

小猫ちゃんは怯えていた。

俺は、一つ疑問を浮かべた。

「待てよ、お前らの目的は俺じゃないのか?」

「ふん、確かに貴様を殺すことも頭に入れていたが、どうでもいい。

復讐を果す今が先決だ」

「そうか、一つ訊いていいか?」

「なんだ?まぁ、ゆっくり話しても、もうこいつは戦闘はできない。

いいだろう、なんだ質問の内容は?」

「お前ら、本当に昔は仲がよかったのか?」

「ああ、そうだとも。姉妹ともに、主や眷属仲良くな。昔の話だがな」

「そうか、じゃあ名前もか?」

「勿論だ」

「じゃあ、小猫ちゃんの名前は?」

「…何…?」

「答えてみろよ、小猫ちゃんの名前は?」

「ふざけたことを、塔城小猫に決まっているだろう!!」

 

その答えに、リアスの姉ちゃんは顔をはっとした。

どうやら、姉ちゃんもわかったみたいだな。

「変だなぁ。俺の訊いた話だと、小猫ちゃんの名前は、

リアスの姉ちゃんが付けたと言っていたけどなぁ」

「……?」

「あなたたちは何故、小猫の本名を答えなかったの?」

「……!?」

リアスの姉ちゃんの問いに、悪魔たちは焦りを見せた。

「どうした、答えてみろよ。小猫ちゃんの、本当の名前を!!」

「くっ……!?……。そいつの名前は………」

「まぁ、答えられないよな。

お前等は嘘をついた。小猫ちゃんたち姉妹と、仲が良かったなんて大嘘をな!!」

俺はそう断言した。

「お前らが、仲良くと言った時に黒歌の様子は一変した。

小猫ちゃんが怯えているのも、見当がつく。

まぁ、何をしたかまでは分からないけどなぁ」

「……ふん。所詮は憶測だ……。

証拠がなければ、意味が無い。

さぁ、話は終わった、今からこいつを、殺すとしよう」

「悪いけど、見過ごすわけにはいかないな!!」

俺は倒れている黒歌の前に立つ。

「貴様、その行動がどういう意味かわかってのことだろうな。

貴様は《忍》。そのテロリストを庇い、ここで俺たちを殺せば、

お前は魔王サーゼクス様から疑いをかけられるぞ。それでもいいのか?」

「自分のことは自分で決めることだ」

「減らず口を!!」

 

と激昂したその時だった。

「どうやら、間に合ったようだな」

「イッセー!リアス部長!怪我は無いか!」

「この人酷い怪我です!すぐに治療します!」

「うわぁ、これはえらいことになっているね~!」

「そいつらは、敵か…?」

イタチ、ゼノヴィア、アーシア、イリナ、シノが駆けつけてくれた。

「みんな、結界から入れたのか」

「ああ、結界に人が通れるような穴が開いていた。そこから入った」

 

「ちっ…。使い魔が…。まぁ、増援が来たところで目的を果たすのみ!!」

五人の悪魔が魔方陣を展開し、重ね合わせる。

「この攻撃を防ぐ手段は無い!死ね!!裏切り者と共に!!」

「誰が死ぬかよ!」

俺は螺旋手裏剣を作り。

「貴様らに、命を左右させられる義務はない」

イタチは印をを結び。

「俺たちは…。今を生きる…」

シノは地中から巨大な蟲を出す。

 

悪魔たちは魔方陣から複数の魔法を放ち、それらを重ねて一つの巨大な弾丸にする!

「仙法・風遁・螺旋手裏剣ッ!!!」

「火遁・豪龍火の術ッ!!!」

「秘術・奇壊蟲閃光弾ッ!!!」

俺は仙術、イタチは火遁の炎の龍を、シノは巨大な蟲が閃光弾を放つ!

三人の術が重なり、悪魔たちの攻撃とぶつかり合った。

ドゴオオオォォォォッッッ!!!!

巨大な爆発音が炸裂した。

 

だが、すぐに終わった。

俺たちの合わせた力が上回った。

悪魔たちの攻撃は徐々に相殺され、消えていき、攻撃が通った。

ボゴオオォォンッッ!!!

「ぐあああぁぁぁッッ!!!?」

「ぎゃああああぁぁッッ!!?」

悪魔たちは、絶叫を上げた。

悪魔たちは無残に倒れた。

 

 

「おーおー、終わったようだな」

「無事だったか?兵藤一誠、リアス嬢」

美猴とタンニーンのおっちゃんが来た。

「黒歌、無事か?」

アーシアの治療を受けている黒歌。

気絶していたけど、傷はもう治って目も覚めている。

「まったく……。テロリストを助けるなんて、どうかしているにゃん」

あのなぁ~……。

俺は呆れて、ため息をついた。

「さてと……。話してもらおうか」

俺は捕らえた悪魔の一人に話しかける。

さっきのグループの中で仕切っていた奴だ。

「ふん……。貴様らに口を漏らすほど、やわではない。

そう簡単に、話すものか……」

「じゃあ、頼むぜ」

「わかった」

イタチが悪魔の目の前でしゃがみ、悪魔の目をじっと見る。

「俺の眼をじっと見ていろ」

イタチは片腕で悪魔の頭を掴み、写輪眼を起動させる。

ドクンッ……!!悪魔の鼓動が大きく聴こえた気がする。

イタチの写輪眼で本当のことを話させる。

それが俺の考えだ。

悪魔は幻術にかかり、目が虚ろになって大人しくなった。

「この女との経歴、及び貴様らの主との関わりを話せ」

そう命令し、悪魔は口を動かした。

黒歌に何をしたのか。

俺は知りたい。黒歌が話さないなら、関わりのある奴から聞いても遅くはない。

小猫ちゃんのこともあるしな。

 

「……その猫又たちとの関係は……」

悪魔はしゃべり始める。

内容はこうだ。

まず十年以上前、小猫ちゃんたちの親は亡くなってしまい、二人でギリギリの生活をしていた。

そして、悪魔の主は何処からかわからないが、姉妹の情報を手にして眷族にしようと考えた。

好条件の交渉で話しかけたが黒歌は断り、主のプライドを傷つけた。

主は、眷族にしたいものは無理矢理でもする趣向が多いと。

で、追いかけているうちに下僕は赤龍帝(俺)にやられ、評判はガタ落ち。

だが、猫又たちを追い詰めて眷族にすることができた。

そして、黒歌に仙術を極めさせ、戦力強化。

だが、主の暴走は止まらなかった。

眷属で無い小猫ちゃんにまで仙術を極めさそうとして、下僕にする。

一度、他の下僕だった悪魔は逃げ出そうとしたが、主の怒りに触れ、殺された。

黒歌はそんなことになったら、妹の人生までも無茶苦茶になる。

黒歌は小猫ちゃんにはその理由を秘密に眷属になり、主を納得させたが、

限界があった。妹を守るには、これしかないと……。

と悪魔の言うことは、以上だった。

 

「小猫ちゃん……」

俺は、小猫ちゃんの心を、黒歌の心を救う。




次回は小猫ちゃんと黒歌を説得。

ですが、テストで更新がかなり遅れますので、ご了承ください…(すみません…)
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