兵藤一誠に憑依した人柱力   作:ガーディアン

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八十八 ディオドラの訪問

突然訪問してきたディオドラ・アスタロト。

「ごきげんよう、ディオドラ・アスタロトです。アーシアに会いに来ました」

 

ディオドラが現れたことにより、部室内の空気が少し沈黙に浸った。

「ディオドラ、どういうつもりかしら?

堂々と私の領土に足を踏み入れて、何のつもり?」

リアスの姉ちゃんが少し機嫌悪く言う。

「すみません、リアスさん。ですが、あなたは知っていると思うのですが。

《忍》のリーダーに手紙を送ったときに、訪問すると記述したはず」

 

確かに、アーシアへのプレゼントと同時に俺宛に手紙が届いていた。

内容は、アーシアをディオドラに任せてもらいたいと。

「それで、お返事をいただこうと訪問しに来ました。

突然来たことには詫びを入れます。すみません」

リアスの姉ちゃんたちにお辞儀をするディオドラ。

「それで《忍》のリーダーさん。アーシアを僕に譲ってもらえないでしょうか?

僕はアーシアを愛しています。彼女に助けられた恩はあなた方が想像しているよりも、

遥かに大きいです。必ず、アーシアを幸せにしてみせます」

 

この言葉で、普通は納得するだろうが…。

アーシアは少し戸惑っている。

なら、俺の答えは。

「わりぃが、アーシアを預けるのは断る」

「それは何故ですか?アーシアの能力が捨てがたいからですか?

それともアーシアが魅力だから?」

「どっちでもねぇよ。アーシアは俺たち《忍》の大切な仲間だからだ。

能力?魅力?そんなの、人を自分のもの扱いしているようなものだ。

お前は確かにアーシアを愛していそうだが、それでも駄目だ。

アーシアの気持ちを考えていない奴に、易々と渡す訳にはいかねぇ」

「イッセーさん…」

 

「そうですか……。残念です。

しかし、僕は諦めません。アーシアを譲ってもらえるまで。

アーシア運命は僕たちを裏切らない。

この世のすべてが僕たちの間を否定しても僕はそれを乗り越えてみせるよ」

その言葉を発しながらディオドラはアーシアの手の甲にキスしようとした。

 

俺はそれはやりすぎだと思い、ディオドラの肩を掴み静止させた。

と、ディオドラは俺に向いて言った。

「放してくれないか?薄汚いドラゴンくんに触れられるのはちょっとね」

 

…………。それがお前の本性か……。

俺はディオドラをアーシアから離させた。

「わかった…。この件については破棄にさせてもらうか」

「どうしてですか?」

「お前のようなゲスに、アーシアを渡す訳にはいかねぇ!」

「……はぁ。これだから汚いドラゴンは困る――――」

 

バチッ!

 

今の音は俺じゃない。

アーシアが涙目でディオドラをはたいた。

その音は、今までの中でアーシアの気持ちが入っている音だった。

「イッセーさんに、そんなことを言わないでください!!」

アーシアはディオドラに激昂する。

 

「…チッ……!僕は諦めませんよ。たとえ、君たちを殺してでも――――」

「お前のような輩に、負ける俺たちじゃねぇ…。さっさと失せろ!!!」

「……下等生物が……」

 

そう言って、ディオドラは足元に魔方陣を展開して、そのまま消えていった。

 

 

「すまねぇ。俺とアーシアははずれる。

先に帰っているってばよ」

そう言って、俺たちは外に出た。

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

アーシアを家に戻させた。

ゼノヴィアたちにアーシアを任せて、俺は外に出ていたんだが。

 

「やぁ、兵藤一誠」

「……まさか、お前が現れるとはな」

「俺も一緒だぜ!」

ゆったりとした格好で現れたヴァーリと美候。

 

俺はヴァーリに付き添いに誘われた。

おいしいラーメン屋さんは無いか教えてくれないかと言われた。

俺は、承諾した。

 

色々な情報を持っていそうだしな。

 

「ここだ。ラーメン十楽」

「へぇ。いいにおいがするぜ」

 

暖簾を分けて入る俺たち。

「へいらっしゃい!!」

生きの良いおっちゃんが掛け声をかける。

 

「ラーメン大盛り、三杯」

「まいど!!」

 

数分後にラーメンが並ぶ。

「ここのラーメンは、あっさりした魚介スープと肉厚なチャーシューがおすすめだぜ」

「ほう。ではいただこうか」

「いたたきま~す!」

 

食べ始めて少し経ってから俺はヴァーリに訊く。

「なぁ、何で俺の前に現れた。

お前らはお尋ね者だろう?こんなところをうろちょろしていいのか?」

「俺たちはあいつらとは別の行動にしている。

俺たちの自由は俺たちの自由さ」

「で、あんたらに警告しに来たんだよ」

「警告?」

「若手悪魔ディオドラ・アスタロト。

リアス・グレモリーに伝えておけ。奴のパワーはおかしいと」

「………。確かにな。俺も奴のレーティングゲームのビデオを見たが……」

以前若手悪魔の集まりで感じた力と別のような感じがしたんだ。

アザゼルのおっちゃんとリアスの姉ちゃんも大公アガレスに勝ったことに疑問を感じていた。

「ディオドラは前まではアガレスに勝てるほどの力がなかった」と。

「それがどうしたんだ?」

「いや。それだけのことだ」

「?」

 

ヴァーリの言葉に、俺は不思議に思った。

「なぁ、お前。テロリストなのに何でそんなに自由なんだ?」

「さぁね。ただ、強い奴と戦いたいだけさ…」

「じゃあ、ゴチになった赤龍帝!!」

「今回だけだからな…」

 

そうやってヴァーリたちは去っていった。

 

 

レーティングゲーム。

何も起こらなければいいが……。

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