突如の奇襲で焦るリアスたち。
だが、すぐに体勢を立て直して迎撃に移る。
「燃えろ、燃えろ!!」
松田が炎を展開して悪魔たちを燃やしていく。
「《サイバー・ドラゴン》!エヴォリューション・バースト!!」
元浜は神器で機械龍を作り、悪魔たちを討伐していく。
「水遁・激流鉄砲!!」
鬼鮫は両手を合わせ、水刃を噴出し敵を切り裂く。
「……えい!!」
小猫ちゃんは白音モードで敵を的確に討っている。
仙術を黒歌の協力で強化できたため、奮闘する。
「ギャスパー!」
「はい!!」
リアスの掛け声に、ギャスパーは応える。
ギャスパーは懐から小瓶を取り出し中の液体を飲む。
その液体は、血。イッセーの血だ。
アザゼルの提案で、龍を宿すものの血を飲めばヴァンパイアとしての能力が向上して、
神器をうまく使えるのではないかと推測された。
実際修行でやってみたところ見事に成功。
だが、本人のキャパシティが不十分なため連発で飲んでは体に負担が掛かる。
なので使用制限は二回ぐらいが限度。
血を飲んだギャスパーの瞳が光り、
「いいサポートだよ!ギャスパー君!」
その隙に木場が接近して切り刻んでいく。
「雷光よ、鳴り叫べ!!」
朱乃も雷光の力を解放し、敵を稲妻で撃沈させていく。
「ハアァァァァッッ!!!」
リアスの滅殺魔法が繰り出され、悪魔たちは滅びの魔力に飲み込まれていった。
リアスたちも修行をした。
ライザーとのレーティングゲームではほとんどがイッセーが倒したため、
もっと力が必要だと思っていた。
コカビエルの襲撃や以前の三つ巴の会議のときも、イッセーたちが守ってくれた。
だけど、守られてばかりではいられない。
自分たちも、己を守れるぐらい強くならないと、そう決心した。
敵は全滅寸前まで追い込まれ、一部の奴らは逃げていった。
「いったいどうなっているの……?」
テロリストたちを迎撃に成功したリアスたちは少し安堵するが、
なぜ突如現れたのか疑問に思っていた。
「それは農が説明しようかの」
『!?』
突然の声でみんな驚いた。
声の主を見る。
「ほっほっほっ!若いもんが、見事に追い払ったのぉ」
「オーディン様!?何故ここに!?」
「あら?私も居るけどにゃ?」
「お姉さま!?」
二人が現れたことに驚く全員。
「ちーとばかし、厄介なことが起きてのう」
「若手悪魔の、リアスちんの対戦相手だったディオドラ・アスタロトが裏切ったんだにゃ」
「ほれ。アザゼル坊からの預かりもんじゃ。
これであやつと通信ができる」
オーディンは小型の通信機をみんなに渡していく。
「さーて、わしはテロリストどもを相手にしてやるわい。
お前たちは奥に行ってみるがいい。詳しくはアザゼルが話すじゃろう」
「私はみんなに付いて行くわよ」
「わかりました!オーディン様、お気をつけて!」
「ほっほっほっ!若いもんの激励は最高じゃのう!」
リアスたちは走り神殿の中に入っていく。
テロリストたちはオーディンの周りを囲むように現れた。
「オーディンを討ち取れば俺たちの名は飛び級だぜ!!」
「かかれぇーーー!!数では俺たちのほうが有利だ!!」
「やれやれ……」
オーディンはため息を吐き、杖を前に構える。
「グングニル」
ドオオオオォォォォォォンッッッ!!!!
巨大な槍が出現し、テロリストたちを一掃した。
「わしもまだまだ、引退は免れないのかのぉ……」
神殿の中に進入成功したリアスたち。
『リアスか!無事に届いたようだな』
「アザゼル。状況を詳しく教えて」
『やっかいなことになったんだな、これが』
アザゼルの説明によると、ディオドラ・アスタロトが
このレーティングゲームを利用して奇襲を仕掛けてきた。
リアスたちのいる場所は
「下劣ね……。イッセーたちは大丈夫なの?」
『イッセーたちは今迎撃に移っている。
こっちの敵を倒した後そっちに送る。
そっとのちょっとで壊せるほどじゃないがオーディンのじじいが一部を壊してくれた。
だが、時間は掛かる。それよりも問題が一つ』
「何?」
『アーシアがディオドラにさらわれた』
『!?』
この言葉に全員青ざめた。
『奴は神殿の奥にいると言っていた。
イッセーはお前たちにアーシアを助けて欲しいと願っている。
自分は行くのに時間が掛かるからな。
すまないが、アーシアを助けてくれないか?』
「当たり前!!アーシアはイッセーの仲間であり、私たちの仲間!!
仲間を連れ攫うなんて、許せないわ!」
「僕たちはアーシアさんを絶対に助けます!」
「先生!イッセーに伝えてください!」
「必ず無事に助けてみせると!!」
『リアス。すまねぇなゲームがご破算になってしまって…。
本当なら、お前たちをその空間から出したいところだが、
ディオドラがアーシアを攫った狙いがわからない以上放って置くのは危険だからな…。
お前ら、やられたとしてもリタイヤ転送は無い。肝に銘じておけ。
いいか!絶対に全員無事に戻って来い!いいな!!』
『はい!』
アザゼルの掛け声に全員返事をした。
進入してから数分、小猫ちゃんは猫耳をピコピコ動かしながら様子を伺った。
「……あっちに悪魔の反応があります。たぶん、ディオドラの眷族だと思います」
「どっちにしても戦わないとアーシアは取り戻せないわ。行きましょう!」
進んでいくリアスたち。
とアナウンスのような機械音が鳴った。
『やぁ、リアス・グレモリーとグレモリー眷属の皆さん』
ディオドラの声だ。
「ディオドラ。アーシアを今すぐに開放しなさい。
さもないと、あなたの命の保障は無いわ」
『ふふふ。そんな脅しをしても無駄ですよ。
そうだ、僕も暇なんだ―――一つ、ゲームをしないかい?』
「ゲーム?」
ふざけたことを言うディオドラにリアスたちは顔を強張らせた。
『ああ、そうさ。レーティング・ゲームは中止となったからね。それの代用としてゲームをしよう。ルールは至って簡単。各眷属が駒を自由に出す。それを続けて君たちは神殿の奥に来れば良いさ。
ただし一度使った駒は僕の所に来るまでは使えない―――簡単だろう?』
「・・・・・・・・・えぇ、良いわ」
「いいんですか、簡単に了承して」
「アーシアが人質にされているのよ。
ここは相手の言うとおりに従ったほうがいいと思うわ」
松田の質問にリアスは答える。
みんなその答えに納得した。
『余計な奴までいるけど、そいつも使ってもいいよ。
こちらも、その代わりもあるしね』
余計な奴とは黒歌のことだ。
「余計は失礼ね」
黒歌は毒づく。
『賢明だね―――さぁ、じゃあ僕はまずそこにいる『兵士』八名と『戦車』二名を出そう。
既に《兵士》は《女王》に昇格済みだけど、良いよね?』
「了解したわ……」
「いきなり《女王》が八人かよ…」
「仕方が無いよ。ここは敵の陣地。
言わば好き放題しまくりは当たり前だと考えたほうがよさそうだね」
松田の言ったことに木場は冷静に答えた。
「さて、どうしますか?リアス嬢」
鬼鮫はこの状況をどう打破するか、《王》であるリアスに戦術を提案させる。
「そうね。こちらは小猫、ギャスパー、鬼鮫を出すわ」
『へぇ、三種類を出すのか。でも大丈夫?人数は圧倒的に不利だよ?はは、死んでしまうよ?』
ディオドラは馬鹿馬鹿しいと思って笑っている。
鬼鮫はにやりと不適に笑いながら言う。
「安心してください。あなたのような愚かで貧弱な悪魔ではございませぬので」
『その言葉は、こいつらを突破してから言う台詞だよ』
ディオドラの声が終わった瞬間、敵が一斉に襲い掛かった。
「私は《兵士》八人を相手にしましょう。君たちは《戦車》二人をお願いしますね?」
「……わかりました」
「任せてください……!」
鬼鮫は鮫肌を構えて《兵士》八人に向かう。
「確か《兵士》は、八人全員女の子でしたねぇ。ですが、手加減はしませんよ!!」
ドンッッ!!!
鬼鮫は鮫肌で二人薙ぎ払う。
攻撃を受けた敵はそのまま壁に激突し、気を失った。
「おのれ!!」
「無駄ですよ」
一人背後に回ったが、鬼鮫は体を軸に回転し片足で蹴り飛ばす。
「水遁・水乱波!!」
口から多量の水を吹き出し、《兵士》をさらに三人吹き飛ばす。
「ちっ……!?」
「負けるわけにはいかない……!!」
残る《兵士》の二人は鬼鮫に接近する。
ズバァッッ!!!
鬼鮫を勢い良く切りつけた。
だが、切りつけられたにも関わらず、鬼鮫は笑った。
「残念、はずれです」
バシャァッッ!!
「「!?」」
鬼鮫の作った水分身だった。
辺りを見回る二人だが鬼鮫の姿は無い。
空中から声がする。
「こちらですよ」
「し、しまっ――――――」
ドオオオオオオォォォォンッッッ!!!!!!
鬼鮫は鮫肌を力強く叩きつけた。
一方、《戦車》二人と対戦している小猫ちゃんとギャスパー。
敵の二人はどっちも男。
見た目的に二人にとって体の差分不利があるように思われると思うが、逆だった。
「くそ!?何故攻撃があたらねぇ!?」
白音モードの小猫ちゃんは戦術で敵の動きを読む。
「無駄です。あなたたちの動きはすでに読めています。ギャー君!!」
「はい!小猫ちゃん!」
こうもりの姿になって空中に飛んでいたギャスパーの目が光る。
《戦車》一人の動きが停止した。
「終わりです」
ドンッ!!!
動きが止まった敵に、きつい一発をお見舞いする。
停止の力が解けた敵はそのまま倒れた。
「ぬおおおおおぉぉぉぉッッッ!!!!」
残る一人の《戦車》は突撃する。
「僕に任せてください!!」
ギャスパーは再び目を光らせ、影を出現させた。
いくつもの手になる影は相手を掴んでいく。
「な、なんだ!?これは…!?う、うわああぁぁぁぁ!?!?」
「あなたの魔力を吸い取ります。
僕は吸血鬼ですが、応用で敵の魔力まで吸い取る方法を身に付けましたので。
これで終わりです!!」
「く、くそおおおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーッッッ………!!!!」
ディオドラの《戦車》は絶叫するが、何も起きずにそのままやられた。
「みんな、進むわよ!!」
『はい!!』
リアスは激昂しみんなは返事をした。
「き…、貴様……!?」
「人間が……!俺たちに逆らうのか…!?」
「逆らう?あなたたちはそう勝手に思い込んでいるだけですよ。
そもそも、私はあなたたちに従う義理なんてありませんから」
「ディオドラ様を…、裏切るのか……!?」
「んーー?私はあの雑魚の仲間になった記憶がありません。私の記憶が正しければ」
「ならば、ここで始末する!!」
「消えてもらおう、下等種族!!」
「うるさいゴミ共だ」
久々に長い文章になった。
次回はあの映画の敵を出します。
口調でわかりますかねぇ……(汗)