兵藤一誠に憑依した人柱力   作:ガーディアン

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九十一 ハイド

「やっといけたってばよ!!」

俺たちは、禍の団(カオス・ブリゲード)の奇襲に会い、何とか迎撃に成功。

そんでもって、アザゼルのおっちゃんにディオドラがいる空間に転移させてもらった。

連れてきたメンバーは、イタチ、ネジ、ゼノヴィアだ。

 

ゼノヴィアはアーシアを救いたいことから、その意思を尊重して連れてきた。

来るときにミカエルの兄ちゃんに何か貰っていたけど、今は事を急いだほうがいい。

 

転移したところは神殿より遠い場所、普通に走っていっても三時間は掛かる距離だ。

「神殿まで距離が有るけど、こいつなら!!」

 

俺は親指を噛み、指から血を流して印を結ぶ。

「口寄せの術!!!」

地面に手を刺し、術を発動。

ボンッッ!!!と大きな音を出し煙が舞う。

霧が晴れ、やがて大きな生き物が姿を見せる。

「よぅ、ナルト!!久々の出番じゃのう」

 

呼んだのはガマ吉。

もう体の大きさは、ガマ親びんと同じぐらいになっていた。

 

「すごいな……。イッセーはこんなものまで使い魔にしているのか…」

「使い魔じゃないぜ。友達だ。

ガマ吉、俺たちを向こうにある神殿まで運んでくれないか?

緊急を要するんだ。頼む」

「わかった。じゃが、加減はできないからな。振り落とされるなよ」

ガマ吉は笑いながら頭を下げる。

俺たちは急いで乗り、ガマ吉はジャンプする。

「一気に駆けぬけるぞ!!!」

 

風のようなスピードに乗り、神殿に向かった。

アーシア、待っていろよ。

 

 

 

 

 

「これは、どうなっているの?」

ディオドラの眷族を倒して奥に進んだリアスたち。

だが、彼女たちの目に映っている光景は信じられなかった。

 

「う………。く………!?」

「ハァ……。ハァ……。ハァ……」

ディオドラの残りの眷属、《女王》、《僧侶》二人、《騎士》の二人。

その全員が血を流して倒れていた。

 

「あなたたち、ここで何があったの…?」

リアスがディオドラの《女王》に聞く。

「に、人間……。我らの味方だった人間が、突然…。裏切った……」

「人間……。それって私の追加分の奴?」

そう、ディオドラはこう言っていた。

 

『余計な奴までいるけど、そいつも使ってもいいよ。

こちらも、その代わりもあるしね』

その代わりが何者かはわからないが、人間ということに絞れた。

「人間……」

「……その人間は、神器は持っていない。

だが、何かの力を使っていた。私たちの知らない力。

私たちは、その力に負けてしまった……」

《女王》は悔しそうな表情をして、涙を流した。

「……私たちの人生…。もう滅茶苦茶……」

《女王》はその言葉だけを言って気を失った。

 

倒れていたディオドラの眷族五人を壁の隅に移動させた。

さっき倒した奴らも同じようにした。

後で、迎えが来て捕らえるためだ。だから殺さない。

 

 

コツコツコツ…。

静かな足音が神殿の奥から聞こえてきた。

やがて音は次第に大きくなり、一人の男がリアスたちの前に現れた。

 

老紳士の格好をしている男。

片目には眼鏡をしている。

「おやおや。もうここまで来ましたか。

やはり、あの方の予想は外れてしまいましたか」

「あなた、悪魔じゃないわね……。人間。ディオドラが言っていた味方、てところかしら」

リアスがそう言い、老紳士は笑みを浮かべた。

「ははは。まぁ、あんな雑魚はどうでもいいですけどね。

私は実験のためにあの雑魚に付いたまで。

今はもう、味方でも何でもありませんが」

「あなたが、ここにいるディオドラの眷属をやったのですか?」

木場が訊く。

「私が外れるといった瞬間にそいつらは殺気立って私を襲い掛かりましたからねぇ。

まぁ、無意味な行為でしたけど」

笑みを辞めない老紳士。

「失礼。まだ名乗っていませんでいませんでしたね。

私の名はハイド。夢は理想郷を作ること。

よろしいですかな、リアス・グレモリーとその眷属たち」

「あなたは一体何者なの?悪魔と接触ができているから、ただの人間とは思えないけど」

「それは秘密です。さて、あのクズとの契約は破棄しましたが、

私にはもう一つの実験がありまして。自分の体の調子を測りたいので」

 

その言葉を言った瞬間、ハイドの服が一気に破け、体の色が灰色に変化していく。

両手の甲、両脚、胸に計五個の宝玉が埋められていた。

「ふぅ、順調に変化できましたね」

『随分と勝手なことをしてくれたようだね』

ディオドラのアナウンスが鳴る。

「おや?クズが何の用でしょうか?」

『その言葉、後悔したほうがいいと思うけどね。

まぁそんな事より、リアス・グレモリー。この男の実験には付き合わせてもらうよ。

あなたの眷属一人でこの男と戦ってもらいたいな。勿論断ってもいいけど』

 

「どこまでも下種な男ね……」

リアスはディオドラの言葉を理解した。

断ればアーシアが危ないと判断したのだろう。

「部長、ここは僕に任せてくれませんか」

木場が前に出る。

「今は一刻を争います。ですから、僕を出してください」

本当のところなら、リアスや朱乃が出るところかもしれないが、リアスは頷いた。

「わかったわ。全力でいきなさい!祐斗!!」

「了解!」

 

「クズが…。勝手なことを。私は全員まとめてでかまわなかったのですが、仕方がありませんね」

「ハイド。すみませんが、早めに終わらせてもらうよ」

「その言葉は、まだ早いと思いますよ?」




次回もリアス視点で参ります。

映画のキャラでハイドが印象的でしたので出しました。
次回、あの力が解放されます。
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