僕の考えるA/Z (旧タイトル: A/Z  イナホに憑依)   作:ロベルトジョー

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今回は短いです。


16話

ディオスクリアに接近し攻撃を繰り出したアセイラムは、目の前で起きた現象に驚いた。

デューカリオンは既にアセイラムの力によって触れるだけで全てを溶かす、脅威の力を持っていた。

しかし、ディオスクリアはデューカリオンが振りかぶった巨大なブレードに対して、レーザーブレードで受け止め鍔釣り合いをしている。

「これならどうですか!アルドノアよ、我が剣に全てを焼き尽くす火を宿せ」

鍔釣り合いから直ぐに離れたデューカリオンは火が吹き出すブレードを掲げ、ディオスクリアに振り下ろした。

しかし、ディオスクリアはレーザーブレードを一振りするだけで、迫り来る爆煙を切り裂いた。

「あいつにセラムの能力が聞いてない!?」

「姫様、直ぐに援護に行きます!ライエさん、インコさん、ここはお願いします」

スレインはステイギスの撃墜をライエ達にまかせて、ディオスクリアに向かって銃弾を撃ちながら急接近をする。

タルシスから放たれた銃弾はスレインの予知により回避不可能な攻撃となる。しかし、ディオスクリアはそれを余裕を持って回避した。

「予知と違う動き、僕のアルドノアも効果がないのか!?」

「スレイン、私達の力を退けるザーツバルムの能力が分からない以上、過剰に予知を使うのは控えなさい!」

「わ、分かりました。これより、距離を取って姫様の援護射撃のみを行います」

デューカリオンはブレードを振り回しながらディオスクリアに攻撃をして、ディオスクリアもまたレーザーブレードでそれに迎え撃った。

 

 

ザーツバルムとレムリナは応接間で談話をしている。

「しかし、今でも信じられませんね。ついこの前までは亡きオルレイン子爵の無念を晴らすためと、策謀を考え、粛々と準備をしていたアナタが子煩悩になってしまったなんて」

レムリナは用意されている紅茶の入ったカップを手にとる。

「そうおっしゃる、レムリナ姫殿下は随分と我が息子と仲がよろしいことで。ハークライトより姫殿下が我が息子にに一心に寵愛を注いでいられると報告を聞いて、親として鼻が高い。孫の顔を見るのがなんとも楽しみだ」

ザーツバルムの言葉にレムリナ若干頬を赤く染めて、カップの紅茶をゆっくりと口に入れる。

「オルレインの忘れ形見を戦場にて、この目で見ることになるとは思いもよらなかった。今の我にとって、あやつの存在は唯一の希望」

ザーツバルムは目をつぶり言葉を続ける。

「日本でザーツという麦が生きる安らぎの大地とオルレインという黄金の雨を受け、生まれた稲穂」

「あら?それはもしかして、彼の名前の由来?」

「地球でオルレインを知る者から聞いた内容だ。我はオルレインが残した稲穂を育て、そして、我らの民を豊かにしなければならない」

ザーツバルムもまた、側に置いてあった紅茶のカップを手にとって口につけた。

「アナタの言う通り、私は彼に寵愛を注いでいます...だからこそ、彼が記憶を取り戻し憎き姉の元に戻ってしまうのが怖いのです」

レムリアは応接間の窓から見える地球を睨めつけた。

「我が息子を捕まえた時、それを見たアセイラム姫殿下は息子の名を呼び続けながら悲嘆にくれておられた。アセイラム姫殿下もまた息子に寵愛を注いでいたのだろう」

「だから」

レムリナの手から落ちた空になったカップは床で割れてバラバラになった。

「アナタには期待していますよ、ザーツバルム。私は奪われることに我慢ならないのです」

「かしこまりました」

レムリナはザーツバルムに鋭い視線を向け、ザーツバルムは一礼をする。

「そういえば、今回の彼の出撃で姉のデューカリオンに会う可能性が高いのでしょう?大丈夫かしら」

「心配には及びません。息子にはオルレインの加護があります。今、レムリナ姫殿下によって王族の制御から離れた息子の持つアルドノアは、息子が願う限り勝利を約束し続けます。たとえ、相手が姫殿下であろうとも運命には逆らえないのですから」

「運命に干渉するオルレイン子爵のアルドノア。王族の制御から外れた今、都合の良いように運命を干渉することのできる本当に恐ろしい力ですね」

 

--

 

デューカリオンとタルシスは、ディオスクリアによって劣勢に追い込まれていた。

「ザーツバルムの能力は他のアルドノアの力のコピー。一体、どのようなアルドノアの力を使って...」

「能力を無効化するにしても、僕は未来予知ができるし、姫様はディオスクリア以外には能力の効果を発揮している。操縦者に対するアルドノアの力を無効化するなら未来予知ができるのはおかしいはず。なら、未来を変えているのか?」

「未来を変える…はっ!?オルレイン子爵の運命に干渉する力!スレイン、今すぐ離脱しなさい!!彼には決して勝てません」

「し、承知しました」

ディオスクリアの操縦者の能力に気づいたアセイラムとスレインは、すぐさまディオスクリアから離れる。

しかし、ディオスクリアは追撃を行うために退避するデューカリオンに迫る。

「姫様!?」

「アルドノアに命ず、我が剣に全てを吹き飛ばす風を宿しなさい!…くっ」

アルドノアを使いブレードに新たな力を宿したアセイラムは、ブレードを自分に当てて力を開放した。

ブレードから噴き出した風はデューカリオンをトライデント基地の方へ吹き飛ばした。

大きく距離を離されたディオスクリアはデューカリオンを見た後、タルシスを一瞥して宇宙船に戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 




自分がアルドノアを見た後でネットで考察を見た時、どうしてザーツバルムが父親の設定が無かったんだってなったのが、このSSを書き始めた主な理由の一つでもあります。
書きたい設定を入れて妄想力やモチベが尽きた感がありますね。
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