互いの体が宙へ浮かび攻撃の構えをとる
藍は宙へ浮かんだ後、すぐに懐からスペルカードを取り出す。
藍「先にいくぞ! 式神【仙狐思念】!!」
藍の放った球体は、九郎の前で弾け中から大量の弾幕がばら撒かれる
「ぬおッ!?」
中から飛び出した弾幕を、九郎は慌てて体を仰け反らせ避けた
しかし、藍の弾幕は止まない
藍「どうした九郎! そんなもので紫様に立ち向かおうとしたのか!!」
藍が九郎に対し、挑発をする
「言わせておけば...」
九郎は体制を立て直し、傀儡糸を操る
「往け! 右門、左門!」
傀儡糸によって、半分に別れた二対の人形は、一直線に藍の元へ向かい体当たりをしようとする。
藍「そんな物は当たらないぞ!」
藍が後退しながら人形に対して弾幕を放つ
右門と左門は被弾しながらも更に藍へと近づく
「ここだ!! 傀儡【鬼門解放】!!」
仕込みを発動すると向かってきていた右門と左門が互いの間に箱のようなものを作り出す
直後、箱の中から高速で数え切れないほどの弾幕が拡散しながら飛び出す
藍「なッ!?」
藍は慌てて回避しようとするが間に合わない
藍「ぐぅゥ!!??」
無数の弾幕が藍を襲う
無数の弾幕を受けた藍の体はそのまま後ろへと吹き飛ばされる。
「スペルブレイクだな、藍」
藍「まだだ!!」
妖力の低い妖怪ならば倒れてしまいそうな弾幕を受けた藍は体制を立て直す。
そして傷ついた手で懐から新しいスペルカードを出す。
藍「スペル発動!! 式神【十二神将の宴】!!」
藍がスペルを発動すると、俺を取り囲むように次々と弾幕が出現する
さらに、十二神将の名を模した魔方陣は不規則に弾幕を張る
藍は蝶の形をした弾幕は俺にめがけて飛ばす
「クッ!!」
俺は必死に避けるが、弾幕の量が多いおかげで少しでも気を抜いたら命中してしまいそうだ。
藍「私は... 私は負ける訳にはいか無いのだぁぁぁぁぁ!!」
藍が放った蝶弾。
先ほどから撃たれていた蝶弾よりも数倍の速さで飛んでくる。
「ッ!?」
気づいた時には目と鼻の先に蝶弾が迫っていた
藍「これで終わりだァァァ!!」
ボロボロになりながらも藍は勝利を確信し叫んだ
ガキンッ!!
鉄が何かを弾いたような音がした
藍は一体何が起こったのかはその時はまだ分からなかった。
しかし音の正体は、自分の放った弾幕で見えなくなっていた九郎の姿が現れたときに確認できた。
篭手だ。
物凄く大きな篭手だった。
「
九郎の後ろに人形の絡繰が立って... いや... 付いていた
義経と呼ばれた絡繰は、肩から指先までを覆う篭手とその先に太刀が付いていた
「絡繰と一体化することのできる俺の体でしかできない芸当だ。憶えている限り、見せたことがあるのは師匠を除いてお前だけだ。藍」
藍「そうか... 良いものが見れたな...」
藍はそう言い残すと、意識を失い地面へと落下した
幸いにも、下は雑木林があるので死にはしないだろう
しかし、藍は大妖怪だ。
スペルカード2枚で死ぬほど、妖力を使ったとは思えない。
「アイツに... 紫に聞くしかあるまいな...」
俺は藍を式神の橙に任せて、藍が現れた亀裂へと入っていくのであった。