東方操装庫   作:猫仮面

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あの日の夢

その日の夢は鮮明に憶えている。

 

初めて、絡繰に触ったあの日、初めて傀儡に触れたあの日。

 

そして、初めて人を殺したあの日だった。

 

「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」

 

目覚めは幻想郷に来てから一番最悪だった。

 

紫の訓練を受けたその次の日の目覚めも身体的に苦痛だったが、今回の目覚めは精神的に来る。

 

辛い・・・その一言に限る。

 

「師匠・・・俺は・・・どうすれば・・・」

 

かつての師匠に問いかける。

 

絡繰を教えてくれたあの人に。

 

傀儡を教えてくれたあの人に。

 

絡繰と傀儡のつくり方を教えてくれたあの人に。

 

一体、自分は何の為に生きているのかと。

 

___________

 

そんな最悪な目覚めを体験したその日、俺は守矢神社に呼ばれ、神奈子に無理矢理酒を飲まされた。

 

着いた時から神奈子はベロンベロンに酔っており、近くには諏訪子もぐったりと倒れていた。

 

その諏訪子を膝枕しているのが酒の飲めない早苗だ。

 

あの太腿もとい膝枕・・・何時か体験したいな。

 

そんな事を考えながら神奈子に注がれる酒を飲んでゆく。

 

絡繰じかけの俺の体の中で、酒はどんどん分解されていく為、実質、俺は一生酒に酔うことはない。

 

ある意味、酒に溺れるという楽しみが減ってしまった。

 

ついにダウンした神奈子を苦笑いの早苗に任せて俺は守矢神社を後にする。

 

初めて会ったあの日以来、早苗とは"友達"として仲良くやっている。

 

紫や神奈子達が言っていたが、早苗はどうやらこの幻想郷の外の住人だったらしく、初めて会ったあの日の訳の分からない単語は外の世界の"アニメ"という文化の知識らしい。

 

でも驚いた。

 

まさか腕を発射したり、腕から弾幕を撃つなんて。

 

早苗の希望通り、俺の体のパーツは絶賛開発中だ。

 

____________

 

守矢神社をあとにした俺は、人里で阿求の「幻想郷縁起」の為に自分の過去を話したりなどした。

 

話をしている最中、阿求が「そいえば、式は和風ですか?レミリアさんのような、洋風がいいですか?」と聞かれたが、何の事だかサッパリだった。

 

式? 絡繰を式と考えていいなら和風だが・・・

 

何だかんだで人里での用事も終えすっかり夜になったので、妖怪の山の小屋へ帰ろうとする。

 

しかしその途中・・・

 

「ん?何だあれ?」

 

人里の近くには大きな竹林がある。

 

その竹林の奥から光がチカチカと見えるのだ。

 

「光る竹・・・都で聞いた、かぐや姫じゃあるまいし・・・」

 

気になった俺は、竹林の奥の光る場所へと進んでゆく。

 

近づく度に何か爆発音がデカくなってきてるのは気のせいと思いたい。

 

そして、更に足をすすめると、そこには

 

?「死ねゴラァァァァアアアアア!!」

 

?「アンタが死になさいよ死に損ない!!」

 

二人の女性が罵声、暴言を吐きながら非殺傷ではない弾幕を放っていた





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