東方操装庫   作:猫仮面

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九郎、苦労する。

妹紅をおんぶしながら歩いて、少し経ったぐらいだろう。

 

竹林を抜け、近くに小さな小屋があるのが見える。

 

小屋を確認した俺は小屋へ向かおうとするが、小屋の前に人影があるのに気づく。

 

顔などは見えないが、シルエットから小さな帽子のような物を被った人物なのは分かる。

 

「(妹紅の友人か?)」

 

そう思いながら近づくと、向こうも俺に気づいたようで

 

?「誰だ!!妹紅か!?」

 

どうやら、妹紅の友人のようだ。

 

人影は次第に近づいてくる。

 

?「妹紅・・・じゃ、無いようだな。 何者だ!!貴様!!」

 

どうやら、背負ってる妹紅には気づいてなようだが、俺が妹紅で無い事は分かったようだ。

 

「夜分遅くすまない。俺は【矢木野 九郎】ってもんだ。 君の友人を届けに来てな。」

 

そう言って、妹紅の友人に近づく

 

?「友人を届けに? って、その背中の!!妹紅じゃないか!! お前がやったのか!?」

 

少し敵意を向けてくるが

 

「いや、俺じゃない。【蓬来山 輝夜】っていう人と喧嘩してたみたいだが・・・」

 

?「輝夜・・・妹紅はまた殺ってたのか、何回叱っても懲りない奴だなぁ・・・」

 

ハァ・・・とため息をつく妹紅の友人

 

どうやら輝夜の言ってたことは正しく、妹紅は喧嘩(殺し合い)常習犯のようだ。

 

にしても、反応が少し可愛そうじゃないか?

 

慧音「夜遅くにすまない。妹紅を届けてくれた事を礼を言うよ。私は【上白沢 慧音】。 人里で子供達に勉強を教えてる者だ。」

 

「改めて、【矢木野 九郎】だ。 人形専門の技師をやってる。」

 

俺は妹紅をおんぶしながら片手で握手を求める

 

慧音は、警戒した様子なく俺に握手をし返した。

 

________

 

俺は妹紅を引渡し、妖怪の山へと帰る。

 

そこで、九郎は自作の時計を見る。

 

外の世界では、何でも雷神様の力を自由に使い、物を動かしているらしい。

 

早苗や紫から外の話はよく聞く。

 

俺はその中で、"腕時計"という物を耳にし、興味が出たので紫に頼んで設計図を持ってきてもらった。

 

"腕時計"は現在の時間を設定すると、現在がどのくらいの時間なのかひと目で分かる優れものだ。

 

話は戻り、俺は時計を見る。

 

時間は亥の刻(午後 9時~午後11時)と言った所か・・・

 

ん? 亥の刻?

 

「うわぁぁぁあああああああああ!!門限過ぎてるぅぅぅううううううううう!!」

 

紫が人里へ行く為に外に出ていて良いと言った時間は、最高でも戌の刻(午後7時~午後9時)だ。

 

俺は言葉にならない絶叫をあげながら家へと向かった。

 

_________

 

?「あら?今日はお早いお帰りですわね、輝夜。」

 

輝夜「ええ。今日は妹紅の体調が悪かったみたいでね。」

 

輝夜は家に着くと、一人の銀髪の美女に出迎えられた。

 

?「うふふ。なら、ここに来て治療してから決闘なされば良かったのに。」

 

輝夜「妹紅はここには来ないわ。私が居るもの。」

 

?「それもそうですわね。」

 

二人の美女は何時もと何も変わらない会話をする。

 

一つ違うことをあげれば。

 

輝夜「ねぇ、永琳。気に入った男が居るのだけれど」

 

永琳「・・・・・え?今なんとおっしゃいました?」

 

その日、永琳と呼ばれた女性は鬼のようなオーラを発していたという

 

_________

 

九郎と別れた慧音は妹紅の家の中へと向かう

 

慧音「ハァ・・・毎度毎度、飽きないものだな」

 

慧音は妹紅を背負いながら愚痴をこぼす。

 

片手で妹紅の家のドアを開け、狭い部屋にある襖から布団を出し、一旦妹紅を降ろす

 

慧音はそこで外では暗く分からなかった事実が明らかになった。

 

妹紅の右胸辺りの服が破れ、露出していることに

 

慧音「・・・・・」

 

慧音は、深呼吸をし、そして

 

慧音「今度、尋問をせねばな。」

 

先程まで妹紅を背負っていた人物へ再び敵意を向ける慧音だった。

 

__________

 

「御慈悲は無いか?」

 

紫「ある訳無いじゃない♡」

 

その日、妖怪の山では絶叫が絶えなかった。

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