あ、あと2000UA行きました。嬉しいです
極東の島国、日本。
何度もの大災禍からそのたびに立ち直り、発展を続けてきた小さな大国。
多数の国が意味を無くし、文明すら後退した
更に、独自の体系による対深海棲艦技術や精強な艦娘、妖精達の活躍により周辺諸国を開放し続けた。
未だ欧州との連絡は取れずとも、”大東亜生存圏”の旗頭として、その国は未だあり続けていたのである。
――2042年 南洋諸島 日本暫定統治領ボルネオ島 バリクパパン泊地
「ここも随分と静かになりましたね、龍驤さん。」
白い軍服を着た丸眼鏡をかけた青年は、湯飲みの緑茶を一口すすった後そう言った。
「せやなぁ‥今でもたまに空襲が来たりするけど、来たばっかりの頃は爆弾やなくて砲弾が降ってきた事もあったなあ‥。」
長椅子に青年と座っている特徴的な赤い服とサンバイザーが目立つ少女、軽空母龍驤も同じように茶をすすってそう答えた。
「そうですね‥。猫を連れたよく分からない妖精に話しかけられたと思ったら、あれよあれよという間に少佐相当官の肩章を付けられて、ここに飛ばされてましたね。一応前任がいてそのあとを継ぐという話でしたけど、その時はその人死んだのかと思いましたよ‥。だって建物が崩れかけの大きな家を補修しただけの代物でしたし。割と近くで陸軍の妖精さん達が戦ってましたし。」
ふう、と一息つき、昔の事を思い出す青年。
「まー、妖精と話せる人間は少ないからなぁ。上のお方達も血眼やったんやろ。」
「理屈は分かるんですけど、僕は元々ただの会社員ですよ。‥あれ以来、猫がちょっとしたトラウマになってるんですよ、ええ。」
「ネコなんかトラなんかウマなんか、はっきりせえや!アハハ。」
龍驤がケラケラと笑う。青年もそれにつられ、少し口元を緩ませた。
「ま、そう言うてもキミはこうして今までちゃーんと”提督”の役目を果たしてきたんや。もう相当官は外れてるやろ?自信持ちぃや!」
龍驤は青年の背中を軽く叩きながら言った。
「そう言えば、本土はどのくらい復興しているんでしょうね。‥しばらく戻ってないなぁ。」
「ホンマやなぁ。せや、休暇を申請すればええやんか!なあ、一緒に内地で”でぇと”と行こうや、な?」
背が低いから自然とそうなるのだが、まるで狙ってやっているかのような上目遣いである。そのキラキラした目線にあてられた青年は、すぐに諦めたような顔になった。
「分かりましたよ。‥でも、貴女は南洋方面の主力空母ですから難しいと思いますが、一応申請しておきますね。」
「ありがとう!いやーやっぱキミはええ奴やわ。あ、せや、鳳翔に何か土産でも用意せな。」
気の早い龍驤を見て、青年はクスリと笑みをこぼす。
「‥龍驤さん、まだ申請もしてないのに、もう行く気ですか?」
「あちゃー、せやったわ。アハハハ!」
真っ青な亜細亜の空に、二人の笑い声が吸い込まれていった。
「‥ところで龍驤さん、ずっと前から気になってたんですけど、私の前任って何者なんですか?私がここに配属されて、その人はどこに行ったんですか?」
「・・・それ聞くかぁ。実はな――――。」
時系列とかとっ散らかっててゴメンネ