ツバメ   作:シロヴィ

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一回休んだので前回どこまで書いたっけ‥ってなった

あ、2500UAありがとうございます


14話

 

 青髪によれば、その技師はとても変わり者だという事らしい。何でも、気に入った案件しかほとんど受けないらしいのだ。

 しかし腕は保証できるらしく、特に改造にかけてはお手の物という。

 

 「変わった物が大好きなので、多分嬉々として受けると思いますよ。変な事をさせるには1番向いているタイプじゃないでしょうか。」

 「どことなく不安ではあるが‥その人に頼んでみるか。」

 

 ――次の日 ヴィルヘルムスハーフェン鎮守府内 空軍工廠

 

 という訳で、私は青髪とその技師に頼みに行く事になった。 

機械の音が響き、せわしなく動き回っている妖精の一人を青髪がつかまえて場所を聞く。

 

 「すみませーん、ヘルミーナさんはどこにいますか?」

 「あー‥あの人なら多分、裏で作業してると思いますよ。」

 

 名前から分かるとおり、その技師は女性であった。最初に変わり者だが優秀な‥と聞いた時、なんとなく昔の作曲家のような気難しい男を想像していたので、少し意外だったが。

 

 「あ、ここを曲がった所かな?」

 

 青髪の言ったとおり、工廠の裏からガチャガチャと機械を弄る音が聞こえてきていた。きっと、その音をたてているのがヘルミーナさんだろう。そう考えて私が角を曲がろうとすると‥

 

 「ッ!?」

 

 急に、サッと背筋が冷たくなった。反射的に足を止めた瞬間。

 

 ドゴオッ!!

 

 すぐ目の前を鋭い風が吹き、同時に私が曲がろうとしていた方向と逆にあった、コンクリートブロックが爆ぜた。

 

 「な、何だ!?」

 

 私は思わず叫んだ。すると、軽い調子の声が返ってきた。

 

 「あれ?‥あーゴメン。まさか人が来るとは思わなくて。」

 

 見ると、そこには何やら馬鹿に大きな砲を翼に吊り下げたスツーカ(Ju87)と、一人の妖精がいた。後ろで一つに束ねた長いボサボサのオレンジ色の髪と、大きな作業用ゴーグルが目を引く。

 

 「あ、君いたんだ!ひさしぶりぃ。」

 

 そう言うと、彼女は青髪に歩み寄り、嫌がる彼は気にせずに肩を組んでいた。

 

 「やめてくださいよ‥。」

 「いいじゃん、つれない事言わないでよ。」

 

 何やら、ただ単に知っている人という訳ではなさそうである。

 

 「で、君は何しに来たのよ?ただ会いに来たってワケじゃないでしょ。ほら、もう一人の方もいるし。」

 

 やっとこちらに話が向いた。そろそろ咳払いでもしようかと思っていたが、そうする必要は無かったらしい。

 

 「えー、貴女がヘルミーナさん?今日は改造の話を持ってきたんだ。‥ところで、アレはなんだ?」

 

 とりあえず本人確認をしたあと、私は先ほどから気になっていた大型砲付きスツーカを指さした。

 

 「そうよ。私がヘルミーナ。で、アレはJu87 G型ね。元々Hs129に積んでた37mm機関砲を吊り下げた襲撃機型を作れないかって陸のなんか偉そうな人から頼まれたのよ。」

 

 37mmとは‥。先ほど私のそばを掠め、コンクリートを粉砕していたのはこれか。運良く当たらなかったが、もし当たっていれば‥あまり考えたくない。

 

 「まあ一応機体は耐えたし、飛行中でも撃てるだろうとは思うんだけど、こんなのを扱える人はいるのかどうか‥って、そうよ。改造の話を持ってきたって言ってたわね。」

 「そうだ。これがその要求書だ。」

 

 私は要求書、というか半分私の描いた設計図を手渡した。それを読んでいく内に、彼女はニヤリとした笑みを浮かべ始めた。




ちなみに私はキャラクターの名前を考えるのがものっすごい苦手なので、本作のキャラクターの名前は全て元ネタが存在します

暇だったら考えてみてね
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