ハイスクール・DM   作:龍牙

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9話

 さて、詩乃さんの 神器(セイクリッド・ギア)が四季の物と同じクリーチャー世界を起源に持つ物と言う事が分かってから、念の為に四季の持つカツキングとクロスファイアを初めとするアウトレイジ軍団の最強戦力に守られた彼の部屋に泊まって貰う事になった。

 

 まあ、此処を攻め落とすには最低でも全盛期の二天龍が五組は必要だろう。変身を三つ残している状態で二天龍を相手に一方的に勝利したカツキングに匹敵する実力者が五人、第三形態のカツキングと互角に渡り合える奴が一人。……魔王や聖書の神が相手でも返り討ちに出来そうな戦力である。

 

 過去にその存在を確認できたのがアウトレイジの中でカツキングだけとは言え、二天龍に勝利したカツキングを有するアウトレイジは第四の勢力として認識されても可笑しくないだろう。……“勢力”では無く“個”、この力が強力でも以前の二天龍の時のように打倒できる、と。

 

 未だに四季が引き出せる領域ではないが、アウトレイジクリスタルの力さえも超えたカツキングの力は天さえも超え、神にさえ匹敵する。三大勢力にとって災害としか言えない真なる赤龍神帝や無限の龍神の領域に辿り着く究極のカツキングの力を知らずに。

 

 

 まあ、現状でも無限と夢幻に続く世界三位の実力者と言われているが、キングさん。

 

 

 そんな訳で現時点でも好き好んで喧嘩売るバカはそうそう居ないだろう。……だが、己の力を過信しすぎたバカは何処にも居る物なので油断できる物ではないが。

 

 

 

  閑話休題それはさておき

 

 

 

 先日までの悩みもどこへやら、すっかり護衛の為とは言え最愛の相手が同じ屋根の下で暮らしている状況に幸せ全開と言った表情だ。まあ、何年間も引きずっていた片思いが実ったのだから無理も無い部分も有るだろうが。

 

 その日……一誠が始めて悪魔としての活動で契約を取りに行って、“濃い”連中にばかりピンポイントで当たる事となる日、ブルースからの提案で実戦の見学前に一度四季と詩乃の二人で模擬戦をする事とになった。

 

 実戦前に戦闘経験が有った方が良いだろうと言う判断では有るが、模擬戦とは言え詩乃を相手に四季が攻撃など出来るわけも無く、決着は四季の敗北か引き分けで終るだろう……。

 

 何処で二人の予定を知ったか、リアスがこの間のお詫びと校庭に結界を張ってくれて場所の確保も出来た。彼女にしてみればアウトレイジのメンバーである四季と詩乃の二人の実力の把握と言う意味もあるのだが、目の前の結果は意外すぎた。

 なんとも言えない表情をしているグレモリー眷属の面々と……『何やってんだこいつは』と言う顔をしつつも何処か納得気味なクロス。

 

 模擬戦開始早々血の海に沈む事になったのは四季だった。……その表情は物凄く幸せそうで有る。……元々クリーチャー世界は六つの属性に象徴される文明が存在し、それらにクリーチャー達は属している。火、水、自然、光、闇、そしてゼロの六種の文明である。

 各文明には文明特有の特色があり、種族自体にも特色がある。

 

 ……結果から言おう。ドラグハートウェポンを扱う上でドラグナーである詩乃自身もドラグハートの影響を受けてクリーチャーの能力を得る事が出来た。それに伴い外見も変わる。

 ……偶然今回彼女が手にしたのは自然文明なのだが、外見イメージはALO版の猫シノンの色違いを想像して欲しい。

 それを見た瞬間、四季が鼻血を噴出して倒れた。

 

 心底幸せそうな顔で血の池に沈んでいる姿は……色々とコメントに困る絵柄であった。

 

「なんつーか、ホント予想を裏切らない奴だな、お前」

 

「否定はしない……ってか、出来ない」

 

 鼻血を抑えながら立ち上がる四季と自分の状況を見て顔を真っ赤にしている詩乃さん。……そんな二人を呆れた目で見ているのはクロスと言った図だ。

 

「ところで、今日は無法龍は居ないのね」

 

「あー、キングならちょっと……堕天使のボスと会ってる」

 

「そう……って、ええ!?」

 

 友達の家に遊びに行っているとでも言う様な感覚て告げられた言葉に驚きを露にするリアス。キングが堕天使と会っている等と言うのは悪魔側として無視できない情報だ。

 

「ど、どうして!?」

 

「いや、オレがキングに堕天使側に連絡するように頼んだら……慌てて招待を受けたらしい」

 

「連絡?」

 

「ああ」

 

 そう言って空中に指を動かし五つの数字を描く。37564と。

 

 その瞬間全てを悟ってしまった。……四季はまだ怒っているのだろう……詩乃がドーナシークに襲われた時の事を。

 

 内心、洒落にならない相手から洒落にならないメッセージを送られた某堕天使の姿が目に浮かぶほどだった。

 

 実際、行き成りの世界三位に認定されている相手からの徹底抗戦宣言に心底慌てて話し合いの申し込み。それは、多大なストレスを感じてくれたことだろう。

 

「それで、ジャッキーさんと『ブータン』と一緒に会談に行ったな」

 

『『ブータン』?』

 

 急に出てきた新たな人物名に疑問の声を上げる一同。改めて詩乃にも紹介していないアウトレイジメンバーの中に含まれていると思い直す。

 

「ああ、ブータンって言うのは昔の呼び名らしい。今の名前は『UKパンク』。キングの第三形態と互角に戦った実力者だ」

 

 爽やかに言い切る四季だが、絶句して凍りつくリアス。更なる実力者が登場してしまったのだからそれも無理は無いだろう。そして、敵対勢力ながら同情してしまう……敵意むき出しのメッセージ送ってきた相手級の実力者が一人増えた状態で顔を向き合わせている事に。

 

 

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