名探偵コナン〜Small private eye〜   作:桂ヒナギク

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6.保険金

 麗奈は帝丹小学校に登校する。

「おはよう、みんな」

 と、探偵団のメンバーに挨拶をする。

「おはようございます、黒崎さん」

 というのは光彦。

 そして元太が、「おう! 麗奈」と。

 歩美が「おはよう、麗奈ちゃん」

「おはよう、黒崎さん」

 と、灰原。

「おはよう」と、コナン。

 麗奈が席に着くと同時に、チャイムが鳴って先生が入ってくる。

「黒崎さん、ちょっと」

 先生が麗奈を廊下に連れ出す。

「何ですか?」

「黒崎さん、驚かずに聞いて」

「…………?」

「白鳥さんから聞いたんだけど、お兄さんが遺体で発見されたわ」

「またまたー。嘘でしょ?」

「先生の言う通りみたいだよ」

 コナンが出て来てスマホの画面を麗奈に見せる。

『死亡したのは、黒崎 浩一さん、25歳。警察の調べでは、浩一さんはジョギング中に誤って足を滑らせ、土手を転がり水中に落ちて溺死したものと思われます』

「そ……そんな……」

 麗奈は驚いて戸惑う。

「黒崎さん、お兄さんのところへ行ってあげなさい。忌引きにしといてあげるから」

「先生、僕も付き添っていい?」

「お願いね」

 コナンは麗奈の手を掴んだ。

「行こう?」

「……………………」

 麗奈は無言を回答に、コナンと共に歩き出した。

 二人は学校を出ると、警視庁の前にやって来た。

「あのー」

「うん?」

 コナンが受け付けの職員に言う。

「黒崎 浩一さんの知り合いなんだけど」

「……君は確か、毛利さんのところの」

「江戸川 コナンだよ。浩一さんのところへ行かせて」

「わかったわ」

 麗奈とコナンは遺体安置室へ向かった。そこには高木刑事が立っていた。

「やあ、コナンくんに麗奈ちゃん」

 高木刑事がドアを開けた。

 麗奈は中に入って兄の遺体を確認する。

「お……お兄ちゃん」

 涙をこぼす麗奈。

「高木刑事」

「何だい、麗奈ちゃん?」

「以前に似たような死亡事件あったよね?」

「ああ、そういえば」

「その事件って、橋から川に転落して溺死したってやつだったよね?」

「確かにそうだ」

「その前にも、男性がジョギング中に池に落ちて溺死とか」

「うん」

「そしてその事件の(いずれ)にも、死亡者には生命保険がかけられていた」

「ああ」

「受取人は全て、笠原 雪という若い女性。これって変だよね?」

「麗奈ちゃんは保険金殺人だとでも言うのかい?」

「お兄ちゃんね、その二人の保険調査やってたの。笠原 雪に殺されたんじゃないかしら」

「その推理、笠原 雪にぶつけてみるよ」

「待って。話には続きがあるの」

「続き?」

 麗奈は笠原の犯行を推理した。

 笠原は遺体発見場所の水を殺害前に用意し、自宅で被害者を眠らせ、予め準備しておいたその液体で溺死させ、現場に遺棄したのだ。

 その推理を高木刑事が笠原にぶつけると、笠原はその場に崩れた。

 連行される笠原。

 笠原は取調室で犯行を認めた。

 動機は金だった。金欲しさに保険金殺人を企てたのである。

 

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