名探偵コナン〜Small private eye〜 作:桂ヒナギク
麗奈は帝丹小学校に登校する。
「おはよう、みんな」
と、探偵団のメンバーに挨拶をする。
「おはようございます、黒崎さん」
というのは光彦。
そして元太が、「おう! 麗奈」と。
歩美が「おはよう、麗奈ちゃん」
「おはよう、黒崎さん」
と、灰原。
「おはよう」と、コナン。
麗奈が席に着くと同時に、チャイムが鳴って先生が入ってくる。
「黒崎さん、ちょっと」
先生が麗奈を廊下に連れ出す。
「何ですか?」
「黒崎さん、驚かずに聞いて」
「…………?」
「白鳥さんから聞いたんだけど、お兄さんが遺体で発見されたわ」
「またまたー。嘘でしょ?」
「先生の言う通りみたいだよ」
コナンが出て来てスマホの画面を麗奈に見せる。
『死亡したのは、黒崎 浩一さん、25歳。警察の調べでは、浩一さんはジョギング中に誤って足を滑らせ、土手を転がり水中に落ちて溺死したものと思われます』
「そ……そんな……」
麗奈は驚いて戸惑う。
「黒崎さん、お兄さんのところへ行ってあげなさい。忌引きにしといてあげるから」
「先生、僕も付き添っていい?」
「お願いね」
コナンは麗奈の手を掴んだ。
「行こう?」
「……………………」
麗奈は無言を回答に、コナンと共に歩き出した。
二人は学校を出ると、警視庁の前にやって来た。
「あのー」
「うん?」
コナンが受け付けの職員に言う。
「黒崎 浩一さんの知り合いなんだけど」
「……君は確か、毛利さんのところの」
「江戸川 コナンだよ。浩一さんのところへ行かせて」
「わかったわ」
麗奈とコナンは遺体安置室へ向かった。そこには高木刑事が立っていた。
「やあ、コナンくんに麗奈ちゃん」
高木刑事がドアを開けた。
麗奈は中に入って兄の遺体を確認する。
「お……お兄ちゃん」
涙をこぼす麗奈。
「高木刑事」
「何だい、麗奈ちゃん?」
「以前に似たような死亡事件あったよね?」
「ああ、そういえば」
「その事件って、橋から川に転落して溺死したってやつだったよね?」
「確かにそうだ」
「その前にも、男性がジョギング中に池に落ちて溺死とか」
「うん」
「そしてその事件の
「ああ」
「受取人は全て、笠原 雪という若い女性。これって変だよね?」
「麗奈ちゃんは保険金殺人だとでも言うのかい?」
「お兄ちゃんね、その二人の保険調査やってたの。笠原 雪に殺されたんじゃないかしら」
「その推理、笠原 雪にぶつけてみるよ」
「待って。話には続きがあるの」
「続き?」
麗奈は笠原の犯行を推理した。
笠原は遺体発見場所の水を殺害前に用意し、自宅で被害者を眠らせ、予め準備しておいたその液体で溺死させ、現場に遺棄したのだ。
その推理を高木刑事が笠原にぶつけると、笠原はその場に崩れた。
連行される笠原。
笠原は取調室で犯行を認めた。
動機は金だった。金欲しさに保険金殺人を企てたのである。