俺が通るよ。   作:775

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第2話

照り付ける太陽。美しい景色。はっきり言って―――

 

「アローラなめてた!!」

 

あつい。肩が痛い!俺の肩は今、紫外線の餌食となっていた。つまり日焼け。家出て数分で肩が真っ赤て!焦げる!(精神的)焦げる!(物理的)これはまずい、想像以上に深刻な問題だった。完全に焼かれてる。現在進行形で日焼けしてる。肩の日焼けとかプールじゃねえんだから自重しろよ日光。手で日に当たっている首や肩をさする。やっぱりタンクトップに良いことないわ。いやでも寝るとき楽なんだよな。ええい、街についたら絶対に着替えてやる。日焼け止めも基本装備な。

肩に手を置きながら進んでいくと、生い茂った草むら。から、音が聞こえた。そよそよと吹く風(ただし熱風)にそぐわないがさがさという、まるで何かが草の中に潜んでいるような音だ。ぴた、と足を止めてみる。音のする草がきらきらと光に乱反射し輝いている。其の煌きが小さな気配と大きな音と共に、どんどん近づいてきて―――

 

「ヤン!」

 

正体を現した。

 

......

 

.........

 

 

ヤングううスうううう!!!!

 

姿を現したのはそう、初めのイベントで出てくるポケモン、ヤングース。これだけでもう感動もの。だって!ポケモンが、本物が、目の前に。おお思ってたより小さい、可愛い、顔恐い!とてつもなく威嚇してる。でも触ってみたい!好奇心が沸き立って止まらない。

感動して動かない俺に、見切りをつけて襲い掛かろうとした。いやまあ多分逃げられるとは思うけどね?ヒーローは遅れてやってくるから。

ふふ。

 

「もふっふぅ!」

「んにゃぶー!!」

「あしゃまっ!」

 

「また随分と可愛いヒーローだ」

 

アローラの御三家、モクロー、ニャビー、アシマリ。後ろから駆けてきた三匹が、俺を守るようにしてヤングースの前に立ちはだかる。...かわいいよね。

...うおあぁぁあぁあ(シャウト)

不謹慎にも誰にしよう、と考えているとヤングースは弱々しい声を漏らして草むらへと戻っていった。三匹はやったぜ!とでもいうように笑う。可愛いよな。でもこんな子たちがあの怖い顔したヤングース追い払ったんだもんね。きっと人間たちに気付かれない範囲で物凄く睨んでんだろうな、怖い怖い。ごめんねヤングース。君何もしてないのにね。

つまり、三匹とも度胸は十分か。

皆にお礼を云う。軽く分析してると、後ろから声がした。またしてもポケモンなら是非にもだが。

 

「おっ!きみはコウじゃないか!」

 

変態はお呼びじゃねえです。

 

 

 

♦♦♦♦♦

 

 

その人は上半身裸に白衣を引っかけた露出魔――基、アローラのポケモン博士、ククイだった。

 

「改めて、ポケットモンスターの楽園アローラへようこそ!僕がポケモン博士のククイです!」

「...改めまして、コウです。博士はそういう趣味がおありで?」

「ん?なんの話だ?」

 

敬語が下手だなこの人。一瞬です付けて話しただけだぞ。

 

「いえ。素敵なところですね、此処は」

「そうだろう!アローラでも人とポケモンは力を合わせて暮らしている。何より彼らがいればどこにだって行ける!」

 

少し幼い感覚かもしれないが、やはり何処へでも行ける、というのは魅力的な言葉だ。だから、惹かれる。

後ろから複数の鳴き声がした。どうやらポケモンたちが待ちくたびれているようだ。

 

「おっと、君を助けてくれたポケモンたちを紹介しよう」

 

 

くさのポケモン、モクロー

 

ほのおのポケモン、ニャビー

 

みずのポケモン、アシマリ

 

 

「彼らは君のパートナーとなるポケモンたちなんだぜ!」

 

はっと何かに気付きひとりで頷いた博士は、だから君を助けるために飛び出したのかもな!と笑った。それは、何だか期待してしまうよね。

 

「―――さあ、パートナーにしたいポケモンを一匹選んでくれ!」

 

 

こりゃ、難題だ。

 

 

 

 

 

 

 

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