東方盗人録 作:猫ダマ
神奈「よし!これから試験を始める。準備はいいか幸助!」
幸助「いや、いきなり総隊長さんとの戦いとか心の準備が.....」
永琳「それでは、試験開始!」
幸助「人の話を最後まで聞け!」
俺達は今、試験をする為に道場に来ています。
俺が固まっている間に、永琳が俺の首根っこを掴んで連れてこられました。
神奈「そう緊張しなくても、ちゃんと手加減するから大丈夫だ死にはしない。たぶん!」
幸助「いや、最後のたぶんを強調して言うんじゃない!
余計心配になるわ!」
おれ、今日生きて帰れるだろうか・・・(泣)
神奈「お喋りしている余裕あるのか?試験はもう始まっているぞ?」
幸助「!」
俺が落ち込んでいる所を、一瞬で接近して右ストレートをしてくる神奈。
俺は、咄嗟に後ろに飛ぼうとするが間に合いそうにないので、霊力を集中して拳の威力を少しでも防ぐ。
幸助「グハ!」
ぶっ飛び壁に突っ込む俺。
それに、追い打ちをかけるように、神奈は飛び蹴りの体制で突っ込んでくる。
俺は、それを横に飛び退き躱す。
いやこれ、本当に手加減してんの!?
明らかに、殺しに来てない!?
神奈「いや〜やっぱり、戦闘は楽しい!最近、事務作業ばっかで色々溜まってんだよな。久々に体動かせて満足!!」
幸助「戦闘狂!?殺す気かよ!さっき死にはしないとか言ってたのに、明らかにヤル気だっただろ!矛盾してんぞ!」
神奈「当たり前だろ!殺し合いの戦闘で手加減するやつなんかいねーよ!殺す気で行かなきゃ、こっちが殺されるんだ!軍は、そういう戦闘が常日頃行われるところだ。こんな事で、いちいちグダグダ言ってると、軍に入るだなんて夢のまた夢だよ!」
グッ!
・・・確かにその通りだ。
ああもう!やってやろうじゃないか!
神奈「ほう、やっと覚悟が出来た顔になったか。」
幸助「ヤケクソになっただけだ!せめて、1発は叩き込んでやる!」
俺は、某死神漫画の死神達が、使用する一瞬で移動する
走法。瞬歩の技術を盗み一気に接近した。
神奈「な!?」
幸助「くらえ!10連釘パンチ!!」
一瞬で接近した俺に、驚く神奈。
その隙に、10連釘パンチを叩き込もうとする。
けれど、神奈は直ぐに気を取り戻すと、両腕でガードする。
神奈「グッ!」
10連の衝撃により、吹き飛び壁に突っ込む神奈。
神奈「いや〜、効いた効いた。両腕が少し痺れてるよ。」
幸助「無キズっすか・・・。」
マジ?
本当って書いてマジっすか!
強すぎだって神奈さんや。
神奈「いや〜でも、久々に能力使ったよ。今回の試験では使う予定なかったけどつい。」
え?
神奈さんも、能力持ってんの?
いや、確かに永琳が持っていて総隊長である神奈さんが持っていないのは、考えにくいな。
一体どんな能力を・・・
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名前:如月 神奈(キサラギ カンナ)
種族:人間
能力:通す程度の能力
状況:興奮
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神奈さんの苗字 如月って言うんだな。
そして、能力が通す程度の能力っと・・・
うん、どうやって防いだのか分からない!
神奈「どうやって防いだって顔してるな。それは、私の能力。通す程度の能力で、衝撃を空気中に通したんだ。それで防いだってわけだ。そして・・・」
神奈さんが拳を構えた。
あ、やべ!
なんかヤバイのが来る!
神奈「私の拳の攻撃を、お前に通す事もできる。」
神奈さんが、拳を放つと届いていないはずなのに、衝撃が腹に直撃し、俺の意識は暗闇の中に消えた。
久々に書いた。
しかも、初スマホでの投稿!
慣れてないから悪戦苦闘したけど、まぁ、たまには気分転換になるかな?