問題児達と時の人が異世界から来るそうですよ?   作:ガイドライン

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レティシアの石化

中庭から屋敷に戻ろうとする黒ウサギ達四人。

異変が起きたのはその時だった。

顔を上げると同時に遠方から褐色の光が四人に射し込み

レティシアはハッとして叫ぶ

 

 

「あの光……ゴーゴンの威光!? まずい、見つかったか!」

 

「だ、駄目です! 避けてくださいレティシア様!」

 

 

 

黒ウサギの叫びも虚しく、レティシアは三人を庇おうとしたのだが

それよりも早く大助が光へ自ら向かっていた

自分ならあの光を停止することができる

そう確信したからこそ大助はその光に向かったのだが

 

 

「何しているのだ!!!!!」

 

 

レティシアは大助を後ろから光を浴びないように突き飛ばした

その瞬間にレティシアはその光に飲み込まれ体は石となって倒れた。

大助は光が差した方向を見上げる。

空を駆ける翼の生えた靴を履いた西洋鎧を着む男達。

数は百はくだらない。彼等が下手人で間違いないだろう。

 

 

「と、とりあえず御二人共本拠に逃げてください!」

 

 

黒ウサギは近くにいた十六夜の手を引いて屋敷に逃げようとする。

だけど一人そこから動けないものがいた。

 

 

「…………なんで……」

 

「大助さん!!!早くこちらへ!!!!!」

 

 

レティシア自身はペルセウスの所有物

それが主の命もなく出歩いていたのだから庇いようがない

これで何かがあったら、万が一もめ事を起こしてはただでは済まない

十六夜もそれが分かっているからこ素直に

黒ウサギと一緒に屋敷の中へ入った

 

だけど大助一人は未だにその場にいた

逃げようともせずただ立ち尽くす

その間にも石となったレティシアに縄をかけ始める

 

 

「これでよし……危うく取り逃がすところだったな」

 

「おい、こいつはどうする?」

 

 

「ふん、同じように石化しろ」

 

 

その一言で大助にもゴーゴンの威光が降り注ぐ

だがペルセウス達は知らない

すでにそこに、大助はいなかったことに

 

気づいたときにはペルセウスの騎手の一人の眼の前に立っていた

 

 

 

「なっ!!?」

 

「レティシアを…どうする気なのかな?」

 

 

突然のことで驚きを隠せない騎手だが

それを見せないように強気な口調で

 

 

「この吸血鬼がどうなろうと私たちにはかんけ…」

「どうするつもりなのかな??」

 

 

その瞬間に騎手が首に手を当て苦しみ始めた

周りの騎手にも何が起きているのか分からず混乱する

 

 

「どうするつもりなのかと、聞いているんだけど??」

 

「取引でこ…の吸血鬼は、箱庭のそ…とへ…」

 

 

「箱庭の外ですって!?」

 

 

驚いたような表情で黒ウサギは屋敷から出てくる

その黒ウサギに敵意を込めてみる騎手達だが

そんなことお構いなしに、

 

 

「ヴァンパイアは――

――《箱庭の騎士》は箱庭の中でしか

太陽の光を浴びれないのですよ!?

そのヴァンパイヤを箱庭の外に連れ出すなんて…」

 

「我らの首領が取り決めた交渉。部外者は黙っていろ」

 

「君が黙っていてよ。」

 

 

また別に騎手が首を押さえて苦しむ

いったい何が起きているのか…

恐怖するものもいるがそれをノーネームに見せては

ペルセウスの名を汚すと考え必死に我慢する

 

 

「君達のリーダーが決めたならここでどうこう言わないし

レティシアを連れていっても邪魔はしない」

 

「ちょっと大助さん!?」

 

 

「だけどね、謝罪一つぐらい言ってもいいはずだよ。

ここは僕達のコミュニティだ。

不当な侵入をしてこちらは侮辱されているんだ

それだけでもしてくれたら、帰っていいから」

 

 

 

不当な侵入は侮辱行為になる

それは確実にペルセウスがノーネームに対して

見下していることを指すのだ

 

 

「ふ、ふざけるな!!!!

なぜ我々が゙名無じ風情にそのようなことを!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だったらもう黙れよ。」

 

 

するとペルセウス全員が手で首を押さえて苦しむ

そんな光景を冷たい目で、威圧的に視線を送っている

特に特別なことはしていないのだ

ただ、ペルセウス全員の周りにある酸素を停止したのだ

空間掌握でペルセウスの騎手達の一番外側にいる騎士を支点にし

騎手達全員を包むように、酸素を停止しさせている

 

 

 

「言葉はいいよ。

だから態度で示してもらおうか

全員、その場で頭を下げたら許してやるよ。」

 

 

 

全員、もう分かったのだろう

これ以上逆らうと命が危ないと…

先頭に立つ騎手が頭をゆっくり下げる

すると次々と騎手達が頭を下げていく

そしてペルセウス全員が頭を下げたのを確認すると

指をならし停止を解除した

 

気管に入ってくる酸素を思いっきり吸い込み

必死に吸い込むあまり噎せる騎手達

 

 

「もう帰っていいよ、てか帰って。

これ以上何も聞きたくない、ここに居てほしくない。

どうせまた会えるし、すぐにこちらから会いに行くから

その時にでもレティシアを返してもらう

だから…帰ってくれるよね?」

 

 

すると睨みも文句も言わずに

石化したレティシアを連れて帰っていった

 

それを見送った大助はまるで力尽きたように

見えない足場が崩れたのか

とにかく意識のない大助は地面に吸い込まれるよう落ちる

 

 

 

「大助さん!!!!」

 

 

 

すぐさま黒ウサギが駆け出し

地面に激突する寸前に大助を抱き捕まえた

顔を見ると顔色はいいが眠っているようだ

 

 

「……いったい何が…」

 

「ったく、あんだけ啖呵切っておいて…

まぁ、こいつもよく我慢したほうだ。

目の前で庇った奴が石化されて、さらに箱庭の外へとなると

それは温厚なやつでもぶちギレる

 

でもこいつばノーネーム゙どサウザンドアイズ゙の関係のため

最低限の謝罪で済ませたんだ、あとは俺達がやるだけだ

さて、この事情に詳しそうな奴に話を聞かないとな」

 

 

その言葉を聞き黒ウサギはハッとする

白夜叉から詳しい話を知っているかもしれない

 

 

「他の連中も呼んでこい

なにかあった場合、最悪その場で

ゲームになることだってあり得る。

なら頭数はいた方がいいだろ」

 

 

 

 

 

 

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