問題児達と時の人が異世界から来るそうですよ?   作:ガイドライン

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YES!ウサギが呼びました!
プロローグ


「………寒いな……」

 

 

雪が降る、空から雪が降る。

毎年この季節は僕にとっては心が安らぐ

静かにゆっくりと落ちる雪は

少しずつ少しずつ地上を白で埋めつくし

いつかそこは銀景色に変わる

 

それがまるで心を真っ白にしてくれるようで

心の闇を消してくれるようで……

 

 

 

「…でも、僕は……」

 

 

 

落ちる雪は僕の掌と止まる

だけど言葉通りに「止まる」だけ

雪は溶けず風に吹かれて飛んで行く

 

 

 

いつの頃からというのはおかしいが

始めてハッキリとこの力に気づいたのは中学生の頃

なんでもない普通のケンカをしただけだった

だけどそれだけでは終わらなかった

 

ケンカをした相手は突然動かなくなり

その場に倒れてしまった

救急車がきて病院に運んで

原因究明をしたのだが分からなかった…

 

当然ケンカをしていた僕は犯人扱いされ

何をしたのかと問い出されたが

その時はまだ、何も分からなかった

結局、僕がこの力に気づいたのは

こんな雪が降る日であり、二年以上経っていた

 

 

その子は意識を取り戻したが

二年以上の月日は取り戻せない

僕がやったことは罪深い

例えそれが無意識だとしても……

 

 

それからだろうか…

誰も僕に近づかなくなったのは…

原因を知りたいとケンカをした相手に

この二年を奪った原因を話した

そして次の日から……

 

 

 

 

「おい、あいつって…」

「あぁ、死神だよ死神」

 

「触ると突然死するらしいぜ」

「なんでそんなやつ野放ししてるんだよ!!」

 

 

「警察も何度も逮捕しようとしたけど

捕まえられないらしいぜ、まるで幽霊みたいに」

 

 

 

そんな声が聞こえてくるがいつものこと

高校に通うことを諦めてバイトを

だけどそのバイトも噂が広まればクビとなる

 

ケンカをした相手が噂を流したと知っていたが

それを許さないとは考えたことはなかった

怒りや恨みなどもこの心では感じれなかった

それよりもあの日の後悔と罪の重さがとても……

 

 

だからこそ僕はこの力を……

 

 

 

 

「…………うん??」

 

 

 

そんなことを考えていると何かが落ちてきた

空からだろう、目の前をヒラヒラと地面に落ちた

それはどうやら手紙のようで

その手紙には僕の名前「君塚 大助」と書かれてあった

 

手紙を手に取り封を開けて中身を見ると

 

 

 

『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。

その才能(ギフト)を試すことを望むのならば、

己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、

我らの“箱庭”に来られたし』

 

 

 

そして気づいたとき僕は

見たこともない大空にいたのだった

僕の近くには、見知らぬ女性二人と男性一人

合わせて四人の見知らぬ男女は

断崖絶壁や未知の都市が広がる異世界にいたのだった

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