問題児達と時の人が異世界から来るそうですよ?   作:ガイドライン

27 / 70
捕らえろ闇を!

近づいてくる足音

そしてこちらに向けられている殺気

どうやら穏便に済ませることは出来ないらしい

 

戦闘態勢に入る大助

まぁ、大助の一時停止があれば大抵のものは無力だが

それが直接攻撃になると話は変わってくる

それだけはどうしても一時停止出来ない

 

 

 

(なら、逃げ回ってどうにかして相手の動きを止めるしないな…)

 

 

 

いまはそれが一番だと思い回避体勢に入った

ただどんな奴かは確認しないと、と思い

回避出来るギリギリまで動かなかった

 

だけどそれがいけなかった

近づいてくる足音が、殺気がおかしかったから

おかしいというより、それを知っていたからだ

その殺気は最近まで忘れていたもので

どす黒くすべてのものを否定して

なにもかも終わらせてしまう力を持つ

 

 

 

「ふ、ふざけるなよ…これを捕らえろって……」

 

 

 

それは影と呼べるもの

自分自身の影であり、そして「闇」である

人には光と闇がある、正義と悪がある、表と裏がある

その暗く黒く暗闇である「闇」である影が目の前にいる

 

そしてその影は………自分より遥かに強い。

 

 

 

「闇を捕らえるって、こういうことか!!!」

 

 

 

すぐさまその場から離れた大助

するとそこには影が立っていた

そのスピードは大助と同じくらいだが

捕らえられることだけは絶対に回避しないといけない

あの影は…自分を、君塚 大助を殺そうとしている

 

 

 

「っ!!!」

 

 

 

フルスピードで逃げる大助に対して追ってくる影

スピードは互角かもしれないが、このままだと追い付かれる

このスピードはいままで溜めていた「スピードと衝撃」を使っている

一時停止させたスピードを積み重ね一気に解除することにより

十六夜や黒ウサギと同じスピードが可能となる

その分体に衝撃がかかるのでそこはまた一時停止を行い

大助の体全体に突発的なスピード、回避行動ができる

 

だがそれでも限界はある。

大助の表面上の一時停止には使用回数はないのだが

使用すればそれだけ精神的に追い詰められる

一方影はそんなものは存在しないだろう

 

ましてや大助はすでに精神的に追い詰められていた

暗闇の中をずっと歩き続けて体もキツい

そこを狙ったように奇襲をかけてきたなら……

 

 

 

「本当に…ヤバイぞこれ……」

 

 

 

身体のあらゆる場所から衝撃を解除して

不規則な回避行動をしているのだが

それでも追い付いてくる影、迫る影

おそらくあの影に触れられたら

その瞬間、死んでしまうだろう……

 

 

それだけの力があるのだ。

そう、その力が自分の中にある

ギフトカードには載っていなかったが

自分の中には「――――」があることを知っている

だけどそれだけは使わないようにしないといけない

 

あのとき、一瞬だけ使用したからか

どうしてもあの頃を思い出してしまう

それが、というわけではないが、原因の一部ではある

耀とケンカしたとき、あのとき、昔の自分が現れた

だから怖くなった…また同じことをするのではないかと

 

 

だけど、

 

 

 

「それじゃ…昔と同じだよな……」

 

 

 

 

変わると決めたんだ。

この世界で新たな人生を過ごすって決めたんだ

だったら自分の影ぐらい越えないと

この先、なにも越えられない!

 

 

 

「……だから、倒すからな…お前を!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「半日過ぎたか…よくもっておるの……」

 

 

 

白夜叉は手鏡を除きこみながそんなことをいう

その手鏡の中では大助と影が戦っているが

もちろん暗闇で何が行われているか分からない

だけど白夜叉もこのギフトゲームをやったことがあるから

それがどんなものかよく知っている

 

あの中にいるのは自分の影

そして自分の闇である。

そんな自分のとの対決となると

神格を返上しないといけなくなる

 

だから倒せなかったのだ

まぁ、神格を返上しても勝てたかは別だが…

 

 

 

 

「お主はどう、その「闇」を捕らえるのか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァハァ…クソッ…」

 

 

 

やはりキツいものがある…

トラウマがよみがえってくるのだ、あの日のことを

ケンカして時間を止めてしまったこと

そしてその人から二年間を奪ってしまった

 

それからこの力を使わないように

 

いや、使えずにいたのだ、また同じことをしてしまいそうで…

だけどいま、それを乗り越えないといけない

あの力を使わないとこの影には勝てない

 

 

だが影も同じようにその力を使ってくる

それではどちらが殺られるか分からない

影は俺だから実力も同じなのだ

だけど、一つだけ違うことがある

僕が持っていて影が持っていないもの

 

 

「やっと…全部見えたぞ!掌握完了!!!」

 

 

 

それは空間掌握

もし影が空間掌握を持っていたら

すでに僕は殺られていたから

対象を確認しないと発動しないギフト

影はここに来るときどうやって僕を見つけたのか

向こうはこちらを見えているからだ

自分は影からの殺気や音でどこにいるか把握して

近づいたときは影の攻撃を避けながら姿を見ていた

 

 

いくら自分自身とはいえ確認する必要があり

さらに支点を見つけないといけない

そしてそれがたった今完了した

 

 

空間掌握を終えた瞬間に大助は「――――」を使った

すると影はまるで力が抜けたようにその場に倒れた

ハァハァと息を切らしながら大助は影に近づき

 

 

 

「これで……ゲーム終了だ。」

 

 

 

その手で影に触れた。

すると影から光が漏れだし

その光がこの空間全てに光輝いた

あまりの眩しさに大助は目を閉じる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その光に飲み込まれた大助は

気づいたときには真っ白な世界に立っていた

どうやらさっきいた手鏡とは違うようだが

そこにはさっき捕らえた影が立っていた

 

すぐさま戦闘態勢に入った大助だが

どうやら影はその気はないらしく

その場から動こうともしない

そして影の隣に何か光が集まりだし形を作る

光は影と同じように大助の形になり

 

 

 

「やっと会えましたね、クロノス」

 

「えっ、僕は…大助ですけど……」

 

 

 

「そうでしたね、すみません。

貴方は私達精霊の主の一人

「時の精霊、クロノス」の気配がしましてので…」

 

「……クロノス……」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。