問題児達と時の人が異世界から来るそうですよ?   作:ガイドライン

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気紛れの大掃除

「これで……よし。」

 

「何していますの…って、

ずいぶんと大がかりな掃除ですね……」

 

 

 

黒ウサギがひょこっと大助の部屋を覗きこむ

そこでは部屋にある家具すべてが

天井ギリギリまで浮かんでいたのだ

その下で大助はホウキとちり取りを手に

大がかりな掃除をしていたのだ

 

 

 

「本当に大助さんのギフトは

いつ見ても驚かされます

空間掌握と一時停止を使われたんですよね」

 

「その通り。

さてと元に戻しますかね」

 

 

 

 

そういって大助は一時停止を解除して

空間掌握で家具を元の場所へ戻した

それを終えたのを確認した黒ウサギは

失礼しますと一言いって部屋に入ってきた

 

 

 

「いつきても綺麗な部屋ですね…

でもどうしてこんな大がかりな掃除を??」

 

「元いた世界では今日ぐらいが

大晦日だったなって思い出してね。

それならといま大掃除していたわけ」

 

 

 

「大晦日といいますと一年の最後の日ですよね」

 

「そう、気持ちを新たに年を向かえるために

こうして大掃除をしているわけ

まぁ、こういうのは気持ちの問題だから

とりあえず掃除しておこうかなってね」

 

 

 

「ならついでに年越し蕎麦を作ってもらおうか」

 

 

 

 

この声に振り返りたくなかったが

それをしなかったらきっとこの部屋が

メチャメチャになってしまう

ということで明らかに嫌な顔をしながら

この部屋の入り口の方へ振り向くと

 

 

 

「ならまず自分の部屋を掃除してこいよ問題児」

 

「そんなものは吹っ飛ばせば1秒もいらないぜ異常者」

 

 

 

「異常なのは十六夜さんです!!!!」

 

「アハハ、誉めるな!!!」

 

「もう黙って下さいこのおバカ様!!!!!」

 

 

 

 

黒ウサギのハリセンを喰らいながらも

全く反省の色をみせない十六夜

だが確かに大晦日の時は必ず年越し蕎麦を食べていた

何気に掃除を始めたがこうなったら

 

 

 

「ほらさっさと掃除してこいよ。

こうなったら年越し蕎麦を作ってやるから」

 

「いってみるもんだな。

なら明日のおせちと雑煮もよろしくな」

 

 

「ふざけるなっ!!!

って、人の話を聞いていけ!!!!!!」

 

 

 

善意で年越し蕎麦を作ってやるというと

十六夜のやつ、調子に乗っておせちとか

ふざけたことを言い残して去っていった

すると、大助の声を聞いて気になったのか

今度は飛鳥と耀が大助の部屋を覗きこんできた

 

 

 

「一体どうしたのかしら??」

 

「なんか十六夜が悪い笑顔になってたけど」

 

 

「………あぁ、それは……」

 

 

 

さっき起きたことを簡単に説明をする

すると二人はワクワクしたような表情で

 

 

 

「そういうことならおせちと雑煮は私に任せて」

 

「黒ウサギも手伝います」

 

 

「それじゃ私は大助の手伝いする」

 

「よろしく。」

 

 

 

 

「ふふふ、楽しみだわ。

堅苦しい生活の中で規則に縛られた状態だったから

お祝い事らしいことを楽しんだことがなかったのよね」

 

 

「そうです、ノーネーム全体で

年末年始、大晦日お正月が楽しむことにしましょう♪」

 

 

「思い付きでやっただけなのに…」

 

 

 

 

まさかこんなことになるなんて…

とは、喜んでいる黒ウサギ達をみていうことは

さすがに出来なかっ………

 

 

ズドーン!!ガッシャン!!!!!!

 

 

何かが爆発もしくは吹き飛んだような音と振動が

屋敷全体に響き渡った

そして次に聞こえてきたのは

このノーネームの我らがリーダーの大声

 

 

 

「な、なにやってるんですか十六夜さん!!!!!

どうして部屋を吹き飛ばしてるんですか!!!??

……………………………

………ちょっ、ちょっと待って下さい!!!

そっちは僕の部屋が……ダメですうううぅぅ!!!!!」

 

 

 

再び爆発のような音と振動が聞こえてきた

それを聞いた黒ウサギはワナワナと震え

髪の色をピンク色に染め上げて

 

 

 

「何やってるんですかあのお馬鹿様は!!!!!!!!」

 

 

 

鬼のような表情で大助の部屋から飛び出した

そして飛鳥と耀はなにもなかったように

準備をしましょうと部屋を出て

大助だけが部屋に取り残された

 

 

 

「……つまり、また壊れのを直せというのか……」

 

 

 

深いため息をついた大助は

重い足をゆっくりと動かしながら

十六夜が壊した部屋を修復に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当に反省してるのかオイ」

 

「してるしてる。」

 

 

「だったら蕎麦を食べている手を止めろ!!」

 

 

 

 

余計な仕事をした後、耀と二人で蕎麦を打ち

黒ウサギと飛鳥でおせちを作りあげた

夜になり年越し蕎麦を湯がいていたのだが

壊すだけ壊して逃亡していた十六夜が我先にと

自分の分をついで食べ始めたのだ

 

なので昼間のことについて説教をしようとしたが

全く聞く耳持たず、ずるずると蕎麦を食べている

 

 

 

「大助、俺だってさすがにやり過ぎたと反省してる」

 

「……本当に??」

 

 

 

「あぁ、明日になれば分かる」

 

「………おい、何企んでるんだ問題児。」

 

「まぁ、おもしろいことだ異常者。」

 

 

 

十六夜の企みはまともに終わった試しがない

しかしこれ以上追求しても話さないことも知ってる

どうせ面倒事が待っていると割りきり

全員分の蕎麦を器に移して

空間掌握で屋敷全体に聞こえるように

 

 

 

「年越し蕎麦ができましたよ~」

 

「本当に便利だなお前のギフト

これからは「便利屋大助」と呼ぶか」

 

 

「ケンカ売ってるよな!?

本当にいい加減にしろよこの問題児!!!!」

 

 

 

ちなみに、空間掌握を解除してなかったので

この会話は屋敷全体にみんなに聞かれてしまった

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