問題児達と時の人が異世界から来るそうですよ?   作:ガイドライン

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魔王襲来のお知らせ?
北からの招待状


時は過ぎ一ヶ月、ここの暮らしにもなれてきた頃

さて今日は何をしようかな~と考えながら

部屋を出ようとしたとき

トントンとノックの音がして

 

 

「大助君、起きてるかしら。」

 

「起きてますよ。」

 

 

扉を開けるとそこには久遠 飛鳥と春日部 耀がいた

朝早くから女性二人の顔を見れるなんて

昔の僕じゃ考えられなかったな…

 

 

「おはよう、大助」

 

「おはよう、春日部さん」

 

 

「私もいるのだけど、まぁいいわ。

大助君、ちょっとこれを見てもらえるかしら?」

 

 

 

ちょっと不機嫌な飛鳥から受け取ったのは一枚の手紙

その封蠟には向かい合う双女神の紋、

゙サウザンドアイズ゙の旗印が刻まれている

 

 

「これって白夜叉から?」

 

「えぇ、中身を見たらとても面白そうなことが書いてあったわ」

 

 

そういわれて中身を読んでみることに

それを読むや否や大助の表情がニヤリと変わり

 

 

「へぇ、僕こういうの大好きなんだよ。

これ十六夜には見せたの?? 」

 

「いまから。」

 

「きっと十六夜君も乗ってくれるわ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「十六夜君! 何処にいるの!?」

 

「………うん?

ああ、お嬢様か………――――」

 

 

屋敷の中を探し回りやっとやっと見つけた場所は書庫

そこではグッスリと寝ているジンと

うつらうつら頭を揺らして二度寝をしようとする十六夜

飛鳥は散乱した本を踏み台に、

十六夜の側頭部へ跳び膝蹴り――

――別名・シャイニングウィザードで強襲。

 

 

「起きなさい!」

 

「させるか!」

 

「クボハァ!?」

 

 

飛鳥の蹴りは、盾にされたジンの側頭部を見事に強襲

寝起きに襲われたジンは三回転半して見事に吹き飛んだ。

 

 

「君達二人は少しはおとなしく話し合いができないのか?」

 

「「むり。」」

 

「哀れなり、ジン。」

 

 

耀と一緒に合掌する大助

ジンを吹っ飛ばした飛鳥は特に気にも留めず、

腰にてを当てて叫ぶ。

 

 

「十六夜君、ジン君! 緊急事態よ!

二度寝している場合じゃないわ!」

 

「そうかい。それは嬉しいが、

側頭部にシャイニングウィザードはやめとけお嬢様

俺は頑丈だから兎も角、御チビの場合は命に関わ」

「って僕を盾に使ったのは十六夜さんでしょう!?」

 

 

ガバッ!!

と本の山から起き上がるジン。

どうやら生きていたらしい。

 

 

「大丈夫よ。

だってほら、生きてるじゃない」

 

「デッドオアアライブ!?

というか生きていても致命です!!

飛鳥さんはもう少しオブラートにと黒ウサギからも散々」

「御チビも五月蝿い」

 

 

スコーン!

っと、十六夜が投げた本の角がジンの頭にクリティカルヒットし

先ほど以上の速度で後ろに吹き飛び失神

これには可哀想だと素直に感じる大助だが

まぁ、途中から一緒に付いてきたリリが

変わりにジンを看病しているようだからスルーしよう

 

 

「…………それで?

人の快眠を邪魔したんだから、

相応のプレゼントがあるんだよな?」

 

「いいからコレを読みなさい。絶対に喜ぶから」

 

「うん?」

 

 

不機嫌な表情のまま、開封された招待状に目を通す十六夜

 

 

「双女神の封蠟……白夜叉からか? あー何々?

北と東の゙階層支配者゙による共同祭典――

―――゙火龍誕生祭゙の招待状?」

 

 

「そう。よく分からないけど、きっと凄いお祭りだわ。

十六夜君もワクワクするでしょう?」

 

 

何故か自慢げな飛鳥に、プルプルと腕を震わせて叫ぶ十六夜

 

 

 

「オイ、ふざけんなよお嬢様。

こんなクソくらだないことで快眠中にも関わらず

俺は側頭部をシャイニングウィザードで襲われたのか!?

しかもなんだよこの祭典のラインナップ!?

『北側の鬼種や精霊達が作り出した美術工芸品の展覧会及び批評会に加え、

様々な『主催者』がギフトゲームを開催。

メインは『階層支配者』が主催する大祭を予定しております』だと!?

クソが、少し面白そうじゃねえか行ってみようかなオイ♪」

 

 

「ノリノリね。」

 

 

 

ノリノリだな、本当に。

だけどそれは自分もそうだ。

特に美術工芸品の展覧会がいい!!

かなり行きたい、超行ってみたい!!!

 

そんな気持ちが表情として出たのか、

 

 

 

「楽しそうだね」

 

「早く行きたい、超行きたい!!」

 

 

「珍しいなお前がそんな表情するなんてよ。」

 

「それじゃ決定ね。」

 

 

 

肝を冷やしながら見ていたリリは、血相まで変えて呼び止める。

 

 

 

「ま、ままま、待ってください皆さん!

北側に行くとしても黒ウサギのお姉ちゃんに相談してからじゃないと!

……ほ、ほら、ジン君も起きてよ!

皆さんが北側に言っちゃいますよ!?」

 

 

リリは十六夜と飛鳥の気迫に少し呆然としていたが、

何とか意識を戻して必死に彼らを止める。

 

 

「……北………って北側!?

ちょ、 ちょっと待ってください!

北側に行くって、本気ですか!?」

 

「ああ、そうだが?」

 

 

「何処にそんな蓄えがあるというのですか!?

此処から境界壁までどれだけの距離があると思ってるのですか!?

リリも、大祭の事はあれほど秘密にと─────」

 

 

「「「「秘密?」」」」

 

 

重なる四人の疑問符とギクリと硬直するジン

ちゃんとその言葉をしっかりと聞いてしまった。

邪悪な笑みと怒りのオーラを放つ

耀・飛鳥・十六夜・大助

 

 

「…………そっか。

こんな面白そうなお祭りを秘密にされてたんだ、私達。ぐすん」

 

「コミュニティを盛り上げようと

毎日毎日頑張ってるのに、とても残念だわ。ぐずん」

 

「ここらで一つ、黒ウサギたちには

痛い目を見てもらうのも大事かもな。ぐすん」

 

「てか、こんな楽しい事を隠し事なんて悲しすぎるよ。ぐすん

本当に本当に悲しいよ、ぐすん。

ということで早速見てもらおうかな

案内よろしくジン君。ぐすん」

 

 

 

問題児三人の歯止めになるかもしれない大助が

まさか向こう側に荷担するなんて…

哀れなジンは拉致されるような形で

北の境界壁を目指すことに

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