問題児達と時の人が異世界から来るそうですよ? 作:ガイドライン
『火龍誕生祭にて、゙魔王襲来゙の兆しあり』
マンドラがいう噂
それは今回ノーネームがこの火龍誕生祭に呼ばれた理由
十六夜が白夜叉から封書にこの文章が書かれてあった
そう白夜叉がここへ呼んだ理由は
ノーネームへ依頼した事は予言の魔王のゲーム攻略の協力
魔王襲来の予言があった以上
こればノーネーム゙の初仕事である
ジンは事の重大さに受け止めるように重々しく承諾した
その緊張したジン対して白夜叉は
「そう緊張せんでもよいよい!
魔王はこの最強のフロアマスター、白夜叉様が相手をする故な!
おんしらはサンドラと露払いをしてくれればそれで良い
大船に乗った気でおれ!」
双女神の紋が入った扇を広げ、呵呵大笑する白夜叉
しかしジンが快諾する一方で、スッと目を細めて
不満そうな双眸を浮かべる十六夜
それが気になった白夜叉は、口元を扇で隠しながら苦笑を向けた。
「やはり露払いは気に食わんか、小僧」
「いいや?
魔王ってのがどの程度か知るにはいい機会だしな。
今回は露払いでいいが―――
別に、何処かの誰かが偶然に魔王を倒しても、問題ないよな?」
挑戦的な笑みを浮かべる十六夜に、呆れた笑いで返す白夜叉
「よかろう。
隙あれば魔王の首を狙え。私が許す」
そう言いながら白夜叉は十六夜から
視線を大助に向けて
そして扇子を閉じて先端で指す
「お主もその機会があれば狙うがよい
そのギフトはクロノスに比べればまだ未熟
経験がその力を開花させるじゃろ」
「……機会があれば…だけどね……」
そうは言うが十六夜のように乗る気はない大助
ワザワザ魔王に戦いを挑むなんて考えない
大助が戦うのはノーネームの仲間の為だ
「おい大助。
言っておかなくても分かるだろうが」
「邪魔はしないよ。
経験もないのに自分から魔王に
戦いを挑むバカの邪魔はしないよ」
「へえ、俺的にはお前とも殺り合いたいがな」
「ふざけなよ十六夜。
100歩譲って喧嘩ならいいとして
「決闘」をするっていうなら本気で怒るぞ」
睨む合う二人
この状況の中マンドラなら何かをいうと思ったが
その二人が放つ殺気に言葉を無くし顔がひきつっている
黒ウサギもまた何も言えなかった
いまは均衡が保たれている状態であり
そこに一言でも発したら何が起こるか分からない
それこそ白夜叉いえども簡単に止められないものが……
「…………ごめん、さっきのは言い過ぎた…」
「随分と簡単に折れたじゃねえか」
「僕が認めないと終わらないし、
何より黒ウサギの困った顔は見たくない」
「何言ってやがる!
困らせるためにやってるんだろうが」
「…………ハッ!!」
「ハッ!!じゃありません、このお馬鹿様!!!!!」
思いっきり二人の頭にハリセンを喰らわせる
もう涙目になりながら睨み付ける黒ウサギ
「もう冗談でもあんな殺気を出さないでください!!!
こっちは仲間同士の戦いが始まるかと
ハラハラしたのですよ!!!!!」
「僕は十六夜次第だったよ。
本当にこの問題児には困ったもの」
「完全に大助さんも問題児です!!!!!!!」
さっきのハリセンの威力よりも強く叩く
その姿にヤハハと十六夜と白夜叉は笑い
十六夜や大助の態度が不謹慎だと告げるマンドラは
ノーネームをゲームから追放するように訴えたが
白夜叉とサンドラに説き伏せられ、
十六夜達は渋々協力を受け入れられるのだった
…………………………………
境界壁の展望台、サウザンドアイズ旧支店
戻ってきた十六夜達だがそこで女性定員が
「久遠 飛鳥がネズミに襲われて怪我をしている。」
で、泥とネズミの返り血で汚れたその姿を見た女性定員は
無理矢理服を剥ぎ取りお風呂へ連行された
それを聞いた黒ウサギは慌てた様子でお風呂場に向かい
白夜叉はだらしない表情をしながら黒ウサギの後を追う
何を考えているかは何となく分かるが……
「さて、黒ウサギも離れたことだ。ここは一つ」
「言っておくけどさっきの続きはしないからな」
「そうですよ!
十六夜さんも大助さんもノーネームにとって大事な仲間なんです
それに魔王が襲来するとあった以上勝手な真似は許しません」
その言葉には確かにノーネームのリーダーの意志
それを確認したかったのか十六夜は不適に笑う
「ああ、そんな事は分かっている。
大助との勝負は後継者になったあとの方が面白そうだ」
「色々ツッコミたいが、今はおとなしくしてくれたらいいよ…」
「おとなしくしてやるよ。
その代わりさっきの「精霊」について話してもらおうか」
「そうですよ大助さん!!
いつの間精霊を隷属させていたんですか!!?」
「別に隷属させたわけじゃないんだけどな…」
そういうと大助の影から二つの影が現れた
その影は影よりも更に濃ゆい黒さ
そしてもう一つは白く光る影
影はそこから人の姿へと実体化した
「そんな寂しいこと言わないで。
ご主人様があの鏡からご主人様の影へ移してくれたから
こうしてこの世界に帰ってこれたの
私達はご主人様の隷属でも構わない」
「………ああ、私達はご主人様に従う……」
「そう言ってもらうと嬉しいけど
頼むから隷属より眷属の方でお願いします…」
鏡の世界から外へ出すにはクロノスの力が必要
だから大助は考えたのだ、他に方法はないかと
そこで思い付いたのは自分の影に移すこと
鏡の世界全体にある影の一部を自分の影に移し
そこにアスカとシャドウを一緒に
「で、でもスゴいですよ大助さん!!
光と闇の精霊が仲間になれるなんて」
「あら、悪いけど私達はご主人様の物
貴方達のコミュニティに興味ないわ」
「お、おいアスカ…
僕の手伝いなら問題ないだろう」
「はい、ご主人様のためなら」
「……右に同じ……」
ジンとしては喜ばしいことなんだが
どうやら大助のことしか話を聞かないらしい
それでも十六夜達、問題児より話を分かってくれる
それだけで頭痛の種が減るならいいと心から思った