問題児達と時の人が異世界から来るそうですよ? 作:ガイドライン
「で、呼び出されたはいいけどなんで誰もいねぇんだよ。
この状況だと、招待状に書かれていた箱庭とかいうものの
説明をする人間が現れるもんじゃねぇのか?」
(それって…あそこに隠れている人をいってるのかな…)
何となくだが昔からそういうのには敏感であった
なぜだかそこにいると分かるのだが
それがどうしてなのかはよく分からない
いってしまえば勘、ただそれだけなのだ
しかし、
(あれって…コスプレ……なのか??)
ちょうど自分が立つ位置から隠れている相手が
見切りで見えるのだが、それがウサギの耳を付けている
そのこの世界に呼び出した人はそう趣味なのか…
とにかく茂みに隠れていると教えた方がいいのかと
十六夜に話そうとしたとき
「___仕方がねぇな。
こうなったらそこに隠れている奴にでも話を聞くか?」
物陰に隠れていた黒ウサギは心臓を掴まれたように飛び跳ねた。
四人の視線がウサギの耳を付けた人に集中する。
「えっ、逆廻君も気づいてたの??」
「君付けなんかしなくていい。
それに俺のことは十六夜で呼べよな」
「あぁ、うん。」
「で、そちらのお二人も気づいていたんだろう。」
「当然よ。」
「風下に立たれたら嫌でも分かる。」
「僕の場合は直感だけど……」
「へぇ、面白いなお前ら。」
そこでまた熱い視線が隠れている人に注ぐ
すると観念したのかゆっくりとその姿を表しながら
「や、やだなあ御四人様。
そんな狼みたいに怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ?
ええ、ええ、古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。
そんな黒ウサギの脆弱な心臓に免じてここは一つ穏便に
御話を聞いていただけたら嬉しいでございますヨ?」
「断る」
「却下」
「お断りします」
「自分のことを本当にウサギっていうなんて…
でも人の趣味をどうこう、ましてや
ウサギ耳を付けていることに関していうのは失礼だよな……」
「あっは、取りつくシマもないですね♪
って、黒ウサギはウサギ耳は本物です!!
そんな同情するような目で見ないでください!!
それこそ失礼でございますよ!!!!!!」
いや本物だと言われても……
いくら目の前にそれが存在したとしても
簡単に信じれる訳が……
すると春日部がいつのまにか黒ウサギに接近していて
その黒ウサギのウサギ耳というものを思いっきり
「えい」
「フギャ! ちょ、ちょっとお待ちを!
触るまでなら黙って受け入れますが、
まさか初対面で遠慮無用に黒ウサギの素敵耳を
引き抜きに掛かるとは、 どういう了見ですか!?」
「好奇心の為せる業」
「自由にも程があります!」
「へえ? このウサ耳って本物なのか?」
「………。じゃあ私も」
そういいながら十六夜と久遠さんは
黒ウサギのウサギ耳を両側から引っ張りあげる
それを見て僕は、
「ナイス春日部さん。
これで本物だと断定出来たよ♪」
「当然のことをしただけ。」
「本物だと探るならもっと他の方法はなかったのですか!!?」
「「ない。」」←大助、耀
「「あるわけない。」」←十六夜、飛鳥
「息がぴったりにもほどがありますこのおバカ様!!!!」
そんなこというものだから
これから暫く黒ウサギのウサギ耳は引っ張られ続けた。