問題児達と時の人が異世界から来るそうですよ?   作:ガイドライン

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お馬鹿な会話と名前

十六夜達は用意された来賓室で

のり煎餅を齧りながら

この店がどうやって移転したきたのかを質問

客人の話し相手に嫌々ながらも指名された女性店員は

眉を顰めながらも応対する

 

 

「ああ、この店ですか?

別に移動してきた訳じゃありません。

境界門と似通ったシステムと言って分かります?」

 

「いや全然」

 

 

即答する十六夜

溜め息を吐き、少し砕けた口調で話す女性店員

 

 

「要約すると、数多の入り口が全てひとつの

内装に繋がるようになっているの。

例えば蜂の巣……ハニカム型を思い浮かべてくれれば

分かりやすいはずですよ。」

 

「へえ?

つまり本店も支店も全部兼ね備えている、とういうことか?」

 

 

「違います。けどそうね、語弊がありました。

境界門と違う点はそこです。

境界門は全ての外門と繋がっているのに対し、

サウザンドアイズの出入り口は各階層に

一つずつハニカム型の店舗が存在しているの」

 

「ふぅん?つまり七桁のハニカム型支店

六桁のハニカム型支店ってことか?」

 

「そう。無論、本店への入り口は一つしかありませんが」

 

 

 

得心がいったように頷く十六夜。

続ける女性店員

 

 

「この高台の店は立場が悪く、閉店となった過去の店。

今回は白夜叉様が共同祭典に来られるということになり、

一時的にこの店へ出入り口を繋げ、

私室部と店内の空間を別に切り分けているの。

店内へと繋げる正面玄関は、

開かない仕組みになっておりますので悪しからず」

 

 

「あいよ」

 

「本当に箱庭はスゴいな…

こんな風に空間移動が可能なんて」

 

 

すると女性定員が頭を抱えながら

 

 

「あなた本当にクロノスの後継者ですか?

空間移動なんてクロノスにとっては当たり前でしたよ

毎回毎回、玄関から入らず直接白夜叉様の元へ来ては…

……思い出しただけでも腹立ちます。」

 

「空間移動か……」

 

 

「あら、そんなところで歓談中?」

 

 

話が一区切り付くと、湯殿から飛鳥達が来た

飛鳥達は備えの薄い布の浴衣を着ており、

首筋から上気した桃色の肌を見せている

十六夜は椅子からそっくり返って

湯上がりの女性陣を眺めた。

 

 

「………おお?

コレはなかなかいい眺めだ。

そうは思わないか御チビ様?なぁ~大助??」

 

「はい?」

 

「なんで僕に聞く…」

 

 

「黒ウサギやお嬢様の薄い布の上からでもわかる二の腕から

乳房にかけての豊かな発育は扇情的だが

相対的にスレンダーながらも健康的な素肌の

春日部やレティシアの髪から滴る水が

鎖骨のラインをスゥッと流れ落ちる様は

視線を自然に慎ましい胸の方へと誘導するのは確定的にあ

 

 

スパァーン!!

ウサ耳まで紅潮させた黒ウサギは思いっきりハリセンで叩く

隣にいた飛鳥もまた耳まで紅潮していた

 

 

「変態しかいないのこのコミュニティは!?」

 

「白夜叉様も十六夜さんもみんなお馬鹿様ですッ!!」

 

「ま、まあ二人とも落ち着いて」

 

 

慌てて宥めるレティシア。無関心な耀

ケラケラと腹を抱えて笑う白夜叉

一人、痛そうな頭を抱えているジンの肩に

同情的な手を置く女性店員

 

 

「………君も大変ですね」

 

「………はい」

 

 

一方は、組織の重要戦力が問題児である

一方は、組織のトップが最大の問題児

そんな虚しい哀愁を分かち合う二人

そんな裏側で、同好の士を得たように

握手する十六夜と白夜叉だった。

 

そんな様子を遠くから頭を抱えながら

大助は独り言のように、

実際はアスカとシャドウと会話をしていた

 

 

「大丈夫なのですかこのコミュニティは…」

 

「ごめん、今はハッキリといえない…」

 

「……大丈夫なのか本当に……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、レティシアと女性店員は来賓室を離れた

残りの人達はその場に残り

白夜叉は来賓室の席の中心に陣取り、

両肘をテーブルに載せこの上なく真剣な声音で

 

 

「それでは皆のものよ。今から第一回、

黒ウサギの審判衣装をエロ可愛くする会議を」

 

「始めません」

「始めます」

「始めませんっ!」

 

 

白夜叉の提案に悪乗りする十六夜

速攻で断じる黒ウサギ

飛鳥はやり取りに呆れつつも、

例の深紅のドレススカートについて思い出した

 

 

「そういえば、黒ウサギの衣装は

白夜叉がコーディネートしているのよね?

じゃ私が着ているあの紅いドレスも?」

 

「おお、やはり私が贈った衣装だったか!

あの衣装は黒ウサギからも評判が良かったのだが、

如何せん黒ウサギには似合わんでな。

何よりせっかくの美脚が」

 

 

「白夜叉様の異常趣向で却下されたのです。

黒ウサギはあのドレスは

とても可愛かったと思っていたのですが………

衣装棚の肥やしにするのも勿体ないと思った次第で、

飛鳥さんは赤色がとても似合うので良かったのですよ」

 

「ふふ、ありがとう。

黒ウサギの普段着ている服もとても似合っているわ」

 

 

飛鳥が御礼を言うと、むぅっと複雑な表情を浮かべる黒ウサギ

白夜叉はニヤニヤと笑いながらも本題を語り始める

 

 

 

「ま、衣装は横においてだな。

実は明日から始まる決勝の審判を

黒ウサギに依頼したいのだ」

 

「あやや、それはまた唐突でございますね。

なにか理由でも?」

 

 

「うむ。

おんしらが起こした騒ぎで

゙月の兎゙が来ていると公になってしまっての。

明日からのギフトゲームで

見られるのではないかと期待が高まっているらしい。

゙箱庭の貴族゙が来臨したとの噂が広がってしまえば、

出さぬわけにはいくまい。

黒ウサギには正式に審判・進行役を依頼させて欲しい。

別途の金銭も用意しよう。」

 

 

なるほど、と納得する一同。

 

 

「分かりました。

明日のゲーム審判・進行はこの黒ウサギが承ります」

 

「うむ、感謝するぞ。

………それで審判衣装だが、

例のレースで編んだシースルーの黒いビスチェスカートを」

 

 

「着ません」

「着ます」

「断固着ませんッ!!

あーもう、いい加減にしてください十六夜さん!」

 

 

茶々を入れる十六夜。

ウサ耳を逆立てて怒る黒ウサギ。

すると大助の影から白い影が人の形に変わり

白いドレスを着た女性が現れた

 

 

「ずっと気になっていたのだけど、

貴女の名前も「アスカ」なのよね」

 

「えぇ、そうよ。

そちらは光の精霊「アスカ」だったかしら?」

 

 

「そう、だからややこしいのよ。

ご主人様がその名前で呼ぶと見分けがつかないわ」

 

「いや、その前に下の名前で呼んだことは……」

 

 

すると黒い影、シャドウが大助の口を閉じた

むごむごと言葉を伝える前にアスカが

 

 

「そこでご主人様。

私とシャドウに新しい名前を付けてください。」

 

「ぶはっ!!!

…はぁ、はぁ……はあ!!?」

 

 

「私達はご主人様の眷属になったのです。

ですからそれに伴って新しい名前を付けてください。」

 

「名前ね……」

 

 

そう言われてもイキナリ思い付かない

アスカにシャドウ、この名前に負けない名前か…

すると何かで聞いたことがあったのか

フッとなにかが頭によぎった

 

 

「……レイ……」

 

「えっ?

それが私の名前ですか??」

 

 

「う、うん。どうかな?

それとシャドウは、カルマってどう?」

 

 

すると二人はフッと笑い

 

 

「ありがとうございますご主人様

これから私はレイです。」

 

「……カルマか、悪くない……」

 

 

 

満足そうな表情に大助の方も嬉しくなった

ただ名前を付けただけなのに……

 

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