問題児達と時の人が異世界から来るそうですよ? 作:ガイドライン
『ギフトゲーム名《The PIED PIPER of HAMELIN》
プレイヤー一覧、
現時点で三九九九九九九外門・四〇〇〇〇〇〇・境界壁の舞台区画に存在す る参加者・主催者の全コミュニティ(《箱庭の貴族》を含む)。
プレイヤー側・ホスト指定ゲームマスター、
太陽の運行者・星霊、白夜叉(現在非参戦のため、中断時の接触禁止)。
プレイヤー側・禁止事項、
・自決及び同士討ちによ る討ち死に。
・休止期間中にゲームテリトリー(舞台区画)からの脱出を禁ず。
・休止期間の自由行動 範囲は本祭本陣営より五百メートル四方に限る。
ホストマスター側勝利条件、
・全プレイヤーの屈服・及び殺害。
・八日後の時間制限を迎ると無条件勝利。
プレイヤー側勝利条件、
一、ゲームマスターを打倒。
二、偽りの伝承を砕き、真実の伝承を掲げよ。
休止期間、
一週間を相互不可侵の時間として設ける。
宣誓
上記を尊重し、誇りと御旗と
ホストマスターの名の下、
ギフトゲームを開催します。
《グリムグリモワール・ハーメルン》印 』
これが審議決議で決められたギフトゲームのルール
明らかにこちらに不利な条件ではあるが
ジンや十六夜達の交渉により
ペストによる黒死病にかかった人達が
精神的にも肉体的にもギリギリ耐えられる時間
そう8日までという時間制限は
プレイヤー側もホスト側も理想的な期限だった
そして今は6日目
大助は未だに飛鳥を探すために
街の隅々まで空を駆けながら探し回っている
しかしどういうわけか飛鳥は見つからず
こうして6日も過ぎたのだ
つまり明日の夕方にはゲームが再開される
「………どこいるんだ飛鳥さん……」
すでに飛鳥は敵に捕まっていると分かっている
分かっているけど探さずにはいられない
初めてできた仲間、そんな仲間をただ待つだけなんて…
「大助さん!!」
「黒ウサギ??」
そんなことを考えていると少し離れた場所から
黒ウサギが手を降っているのが見える
一直線に黒ウサギの元に向かった大助は
接触1m手前で急停止して地面にたった
「もうお休みください、明日はゲーム再開されます
万全にしていただかないと勝てるゲームも勝てません」
「だけど……」
「きっと飛鳥さんなら大丈夫ですよ
十六夜もいってましたがここは信じるしかありません」
「…………分かった……」
黒ウサギのいうことは分かる
分かるけど気持ちはまだ認められない
それでもノーネームの為だと考えれば
それが一番だということも……
暗い表情をしていたのだろう
大助の表情を見てあたふた黒ウサギが
気分を変えるために話を振る
「そういえばペストが風の精霊を取り込んでいましたが
なぜ、シュトロムではなかったのでしょうか?
ペストは黒死病であり、シュトロムは嵐
シュトロムであれば相性もいいはずですが」
「レイがいっていたけどシュトロムでは
シルフを押さえ込む力はないそうです。
それにペストはシルフの力を使い
黒い風を武具として顕現させていました
恐らくまだ力はそれだけじゃないだろうけど…」
「やっかいですね…
触れるだけでも黒死病にかかる恐れがあるのに
武具となると少しでも掠れば時点でアウトですよ」
外側と内側、黒い風を武具にするだけで
触れるだけではく怪我を負わせて内側から感染させる
毒を付けた武具と考えればいいのだろうが
その武具は相手の次第で形が変わる
「まぁ、それは僕にとって関係ないけど
一応警戒をしないとね」
「本当に大助さんのギフトはデタラメですね…」
「僕的には十六夜の方がデタラメなんだけどな…」
「どっちもどっちも問題児です。」
「十六夜と同等の問題児扱い!!?」
―――境界壁・舞台区画。
大祭運営本陣営、隔離部屋個室
大助は黒ウサギと別れて耀がいる部屋へ向かっていた
ノーネームの同士の中で耀だけが黒死病を発症
サンドラの計らいで特別に個室を与えられた
発症してから毎日のように耀の元へ訪れる大助だが
その度に容態が悪くなる姿を見て胸が苦しくなる
それでも大助は耀の元へ行かずにはいられない
耀のいる部屋に行く途中、
妙にご機嫌な十六夜がこちらに向かってくる
「なんだ、ご機嫌だな。
いいことでもあったか問題児様」
「あぁ、春日部のお陰でゲームクリアの目処がたった
お前もさっさとお姫様にあって活力もらって休め」
「……よし、これが終わったら殴ってやる。」
「いつでも受けてやるよ。」
ヤハハ、と高笑いしながら十六夜は去っていく
はぁとため息をつき大助は耀の部屋に付いた
コンコンとノックをするが返事もなく
一言かけてからゆっくりと部屋へ入る
するとすでに耀は三毛猫と一緒に寝ていた
起こさないようにベットの隣のイスに座り
すやすや寝ている耀の寝顔を見つめる
少しは容態はいいらしく顔色も良くなっている
だけど明日のギフトゲーム参加は難しいだろう
ゆっくりと大助は耀の頭に手を伸ばす
触れるか触れないかの所でその手が止まり
どうしてもそこから先が動かない
耀が発症した黒死病
それを大助がギフト「一時停止」で止めようと
その手を伸ばし頭に触れて一時停止しようとした
だけど、手が止まってしまった
どうしてもこの力を人に使うことは出来ない
ジャック・オー・ランタンは不死であり
躊躇うことはあっても使えたのだが
やはり人相手に使うのは……出来ない。
それを使えば僕は………
それでも触れることは出来ると
耀の頭を数回撫でたあと
「ゆっくり休んでて、明日は頑張るから…」
聞いていないと分かっていても
言葉に出して伝えたかった
明日のギフトゲームを勝つために…