問題児達と時の人が異世界から来るそうですよ?   作:ガイドライン

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゙属する者、主する者゙

「久しぶりね、時の精霊さん」

「違います、僕は人間です。」

 

「それじゃ時の人さん。」

「……勝手に呼んでください。」

 

 

 

一週間ぶりに対面した二人

このゲームに勝てると自信があるのか

余裕を見せているペストはフフと笑い

それに対して大助はため息をつく

これからギフトゲームが始まるというのに

どうも緊張感がないような気がする

 

大助の両隣に控えている黒ウサギとサンドラは

いつでも攻撃を仕掛けられるように身構えている

 

 

 

(黒ウサギ、サンドラ。

始めは三人で仕掛けてシルフが出てきたら僕が)

 

(分かりました、サンドラ様もよろしいですか)

 

 

 

サンドラも頷き了解を得たところで

一斉にペストへ向かう

正確には大助がいち速くペストに一撃を与える

だが黒い風により体に当たることはなかった

すぐさまペストが黒い風を凝縮・双剣を作り出した

両手に握られた剣を振り落とされた大助は

動かずに一時停止により攻撃を防ぎ

今度は大助が両手をペストに向けて

何重にも重ねた光の衝撃波を放った

だがペストの体は動かずニヤリと表情が変わった瞬間

ペストの体から大量の黒い風が吹き出て

その風が凝縮・三日月の形をした刃へと姿を変えた

それもその刃物はペストの周りに何百もあり、

 

 

 

「く、くそっ!!!!」

 

 

 

何かに気づいた大助は直ぐ様黒ウサギの元へ

いくら黒ウサギが゙疑似神格・金剛杵゙を持っていても

サンドラが゙龍角゙の放出する紅蓮の炎を放っても

大助が放った光の衝撃波が届かない時点で

凝縮された三日月の刃一つさせ壊せる可能性はない

 

そして一つでもその刃を体に受けたら

戦闘へ復帰は不可能となるだろう

だから大助は黒ウサギ達の前に立ち

 

 

 

「カルマッ!!!!!!!!」

 

 

 

 

その名を呼んだ瞬間に大助からも黒いものが現れ

大助達を包み込みそこに三日月の刃が突き刺さり

それは黒いものに、闇にゆっくりと飲まれていく

 

 

闇あれば光あり、光あれば闇あり

 

 

大助達を包み込みこんだ闇から一筋の光が漏れだし

その光からさっき闇に飲まれた

三日月の刃がペストに向かって放出された

もちろんペストの攻撃のため効果はないが

 

 

「驚いたわ… さすが光と闇と時の精霊ね」

 

「だから僕は精霊じゃないだけど…」

 

 

闇は晴れその向こう側から大助達が姿を現した

大助は平然とした表情をしていたが

黒ウサギとサンドラは唖然としていた

 

例え攻撃が効かずとも大助の援護ぐらいはと

そう思っていたのだが現実は違った

援護どころか逆に助けられているのだ

 

 

 

「黒ウサギ、思っていたよりヤバい。

二人には悪いけど離れたとこから援護をお願い」

 

「……し、しかし……」

 

 

それはつまりこれから先は

大助一人にやってもらうということ

ただでさえ魔王相手に戦わないといけないのに

それをたった一人で戦わせるなんて

 

 

「たったお一人で魔王なんて…無茶です!!

魔王との経験もないのに一人でなんて…」

 

「それは分かってるつもり……

だけどここは僕じゃないとダメだ。

誰一人……欠けないために…勝たないといけないんだ」

 

 

 

大助の言っていることは分かる

だけどそれほど魔王との戦いは甘いものではない

それを大助はまだ分かっていない

目の前に魔王は未だに力を出していない

そんな魔王を一人で戦うなんて……

黒ウサギのそんな表情を読みたったのだろう

大助は静かにカルマへ

 

 

 

「カルマ…頼む。」

「あぁ…」

 

 

その一言でカルマは黒ウサギとサンドラを

闇で包み込み身動きがとれないようにした

 

 

 

「だ、大助さん!!?」

「ダメです!!お一人で戦うなんて…」

 

 

 

 

「……ペスト、悪いが直接二人が参加できないように

゙契約書類゙でルールを作っていいか?」

 

「構わないわ。

もちろん、そちらの条件を呑むのだから

こちらの条件をのんでもらうわよ。」

 

 

「ああ、こちらはさっきの条件でいい

そちらは条件は??」

 

「そうね、勝利条件は一撃を、

ダメージを先に与えたほうの勝ち

そして勝ったほうが負けたほうの

精霊をもらうなんてどう?」

 

 

 

思ってもいない条件が提案された

正直ペストからシルフを

引き剥がす方法はまだ思い浮かばずにいた

レイからは「精霊に力を示し屈伏させる」と聞いており

シルフと戦い勝てばいいだろうとしか考えていなかった

だからこの条件は魅力的な提案だが

 

 

 

「構いませんわご主人様。

私達はご主人様のご意志のままに」

 

「私もどう意見だ。」

 

 

「……ありがとう。」

 

 

 

本当にこの精霊達は……

これでシルフを取り戻す条件が決まった

 

 

 

 

 

 

『ギフトゲーム名 ゙属する者、主する者゙

 

・ルール説明

・ゲーム開始は宣誓を終え一分後

・先に一撃、ダメージを与えたら決着

・敗者は精霊を渡す

・援護または助言は受けられない

 

宣誓 上記のルールに則り、

゙大助゙゙ペスドの両名はギフトゲームを行います。』

 

 

 

二人が宣誓を交わすと、

羊皮紙が一枚ずつ手元に舞い落ちる

その羊皮紙には試合開始に向けて数字が現れ

60秒から一秒一秒と時間が減っていく

 

 

 

「これで決着が着くまで邪魔は入らない。」

 

「ふふふ、そうね。

だけど貴方バカなことをしたわね

攻撃を塞いでいるそのギフト、弱点あるわよね。」

 

 

「………………」

 

「黙秘は認めることになるわよ。」

 

 

 

まさか気づかれた……

大助の身体全体を守る一時停止

だがそれは無機物だからこそ出来る

例外はあるが有機物、つまり生きているもの

未だにトラウマにより直接的に触れること

触れて相手を一時停止することは出来ない

 

 

そして時は間もなくゲーム開始を告げる。

 

 

 

 

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