問題児達と時の人が異世界から来るそうですよ? 作:ガイドライン
「よ、よくも同胞をおおぉぉぉ!!!!!」
怒りに我を忘れペストの元へ跳躍した
手にば疑似神格・金剛杵゙を持ち
怒りが形となったと思わんばかりの雷を放った
だがペストは片手を前にだし下から上へ動かしたとき
襲いかかる雷の前に闇の柱が現れた
その闇の柱は雷を飲み込み
そしてそのとなりに光の柱が現れ
さっき吸収された雷が黒ウサギに向かって飛んできた
すぐさまに同じ雷を放ち相殺したが、
「こ、これは大助さんの!!」
「違うわ、これはこの精霊の力よ。
素晴らしいわ…これなら白夜叉を……」
その瞬間、一際大きな振動が起きた
黒ウサギはサンドラの元へ戻り顔を見合わせる
サンドラは華美な衣装の袖で光る汗を拭いながら呟く
「今の揺れ、かなり大きかった」
「YES!
十六夜さん達の決着がついたようです!」
次いで響く爆音。
外で野放しにされていたシュトロムの一体が破壊された
どうやら力を合わせた参加者達が打倒したのだろう
こちらの戦況は思わしくないが
少しでも好転してくれたことは正直しい
(ラッテンもヴェーザーも……
二人とも倒されてしまったみたいね……)
冷静にゲームの状況を頭の中で整理する
二人がやられたいま、やることは決まっている
シルフ・アスカ・シャドウという精霊を手にして
あとその手に納めるものといえば……
ラッテンとヴェーザー。
彼らにしばし黙祷した後、
「―――――――……止めた。」
「え?」
「時間稼ぎは終わり。
白夜叉だけを手に入れて―――皆殺しよ」
刹那、黒い風は天を衝いた
雲海を突き抜けた奔流は瞬く間に雲を散らし、
空中で霧散してハーメルンの街に降り注ぐ
空気は腐敗し、鳥は地に落ち、
街路のネズミ達は触れただけで命を落とす
「先ほどまでの余興とは違うわ。
触れただけで、その命に死を運ぶ風よ………!」
「なっ、」
ペストの指先が伸びる
天から襲う陣風は、如何なる力も引き付けない
金剛杵を掲げて雷鳴を向けた黒ウサギだが、
刹那に霧散され手も足も出ずに逃げ回る。
「や、やはり゙与える側゙の力!
死の恩恵を与える神霊の御技ですか………!!
ケ、ケルト神話の魔王は
見るだけで死を与えると聞きますが、
あれはまさにそれです!
あの死の風を貫通するには、
物理的な力では不可能でございます!」
死の風を解放した、無差別攻撃。
上空から吹き荒れる死の風
このままでは黒ウサギ達やここにはいない十六夜達
ステンドグラスの探している参加者達
その誰が、いや、全員が命を落としかねない
(こんな時に…大助さんが……!!!)
そんな幻想は無意味だと分かっていながらも
この状況を簡単に覆せるだろうと考えてしまう
それだけの力と信頼が大助にはある
だがそんな大助はいまは……
『……ここで……しん…ら………こまる…』
『……しかた……な…………』
『………代われ。』
「ま、まずい!
このままじゃステンドグラスを
探している参加者がッ!!」
吹き荒れる死の風を避けながら
その力にサンドラも戦慄きながら叫ぶ
しかし他の参加者に気を配っている暇はない。
街の各所に散らばっている者にまで
2人の手は回らない
辛うじて建造物に避難しているようだが、
参加者を庇った幾人かの゙サラマンドラ゙のメンバーが
迫りくる死の風に巻き込まれようとしていた
もう向かったところで間に合わ……
「…………えっ、」
状況が飲み込めなかったペストが発した
ついさっきまで参加者が黒い風に飲まれて
その命を失うところだったはず
しかしその時は来なかった。
参加者を飲み込むはずだった黒い風は「停止」していた
だがそれはありえない、ありえるはずがない!!
そのギフトを使う者は、時人はリタイアしたは……
「なんだ?
この目障りなものは、うぜぇんだよ。」
その声に誰もがその主の元を向いた
そしてその場にいる誰もが驚いた
知っている人物がそこにいると思っていた
確かにその服装は知っている者が着ていたのだが
ただそれだけ、それしか認識できないのだ。
白髪で腰まである長髪
優しかったその目付きが敵意むき出しな細い目
瞳の色が深海のような深く黒に近い青
極めつけはその背後にある巨体な時計
Ⅰ~ⅩⅡまでが円の周りに刻まれ
さらにその中で大小様々な時計が組み込まれている
いやそれだけではなく巨体な時計の周りにも
数えきれないほどの時計が宙に浮いているのだ
そして巨体な時計の中心から二つの針
長い針と短い針はⅩⅡピッタリに止まっていた
「だ、大助さん……ですよね……」
「あっ?
なんだウサギ、もしかして俺のことをいっているのか?
そうか「正界」の俺は大助というのか…」
なるほどな~と言いながらも全く気にもせずに
周りをキョロキョロしている
そしてもう一度黒ウサギの方を見て
「おい、ウサギ。
ここの俺はお前らの仲間なんだな?」
「Y.YES!!
大助さんは私達仲間なのですよ!!!」
「なら単純にあの目付きの悪い
斑尾ロリを潰せばいいんだな!!」
「しかしその傷で戦うなんて!!!」
あっ、大助??は自分の腹部を見ていた
そして流れ出るその血を確認したことろで
何が起きたのか、突然笑いだした
「マジかよ!!!?
一時停止使ってるのにこんな怪我負うなんて!!!!
全く「正界」の俺はなにやってるんだ!!アハハ!!!
……まぁ、そうなってなきゃ
俺がここに来ることはなかったわけだが……」
そういって大助??はその手で
傷口を押さえると思いきや
すぐさまにその手を離した
するとそこにはさっきまであった傷口が
綺麗サッパリ消えてなくなっていた
「なっ!!?」
「驚くことかよウサギ。
「正界」の俺が持っている力なら簡単だろうが
って、それが出来たら俺はここにいねぇか……
全く……世話のかかる「大助」だなあああああぁぁ!!!!」