問題児達と時の人が異世界から来るそうですよ?   作:ガイドライン

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そう………巨龍召喚
今後の活動内容


―――゙黒死病の魔王゙との戦いから一ヶ月。

 

 

十六夜達は今後の活動方針を話し合うため、

本拠の大広間に集まっていた。

大広間の中心には上座からジン=ラッセル、

逆廻十六夜、久遠飛鳥、春日部耀、

君塚大助、黒ウサギ、メイドのレティシア、

そして年長組の筆頭に選ばれた狐娘のリリが座っている

 

゙ノーネーム゙では会議の際、

コミュニティの席次順に上座から並ぶのが礼式である。

リーダーであるジンの次席に十六夜が座っているのは

水源の確保や同士の奪還など、

様々な戦果をあげているためだ。

十六夜の次席に座っている飛鳥は

やや不満そうであるが、

特に異論はない様子で座っている

 

 

そしてリーダーであり旗頭であるジンだが、

ガチガチに緊張した面持ちで上座に座っていた

そんなジンを、十六夜はヤハハと笑ってからかう

 

 

 

「どうした?

俺よりいい位置に座っているのに、

随分と気分が悪そうじゃねえか」

 

「だ、だって、旗本の席ですよ?

緊張して当たり前じゃないですかっ」

 

 

 

ギュッとロープを掴んで反論するジン

上座に座ることが出来るものは前提として

コミュニティの為に試練に参加できる者

というのが箱庭の常識である

 

それに加えて組織への

貢献・献身・影響力などが求められる

戦果らしい戦果をあげていないジンが

引目を感じるのは当然のことだろう。

ジンが控えめに言うと、

十六夜はゲンナリしたように肩を落とした

 

 

 

「あのなあ、御チビ。

これは何度も言ってきたことだが、

お前はノーネームの旗頭であり名刺代わりなんだ

俺達の戦果は全てジン=ラッセルの

名前に集約されて広がっている。

そのお前が上座に座らないでどうするんだよ

 

それに、戦力としては申し分もないのに

戦果としてはダメダメでありながらも

あの黒ウサギの前に座っている大助を見習え」

 

 

 

そうこの座席の順番に疑問がある

どうして大助が飛鳥や耀の後に座っているか

戦力的にも十六夜と肩を並べる実力はある

功績もジャック・オー・ランタンを倒したり

この本拠の屋敷を元に戻したりなどある

 

だが、ジャックを倒してもそのギフトゲームでは

耀がゲームをクリアした為、

屋敷を元に戻してはくれたが

それでノーネーム自体に影響を

大きな変化を与えたわけではない

 

いくら強いギフトを持っていようとも

戦果を上げてはいないのだ

その為飛鳥と耀の次席に座っている

もちろん大助もこれには賛同しており

文句を言ってきたのはレイぐらいだった

 

 

 

 

「……事実だとしても、

いちいちトゲのある言い方しか出来ないのか問題児は」

 

「……なにか腑に落ちないことがありますが、

十六夜さんのいう通りでございますよ!

事実、この一ヶ月間で届いたギフトゲームの招待状は、

全てジン坊ちゃんの名前で届いております!」

 

 

 

 

ジャジャン!

と黒ウサギが見せたのは、

うち二枚は参加者ではなく

貴賓客としての招待状なのだ。

旗印を持たないノーネームにしては破格の待遇である

黒ウサギは幸せそうにはにかみながら、

三枚の招待状を大事そうに抱きしめた。

 

 

 

「苦節三年……

とうとう我らのコミュニティにも、

招待状が届くようになりました。

それもジン坊っちゃんの名前で!

だから堂々と胸を張って上座にお座りくださいな!」

 

 

 

 

黒ウサギは何時も以上のテンションで喜びはしゃぐ

しかしジンは、先ほど以上に思いつめたように俯いた。

 

 

 

 

「だけど、それは――――」

 

「そこまでだジン。

それ以上はコミュニティのみんなを侮辱することになる

その上座は誰もがそこに

ジンお前が座っていいと認めたんだ

 

それでも納得できないなら、

お前が思い描くリーダーになれるように頑張れ」

 

 

 

「僕の思い描くリーダー……」

 

 

 

どんなリーダー象を想像しているかは分からないが

ウーンと悩んでいるようなので話を進める

 

 

 

「さて、話を進めようよ黒ウサギ」

 

「分かりました。

それではまずコミュニティの現状をお伝えします

備蓄に関してはしばらく問題ありません。

最低限の生活を営むだけなら

一年は問題ないかと思います。」

 

 

 

゙黒死病の魔王゙との戦い。

推定五桁の魔王に認定されたため

規定報酬の桁が跳ね上がったのだ

 

 

 

「それとですね、五桁の魔王を倒したため

依頼以上の成果を上げた十六夜様達には、

金銭とは別途に恩恵を授かることになりました。」

 

 

「あら、本当なの?」

 

「YES!

これについては後ほど通達があるので、

ワクワクしながら待ちましょう!」

 

 

 

へぇ、と十六夜から喜色の籠った声が上がった

他の二人も同様だ。

新たなギフトがどんなものか分からないが、

魔王を倒した報酬というなら

相当゙面白い゙ものに違いないだろう

 

 

農園区の状況を話したのだが

土壌全体の1/4は使える状態になり

田園に整備するにはもう少し時間はかかるが

数ヵ月後には成果が期待できる

 

 

 

「それでここからが本題でございます。

復興が進んだ農園区に、

特殊栽培の特区を設けようと思うのです。」

 

「特区?」

 

「YES!

有りていに言えば霊草・霊樹を

栽培する土地ですね。例えば、」

 

 

 

「マンドラゴラとか?」

「マンドレイクとか?」

「マンイーターとか?」

「……思い付かないからツッコミどうぞ黒ウサギ。」

 

 

 

「いやいや大助さんがツッコんでください!!!

マンイーターとかマンドラゴラとかマンドレイクとか

危険すぎて子供たちに任せられません」

 

「………はっ、ラビットイーターとか?」

 

「何ですかその黒ウサギを狙った

ダイレクトな嫌がらせは!?

実はこれを狙って黒ウサギに

ツッコミを任せたのではないのですか」

 

「……………違うよ。」

 

「嘘が下手すぎですこのおバカ様!!!!」

 

 

 

うがーッ!!

とウサ耳を逆立てて怒る黒ウサギは

一時停止されると分かってもハリセンを

大助に入れずにはいられなかった

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