問題児達と時の人が異世界から来るそうですよ? 作:ガイドライン
どれだけ時間が過ぎたのだろうか……
途中までは感覚的に分かっていたが
今では曖昧でどれだけの時間がたったか…
どの世界にいくにしても砂時計が必要であり
そして大助の手には砂時計がある
砂時計の下部一面は砂が引き詰められていた
その砂を数えただけ100以上はあるだろう
それはつまり100以上の世界を渡ったことになる
例えば戦争が絶えない世界に飛ばされ
戦争を確実に終わらせることのできる
中性子核爆弾に砂時計が隠れていたり
メルヘンのような世界に飛ばされ
可愛らしいウサギやパンダなどいる世界の王様、
テディベアが被っている王冠に隠れていたり
灼熱の砂漠のど真ん中に飛ばされ
目印もなくただ砂漠から砂時計を探すこともあった
ギフトゲームが始まってすでに
1ヶ月、半年、一年は過ぎているだろう
しかしそれでもこのギフトゲームを
リタイヤしようとは思わなかった
ある世界を移動する前に飛鳥が怪我をし
次の世界で治療をしようとしたのたが
その時には怪我は完治してた
いや完治というより元々怪我など
傷痕さえもなかったように……
そして一番はいくら時間が過ぎようと
大助達の中の「時」は世界が代われば元に戻る
これに気づいたのはある砂漠の世界
ここではオアシスにある砂時計にたどり着くまで
やく1ヶ月もかかり、大助の髪は伸びきって
飛鳥や耀も少し容姿が変わったように見える
その後、別の世界に移動したさい
その容姿が元に戻っていたのだ
容姿だけではなく大助という存在の時も戻る
だからギフトゲームをリタイヤなどしないかぎり
この世界移動は続き、経験と記憶だけが蓄積される
それと世界移動ではその世界の物を
次の世界に持ってはいけない
現実には時間が巻き戻るため
その世界で持っていた事実も無くなるからだ
だけどどういうわけか神通棒だけは無くならなかった
名前の通り「神」とついた武具だから
時の支配も関係ないのか……
ともかく繰り返す世界移動の中で
巻き戻る世界の中で
とある変化が少しずつ見え始めた
………………………………………………
「大助君、起きなさい!!」
「……うぅ、おはよう…久遠さん……」
「もう何回起こせば気が済むのかしら??」
「ご、ごめん……
もう春日部さんは御飯食べてるの??」
「わかってるなら早く起きることね
耀さんも待っていたのよ」
ここは他の世界よりも平和な世界
ある都市のホテルの一室を借りており
そこを拠点としてこの世界の「異」を探している
自分の部屋から出るとリビングでは
テーブルの上にたくさんの料理が並んである
そこでは耀がゆっくりと食事をしていた
「大助、遅い。」
「ご、ごめん……」
「大助の3時のデザートをくれるなら許す」
「わ、分かりました……」
このホテルではお客様の衣食全てを管理しており
朝食はもちろんおやつや夜食も用意してくる
洋服も部屋にあるパンフレットから選び
電話一本で部屋に洋服が届くのだ
それもこれら全てタダなのだから
こうして大量の料理が用意されて耀の胃袋に消える
どうしてこんなVIP待遇だというと
ただの偶然としか言えないほどの事が起きた
この世界に到着したときに
偶々このホテルがテロにあっており
さらに偶々犯人のいるフロワーだったため
一分弱で犯人を制圧したのだった
で、さらにさらに偶々であるが
そこのホテルは世界屈指の最高級ホテルだった
オーナーは助けてもらったお礼として
好きなだけ宿泊していいといってくれたのだ
ただ誤算だったのが……耀の食欲でした
「さて、今日はどこにいきましょうか??」
「オーナーが言っていた裏カジノに
いこうと思っているんだけど……」
「イイと思う。」
食事も終わり大助の提案で
この街にある裏カジノに向かうことに
噂ではそのカジノの景品に
謎の鉱石が出ているという
もしかしたらそれがこの世界の異かもしれない
「二人ともカジノはしたことはあるの??」
「ないわ。」
「右に同じ。」
「ならまずは簡単なルーレットからしようか」
二人が先にこの部屋を出ていき
そのあと部屋の戸締まりをしようと鍵をとり
続けて大助が部屋を出……
「…………なっ!!?」
確かに部屋から廊下へ出たはずなのに
何故か行き着いた先は暗闇の世界
いや、暗闇というより小さな光が四方八方で光っている
まるで宇宙にいるような感覚だった
しかし息は出来るし無重力でもない
目には見えないが確かに
地に足が着いているのが分かる
一体ここは何処なんだろうか…
まさか異を見つけて砂時計が現れ
別の世界に移動したのか??
でもついさっき出ていった二人が
異を見つけたなんて思えない
なら俺が見つけた??
それこそあり得ない、あり得るはずがない。
ならこの世界は一体なんなんだ……
「何してるんだテメェは」
「えっ……ど、どこにいるの??」
見渡すが誰もいない
だけど確かに聞こえたのだ
それに…聞き覚えがある……
「いつまでこんな世界にいるつもりだあぁ!!」
「なんでそれを…誰なんですか貴方は!!!?」
いや誰かなんてもう分かっていた
ただそんなことがあり得るのかと…
……それこそあり得るのか…それが「僕」だから、
「そういえば向き合って話すのは初めてか
だったら覚えていろ、「俺」は「十無」だぁ!!!」
そして「俺」だから。