問題児達と時の人が異世界から来るそうですよ?   作:ガイドライン

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その世界について、何を知る??(Ⅵ)

何を言っているんだ僕は…分かっているのに…

こんなことをいうことが間違っているのことを…

耀や飛鳥がどれだけ苦しくて、悲しくて、辛くて、

それでも僕の為に言ってくれたのに…それでも、

この思いを言わずにはいられなかった

 

 

 

 

 

「怖くないの!!

この゙取り除ぐという意味

分からない訳じゃないんでしょう!!!!!」

 

 

「えぇ、分かっているわ…」

「でも、それしかないなら…」

 

 

「だったらなんで簡単に諦めれるんだよ!!

二人は確かに゙ここに゙いるんだよ!!!

ずっと三人でいろんな世界を回ったんだよ!!

目の前にいる゙飛鳥゙も゙耀゙も存在するだよ!!!!!!!」

 

 

 

 

 

ここにいる二人がギフトゲームのために

存在しているとしても

現実にいる二人とは違い、偽物だとしても

確かに大助は二人と一緒に、三人でこの世界を、

 

 

 

 

「……本当に、仲間のことになると感情的になって

こうして私達を自分以上に心配してくれて…」

 

「大助は本当に優しい人…

でも、きっとその優しさだけじゃダメだと思う

その優しさに大助が含まれてないから」

 

 

 

 

 

 

なんでそんなことをいうだよ……

 

 

 

 

 

「ずっと疑問だったのよこのギフトゲーム

砂時計の砂、異世界の移動、異世界の゙異゙

死ななければ完治する傷、そしで大助君達゙

 

これってクロノスに関する

ギフトゲームじゃないかしら??」

 

 

 

「そ、それは……」

 

 

 

「大助は気づいていたんだよね

このギフトゲームの本当の意味を

きっとこれは大助を成長させるためのギフトゲーム

だから、進んで、この゙先゙に」

 

 

 

 

 

二人も気づいていたんだ…

ギフトゲームの本当の内容を…

そしてこのギフトゲームを終わらせるための

本当の゙異゙を取り除くその意味を……

 

それを実感した瞬間、体が震え始めた

いままで感じたことのない゙カンカグが、

 

 

゙異゙を取り除くこと

その゙異゙とは飛鳥と耀であり

そして取り除くという行為は、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このギフトゲームから二人を゙消ずことを指す。

 

 

 

 

 

「ッ!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

恐怖が、罪悪感が、闇が、押し寄せてくる

心の奥底に押さえ込んでいたモノが溢れてくる

記憶が、あの日の、この闇の、記憶が、

まるで昨日の出来事のように甦ってくる

 

 

何気ないケンカから引き起こした事故

2年という月日を奪った

もしかしたら2度と

解けることのないものだったかもしれない

それは、生きながら゙死゙を与えるものだった

 

 

 

友達が、親友が、恋人が、家族が、

誰もが死んでいくなか生きてく恐怖

いや、その恐怖を感じることなく過ぎていく時間

 

 

 

 

 

 

 

 

永遠に、

 

 

 

 

 

 

その世界で、

 

 

 

 

 

 

 

ただ一人、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

停止した(生きた)ままで…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………大丈夫……」

 

 

 

 

そっと何が手に触れ

震えていた手が止まった。

 

それに気づいたときは

耀が僕の手を握ってくれていた。

 

 

 

 

温かいその手がゆっくりと伝わってくる

いつの間にか僕の手が冷たくなっていたのか

それとも耀の手が温かったのか

 

どちらでもいい

温もりがゆっくりと、同時に震えも消えてゆく

それがなによりも安心できて、優しくて、

 

 

 

 

 

 

 

「…もう、前に進めるはずだよ…

大助にはもう踏み出す勇気があるから…

…それにね……止めるだけじゃないよ……

一時停止(サスペンド)はただ止めるだけじゃない

 

…だって、゙一時゙゙停止゙なら゙動き出せる゙」

 

 

 

 

 

 

 

心から、その奥底から感じることが出来る

きっと僕は、この人が、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だから進んで、この先に

゙私達゙と一緒に、その先に」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

春日部 耀のことが、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一緒に帰ろう、大助」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

好きなんだって

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

「それじゃ、いくよ」

 

 

「うん、向こうの私にもよろしくね」

 

「しっかりね、大助君なら大丈夫よ」

 

 

 

 

 

右手に耀の手を握り

左手で飛鳥の手を握り

 

 

 

 

「またね」

 

 

「うん、またね」

 

「それじゃ、また」

 

 

 

 

二人の「時」を止めた。

笑顔で止まった二人だけど

今でも動き出しそうな、そんな感じだ。

 

 

心から込み上げてくるものがあり

目頭が熱くなり涙が溢れそうになったが

いまはまだ流すわけにはいかない

ずっと見ていると泣きそうになり

二人に背を向け涙をこらえた

 

 

 

 

すると、懐に入れていた砂時計が光だし

取り出した砂時計は宙に浮き

上部と下部がゆっくりと入れ替わるように回りだし

高速回転により砂時計が円を描き出す

その円が広がり、直径2㍍の光の円が生まれた

 

 

この先が元の世界へと繋がる入り口

二人が後ろで見てくれている

 

この先、その人の「時」を止めることはないだろう

でも仲間を守るため、

この「時」はきっと力を貸してくれる

 

 

もう、怖がらなくてもいい

この「時」は自分に力を貸してくれる

どんな経緯があろうとも、クロノスの力だろうと

守るため、この手で守れるものを、守るために。

 

 

一歩と足を動かし、光の中へ踏む入れた

今はだけは、過去でも、現在でもなく

その先にある、未来のために………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どれくらい光の中で過ごしたのだろうか…

一瞬だったか、それとも何時間いたのか、

何だか時間の感覚がうまく取れず

僕が元の世界に戻る前に、ある出来事があった

 

夢を見ているような、霧がかかった感じで

頭のなかに直接語りかけてきたあの声、

 

 

 

 

 

『君は本当に優しいんだね』

 

「??

貴方は…誰??」

 

 

 

『これは失礼した

私は君でもあり、君は私でもある

私は「原初の三霊」の一人、クロノス』

 

「!!?

あ、貴方が……クロノス」

 

 

 

 

やはり(もや)がかかっており顔が見えない

だけど姿はそれとなく分かる

タキシード姿で黒いハット

右手にはチェーンのついた懐中時計を持っている

でもこれって……

 

 

 

 

「…精霊って感じがしないんですね」

 

『私はこの姿が気に入っていてね

精霊の姿だと醜いとは言わないが

それはやはり人に避けられるから』

 

 

 

「人間が好きなんですね」

 

『正確には信頼していた人間が、だけどね』

 

 

 

 

それはどういう意味か、と思ったけど

きっと聞かれたくないことなんだろう

 

 

 

 

『気づいていると思うけど私は

このギフトゲームに残った思念体だ

生まれ変わった私が私の為に残したギフトゲーム

……まさか、魂が混合するとは思わなかった』

 

 

「……僕ではダメだということですか??」

 

 

 

 

 

『そういうことではない

このギフトゲームは「一時停止」の正しい使い方を

その意味を知って欲しくて作られた

昔の私は無闇に力を使い、多くの゙時゙を奪い

世界を狂わせてしまうほどに悪用した

だから、このギフトゲームには「あるギフト」を

クリアした時に渡すように仕向けて

ギフトゲームの真意が

分かるまで閉じ込めるつもりだった

 

しかし、君はそれを乗り越えた

目的のために「一時停止」を使わずに

仲間のために「一時停止」を使ってくれた

そしてまさか自分のトラウマさえも乗り越えた

私は君という「君塚 大助」として生まれ変わって

心の底から感謝しているよ、ありがとう』

 

 

 

 

 

まさか…感謝されるなんて……

てっきり罵倒されるとばかりに…

こんな精霊にとって弱い人間を

それも魂が混合するなんて、

といわれるかと思ったのに……

 

 

 

 

 

『さて、クリアした君にギフトを渡さないとね』

 

 

 

 

クロノスの持っていた砂時計が宙に浮き

そのまま光の玉となり僕の胸にぶつかった

いや、ぶつかったというより入り込んだ

温かいものが胸から身体中に巡るように広がっていく

 

 

 

 

『そのギフトの名は「先送(さきおくり)

使い方は…もう分かっているだろうから言わないよ』

 

 

 

 

そういうと今度はクロノスの体が光始めた

それもその光が一粒クロノスの体から離れていく

光の集合体が飛散し、消えていくように…

 

 

 

 

 

『これで私の役目も終わりだ

いや…あと1つ贈り物をあげよう

これは君にしか、君だけしか持てないギフトだ』

 

 

 

 

離れていく光の一粒が

少しずつ大きくなっていく

そしてその光の玉から現れたのは砂時計

 

 

 

 

 

『この砂一粒に「世界があり」「君がいる」

この一粒一粒の時界の因子(タイム・ファクター)

君を、君達を助けてくれるよ』

 

 

「それって…どういう…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ大助さん♪

今夜の晩御飯は大助のリクエストにしますので

なんでもいって貰っても構いませんよ!!

あら、飛鳥さんに耀さん帰っていたのですか??」

 

 

「えぇ、ついさっきね」

 

「私、お肉がいい」

 

 

 

「耀さん、今回は大助さんに

頑張って貰うために提案したものですから…って、

だ、だ、大助さん!!?どうされたんですか!!!!!??」

 

 

 

 

 

……帰って…きたんだ……

なんともいえない感情が溢れてきた

喜びや悲しみや悔しさなどが入り交じって

そしてなにより僕の目の前に耀と飛鳥が……

 

 

 

 

「お、お二人とも!!

一体大助さんに何をしたんですか!!!?」

 

 

「何もしてないわよ!!!!!

ちょっと大助君!!なんで泣いているのよ!!!!!!」

 

「えぇ…と、私がクッキー食べ過ぎたからなの…」

 

 

 

「いや、耀さん……それで泣かれてはないかと…

しかしどうしたんですか??

私達に出来ることならいってください」

 

 

 

 

 

 

それからしばらく声も出せずに

恥ずかしいがけっこうわんわんと

みっともなく泣いていたようだ

 

それでも泣かずにはいられなかった

溜まりに溜まったこの思いを吐き出したかった

これが終わったら始めるんだ、みんなで

だから今日だけは止まってもいいよね…

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