問題児達と時の人が異世界から来るそうですよ?   作:ガイドライン

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収穫祭に向けての戦果発表

結論から言おう、拉致られた。

まぁ、拉致なんて大げさなことだが

昨日は泣きつかれて

いつ自分の部屋に着いたか覚えていないが

誰かが運んでくれたのは覚えていた

 

そして目覚めた後の景色が

この結論を導きだした

 

そこは和風な部屋であり

どことなく、いやはっきりと見たことがある

ということで、

 

 

 

 

 

「十六夜、いま謝るなら許す」

 

「おいおい、見ても覚えてもねぇのに

起きて速攻喧嘩売るのか??」

 

 

 

「そんなこといってる時点でアウトだ」

 

「ったく野郎には厳しいな、まぁ俺なんだが」

 

 

 

 

 

悪気もなくヤハハと笑う十六夜に

はぁ~とため息つきながら起き上がろうと

頭を動かそうとしたのだが、動かない

というより、押さえられている

 

そういえば頭の下に温かく、柔らかいものが…

 

 

 

 

 

「まだ起きたらダメ」

 

「よ、耀さん!!!

ちょっ、ちょっと何して!!!!ふごっ!!!!!!!」

 

 

 

 

 

耀の顔を見ようと目線を動かそうとしたが

何故か座布団を顔に押さえつけられてた

 

 

 

 

 

ふごっ!がっ!!ぐふっ!!!ごほっ!!!!(本当に何してるのさ!!!!!)

 

「な、なんで、いきなり……」

 

 

 

 

 

大助には見えないが耀の顔は赤く染まり

どんどん座布団を押さえつける力が強くなる

それを見ながら微笑ましく見ている十六夜達だが

さすがに大助の抵抗が弱まっているのを

死にかけているのを見た黒ウサギが

 

 

 

 

「よ、耀さん!!!さすがに大助さんが死んじゃいます!!」

 

「だ、大丈夫…私の恥ずかしさに比べれば…」

 

 

「死んじゃうほどに!!!??」

 

 

 

 

埒があかないと分かった黒ウサギは

力ずくで押さえつけている座布団を奪い取った

足りなくなった酸素を補うために

ハァハァと息づかいを荒くしながら呼吸を整えた

 

 

 

 

「な、なんで…えっ、何かしたのかな…」

 

「……………………」

 

 

 

「も、もしかして、膝枕かな??

ご、ごめ、いや、ありがとうだよね

まさか、耀さんが膝枕を…ごふっ!!!!!!」

 

「もういいから、こっち見ないで!!」

 

 

 

 

よっぽど膝枕が恥ずかしかったのか

耀さんは僕から見えない所に逃げていった

そして未だに十六夜達がニヤニヤとしている

……なんだろう、かなりウザイだけど……

 

 

 

 

 

「……あぁ~、それでどうしてここに…

ついでに黒ウサギ、なにそのハレンチ着物は??」

 

「やっぱりそうですよね!!!??

ちょっと十六夜!!!時崎さんの世界ではこれが

正装などいいましたよね!!!!

全然違うんじゃないですか!!!!!!!??」

 

 

 

 

 

黒ウサギが着ていたのは

身体のラインがはっきりと分かるように

小さめに着付けられた着物を、

股下でバッサリと切り取った奇形の着物

加えて肩から胸までを大胆に開き、

肌の露出を多くさせている

加えて花柄のレースのガーターソックス

もはや統一感も何もない衣装である

 

 

 

 

 

 

「俺は「らしいぞ」といった

それを勘違いしたのは黒ウサギだ」

 

「それはそうかも…って今日は騙され」

「いいから着替えてきなさい!!!!」

 

 

 

 

長引きそうになった会話を無理矢理に止め

黒ウサギには悪いが思いっきり睨み付けた

さっさと着替えないと怒るぞ!!!的な感じで

それを察知した黒ウサギは直ぐ様部屋から出ていき

残った十六夜に向かってさっきより鋭い目付きで

 

 

 

 

()()()!!!」

 

「……悪かった…これは謝る…」

 

 

 

 

冗談で誤魔化そうと考えた十六夜だが

完全に目付きがヤバすぎる

どういう訳かいま目の前にいる大助は

何だがついこの前の大助とは違う気がする

見た目が変わったわけではない

なんといったらいいのか、雰囲気が違う

なんかを経験し積み上げてきた経験者のように

 

 

それからしばらくしたあとに黒ウサギは戻ってきた

もちろんいつもの洋服で、

 

 

 

 

 

「大変お見苦しいものを…」

 

「もういいから…それは、

それでどうしてここに連れてきたんだ??」

 

 

 

「決まっているんだろうが

これから収穫祭の参加日数を決めんだよ」

 

「あぁ…なるほどな」

 

 

 

 

 

それから戦果を報告を始めた

飛鳥は牧畜を飼育するための土地の整備と山羊十頭

飼育小屋と土地の準備が整い次第

゙ノーネーム゙に連れてくる予定だそうだ

 

 

 

 

次に耀ばウィル・オ・ウィスプ゙からの再戦

正確にはアーシャ=イグニファトゥスからである

あの時は大助がジャックを足止めをしたからこそ

ノーネームが勝てたと大助も耀も思っていた

そしてアーシャも同じことを考えていたからこそ

この再戦が決まったのだった

 

 

で、このゲームに勝利した耀は

ジャック・オー・ランタンが製作する

()()()()()()()

巨大キャンドルホルダーを無償発注した

 

なので竈・燭台・ランプといった生活必需品を

ウィル・オ・ウィスプに発注した

それにより燭台などに

火を灯し続けられることができる

 

 

 

そして十六夜は更なる戦果をあげてきた

白夜叉゙階層支配者(フロアマスター)゙の活動の一環として

十六夜からの提案である潤沢な水源の確保に挑戦

白夜叉は十六夜に白雪姫から

箱庭に来て早々神格である蛇神(白雪姫)から

水源となるギフトを取りにいってもらった

十六夜は白雪姫とのギフトゲームに勝利し

白雪姫を隷属させてきた

つまり十六夜は白夜叉との挑戦(ゲーム)に勝った

 

そして白夜叉から十六夜へ、

いやジンへ、ノーネームへ渡されたものは

『外門の利権書』つまりは、゙地域支配者(レギオンマスター)゙だった

 

 

 

 

「凄いのです…………!

凄いのです、凄いのです!!

凄すぎるのですよ十六夜さんっ!!

たった二ヶ月で利権書まで

取り戻していただけるなんてっ…………!

本当に、本当にありがとうございます!」

 

 

ウッキャー♪

と奇声を上げてクルクルと

十六夜にぶら下がる黒ウサギ

 

 

これには飛鳥も耀も負けを認めるしかなかった

外門利権書は、箱庭の外門に存在する

様々な権益を取得できる特殊な゙契約書類(ギアスロール)

外門同士を繋ぐ゙境界門(アストラルゲート)゙の

起動や広報目的のコーディネートなどを一任し

コミュニティが施した装飾や規模が

そのまま地域の復興に繋がることもある利権である

 

 

 

 

「喜んでくれてるのは嬉しいが黒ウサギ

俺達はまだ大本命が残ってるぜ」

 

「そ、そうです!

一体大助さんはどんな戦果を!?」

 

 

 

「それはもちろん私たちよりも凄いんでしょうね」

 

「うん、絶対に凄いはず」

 

 

 

 

十六夜のように意地悪したり

黒ウサギのように天然で期待する分はまだいいが

飛鳥と耀はどちらかというと

十六夜に負けた気持ちを大助に対して

嫌みとして言われているようでキツいものがある

 

本人はそんなつもりはないとは分かっているが

どうしてこうハズレくじを引くのか…

 

 

 

 

 

「期待してくれるのは嬉しいけど

……ごめん、ギフト二つだけなんだ戦果は」

 

「そんなんですか

白夜叉様からの紹介でしたから

てっきり凄いものかと……」

 

 

 

 

「黒ウサギ、騙されるな

こいつはこんなことをいうが謙遜すぎて

物凄いことをやり遂げている自覚さえないはずだ」

 

「………あぁ~、確かに……」

 

「そんなことは……まぁ、見てもらえばいいか」

 

 

 

 

まず大助がギフトカードから取り出したのは砂時計

ギフトゲームの際、使用していたものとは違い

クロノスから貰った砂時計の砂は

一粒一粒が光を放って「星の砂」のようだ

 

 

 

 

 

「凄く…キレイ……」

 

「本当に…こんなの初めて見るわ」

 

 

「そうですね、まるでこの一粒が星のようで…」

 

「というか、゙星゙そのものだろ

いや、正確にば世界゙というべきなのか」

 

 

 

「十六夜、これがどういうのか分かるの!!?」

 

 

 

 

その言葉に十六夜は呆然とした表情をしたが

すぐにハッと笑いながら

 

 

 

 

 

「手にした本人が分からねぇギフトか

まぁ、本人に覚えがあるならそうなんだろうよ

あくまでも俺の意見はクロノスがらみだろうと

勝手に予想をしただけだ」

 

「……いや、合ってると思うよ

ギフトゲームの時もこの砂の一粒が゙世界゙だった

……時界の因子(タイム・ファクター)、一体どんな…」

 

 

 

 

 

 

時界の因子(タイム・ファクター)じゃと!!!!!??」

 

 

 

 

 

その大声に、驚き具合に、取り乱しに、

そしてこの声の主が白夜叉だということに

誰もが驚き全員の視線が集まる

 

その視線に気づいた白夜叉はゴホンと咳き込み

 

 

 

 

 

 

「す、すまぬ…取り乱してしもうた…」

 

「いえ、白夜叉様がそのように取り乱すなんて…

この砂時計はそんなにすごいものなんですか??」

 

 

 

「星霊クロノスが最後の最後まで

手にすることの出来なかったギフトじゃ

知恵も実力も度胸もあったのだが

どういう訳かそれを手にできなかったと聞いておる

お主はどうしてそのギフトを手にしたのじゃ??」

 

 

 

「……ギフトゲームクリア後に現れたんです

残留思念のクロノスが僕の目の前に

その時に言われました

 

『この砂一粒に「世界があり」「君がいる」

この一粒一粒の時界の因子(タイム・ファクター)

君を、君達を助けてくれるよ』って、

 

恐らくなんですが「時」であるクロノスの魂が

様々な異世界に飛び散ったことが

このギフトを生み出したんじゃないかと……」

 

 

 

 

「……なるほどの…それなら手に入らぬはずじゃ

だがクロノスの魂が飛び散ったことは課程にすぎぬ

そこに゙君塚 大助゙がいたからこそ

きっとこのギフトは生まれたとワシは思う」

 

 

 

 

 

白夜叉の言葉に皆が頷く

皆は僕のことを゙クロノズではなぐ大助゙として…

当たり前のことなんだろうけどそれが嬉しい

 

 

 

 

「しかしワシも時界の因子(タイム・ファクター)ついては知らぬが

こういうものは必要な時に力になってくれる

焦ることはない、待つことも必要じゃ」

 

「は、はい」

 

 

 

 

「それでお主、もうひとつというのは??」

 

「あっ、先送(さきおくり)というギフトです

巻戻(まきもどし)の逆で゙時゙を進めるんですが

これには制約があるので使いづらいけど

心強いギフトだと思いますよ」

 

 

「……軽く言っておるが

とてつもないギフトだと分かって…おらぬな……」

 

 

 

 

はぁ~とため息をつく白夜叉に疑問に思う大助

いや、時界の因子(タイム・ファクター)に比べたら

とてつもないギフトなんて思わないけどな……

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