問題児達と時の人が異世界から来るそうですよ? 作:ガイドライン
「と、ところで十六夜さん。
その蛇龍様はどうされます?というか生きています?」
「命までは取ってねえよ。殺すのは別段に面白くないしな。
゙世界の果でにある滝を拝んだら箱庭に戻るさせ」
「それでしたら蛇神様かギフトを戴きましょう。
十六夜さんと大助さんで蛇神様を倒されましたから
きっとスゴいものを戴けますよ!!!!」
「僕は大したことしてないけどね。
てっきり僕が戦うかと思ってたのに、
まさかおいしいところを持っていくなんて」
「何いってやがる。
『この一撃をしのげば貴様に勝利を認めてやる』って言っていただろうが
あの時点でお前は勝利して、俺はただのオマケだ。」
「オマケであそこまでいたしますか…
ま、まぁともかくギフトを………」
そういって黒ウサギは蛇神の元へ行こうとしたが
それ邪魔するかのように十六夜が立ちふさがる
「おっとその前に黒ウサギ。
どうしてお前は俺達をこの箱庭へ呼び出す必要があったんだ??」
「ど、どうしてって…
それは十六夜さん達にこの箱庭で
オモシロオカシク過ごしてもらおうと」
「まぁ、それについては俺ば暇゙の大売りしていたからな
他の三人については箱庭に来るだけの理由があったんだろうよ。
だからオマエの事情なんて特に気にかからなかったんだが―――
なんだかな。俺には、黒ウサギが必死に見える」
その言葉に息詰まる黒ウサギ
大助も何かを言いたそうだがここは十六夜に任せることに
「……なにも言わないなら俺は大助を連れてここから去る」
「おいこら、なんで僕を巻き込む。」
「お前のギフトを面白いからな。
個人的にじっくりと観察して実験してみたい」
「僕は十六夜のオモチャじゃないぞ!!」
「ということだ黒ウサギ。
さっさと喋らないと無理矢理でも大助をつけていく。」
勝手に話を進めるなと言おうとしたが
黒ウサギはなぜだか黙りで何かを悩んでいる
もしかして本当に何かあるのか??
この箱庭に呼び出し僕たちに話せない理由が……
「黒ウサギ…何かあるならちゃんと話してくれないかな??」
「ほら大助もいっているぞ。
なんならいますぐ他のコミュニティに行ってもいいんだぜ」
「や、だ、駄目です!
いえ、待ってください!」
「だから待ってるだろう。
ホラ、いいから包み隠さず話せ」
これ以上抵抗しても無理だろう。
いや、抵抗という言葉を使う時点で失礼だ
目の前にいるこの軽薄そうな少年の瞳は
゙箱庭の世界゙を見定めることに真剣だったのだから…
「………話せば、協力していただけますか?」
「ああ。面白ければな」
「………分かりました。
それではこの黒ウサギもお腹を括って、
精々オモシロオカシク、
我々のコミュニティの惨状を語らせていただこうじゃないですか」
…………………
それから黒ウサギが聞いた話は壮絶だった。
現在黒ウサギのコミュニティにば名゙がない
それどころか旗もなぐノーネーム゙と周りから別称で称されている
さらにギフトゲームにいま参加できるのは黒ウサギとジンだけ
そしてそんな状況を作り出したのが゙魔王゙という天災
魔王によってコミュニティとして
活動していくために必要なものすべて奪われた
それでも黒ウサギはコミュニティを解散せず
戻ってくるであろう仲間のために再建を図る
いや仲間だけではなく誇りもすべて取り戻すために
そのためには十六夜達にすがるしかなかった
四人の強力なギフトをコミュニティのために貸してもらうために
「いいな、それ」
「――――………は?」
「HA? じゃねえよ。
協力するって言ったんだ。もっと喜べ黒ウサギ」
「え……あ、あれれ?
いまの流れってそんな流れでございました?」
「そんな流れだったぜ。
で、大助はどうする。強制はしないが」
「十六夜と同じかな。
この箱庭に呼んでもらった恩義があるからね
出来るだけのことはさせてもらうよ」
「だとよ。素直に喜べ黒ウサギ。
じゃないと本気で余所行くぞ」
「だ、駄目です!!!!」
「ならさっさとヘビを起こしてギフトを貰ってこい」
「は、はい!」
(なんか、いいように丸められてるな……)
………………
「な、なんであの短時間に
『フォレス・ガロ』のリーダーと接触して
しかも喧嘩を売る状況になったのですか!?
しかもゲームの日取りは明日⁉
それも敵のテリトリー内で戦うなんて!
準備している時間もお金もありません!
一体どういう心算が あってのことです!
聞いてるのですか3人共‼」
「「「ムシャクシャしてやった。今は反省して います」」」
「黙らっしゃい!!!」
蛇神から水樹の苗を貰い
きゃーきゃーきゃー♪と喜んでいた黒ウサギだが
噴水広場で合流し、話を聞いた黒ウサギは
このように嵐のような説教と質問をしていた
「別にいいじゃねえか。
見境なく選んで喧嘩売ったわけじゃないんだから許してやれよ」
「い、十六夜さんは面白ければいいと思っているかもしれませんけど、
このゲームで得られるものは自己満足だけなんですよ?
この“契約書類”(ギアスロール)を見てください」
“契約書類”とは”主催者権限”を持たない者達が
“主催者”となってゲームを開催するために必要なギフトである。
そこにはゲーム内容・ルール・チップ・賞品が書かれており
“主催者”のコミュニティのリーダー が署名することで成立する。
黒ウサギが指す賞品 の内容を十六夜が読み上げる。
「“参加者”が勝利した場合、
主催者は参加者の言及する罪を認め、
箱庭の法の下で正しい裁きを受けた後、
コミュニティを解散する”
―――まあ、確かに自己満足だ。
時間をかければ立証できるものを、
わざわざ取り逃がすリスクを背負ってまで短縮させるんだからな」
ちなみに飛鳥達のチップは“罪を黙認する”こと。
それも、今回だけでなく今後一切について口を閉ざすことだった。
「時間さえかければ彼らの罪は暴かれます。
だっ て肝心の子供たちは・・・・・・その」
黒ウサギが言い淀む。
彼女も“フォレス・ガロ”の悪評は聞いていたが、
そこまで酷い状態になっているとは思っていなかった。
「そう。人質は既にこの世にいないわ。
その点を責め立てれば必ず証拠は出るでしょう。
だけどそれには少々時間がかかるのも事実。
あの外道を裁くのにそんな時間をかけたくないの。」
「はぁ……。
仕方がない人達です。まあいいデス。
腹立たしいのは黒ウサギも同じですし。
“フォレス・ガロ”程度なら十六夜さんが一人いれば楽勝でしょう」
十六夜と飛鳥は怪訝な顔をして、
「何言ってんだよ。俺は参加しねえよ?」
「当たり前よ。貴方なんて参加させないわ」
フン、と鼻を鳴らす二人。
黒ウサギは慌てて二人に食ってかかった。
「だ、駄目ですよ!
御二人はコミュニティの仲間なんですからちゃんと協力しないと」
「そういうことじゃねえよ黒ウサギ」
十六夜が真剣な顔で黒ウサギを制した。
「いいか?この喧嘩は、こいつらが売って、奴らが買った。
なのに俺が手を出すのは無粋だって言ってるんだよ」
「あら、わかってるじゃない」
「……。ああもう、好きにしてください」
するとさっきまで黙っていた耀は
ゆっくりと大助に近づき袖を引っ張って
「ねぇ大助は参加してくれるよね?」
「……あれ、ここは僕も参加しない方向では…」
「何をいっているのかしら
私は十六夜君にいっただけで大助君には言ってないわよ。
それに女性二人を危険な目に会わせるつもりなのかしら??」
「……喜んでナイトとして参加させていただきます。」
その言葉に耀と飛鳥はハイタッチをする
十六夜はアハハと笑い、黒ウサギはぐったりとなり
大助は流れに任せようとため息をついた