□レジェンダリア 犯罪都市<メクテロロン>
ここレジェンダリアにはどういった訳か特殊な性癖を持ち合わせる、いわゆる“変態”な<マスター>が多く生息している。
その大半が自分の性癖ときちんと向き合い、自制を行う事が出来ているが、中には自分の性癖を隠そうともせず、寧ろオープンに降るまう輩がいる。
有名なところで言えばやはりトップクランである<YLNT倶楽部>のオーナー、LS・エルゴ・スムだろう。
しかし、そんな自分の性癖にオープンな輩の中でも更に質の悪い者が存在する。
主に遊戯派の者達であり、他者の事など考えずに自身の快楽のみを求め愚行にはしる者達である。
ゲームの中で、しかもアバターという仮初の身体を持つが故に行われるそれらの行動は純粋にゲームをエンジョイしたい者達からしたら不愉快以外の何ものでもない。
大半の者は、その行為の結果罪に問われ、罰則スペースである“監獄”へと連れていかれる。
だが、やはり例外というものは存在する訳で、罪に問えない変態行為というものがある。
そこにいる彼女もそうだ。
彼女は所構わずスクショを撮っては、風のように去っていくもの。
そこには幾度となく鳴るシャッター音とコピーされた大量のツーショット写真だけが残る。
たしかに迷惑な行為ではあるが、決して罪と言う訳でも無い。
そしてやはり、変態というものは惹かれ合うものなのか、この都市にはそういう輩が特に多く生息している。
そういった<マスター>の増加に伴い、ここ<メクテロロン>は“犯罪都市”と揶揄されるようになってしまった。
──“何をやっても許すから、何をやられても許せ”。
それは<メクテロロン>において暗黙の了解とされている。
法にさえ触れていなければ、そしてたとえ法に触れていたとしても本人達の了承があれば、ここでは全てが許されるのである。
そんな<メクテロロン>の大通りに、惚けた顔でふらふらと歩く一人の少女が居た。
少女は
殴られ屋。こことは異なる世界である
曰く、殴られることによって収益を得る者達。そのほとんどが男性であり、女性や子供がすることはおおよそ有り得ないものである。
もちろん、今となってはその行為は法で規制され、その存在どころか、伝聞すら見聞きすることは少なくなったのだが。
少女の放つ異様な雰囲気に近寄るものは……一定数いたが、それは物珍しさからでは無く、少女を殴るためである。
少女を殴り、お金を放って早足に去っていく。おおよそ普通ではありえない行為。だが、その行為を咎めるものはこの街にはほとんど居ない。それはこの街がもはや見放された街であるから。
そもそも、ここ<メクテロロン>ではこの様な職業は規制されていない。
街の方々を見れば、花を売るティアンの少女や奴隷を連れた男などを見て取れる。
そんな<殴られ屋>の少女に、話しかける者が居た。
「少し、お話宜しいでしょうか?」
彼の格好は、燕尾服にシルクハット、さらにステッキという完全に英国紳士を意識したものであり、立ち振る舞いも英国紳士のそれに寄せていた。
「どうぞぉ、……あ、もしかしてお巡りさんですかぁ?」
まともに声をかけられたのはこれが初めてなのか、紳士の声に少女は表情をパッと明るくさせ、その後、この街に一定数存在する治安維持の者なのかと表情をしゅんと暗くさせた。
「いえ、私はその様な職には就いて居ませんね」
「あぁ、じゃあお客さんですねぇ」
「はい、端的に言いますとそうなります。恥ずかしながら、私は貴方のようなか弱い少女に暴行を加える事に興奮を覚える質でして」
常人が聞いたならおよそ全ての人が激しい嫌悪感を示す言葉だろう。だが、少女はその言葉にビクッと肩を震わせると、頬を上気させた。
「それはぁ……うぇへへぇ……興奮しますぅ」
少女もまた普通ではない。その事実に紳士も興奮を覚える。
「私はジェンツ・パーバートと申します」
「いいお名前ですねぇ」
それは、直訳して「変態紳士(意訳)」。そのおぞましい名を、少女は知ってか知らずか、いい名だと表現した。
「ありがとうございます。それで、貴方の事はなんとお呼びすれば宜しいでしょうか?」
「えっとぉ、アン、でいいですよぉ。もちろん、雌豚とかも大歓迎ですけどぉ、うぇへへぇ」
「分かりました。それではアンさん、とお呼びしましょう」
「あぁーんいけずぅ、ですぅ」
アンは身体をくねらせる。
そんな時、ジェンツは周囲から多数の視線を感じ、辺りをぐるっと見回す。そこで、自分達が見られているという事実を認識した。
「……こんな街中ではなんですし、私の利用する拠点へと向かいませんか? アンさんも衆人に晒されるのは気分が宜しく無いでしょう」
「うちはそれでも良いんですけどぉ、うぇへへぇ……お客さんがそう言うのならついて行きますよぉ」
◇
「さて、先に値段を聞いておきましょうか、ないとは思いますが、万が一払えないとなれば困りますので」
自身の拠点へと辿り着いたジェンツは、早速とばかりに値段交渉へと映る。
このような仕事には法外な値段が設定されている場合も珍しくない。
最も、たとえどんなに法外な値段を提示されたところで、ジェンツに払えない道理など存在しなのだが。
「えぇーっとぉー、言い値でいいですよぉー。なんならタダでもぉ、それはそれで興奮しますしぃ……」
だが、予想に反してアンの返答は酷く適当なものだった。
どうやらお金には頓着していないらしい。
「いえ、私は労働には対価があるべきだと考えていますので、それでは後程私の満足度合いに応じて報酬をお支払いしましょう」
「おっけーですぅ。はやくしましょぉ」
アンが急かす。
だが、ジェンツは前戯をこそ大切にするべきだと考えている者の一人だった。
故に、焦らす。
「その前に貴方のステータスやメインジョブ、出来ればリアルでの年齢などもお聞かせくださいませんか? もちろん、答えたくないのであれば構いません」
アンは少し考え込んだが、やがて語る。
「……いいですよぉ、えっとぉ、ステータスはあんまり覚えてないですぅ。でもぉ、<エンブリオ>のステータス補正は低かった筈だから、あんまり無いと思いますぅ」
「なるほど」
「それでぇ、メインジョブとかはよく分からないけどぉ、ジョブには就いてないですぅ。<ティアン>の子供はジョブに就かないらしいですしぃ、硬くなったら気持ち良くなくなるじゃないですかぁ」
「ほぅ……」
「あとぉ、年齢は九歳ですぅ」
「っ! ……それは、本当でしょうか?」
「はぁい、嘘じゃないですよぉ。……うぅ、こんなとこでリアル小学生暴露は恥ずかしいですぅ、すっごく興奮しますぅ」
もちろん、彼の持つ《真偽判定》に反応は無かった。
「それは……とても素晴らしい」
ジェンツは歓喜した。それこそ、今日の巡り合わせを心中で神に感謝するほどには。
「……そろそろ始めませんかぁ? もしかして
「……いえ、そろそろいいでしょう」
その言葉に、アンの頬が上気する。息は小刻みに浅くなり、心臓は早鐘を打つ。
「貴方がどれだけ泣き叫ぼうと、私は構わず続けますので、何卒御容赦を」
「……ひへ」
これより始まるのは狂乱の宴だ。
それは筆舌に尽くし難い暴力と被虐の一夜。
その甘美な想像に浸かりながら。
──アンは背中に鞭の衝撃を覚えた。
◇
「ふぅ……ひひっ」
「ふぅー、ふぅー」
アンが息を荒らげていた。ジェンツもまた、息を荒らげていた。
「……失礼、少し興が乗ってしまいました」
「ばっちこいですよぉ、もっとぉお願いしますぅ……」
露出した腕や腿から、柔肌を裂いた数多の鞭痕を晒しながら、アンは更に上の快楽を要求した。
「……いいでしょう、それでは私も少し本気を出すとしましょうか」
ジェンツがアイテムボックスへと手を伸ばす。
──その時だった。
「治安維持クラン<
彼は唐突に、酷く唐突に現れた。
そしてアンからジェンツを引き剥がすと、アンの身柄を抱きあげ、肩に抱えた。
「あぁ! やめてくださいぃ! 合意、合意の上でやってるんですぅ!」
「たとえ合意であったとしても、君のような子供に暴行を加えることは一般的に考えて良しとしない。よって君の身元はこちらで預からせてもらう。二度とこの様な気が起きないように徹底的に躾てやろう」
彼は何者か。
彼はメクテロロンのみならず、レジェンダリア全体に置いても尚珍しい、治安維持に務めているクラン所属のものである。
変態の巣窟であるレジェンダリアで態々治安維持に働こうなどという酔狂な者達は、<R18SP>を除けば他には七大国家全てに拠点の存在する<モヒカン・リーグ>くらいしか居ないのではないかという程に少ない。
ともあれ、たまたまメクテロロンに居合わせたカスガイにより、アンは捕らえられたのだ。
「え、それは…………いやですぅ! お客さん、助けてぇ!」
躾てやろうの言葉に若干の食指をそそられたアンだったが、すぐにその考えを振り払い、ジェンツに助けを求める。
アンも、自身が普通で無いことは理解していたが、かといって真人間になりたい訳でもないのだ。
「アンさん!」
ジェンツが手を伸ばす。
「《早縄・
が、その手は、身体は、カスガイの持つ縄によって拘束されてしまった。
「お客さぁん!!」
ジェンツの健闘も虚しく、カスガイはアンを担ぎ消えていった。
後に残るのはカスガイの縄により柱に縛り付けられたジェンツのみとなった。
何とか縄を解こうともがくジェンツだった。だが、唐突に全身に力が漲るのを感じる。
「何でしょう、これは。かつて無いほどに力が湧いてきます。それに、アンさんが何処にいるのかも何となく分かる……これなら」
ジェンツは腕に力を込め、縄を無理やり引きちぎる。通常であれば不可能な行為。だが、今日この時に限ってジェンツにはそれが出来た。
「アンさん、私が必ず救い出しましょう。そしてまた、あの甘美な時間を……」
紳士は決意を胸に、拳を硬く握り締めた。
◇◇◇
■<R18SP>本拠地
そもそも、何故アンを捕らえたのか。
先程の光景を加害者と被害者に分けるとしたならば、捕らえられるのは必然ジェンツの方である。
ではなぜアンなのか。
それはカスガイのエゴである。
本来ならば、アンとジェンツの行為は罪に問われるものでは無い。本人達の了承があるならば、それは誰に咎められることも無い、絶対の聖域であるべきなのだ。
だが、カスガイはそれをよしとしなかった。リアルでもゲームでも正義感の強い彼は、軒先から強く感じた《他危察知》の警報に、我慢が効かなかったのだ。
故に、未成年保護クランでもある<R18SP>のサブリーダー、カスガイは
「うぇへへぇ、人質だぁ。興奮しますぅ」
「……まずはその性根を叩き直す所からだな」
「うぇぇ、そうゆうのはご遠慮したいですぅ……うちはこのままで大丈夫ですよぉ」
自らを庇うように手を盾にする彼女に、カスガイは心底呆れたようにため息を零した。
「全く、どういう躾をされたらこんな子供が出来るのか」
「あぁ、ママもパパももういないですよぉ」
軽い調子で吐かれたその言葉に、その場の空気が固まった。
「二人ともお巡りさんのところに行っちゃいましたからぁ」
「それは……すまない」
「いやぁ、児童虐待で捕まっただけですしぃ」
児童虐待。
それが彼女が歪んでしまった最大の要因なのだろう。
自己防衛本能。
自身を狂気に染めなければ、彼女は生きて行くことができなかったのかもしれない。
カスガイは彼女に同情の念を抱くと共に、やはり彼女は救われるべき存在だと再認した。
「はぁ……早く戻って来ないかなぁ」
が、そんなカスガイのエゴに反して、アンは両親との再会を心待ちにしていた。
そんなアンの気持ちを、カスガイには理解することが出来なかった。
「……君は虐待を行った親に会いたいのか?」
「会いたいですよぉ? なんで会いたくないと思うのかうちにはわかんないですぅ」
「それは……また虐待を受けるかもしれないだろう」
それは、至極当然の疑問であった。おおよそ普通の人間ならば耐え難いこと。それをまた受けるかもしれないというのに、何故会いたいのか。
だが、その疑問を彼女にぶつけるのは違った。彼女はおおよその普通と呼称される人間では無かったからだ。
「それの何がいけないんですかぁ?」
アンは事も無げにそう返した。
「みんなおかしいんですよぉ。どうして自分のものさしでしか物事を考えられないんですかぁ? 先生も、警察も、貴方も、みぃんなうちの気持ちを分かってくれないんですよぉ」
愕然とするカスガイを尻目に、抱えた膝に自らの頭を押し付けた。
──そんな気まずい空気を吹き飛ばすように扉が勢いよく開け放たれる。
「カスガイさん! 門番が何者かにやられました!」
その突然の報告に、しかしカスガイは即座に対応する。
「なんだと!? くそっ、オーナーは今別件で居ない……しかたない、俺が指揮を執る!」
「はいっ!」
「すぐにクランハウス内の警報を鳴らせ! あとは、お前、残って状況の説明を頼む!」
「了解です!」
カスガイは報告者達に的確な指示を送る。
「では、門番がやられた経緯について細かい説明を頼む!」
「はい! 先程クランハウス入り口の近くで悲鳴が聞こえました! そこで我々が向かってみると、そこには白目を向き倒れ伏した門番が居ました!」
「ふむ、その門番達に外傷は?」
「特に見当たりませんでした。しかし、そのステータスには数種類の精神系状態異常と、【発情】という見たことの無い特殊な状態異常が明記されていました!」
その言葉に、カスガイの表情が曇る。
「【発情】……“感情前線”か」
「か、“感情前線”ですか?」
「ああ、お前が知らないのも無理はないだろう。これはクランの中でもひと握りのものにしか知らされていない情報だ」
顔も名も知られていない。
麻薬売買に特化した商人系統派生職、【薬売人】系統、その超級職、【
その頂きに立ち、レジェンダリア近辺で人知れず麻薬を売り捌く者。
「それが奴、“感情前線”だ」
「そ、そんな奴が居たんですか……」
何故ひと握りの者にしか知らされていなかったのか。それは【幸売】の麻薬に惹かれてしまうのを防ぐ為だ。
【幸売】を知った者は気になってしまう。どんなに自分を律しても、その誘惑からは逃れられない。
そんな者達に【幸売】は甘く語りかける。そうして気づいたときにはもう手遅れだ。その手を振りほどく事さえ出来なくなる。
そんな理由から、この情報は一部の者、一定以上の位に就く、
「しかし、一体なぜこのタイミングで……しかもあいつは非戦闘員のはずだ。意図が読めない」
「──お客さんが助けに来てくれたんですよぉ。うちには分かるんです、うぇへへぇ、嬉しいですぅ」
アンはにやにやと下卑た笑みを浮かべた。
◇◇◇
「──《インダファニット・マッドネス》」
キリキリと
「はぁ、男の悲鳴など、穢らわしい以外の何者でもありません」
男に馬乗りになったジェンツは頬杖を付き大きくため息を吐く。
「くそっ! カスガイさんの下には行かせるな!」
「おう!」
通路の奥からは、ぞろぞろとクランの構成員がやって来ており、ジェンツを捕獲しようと迫る。しかし、通路が狭い事やここが自分達の拠点である事もあり、なかなか派手な攻撃を出来ずにいた。
「何人で来ようと変わりませんよ。むしろ的が増えてちょうどいいですね」
ジェンツは、剣を構えて突っ込んできた者を、ちょうど馬乗りにしていた男を盾にする事で無力化し、自身のアイテムボックスより一つの包みを取り出す。
「クソっ、捕縛陣いくぞ! 《
「「「《包囲網》!!」」」
リーダー格の男が発動した必殺スキルにより呼び出された縄を使用し、いつの間にか現れていた後方の敵と協力して【警官】系統のスキルである《包囲網》がジェンツの周りに敷かれる。
スパイ映画で見るような赤外線の様に張り巡らされた縄がジェンツの退路を消した。
「成功だ! これでやつはここから動けん!」
【警官】達が歓喜に沸く。しかし、ジェンツは酷く冷静だった。
「はて、なぜ私が動く必要があるのでしょうか?」
ジェンツの言葉に、【警官】達が訝しげにジェンツを見張る。
「では、返してもらいましょう」
ジェンツが掌に乗せた小さな包みを解くと、サラサラと神経弛緩の銀の粉が宙に舞う。
「──《テイスティング・ドラッグ》」
麻薬は撒かれ、人々は【依存】する。
──抗える者は、何人たりともいない。
◇
「アンさん!!」
「お客さぁん! 来てくれたんですねぇ!」
アンが歓喜の声を上げた。
が、ジェンツとアンとの間にカスガイが割り込む。
「ここから先に行かせるわけにはいかんな」
カスガイは十手を構える。
「御用だ! ──《
「貴方に用はありません! ──《ブローアップ・エモーション》!!」
警官と売人が衝突する。
だが、その戦闘は稚拙の一言に尽きた。
もちろん、カスガイは治安維持クランのサブオーナーとして数多くの《逮捕術》系統スキルを収めていたし、戦闘センスもあり、普通戦闘で使用される事の無いであろう十手を上手く戦闘に組み込んでいた。
しかし、対するジェンツの戦闘は子供の遊戯にも等しい者で、武器も持たず、カスガイの動きにも酷く大雑把に対応していた。
そして、カスガイの就くジョブは【警官】系統超級職【監察王】であり、そのステータス、スキルは捕縛に比重を置いておりながらも確かに戦闘系の超級職である。
対するジェンツは、【薬売人】系統超級職である【
超級職ではあるため、そのステータスは戦闘系上級職よりは高い。しかし、スキルは完全に商人系統のそれであり、戦闘に分類されるスキルなどほぼ無いに等しい。
このことから、この戦闘において圧倒的優位を保っている者がカスガイである事は明らかである。
──この場にアンが、アンチ・バードックが居なかったら、の話だが。
「お客さぁん、頑張れぇ!」
なぜ未だに戦闘が続いている、続く事が出来ているのか。
それは、ジェンツのステータスがカスガイに比べて圧倒的に勝っていたからだ。
アンの<エンブリオ>のスキル、《日没のホサナ》とは、自身を救うもののステータスを大幅に上昇させるというもの。
それにより、ジェンツのは急激に力を増していた。
多少の差では、カスガイの技術に追いつけず、すぐにジェンツが倒されるだろう。
だが、今のジェンツのステータスはカスガイのおよそ三倍。その圧倒的ステータス差によってこの戦闘は続く事が出来ていた。
そして今、カスガイの十手の雨を潜り抜け、ジェンツはカスガイの身体に自らのぜんまいをくっつける事に成功した。
が、カスガイは冷静だ。
「話は通っている。このぜんまいさえ回さなければそのスキルは脅威たり得ない」
「問題ありません、ええ、問題ありませんとも。──《ぜんまい仕掛けの》」
ジェンツによるスキルの宣言の後、その効果は現れる。
「なにっ!?」
キリキリ、キリキリとぜんまいが自動で巻かれてゆく。そのスピードは酷くゆっくりなものだったが、確実にカスガイの状態異常は進行していった。
「そんなものを隠していたのか……」
「札は隠すものですからねえ、ええ」
先の《
精神系状態異常の対策のためのアクセサリーを装備していたカスガイではあったが、そんなものは“感情前線”の前には意味を果たさない。
そして遂にジェンツが攻撃以外の行動に出る。
アイテムボックスから《即時放出》されて出てきたのは光り輝く粉。それは麻薬では無いものの、【劇薬師】にも就くジェンツにとって身近な薬、一定の確率で怯みを引き起こす精神系状態異常【恐怖】、そして光により視力を低下させる制限系状態異常【盲目】。
その二つの状態異常を起こす薬をジェンツはばら撒く。
「くそっ」
「ひぇぇ、チカチカのビクビクですぅ。眩し止まりですぅ」
無論、周囲への配慮を考えずに撒かれたそれはアンの目にも直撃する。
耐えられたのは《精神耐性》、《制限耐性》などの状態異常対策装備を纏い、薬物にも多少の耐性がつく《麻薬耐性》LvEXを持つジェンツのみであった。
そうして続く戦闘。
カスガイの目が潰れ、行動がある程度不自由になった今、この場を支配していたのは完全にジェンツであった。
本来ならばこのまま薬物をばら撒いていればいずれ勝てる勝負だっただろう。
即効性の致死毒を撒いてもいい、このまま心臓麻痺する程の制限系状態異常を与える薬物もいいだろう。
しかし、この場にはアンがいる。
生憎、ジェンツには薬物散布の対象を絞るようなスキルは持ち合わせていなかった。これではアンにまで被害が及ぶだろう。
直接飲ませようにも、不用に近づけばいくら制限された状態であろうとカスガイなら反撃してくるだろう。
それに、TYPE:ルールなどの目に見えないものでもない限り、カスガイはまだ自らの<エンブリオ>を一度も使用していない。カスガイにどんな隠し球があるか不明な以上、直接飲ませることは今はするべきでは無い。ジェンツはそう判断した。
故に近接攻撃。ヒットアンドアウェイによる打撃で確実にカスガイを殺ぐ。
ジェンツの打撃を食らい、更に撒かれた薬により新たな状態異常にかかるカスガイ。確実に余力を無くしていくカスガイに対し、未だ五体満足のジェンツ。
この戦闘はジェンツとアンの勝利へと収束しようとしていた。
が、カスガイは諦めない。
それが自身のエゴだから。
カスガイに出来る唯一の償いだから。
カスガイは見つける。ジェンツの隙、カスガイの入り込める程の大きな隙。
そしてカスガイは成功する。ジェンツに触れる事に。
それは指先が触れる程の、小さな小さな接触。だが、カスガイにはそれで充分だった。
「捕まえたぞ! 《観察処分》!!」
カスガイが触れた部分、燕尾服から露出していたジェンツの手首に鎖のようなタトゥーが浮き出てきた。
「これは……?」
「もう逃がさんぞ、
「……何故その名を?」
ジェンツの名を知るのは、この場ではカスガイ以外の二人だけのはず。アンが名を教えたのか。いや、その可能性は低いだろう。アンはジェンツをお客さんと呼んでいる。さらに、客であるジェンツの個人情報を晒す事をアンがするとは思えない。
では何故ジェンツの名を知っているのか。それは先のスキル、《観察処分》の効果である。
対象の身体に触れる事が条件であり、相手のステータス、居場所をミリ単位で正確に随時確認し、絶対に逃がさないようにするスキル。
これこそが【観察王】の奥義、《観察処分》である。
そのスキル能力を駆使し、カスガイはすんでのところでジェンツの猛撃をくぐり抜ける。
だが、【盲目】の状態異常はそれで無効化出来ても、【恐怖】の状態異常が依然カスガイを苦しめる。
いつ来るか分からない怯み。それはカスガイの中に不安となってのしかかり、結果カスガイは短期決戦を迫られていた。
が、そんな極限の状態の中、カスガイはジェンツのしっぽを掴むことに成功する。
「《環那突き》!」
「なっ!?」
それは完全にジェンツの隙を突いた攻撃であり、大きく円を描く様に突き出された十手に服の端を引っ掛けられたジェンツは、そのまま地面に尻もちを着くことになる。
そしてそれは大きな、大きな隙となる。
カスガイは《即時放出》を使い、迅速に頑丈な縄をアイテムボックスより取り出す。その際に【恐怖】が発動し、一瞬の怯みがあったが、もはやそんなものは関係ない。
「取った! 《
縄がスルスルとひとりでに動き、ジェンツの四肢を完全に拘束し、微動すら出来ぬように縛りつける。
「くぅっ!!」
無様に地面に転がるジェンツは何とか縄から逃れようと身を捩るが、縄は微動だにしない。
カスガイはこれ以上の抵抗をされないように、スキルを用いて縄の強化を試みようとする。
「──うちに任せてくださいぃ!!」
と、そこで後ろから声がする。それは自身に満ち満ちたアンの言葉であり、それは確かに何かを起こそうと企むものの声だった。
「うぇへへぇ、うちをか弱い少女だと思って油断しましたねぇ?」
「なんだっ!」
咄嗟にカスガイは後ろを振り向く。
「まあ、ほんとにか弱いからこの縄を解くことすら出来ないんですけどねぇ」
そこには依然縄に撒かれたままのアンが情けなく寝転がっていた。目の焦点はあっておらず、時折ビクンビクンと静止する事から、【盲目】と【恐怖】の状態異常も治ってないことが伺える。
しかし、カスガイは確かに振り向いた。それが油断に繋がる。
その一瞬の隙を見たジェンツは先とは別のアイテムボックスから《即時放出》により腐食性の毒薬液を取り出し、縄を腐らせる。
そうして脆くなった縄を腕の力のみで縄を引きちぎり、脚の縄も同様に引きちぎる事で拘束から逃れてしまった。
それに気づいたカスガイは再度捕縛を試みるが、ジェンツが距離を離したことによりそれはあえなく失敗に終わる。
「でもでもぉ、うちはお客さんの味方なんですよぉ?」
そんな事をやっているうちにもアンの口上は続いた。カスガイを、そして
「──《
カスガイは迂闊だった。彼女もまた<マスター>なのだから、ジョブなどなくとも当然<エンブリオ>によるスキルは使えたのだと、彼は気づけなかった。
そしてアンの、【神風主義 セリヌンティウス】の必殺スキルが行使される。
が、特に派手なエフェクトが発生することも無く、何も起きない。
「な、なんだ? 何も起きない……?」
カスガイが怪訝な顔を浮かべたのも束の間、その効果は現れる。
(──右ですよぉ)
突然脳内に響いた声に、カスガイは咄嗟に右に避けた。
刹那、その声がアンの者だと気づき、敵の罠に嵌ってしまったと嘆く。
だが、その予想に反し敵の攻撃がこちらに至ることは無く、先程まで自分が居た場所にはジェンツの拳が迫っていた。
「避けますか……」
ジェンツの嘆きに、この一連の流れにジェンツが関与していないことが分かる。
「……何のつもりだ、アンチ・バードック」
突如自身の味方を始めたアンに、カスガイは戸惑いを隠しきれないでいた。
「なんの事ですかぁ? うちは何にもしてませんよぉ?」
必殺スキルを使用したにも拘らず、何もしていないと下卑た笑みですっとぼけるアン。
(──左行ってジャンプですぅ)
だが、その言葉とは裏腹に、次の指示がカスガイの頭を過る。
──くっ、これは罠だ! 相手のペースに乗るな!
そう自分に言い聞かせるカスガイだが、相手が自身のAGIを遥かに上回っており直感で避けるしかない現状の中、アンの示す行動指針は魅力的なものであり、尚且つ一度はそれで助かっている。
結局、カスガイは無意識にアンの指示に従ってしまう。
結果、ジェンツの繰り出したパンチ、そして足払いの二つを避ける事に成功する。
必然、カスガイは安心する。もちろんこれも無意識下での安心だ。だが、二度指示をだされ、二度助かった。その事実はカスガイの深層心理にこびりつき、離れなくなっていく。
その後も、カスガイは頭では抗いつつも、身体が勝手にアンの指示どおりに動きだす。
アンの指示は的確であり、カスガイの【恐怖】の怯みも考慮された先にある最適解を提示してくれる。カスガイには反撃をする余裕こそ無かったものの、確かな光明が見えるのが分かった。
そして、遂にその時が来る。
(──次は左ですぅ)
カスガイは左に避ける。
避けた先にはジェンツの拳が迫っていた。
「ぐはぁっ!!」
必然、カスガイはその拳をモロに食らってしまう。
「ふぅっ、ようやく当たりましたねえっ!」
ジェンツはこれまでのアンの指示を知らないため、状態異常に侵されながらも紙一重で避け続けるカスガイの能力の高さに焦りを覚えていたところだった。
だが、当たった。これで事態は好転する。ジェンツの方へ。
当たる。ジェンツの攻撃、その全てが。
カスガイの行動。その全てが裏目に出る。
一度
が、カスガイがアンの指示を無視する度に、一撃、また一撃とジェンツの拙い拳が刺さっていく。
そのため渋々アンの言葉を聞き入れたとしても、何度目かの一撃をモロに食らってしまう。
このままでは本当に
そう考えたカスガイは、ジェンツに殴られながらもアンに説得を試みる。
「がっ、アン! 君はそれでいいのか!?」
それ、とはジェンツとの関係の事であろう。苦痛を介して人と触れ合う事しか出来ないアンには少しも響かない言葉だ。
「君がジェンツを救っても、待っているのは苦痛のみのはずだ!」
そう、苦痛こそアンの求めるものであり、カスガイはどこまで行ってもアンを理解出来ていない。
「君の父母が君にした事を繰り返すだけ! そこに愛なんて無いんだ!」
愛なんて無い。
その愛の無い言葉に、遂に、遂にアンは激昴する。
「さっきからぁ……うるさいんですよぉ!!」
その言葉に、カスガイはもちろん、ジェンツすらも固まる。
「なんですかぁ!? うち言いましたよねぇ!? パパもママも大好きだって!! それを愛だのなんだの……そんなのどうでもいいんですよぉ!!」
この場をやき尽くしてしまいそうな程の激情。
だが、凍りついた周りの空気に、アンの言葉はだんだんと尻すぼみになっていく。
「待ってるんですよぉ、ずぅっとぉ……」
縛られ、転がったままのアンは芋虫のように身体を丸くし、自身のひざに顔を埋めた。
「うぇへへぇ……ごめんなさいぃ……」
そうして出されるのは謝罪。苦痛の次にアンの得意とするコミュニケーションだ。
「針のむしろですぅ、興奮しますぅ」
ゾクゾクと身を震わせているアンに対し、ジェンツもまた身を震わせる。
「素晴らしい!!」
ジェンツが、今日一番の声量を出し、喝采を上げる。
「やはり人の感情が溢れる様は酷く美しく、そして酷くいじらしい」
ジェンツの目線の先にはアンがいる。アンは未だ状態異常に侵されたまま、先の自分の所業に悶絶している。
「アンさん、貴方は最高です」
ジェンツはアンを愛おしそうに見つめる。
「どんな犠牲を払おうとも、貴方を救いましょう──」
カスガイに取り付けていたぜんまいが、サラサラと崩れ、粉となり消えてゆく。
そうして自らの<エンブリオ>をコストにする事で発動する。
ジェンツの、【発情発条 ティンマン】の必殺スキルが。
「──《
それはただ一つ、感情のみを求めて。
◇
□ティンマンについて
ティンマンとは、オズの魔法使いに登場するブリキ男の事である。
オズの魔法使いに登場するドロシーと三体の仲間。
勇気を求めたライオン。
脳を求めたカカシ。
そして、感情を求めたブリキ男。
それぞれがそれぞれに無いもの、焦がれたものを欲し、旅を共にした。
そうした性質がジェンツの<エンブリオ>であるティンマン、その必殺スキルに現れている。
その効果とは、<エンブリオ>をコストとして、ぜんまいを取り付けていた対象に【恐慌】、【痴呆】、そして【激情】という強力な精神系状態異常を与えるというもの。
普通なら、感情が無かったブリキには勇気と脳があったという解釈になるだろう。
お互いが、自身に無いものを願ったわけであり、ライオンには脳と感情が、カカシには感情と勇気が最初からあったのだと。
だが、感情を取ったブリキ男は、代わりに勇気と脳を捨てた。
そんな解釈も出来るのでは無いだろうか。
◇
□決着
【恐慌】、【痴呆】、そして【激情】という三種の強力な状態異常に侵され、蟲の様に床に這い蹲るしかないカスガイに対し、ジェンツは優しく語りかける。
「これは私の“とっておき”です。とある国で造られている【ホムンクルス】を材料にした麻薬。吸えばたちまち【幻覚】に見舞われ、生前の【ホムンクルス】を追体験する事ができるでしょう」
手には一つの胎児型の固形薬があり、それは禍々しいオーラを放ち、時折赤子の泣くような声がしていた。
【アゲインライフ】。それがその麻薬の名前。
文字通り、【幸売】ジェンツ・パーバートの“とっておき”であり、その最たる特徴とは、“マスターにも効果を及ぼす”というものだ。
普通、【麻薬】というアイテムは使用者の思考を弄る事により、快楽等を与える禁忌のアイテムだ。
【薬師】にも作ることは可能だが、ギルドに所属していないものがレシピを所持する事さえ重罪であり、見つかれば即刻牢獄行きだろう。
故に、闇に生きる【麻薬師】や【劇薬師】を除き、麻薬を作ろうとする者はいない。
そして、その麻薬を専門に取引するのが、他でもない【薬売人】である。
彼らは法に則った手順を介して麻薬を売買し、その対価として金銭を得る。
だが、その取引の対象となるものはティアンのみである。
一体何故か。
前述した通り、【麻薬】とは使用者の思考を弄る事でその効果を発揮する。
思考を弄るという事がどういう事か。
そう、
──【麻薬】というアイテムを<マスター>が使用する事は、プレイヤー保護により制限されているのだ。
つまり、<マスター>による【麻薬】の使用は、プレイヤー保護の観点から禁止になっている。
だが、この【アゲインライフ】はそれを無視して対象を夢の中に誘い込む事が出来る。
なぜその様な事が起こるのか、それは、
「この薬には【ホムンクルス】達の人工の記憶が埋め込まれています……快楽や苦痛、そして喪失。それらの感覚全てを同時に追体験するのです」
そう、【ホムンクルス】が見せられていた夢を、感覚毎
その行為は、どちらかというと《念話》に近いだろう。だが、《念話》が声のみを頭の中に届けるものであるならば、この【アゲインライフ】は五感全てを届けるものである。
快楽も苦痛も全て【ホムンクルス】の追体験。そこに対象の精神を弄るという要素は無い。
もちろん、快楽も苦痛も痛覚をoffに設定しておけばそれほどの脅威ではない。だが、喪失感。腕が、脚が、腹が、そして頭が無くなろうとまだ生きているという喪失感を防ぐ事は、プレイヤー保護の範囲では不可能だ。
それはただの【ホムンクルス】の夢なのだから。
「ちなみに、その国は【疫病王】によって滅ぼされてしまったためもう存在しません。なのでこの麻薬は本当に貴重なものなのですよ」
ジェンツは愛おしそうにその麻薬を撫でる。
「これを──《トキシック・オーバードーズ》」
そして自身のジョブ、【幸売】の奥義を発動する。
「これでこの麻薬には強力な【依存】の状態異常を齎す効果が付与されました」
《トキシック・オーバードーズ》。
それは麻薬に強力な【依存】の状態異常効果を付与することにより、お客様にまた麻薬をお買い上げ頂ける様にするものだ。
そんな麻薬がカスガイに直接投与され、カスガイはその場に倒れ伏す。
「またのお買い上げをお待ちしております」
それは、やけに耳に残る言葉だった。
◇
少女が花を売り、男がそれを買う。そんな<メクテロロン>の街道を、一組の紳士と淑女が共に歩いていた。
手を繋ぎ、歩を進める彼等の関係を知るものは誰も居ない。
「お父さんとお母さんが帰ってくるまではぁ、お客さんと一緒にいてもいぃですかぁ?」
「それは、とても素晴らしい。是非お願い致します」
「うぇへへぇ、嬉しいですぅ」
日はすっかり沈み、闇が二人を包み込んでいった。
◇◇◇
その<マスター>、アンチ・バードック。
ジョブというインフィニット・デンドログラムにおける目玉要素の一つを捨ててまで彼女が欲したものは、苦痛。そして、それに伴う激しい感情の変化である。
確かな痛みを感じながらも、その痛みを忘れて溺れてしまう程の激情こそ、彼女の求めるものであり、歪んだ彼女のカタチである。
そしてその<エンブリオ>、【神風主義 セリヌンティウス】。
TYPE:エンジェルルールのそのエンブリオは、人質特化という常人のパーソナルでは決して発現しないであろう特性を持つ。
捕えられ人質になり、あわよくば拷問を、などと願う彼女は想像にかたくない。
だが、その人質という特性が示す通り、彼女は誰かに救われたいのかも知れない。
それはこのインフィニット・デンドログラムにて、苦痛を求めて自ら人質となり、誰かに救ってもらう事を望む哀れな破滅願望者である。
〖
(U ^ω^)<おみせやさん(隠語)をしてるおんなのこでした
(U ^ω^)<タイトルの“質”は人質でありながら人を無くして、物として扱われたい感を演出しようと思いました
[ 'ω' ]<無理矢理感あるぞ
(U ^ω^)<それは言わないお約束よ
(U ^ω^)<まあ、それはそれとして(デビルマン風)
□<エンブリオ>について
【神風主義 セリヌンティウス】
TYPE:エンジェルルール
《日没のホサナ》
・救出者の全ステータスを五倍化する。自身が人質状態である事が条件。
《信じぬ者は掬われる》
・必殺スキル。対象に自身と同じ声で戦闘についてのアドバイスを送る。が、一割の確率で致命的な失敗に繋がる。同じ声、なのでアンが直接念話を行っている訳では無い。対象とその戦闘相手を追い詰めて追い縋るスキル。
実際あんまり意味無い。
(U ^ω^)<あのメロスとズッ友のセリヌンティウスです
[ 'ω' ]<チョイスが意味不明なんだが
(U ^ω^)<原作に出なさそうなのを中心にしてるから
(U ^ω^)<こうなっちゃうよね
【発情発条 ティンマン】
TYPE:エルダーアームズ
《ブローアップ・エモーション》
・感情の爆発。ぜんまいを取り付けた相手に【発情】の状態異常を付与する。ぜんまいを回す程効果は増す。
【発情】
・精神系状態異常に掛かりやすくなる状態異常。より効果の強いものに【激情】がある。
《インダファニット・マッドネス》
・不定の狂気。ぜんまいを取り付けた相手に掛かった状態異常が一定期間解けなくなる。ぜんまいを回す程効果は増す。
《ぜんまい仕掛けの》
・取り付けたぜんまいがゆっくりと自動で回る。
《罅く心臓、空の脳》
・必殺スキル。<エンブリオ>自身をコストにし、ぜんまいが取り付けられていた相手に【恐慌】、【痴呆】、【激情】の状態異常を付与する。
【恐慌】
・【恐怖】の超強化状態異常。その場に倒れ伏し動けなくなる。
【痴呆】
・強力な精神系状態異常。アクティブスキルの使用が出来なくなる。
【激情】
・【発情】の超強化状態異常。精神系状態異常に非常に掛かりやすくなり、効果も増す。
(U ^ω^)<で、【ティンマン】
(U ^ω^)<皆さん知っての通りオズの魔法使いのブリキさんですよ?
(U ^ω^)<変な想像しないでね
□超級職について
(U ^ω^)<薬売人系統超級職【
[ 'ω' ]<【
(U ^ω^)<商人系統超級職は全部【〜売】になると思い込んでるので
(U ^ω^)<今後もこういうのが出ます
(U ^ω^)<【国売】とか【戦売】とかね
□アンチ・バードックについて
(U ^ω^)<アンチ=反対、対抗
(U ^ω^)<バードック=ごぼう、そしてごぼうの花言葉は“いじめないで”
(U ^ω^)<つまりそういうこと
[ 'ω' ]<どういうことだよ
(U ^ω^)<虐待とか逮捕とか色々言ってたけど
(U ^ω^)<実を言うとアンちゃんにはそんなに重い設定はないよ
[ 'ω' ]<……には?