デート・ア・イート 〜Law of the Spirit Jungle〜 作:rockzero21
あとさっきから雪が落ちる音が煩いですね……日本海側にいるゆえの大雪ですか。どうにかマシな方みたいですが
triangularity/traiæ̀ŋjulǽrəti/ n,
三角の、三角形の性質を持つ様
2018-1/23-23:12:00…サブタイトルを大文字に変更
2018-6/29-19:54:00…英和に品詞を追加
誰もが目を奪われるような美少女が其処にいた。目の輝き、髪質、体つき、面、手に持つ黄粉パンをマイナス点としても目を奪われるような美しさが其処にはあった。彼女の時折見せる表情は人を洗脳するかのように和ませていった。其の片側についている少女も此れ又美人……というよりは可愛いというべきかもしれないが、非常にお似合いに見えた。然し其の裏で起こっていたことはとてつもなく冗談じみた、物凄く真剣な闘いだった。
私は身支度を終え早朝に学校へ向かった。然し其の目的は学業の為ではない。抑例え顕現装置に依るものであっても再建には三日ほどはかかるのだから休校なのはほぼ確定だ。私はとある人物に会う為に此処に来た。此処に来ているかどうか、確率は十中六七といったところだろうか。だから瓦礫の上につい前に知った美少女の形を見たときに私は安堵の表情を見せた。其れは彼女も同じだったようだ、いや此の地に慣れていない彼女の方がより恐怖は大きかった事だろう。
「十香、其処まで深く突き詰める積もりじゃないけど、どうやって此処に来たの? 普段は別の世界にいる筈だけど。」
「何でと言われても……お前から誘ったのだろう、シオリ。何だったか……そう、デェトとやらに。」
「へぇ、覚えてくれたんだ。」
「馬鹿にしたつもりか、と其れよりデェトだデェトデェトデェトデェト」
「まあまあ、鳥渡静かにして……特に其の単語は。」
「まさか、私が知らないのをいい事に卑猥なコトを……」
「何で教える必要があるんですか。」
「ふむならいい。然し先程からあの人間に猛禽か何かのように此方を狙っているようだ。どうだ、仕留めておくか?」
「ヤメテ! 此の世界は貴女が思うものよりも平和なところよ。」
「うむ、ならいい。」
どうやらこっちに弱依存しているようだ。利用する分にはいいかもしれないが其れよりも。
「ねぇ十香、どうして今度は空間震が発生しなかったんだ。」
「空間震、というものが何かわからないので答えられない。だが違和感というならな。いつもは急に存在が彼方から引き寄せられる、あたかも叩き起こされるようにな……ただ今回はな……矢張り此の話はやめだ。」
「ちゃんと答えてくれないの? 大事な事かもしれないのに。」
そう口答えすると、彼女は地面を蹴る、すると其の部分が光りだし私に光線を放ってきた。飽くまで牽制技のようで実質的には効かない。
「やめだと言ったらやめだ。其れより早くデェトという言葉の意味を教えろ。」
まあそんなに言うなら恐らくどうしても聞いて欲しくないことなのだろう。相手が気を損ねてはいけない現在、無理に聞く必要はない。
さて、デートの意味ね……『日時や場所を決めて異性と会うこと』、と広辞苑には記載されているがレズカップルに其れは不適切であろう。ならば
「二人が時間や場所を決めて一緒に行動すること、かな。」
此れが安泰と言えるだろう。
「それだけか?」
「ええ……恐らく……」
「つまり、昨日シオリは私と遊びたいと言ったのか?」
「まぁ、間違いじゃないけど。」
「成る程。」
それだけ言うと彼女は学校の敷地から出ようとする、あのどうあがいても注目の的なドレスを着て。
「待って待って! 其の服はまずい!」
「何がだ。」
「そんな服だと直ぐにメカメカ団に捕まるよ。」
「其れはまずいな。ではどうしろと言うのだ。」
まあ予想はしてたさ。
「だから此の服に着替えてみて。きっと似合うと思うよ。」
「うむ、そうか。」
そう言って彼女は着替えようとする。勿論その後公衆トイレまで連れて行く羽目になったことは言うまでもない。
五河琴里は村雨令音とおやつタイムを楽しんでいた。空間震と言っても其れは震源だけの被害ではない。士織と同じく琴里の通う学校も其の内の一つだった。そんな訳で平日の午前中からこうしてカフェにいるのだが、来てよかったと言わんばかりの表情をする琴里に対し、令音は顔はともかく内心も無のままである。
「そうだ、聞きたいことがある。」
「何よ令音、藪から棒に。」
「初歩的で悪いのだが、精霊との交渉役が何故彼女なのかい。本人の言う通り、男の方が落としやすいのではないか?」
其の質問に琴里は少々の間を置き、其れから
「誰にも言わない?」
と聞いた。令音も飽くまで個人的な質問だったので了承した。琴里は話し始める。
「実は私とおねーちゃんって、血の繋がってない超ギャルゲ設定なの。」
「……質問いいだろうか。」
「なーに?」
「其のギャルゲ設定の出典と私の質問との関連性、其々教えてくれないか。」
尤もである。百合ゲーの数は兎も角、其れで妹が出てくるものと言ったら当然限られてくる。いや、寧ろだからこそ多いのかもしれないが。琴里は前者の質問には答えず、後者について語り始めた。
「えっとねー、私が其れこそ物心のついてない頃なんだけど、おねーちゃんが実の親に捨てられて家に引き取られたらしいんだ。其の時は、其れこそ此の世界に絶望した、自分か人を殺すぐらいに参ってたんだって。」
「……続けて。」
「其れでさ、おねーちゃんって人のこと、特に絶望に関しては非常に敏感なんだ。其れがあの時の自分みたいで妙に絡んでくるの。」
「……成る程、いや私が聞きたいのはそういうことではない。単刀直入に聞こう、彼は何者、いや『何』なんだ?」
「……其の内分かることよ。」
琴里は此のような状況になるのを既に知っていた。寧ろ気づかなかった方が彼女にとっては計算外だった。だからこう答えた。然し人生には誰もに予想外のことが起こりうるものだ。其れは時として神のシステムをぶっ潰す少年だったり、不可能を可能にする男だったり、政府によるガサ入れだったりする。此の場合、要因は入店してきた、二人の少女だった。
私は何処ぞの満腹王の如く費用を減らしていく十香に内心驚愕していた。というより、ずっと黄粉パンしか食ってないように思われる。何故だか依存性薬物のような評価だったが(戦争が起こるとさえ言っていた、阿片や胡椒じゃないんだから)、彼女なりの敬意なのだろう。
「さて、三千円内で好きなものを選んで。」
「ぬ、何だ其れは。」
「此の世界は貨幣経済で成り立ってるからね。」
「世知辛いな。うむ、私が金子を調た「だから何でも力で解決しちゃ駄目。馬鹿っていうのは主にそういう人よ。」ぬぅ、仕方ない。」
などと言いつつ三千円ギリギリで使いやがった。趣味の金を少々減らさなきゃいけないようだ。
『サポートする。自然にデートを続け給え。』
そんな私に助けの手が差し伸べられたのは会計の時だった。レシートに記入された言葉に驚いて前を見ると其処には令音さんが、いや何でいるんだよ。彼れなのか、ラタトスクのサポートなのか? いらない世話でないだけマシかもしれない。其のようなことを考えていると知ってか知らずか、令音さんが何やら券を渡してきた。
「こちら、商店街の福引券となっております。此の店から出て右手道路沿いに行った所に福引き場所がありますので、
福引きか……大体どんな展開が待ってるか想像がつくが、使うに越したことはないだろう。抑も使わない選択肢はなさそうだし。
店を出て言われた通りに道を行く。途中十香が興味深そうに券を眺めていたので説明をしたら、さらに目を輝かせ始めた。そうだな、引くのは十香にやらせよう。と、先に赤いクロスのかかったテーブルがある。恐らく彼処だろう。私たちは其の列の後部に並んだ。まあ列といっても所詮桜の集まりだろうけど。
列が進み、遂に十香の番となった。余談だが此の間列の後ろに並んだ人は誰一人いない。福引きの番をしている川越さんを含め此の人たちは皆迫真の演技なのに何故其処は抜けているんだ。
「此れを回せばいいのだな?」
福引券を渡した十香がガラポンを引く。出てきたのは……あれっ、赤なの? 一等の金が出るとばかり思っていたのに、こういう所は妙にリアル……「大当たり!」……はぁ⁉︎ 見ると看板の金が赤に塗りつぶされている。いや、雑だな……もっと、金だけ入れておくとかあったでしょうよ。やったぞと騒ぐ十香を納めつつ其れを見やると……ドリームランド? 何じゃあそりゃあ。
「御芽出度う御座います。一位は何と、ドリームランド完全無料ペアチケット!」
「おお、何だ此れは、シオリ!」
「テーマパークか何かじゃないかな……」
などと言いつつも、私の脳は其れを唯のテーマパークの名だとは感じ取ろうとはしない。というのも神の名を冠した五号店のある、心の清い人のみ入れるとあるクラブ? の名前と類似していたからだ。というか抑も近場で、そんな名前の場所を知らない。取り敢えず裏面に地図があったので其れに沿って進んでみる。
「おお! シオリ! 彼処に行くのか?」
先にある城を見て十香は興奮しているが、どうみてもラブホです本当に有難う御座いました。私は即座に反転し、今来た道を引き返す。
「彼処ではないのか?」
「少なくとも私たちの行くべきところじゃないわ。」
「でも入ってみたいぞ!」
「別に入りたいなら構わないよ。一生汚れた体になるけど。」
「むう、ならば仕方ない。」
何故此処を選んだのだろう。幾ら相手を堕とすことが目的とはいえ此処まで来たら逆に嫌悪されることだってあるだろう。いや、其の時は良くても後になって大変なことになったと知るのは此方としても不都合だ。ちょっと今すぐにでも此の作戦の発案者を読んで解体してやりたいところだが今はデートの方が重要だ。
と、何か先程から此方を見られているような気がする。ふと、気配のした方を振り向くと……AST⁉︎ こういう時だけ仕事のできる奴らめ。特に攻撃するような素振りは見せなかったので警戒程度にしておいたが、私服の精霊を見つけるとは間違った方向に優秀だな。然しあの馬鹿でかいライフルは恐らく精霊を容易く殺すほどのものだろう。詰まるところ、許可が出れば殺す、ということか。イヤホンを持ってない今、フラクシナスとの更新を取ることが不可能である今、対処は自分だけでしなければいけないようだ。
先程の通りに戻り再び歩き始める。特にお粉を回ろうなんてのは考えず好きに歩いているのだが、私としては其のスタイルの方があってるようにも感じる。と、此のあたりでは珍しく工事が行われていて、全面通行止めとなっている。特に道を定めていた訳でもないので右折しようとすると行成看板が置かれた。此れは彼れなのか? 指定した方向に行けということか? にしても露骨すぎる。此れ然り、さっきの福引き然り、何故こういうところは雑なのだろうか。尤もサポートしてくれることに対してケチをつける気はないが。ラブホ? 彼れはまた別の話だ。琴里は何故か『そういう方向』に進ませたがる。餓鬼が無理してあんな雑誌読むからこうなるんだよ。
露骨な方向指示によって行き着いた先は高台の公園だった(こういう時だけいいセンスしてやがる)。然も時間帯は日の入り頃ときた。自然音と此処にいる二人の声だけが聞こえる。まるで此の美しい世界を、平和な空間を現実とは別に拵えたかのようだ。其れは何も自然だけのものではない。人、動物、機械、情報……其れらが綺麗に調和した、其の姿こそが本来あるべき姿であり、士織の密かに気に入っている景色なのだ。
「ーーどう? 誰も十香を殺そうとなんてしなかったでしょ。」
「ああ、みんな優しかった、信じられないくらいにな。
「信じられない、か……」
「うむ、其のASTとやらによって街を起こして私を騙そうとしていたという方が現実味がある。だが、本当に有意義な一日だった。こんなにも世界が綺麗だなんて……知らなかった。」
そう語る十香の顔は笑いながらも、暗いものだった。
「私は……いつも現界するたびにこんな素晴らしいものを壊していたんだ。確かに空間震は私とは関係ない。だが結局は私が大元だ。ならばいない方がいいな。此の世界と共存することなんて「できるさ。」
十香は目を見開いて見つめる。私は続けた。
「共存できないなんて法、誰が決めた? 誰が命令した? 抑も何故共存できないはずの十香が今此の素晴らしい世界を見つめられたの? だったら其の答えは唯一つ、元の前提が間違っていたのよ。」
「だが私が帰ってしまったらどうするのだ。」
「私は縛られた生活なんか嫌いよ。そんな何も行動を起こせないような場所で檻の中の動物のように縮こまっているなんて滅法御免よ。貴女が此の世界が好きなら一生いればいい。理論なんていらない、
十香はハッとし、其れから満面の笑みを浮かべた。私が約束を守ったことに、此処に美しいものがあることに、そして『居場所』が見つかったことに。十香は私に近づき。腕を回そうとした。然し
私は彼女を逆に突き飛ばした。そして僅かに遅れて
十香のいたところ、そして私のいるところを弾丸が通過していった。
触った腹部に感触がないことに気づき、予想されていた事ながら焦りを覚えた。然し次第に落ち着きを取り戻し、其の儘重力に身を任せて倒れた。腹部の穴のせいで感覚が麻痺して倒れた痛みも伝わってこない。最早動く気力さえなかった。十香は今度こそ信じられないと行った表情になっている。そんな顔はするな、貴女を世界は受け入れてくれたでしょ。だから、お願いだから、そんな顔はしないで……
鳶一は信じられないと言った面持ちで弾道を見つめていた。其処に倒れたのは自らが倒す相手ではなく自らの親密な人物。彼女は霊装を発現させていない今なら奴を討てると図っていた。然し、結局攻撃は士織によって抑えられた。何故人間の敵である精霊を助けたのかわからない。だから平生とは違い、彼女は何も行動を起こせなかった。
士織は其の儘動かなくなり、此の場の全てが十香の敵に回った。
矢張り、駄目だった。敵が多すぎた。此の世界は、運命は、自分を見放したのだ。だったらどうでもいい……。十香の顔は再度絶望を纏い、目は鋭く此の場の全員に向けられた。そして怒りが込み上がる。シオリの仇は私が取る、其れが何時の間にか唯の敵意となった。此の街を好いた心は既に異所に追いやられた。そして吹き荒れる熱風の中に見える其の姿は、城砦のようで、怪獣のようで、皇帝のような、一体の『獣』と、『怪人』だった。
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「待って……まだいる。」
「マジか……溶原性か?」
「士織からも信号が来てる。場所は……あの高台の辺りよ!」
「よし、駆除班、出動するぞ。」
士道「三話目にしてやっとでてきたな怪人!」
筆者「だいぶ士織の予定の組み具合とかあったからね、仕方ないね。」
よしのん『申し訳ないが
四糸乃「別にいいと思うよ、よしのん。」
筆者「あれ、二人ってこんな性格だっけ。」
士道「あんたの所為だろ。」
筆者「さて「話題変えるな!」、今回は二人のデートにしておきました。ポケットティッシュの件はなくしました、こっちは同性という事もあってまあまあ積極的ですし。初めからつないでいた設定で宜しくお願いします。」
四糸乃「あとAST側のシーンが少なめですね。もっとASTの出動の段階から書いた方がいいのでは?」
筆者「基本士織視点を書いているので、裏は書かれないと思っておいた方がいいかと思います。一応未読の方でも楽しめるようにはしてありますが、原作を読んでおくともっと楽しめるのではないでしょうか。因みに筆者は原作とアンコール二巻からしか読んだ事がありません。手持ちは該当アンコールと原作一〜七、十五〜ですね。あ、魔女っ子さんや眼鏡っ娘先生、読み間違えて訂正していたら訂正前のであってた名前さんはちゃんと登場します。」
士道「なんか一人だけいじられてね?」
??「??の事か。」
よしのん『行成出てくるなよ……おいおい帰るんじゃねえ。」
士道「あ、間違えた理由なんとなくわかった気がする。」
筆者「まあ、こんな感じですが。そういえば最近いろいろとハーメルンで小説探しているんですが、あんまり合ったのがないというか。」
よしのん『人によって好みは違うからね〜。というか、だったらキミが挙げればいいじゃんって話。』
筆者「其れが今の私です。まあ、動機としてはこんな感じだったんですが、矢張り挙げるとなると評価がね、気になるんですよ。」
士道「別に挙げたいから挙げたいでいいんじゃないか?」
筆者「其れでクズみたいな内容だったら荒らしじゃないですか……」
四糸乃「まあまあ……金次さんやレミリアさんはまあまあ人気ありますよ。」
筆者「問題は
よしのん『センスがないか、乗っかりすぎか……其れともニッチなファンしかいないとか。』
士道「そういえば高校時代に書いたレポートが『別の意味で読み応えがある』って言われてたとか。」
筆者「丁寧な字で書いたのに……」
四糸乃「漢検レベルの文書を読ませないで下さいよ。」
筆者「十級すら持ってない私に何をいってるんだ。」
よしのん『というか、雑に書くともっと読めなくなるのをどうにかしてよ。』
筆者「えっ? 上手い人の字を参考にして書いてるんだけどな……」
士道「誰の字だ?」
筆者「あの伴氏と共に左遷された人とか、真言宗開いた人とか……」
士四よ「『ハア……」』
筆者「……ともかく、これからも宜しくお願いします。あと艦面ライダーの方も見ていただければ。」