逃走中 ~ゲームマスター始動~   作:ハルカン

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ゲーム終了

 

【挿絵表示】

 

 

ピーーーーーーーーーー

 

ブラックピット

「近付いてるな……」

 

ピーーーーーーーーーー

 

ブラックピット

「はん………」

 

残り3分

 

ピーーーーーーーーーー

 

ハンターはブラックピットに気付かず立ち去る……

 

ブラックピット

「ケッ…………どんなもんよ」

 

しかし……ブラックピットの背後から……

 

ブラックピット

「3分切ったな……」

 

レムリー

「ギャン!ギャン!ギャン!」

 

ブラックピット

「ああっ!?」

 

立ち去ろうとしたハンターが……その音に反応した

 

ピーーーーーーーーーー

 

 

【挿絵表示】

 

 

ブラックピット

「うわっ! 何だよ! 何が起きたんだよ、オイ!」

 

ブラックピット、初めてハンターに追われる……

 

ブラックピット

「チクショウ……おらっ、どうだ!」

 

急な反転でハンターをかわす

 

ブラックピット

「クッ………」

 

しかし、向かう先にもう1体のハンター

 

ブラックピット

「うわぁっ!? 何だ!!」ポン!

 

 

【挿絵表示】

 

 

ブラックピット

「何だってんだよ……!!」 

 

ゲーム終了まで残り2分

 

ブラックピット

「お前……おい犬っコロ! てめえ外に落としたはずじゃ……?」

 

レムリー

「パタパタパタ……」

 

ブラックピットが見たのは、耳を羽ばたかせ宙に浮かぶレムリーの姿

 

ブラックピット

「てめえ…………飛べんのかよ…………ふ・ざ・け・ん・な!」

 

崩れ落ちた……

 

 

ピリリ、ピリリ、ピリリ

 

トゥーンリンク

「うわ、メール……ブラピ確保来た……残り1人っておいらだけ? あとは……いくしかないな。 逃げ切らなきゃ……!」

 

 

残りは1分30秒

 

トゥーンリンク一人に対し、ハンターは5体

 

 

トゥーンリンク

「おいら、ミッションでアミティとかラフィーナに助けられたし……まずい、ハンター来た」

 

広場に再び、ハンターが接近

 

トゥーンリンク

「やばいな……ちょっとあっちの木箱に移動しよう、何回も見逃すとも思えないし」

 

広場の北側から……南側へと低い姿勢で移動

 

トゥーンリンク

「こっちまで来れば……また大丈夫なんじゃない?」

 

ピーーーーーーーーーー

 

しかし、ハンターは広場へどんどん接近

 

トゥーンリンク

「来ないで……来ないで」

 

 

【挿絵表示】

 

残り1分

 

 

フォックス

「あと1分!」

 

ロール

「逃げてー!」

 

アミティ

「リンク頑張れー!」

 

 

徐々に縮まる……ハンターとトゥーンリンクの距離

 

トゥーンリンク

「ああ、あっちにレムリーもいる!」

 

トゥーンリンクの視線の先にはレムリー

 

吠え立てられれば、絶体絶命だ

 

トゥーンリンク

「………やばい、見つかるこのままじゃ」

 

レムリーとハンターに完全に挟まれた

 

トゥーンリンク

「最後は……走ろうか? 見つかっても走れるようにしとこう。 クラウチングの状態で……」

 

 

【挿絵表示】

 

残り30秒

 

追われたときのために体勢を整える

 

トゥーンリンク

「どっからでも来いよ………逃げもするし、隠れもするよ!」

 

ピーーーーーーーーーー

 

 

【挿絵表示】

 

 

見つかった……

 

トゥーンリンク

「………ん?」

 

残り20秒

 

ピーーーーーーー

 

トゥーンリンク

「見つかってない? 見つかってない?」

 

木箱を挟んでハンターと対峙する

 

トゥーンリンク

「まずいな! あっちだ!」

 

無造作に置かれた木箱をジグザグに逃げるトゥーンリンク

 

 

【挿絵表示】

 

残り10秒

 

10

 

ピーーーーーーー

 

9

 

牢獄「9!」

 

8

 

トゥーンリンク

「早く! 早く」

 

7

 

ピーーーーーーー

 

6

 

牢獄「6!」

 

5

 

トゥーンリンク

「終わって! 終わって!」

 

4

 

牢獄「4!」

 

3

 

トゥーンリンク

「痛い、靴脱げた! 助けて! ちょっと!」

 

2

 

牢獄「2!」

 

1

 

ピーーーーーー

 

 

【挿絵表示】

 

 

トゥーンリンク

「はぁ……はぁ……ヤッタァー!! 終わったぁー!!」

 

 

フォックス

「トゥーンリンク逃走成功!」

 

一同

「うおー!すげー!」

 

 

トゥーンリンク

「ヤッター!! ヤッター!! めちゃくちゃ嬉しいー!! ヤッター!! あ~靴脱げたときどうなることかと思ったよ……やったよー! おばあちゃーん! アリルー!」

 

 

そして……

 

 

トゥーンリンク

「皆やったよー! イエーイ!」

 

ロックマン

「おめでとう! よく逃げ切れたね、ハンター5体で」

 

ロイ

「賞金201万円だぞ? 過去最高額!」

 

レムレス

「素晴らしいね!」

 

トゥーンリンク

「いやー、これはムズい……あれ?」

 

ファルコ

「お、どうした?」

 

デューオ

「何か気になることが?」

 

トゥーンリンク

「いや、あっこで何か全くこの大団円に絡んでこないのがいるけど……」

 

ルイージ

「ああ、あの残り2分で確保された……」

 

ブラックピット

「何だよ……こっち見るんじゃねえよ、うっとうしい」

 

リデル

「この方、牢獄来てからずーっとこの調子なんですけど……」

 

マリオ

「まあまあ、一切ミッションもやらずに逃げてきた彼の言い分も聞こうじゃないか」

 

ブラックピット

「犬っコロをエリア外に放り投げて、これでいけたと思ったら耳で飛んで戻ってきやがってハンターにばれたんだよ……」

 

ラフィーナ

「やってることがちょっと同情出来ませんわね……正々堂々やるべきですわ」

 

トゥーンリンク

「いや、でも本当に……おいら逃走成功して嬉しい!」

 

ブラックピット

「ふーん……」

 

アミティ

「ちょっと……ちょっと!」

 

マグナ

「無関心にもほどがあるな……」

 

トゥーンリンク

「お気の毒に……何か、おいら悪いことした?かな」

 

マリオ

「リンクは全然悪くないから。 逃走成功おめでとう! 牢獄一同がそう思ってるよ」

 

エレカ

「ほら、ブラピ。 リンク君に一言……」

 

ブラックピット

「はぁ? おめでと」

 

ラフィーナ

「何ですの、その言い方は!」

 

フォルテ

「嫌な奴、何だコイツは!」

 

ロール

「あなたは人のこと言えないでしょ? フォルテ」

 

ピット

「ブラピ、言い方気をつけなって、そこは…」

 

トゥーンリンク

「アハハハ……」

 

 

トゥーンリンク

「201万円獲りましたー! ありがとー!」

 

 

 

 

 

「何とか終わったわね…」

 

一方、ゲーム終了後の司令室

 

「まあ、これでいいだろう……特に目立ったトラブルも無く終わった」

 

「知らないこっちは多少ヒヤヒヤしたわよ……」

 

ウィーン

 

そこへ突然…

 

「よおっす!」

 

「あら……戻ってきたのね」

 

一人の男が、司令室へとやってきた

 

「ほらっ、頼まれてた奴だ」

 

男はカンティーヌに向かって宝石のようなものを投げた

 

「ほお……こいつがそうか。 これがあれば何とか計画は波に乗りそうだな……悪かったな、今回はイレギュラーな仕事を頼んで」

 

「全くだよ……カンティーヌ。 おまけに、逃走者の誰かの腕の装置にウィルスを仕込んで来いなんてな……まあうまくやった方だろ」

 

「ああ、十分すぎるくらいだな」

 

「それにこの盾も俺の考えてるゲームに使えそうだし。 後でこいつをベースにしたものを奴等に量産させるかな……。 それとな……ここまで動いてやったんだから例のヤツ頼むぜ?」

 

「……分かってる。 お前が開発しているという、例の戦闘アンドロイドの調整の件だろう?」

 

「“忍”と言ってやってくれよ。 もう名前はついてるからな。 この逃走中の収益だけじゃ、とてもお前の考えている計画は進まないだろう?」

 

「すまないな……しかし、今はゲームが終わったばかりだ。 少し休ませてくれ……」

 

カンティーヌはそう言うと、司令室から出て行く…

 

 

「彼、大丈夫かしら……」

 

「心配するな。 あの事件からあいつは塞ぎこみっ放しだった……そこからこの逃走中というゲームを通し、計画を実行しようとしているんだから……前よりもだいぶマシになった方なんじゃないのか?」

 

「そうかしらね……」

 

「あの事件以来俺達はあいつに協力してやると決めただろう……それにあいつがああなったのは俺達にも責任が無いわけじゃないんだ」

 

「………」

 

「まあそう気にすることは無いさ」

 

その時、男の電話が鳴る

 

「あら……電話?」

 

「ああ、俺だな……。 もしもし……アンタか。 ああ、頼んでおいた件だが……あ、ちょっと待った。 じゃあな、俺は部屋に戻る」

 

「ええ……それじゃ」

 

そう言いながら二人はそれぞれ別の部屋へ戻っていった

 

ゲームマスター・カンティーヌによる逃走中……

 

果たして、それを続けようとするカンティーヌの真意とは……

 

そして彼が考える計画とは一体何なのか……

 

様々な思惑が渦巻く、この逃走中というゲーム。 果たして、ゲームマスター・カンティーヌの考える計画とは……!?

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