少しの間気分転換で書きました
プロローグ
「はぁ…はぁ…」
荒れ果てた大地に立つ一人の戦士
その後ろには力尽き倒れた戦友が二人
体は傷つき、今にも倒れそうである
そんな彼等の前に立ちはだかる人外
その周りにはどす黒いオーラを纏う
「ふっふふふ…いい加減諦めたらどうだ?もう貴様は我を止めることは出来んぞ」
「何言ってやがる。俺と一緒に戦った仲間…支えてくれた人々の為にも俺は決して諦めねぇ!」
「強がりを言いよって。この状況を見てもまだそんな事が言えるか」
人外の右手から髑髏を装った錫杖が現れ、それを大地に突き立てる
すると亀裂が走り、そこから異様な魔物が次々と湧き出てくる
「この魔物の大群は貴様等が倒してきた物とは遥かに強い。それもこの数をたった一人で倒せわしない」
「…それでも俺は仲間達との絆を信じてここまで戦ってきたんだ。今更魔物の大群なんて恐れはしない!」
「絆だと?そんな物は愚かな者達が寄り添うだけの只の幻だ。そんな事も知らぬとは哀れなものだな」
「何とでも言え!俺は絶対にお前に勝つ!!」
戦士は全身に炎を纏うとフルプレートの紅い鎧を装着する
炎の両拳を構え魔物の大群に突っ切っていく
「行くぞゼノン!!」
「来い炎の戦士フレア!その想いとやらを我が力で粉砕してくれるわ!!」
互いの攻撃が衝突し炎と闇が一面を覆い尽くす
この戦いの結末は一体どうなったのか………
それは彼等自身だけが知っていた
「いや~懐かしいね。まさか押し入れ掃除していたら昔のアルバムが出てくるなんて」
卓袱台の上に何冊ものアルバムが置かれ、その内の一つを開きながら懐かしがる優男
この男こそさっきの戦いに出てきたゼノンである
「ホラホラ赤井君。キミが戦士だった頃の写真だよ」
「へぇ~これが赤井さんの戦士時代の写真ですか」
「初めて見たっす」
男の傍には人ととは全く異なる二人
戦闘要員のような人外である
「………」
そして赤井と呼ばれる青年
赤い髪で目付きが鋭い。そしてずっとゼノンの話を無視していた
「?…どうしたの赤井君。さっきから黙って」
「そりゃ昔の写真ですから恥ずかしくて黙るのも分かりますけど」
「でもこういうのも良い思い出ですし」
「……じゃあ一つ言っていいか?」
初めて口を開いた赤井
しばらくして第一声に言ったのは
「なんで存亡を賭けた戦いをした善と悪が仲良く一軒家に一緒に住んでんだよ!!?」
炎の戦士フレア…本名『赤井炎真(あかいえんま)』
これは歴史に名を残した善と悪の壮絶な戦いの……そう!壮絶な戦いの物語である!!