ちなみにアンケートは9月3日までとさせていただきます
「…ここか」
炎真の前には巨大な扉がある
大きな彫り物がされている。しかし炎真は困ったことがあった
「しっかし、どうすりゃあーいいんだ」
頭を掻きながら隣を見る
そこに居たのは
白目を向きながら気絶している一誠が横たわっていた
何故こうなったのか
それは数分前に遡る
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
数分前
目を覚ましたとき、そこには見知った天井だった
俺の部屋だ。俺、なんでここに?
「よぉ、気付いたか」
隣を見たら炎真先輩が居た
どうして…!?そうだ!
「先輩!勝負は?部長はどうなったんですか!?」
「…焼鳥が勝ったよ。お前等の部長が
そ、そんな……
俺は絶句した。言葉も無かった
俺、負けたのか?俺、ライザーにやられたのか?
「お前、これからどうするんだ」
「どうするって」
「決まってんだろ。助けに行くか行かないかって事だよ」
先輩からそんな事を聞いた
俺も部長を助けに行きたい。でも今の俺じゃあ
「お前まさか自分が弱いからって考えてんのか」
「…はい」
「おいイッセー…歯食いしばれ」
「えぇ?」
その時頬から強い衝撃が来た
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
炎真は一誠の顔を思いっきり殴った
その後髪を掴み、自分の顔を近づけた
「お前に言っといてやるよ。元から強い奴なんざこの世にはいねーんだよ。そんなウジウジ考えている暇があるなら食らい付く勢いで焼鳥と戦って来い」
他人から見れば態度が冷たいが、炎真なりの励ましである
いつも説教をしているがそんな事をするのは本当に人の事を見ているという証拠である
「確かにお前は弱いよ。俺すら勝てない程にな。それがどうしたよ、お前に守りたい物があるなら必死になって守り通せ!それが男ってもんだろ!!」
髪を掴む力を強くする
炎真がめずらしく熱がある説教をする
そこへグレイフィアがやってくる
「炎真様」
「止めんなよ。俺がこいつを無理やりにでも連れてくぜ」
「いえ、そうじゃなく」
「あぁ?」
「一誠様……意識を失ってますよ」
「……はぁ?」
炎真が掴んでいる髪を持ち上げ、一誠の顔を見る
殴られた部分は腫れてはいないが白目を向き、口から涎を出し、気絶している
気付いた炎真は顔を青くする
「こいつどんだけ軟弱なんだよ!!俺のパンチ食らって気絶って!?」
「結構強い音が響いたと思いますが」
「いや俺だって軽くやったつもりだったよ!でも気絶するとは思わねーよ!!」
「いえ、貴方だからこそなんじゃ」
「そりゃどういう意味だグレイフィア!!」
青筋をピクピクしながら怒る炎真
ポケットから乱暴に魔法陣が描かれた紙出す
「あぁもう!とりあえずこいつ連れて行くからな」
そう言って転移する炎真と一誠
そして現在に至る
「あぁ~あんな事言わなきゃよかった」
腕を組みながら目覚めるのを待つ炎真
新しいタバコを吸い、空となった箱を握り潰す
「はぁ~何か言い方法でも……待てよ」
炎真は何かに気付き一誠を見る
「ようするにこいつが焼鳥を倒せば良いわけだよな。つまり……こいつ使って焼鳥倒せば良いんだな」
炎真はヘラヘラと笑いながら気絶している一誠を背負う
そして巨大な扉から中を窺う。そこで目に映ったのは長い紅髪をアップした女性
赤井ドレスに身包んだリアス………の隣にいたタキシード姿のライザーだった
「おぉ居た居た。そんじゃあ」 ヘラヘラ
背負った一誠の右脇の下に入れ投げる体制を取り
「おりゃあああああああああああああああ!!!」
そのまま背負投げをして一誠を投げ飛ばす
投げ飛ばされた一誠は凄まじいスピードでライザーに向かう
「な、何dぐはぁ!!」
ライザーの腹に一誠の頭に直撃し、後ろに吹っ飛ばされる
会場に居た悪魔達が唖然としていると扉から笑う声が響く
「どうも~お届け物に参りました~」 ヘラヘラ
『炎真(さん)(先輩)!?』
会場に居たオカルト部全員が驚愕した
炎真は気にせずリアスの所へ向かう
「よぉ華やかになってんじゃねーか」
「何のよう炎真?」
しかしリアスの態度はあの時と変わらなかった
それでも炎真はリアスに話しかける
「対した事じゃねーよ」
炎真はタバコを携帯灰皿に入れる
しばらく黙った後、口を開く
「…悪かったよ」
「え?」
炎真の口からは謝罪の言葉
それを聞いたリアスは驚いた
「お前事分かってやれなくてよ。傷ついたとは思わなかったし。本当にすまない」
軽く頭を下げる炎真
その時
「貴様ぁああああああ!よくもこの俺に下級悪魔を投げつけやがったな!!」
ライザーが激怒しながら戻ってくる
「へぇ~今ので倒れなかったのか。腐っても上級っていう事か」 ヘラヘラ
「この人間風情がぁああああああああああああああ!!」
ライザーが巨大な炎の球体を出す
しかしそれを待ったをかける者が居た
「待ってくれないかライザー君」
それはサーゼクス・ルシファーだった
サーゼクスが炎真に近づき笑顔で話す
「まさかキミが来るなんて。面倒事が嫌いじゃなかった?」
「どこぞの魔王の妹のせいで巻き込まれたんだよ」
「はははっ。相変わらずで何よりだよ」
親しく話す二人
そこへサーゼクスと同じような紅髪の中年の男性がやってくる
「こうして話すのは久しぶりだね。炎真君」
「こっちこそお久しぶりです。グレモリー卿」
炎真が軽く会釈をしながら話す姿を見たオカルト部は
『あの炎真(さん)(先輩)が敬語!?ありえない!!』
物凄く驚愕していた。それも今まで以上の物である
それぐらい炎真に対しての評価がコレである
「それでキミは何しに来たんだい?」
「あぁ?決まってるでしょ
…どこぞの我が侭女連れ戻しに」
場所は変わり会場中央の空間
そこに対峙するはライザーと炎真……その後ろに未だに気絶している一誠
「おい人間。あの時の恨みを晴らさせてもらうぞ!」
「さっきから叫びすぎなんだよ。朝はまだだぞ鶏…あぁ悪い悪いアホウドリか。ア!ホ!ウドリ」
アホの部分を強調する炎真
この挑発にはライザーも激怒した
「き、貴様ぁあああああああああああああああああああああ!!!」
一直線にライザーが飛びかかってくる
炎真は後ろを気にしながら距離をとる
「はははははっ!その下級悪魔をこの戦いに連れ出したのか知らないが、そいつごと俺の炎で灰にするまでだ!!」
「何勘違いしてんだ?」
炎真は一誠の足を掴む
そして
「おりゃあ!」
「ごわぁ!!」
そのまま一誠でライザーを殴る
これにはライザーも予想外の事である
「バ、バカな!?そいつは貴様の仲間ではないのか!?」
「仲間?何言ってんだ…………こいつはパシリ及び武器だ!!」
そう叫びながら一誠を振り回す炎真
ライザーは何回か避けるが途中から当たるようになる
「貴様!もっと普通に攻撃出来ないのか!?」
「これが普通だよオラ!」
「ごはぁ!」
炎真は隙を突いてチンピラ蹴りを放ちライザーを吹っ飛ばす
一旦一誠を放し右手に話しかける
「オイいつまで黙ってんだ?」
『………』
「……オイコラ」
『………』
カチン
今炎真の中で何かぶち切れた
「テメェ次無視してみろ。また夢の中に出てきて今度はボコボコにしてからテメェの鱗という鱗を全部削ぎ落とすぞ!!」
《W、Welsh Dragon ooo、over booster!!!???》
一誠の右手が『赤龍帝の籠手』となり宝玉から焦ったような電子音が鳴る
体全体が真紅のオーラに包み込まれ、ドラゴンを模した全身鎧を身に纏う
「な、何だと!?赤龍帝の力を鎧に具現化させたのか!?それも脅して!?」
「時間ねーから次で決めるか」
鎧を身に纏う一誠に適当に魔力を流し頑丈にする
その魔力の量は桁外れも物だった
「な、何なんだその魔力量は…ありえない!その魔力は最上級どころか魔王を軽く超えているぞ!!」
「ピーピー、ピーピーうっせぇ焼鳥だな」
炎真は一誠を足から頭に持ち替え
そのまま突進する
「ダイナミ~ク・フェ~イス・クラッシュ~!!」
「ぶふぅ!?」
掴んだ一誠の頭をライザーの顔に叩きつける
それにより頭まで纏った鎧も粉々に砕け散り一誠の素顔が露になる
「ホラお望み通り普通の攻撃したぞ満足したか?」
「な、何が普通のごぁ!!」
ライザーが起き上がろうとした時
踏みつけて起き上がらないようにする
「さて、ストレス発散と行くか」
「ま、待て!わ、わかっているのか!この婚約は悪魔の未来をぎゃふ!!」
「知るか。そんな物溝に捨てちまえ。んな事よりお前」
炎真は地面に指差し、あの台詞を言った
「……ちょっとそこで正座しろ」
「だからお前のその態度をどうにかしろって言ってんだよ!どこぞのちょい悪ホストだお前は!そんなんだから婚約者にも振り向いてもらえねーんだよ。少し考えれば分かることだろ!?お前はアレか。鳥頭か?鳥頭だろ!」
「………」
現在タバコを吸いながら説教する炎真
その前には正座してこっ酷く叱られて顔を青くするライザー
「お前のお陰で俺は一日睡眠不足になったんだよ!周りにまで迷惑かけんじゃねーよ!フェニックスが聞いて呆れるわ!!」
「で、でも炎真……さん。俺としてはそろそろ結婚も考えてもいい時期だったんで、どうせだったら積極的にアプローチすればいいのかな~と痛ッ!」
「積極的過ぎんだよ!逆に引くわ!!」
ライザーに拳骨をする炎真
周りで見ていた悪魔達も唖然とする
「とりあえず、もう二度とリアスに近づくな。もし近づいてみろ、テメェの……」
その後の言葉はライザーの耳元で呟く
それを聞いたライザーは顔全体が真っ青になった
ストレスと鬱憤を晴らした炎真はライザーの元を離れ、リアスの所に向かう
「炎真、貴方今なんて「帰るぞ」きゃあ!?」
リアスの言葉も聞かず、炎真はリアスを抱える
抱くと言ってもお姫様抱っこではなく、腕で鞄を持つような抱き方である
「ちょ、ちょっと流石にこれはないでしょ!?」
「うっせぇ。これが一番楽なんだよ。それとお前等、明日部室でな」
リアスが騒いでいるのを無視して炎真はポケットから別の魔法陣の紙を取り出す
それを地面に投げつける光が発した
魔法陣から現れたのはライオンの頭と山羊の胴体、毒蛇の尻尾を持ち、複数の鳥獣の羽の生物がいた
「キ、キマイラ」
会場の誰かがそう言った
炎真はリアスを抱えたまま、キマイラに乗り飛び去っていった
「せ、先輩……。酷いで、す」 ガクッ
少し目を覚ました一誠だったが激痛により再び気絶した
炎真とリアスが会場から去って行く中
グレモリー家とフェニックス家の父親は
「フェニックス卿。今回の婚約、このような形になってしまい、大変申し訳ない。無礼承知で悪いのだが、今回の件は」
「みなまで言わないでください。グレモリー卿。純血の悪魔同士、いい縁談だったんだが、どうやらお互い欲が強すぎたようだ。私のところもあなたのところもすでに純血種の孫がいる。それでもなおホッしたのは悪魔ゆえの強欲か。それとも先の戦争で地獄を見たからか」
「……いえ、私もあの子に自分の欲を重ねすぎたのです」
「それにしても…まさか彼が表舞台に出てくるとは。炎の戦士フレア、今は炎真君でしたかな。これは息子にとってのいい勉強になっただろう。フェニックスは絶対ではない。これを学べただけでも今回の婚約は十分でしたよ。グレモリー卿」
「フェニックス卿……」
「しかし少々やりすぎな所もありましたが」
「いやいや彼もすっかり丸くなりましたよ。昔は本当に酷いって物じゃなかったですよ」
「私達もヤンチャしてた時はよくボコボコにされましたね」
「そうですね。あの時は精神が磨り減ると思いましたよ」
「「ははははははははははっ………はぁ~お互い良く生きてこれましたね」」
「ねぇそろそろ降ろしてくれない」
「わーたよ」
抱えていたリアスを降ろす炎真
キマイラの背に乗った二人は冥界の空を飛んでいる
「まさかライザーでさえ説教なんて、それにお兄様だけでなくお父様まで知り合いなんて。ホントに貴方は何者なのかしら?」
「いつか話してやるよ。まぁいつかだがな」
「はぁ…まぁエンマなら仕方ないわね」
「おいちょっと待て、なんか呼び方が可笑しいぞ。それからどういう意味だ」
炎真が軽くキレる
少しリアスがクスりと笑いながら話す
「でもありがとう。助けてくれて」
「いいよお礼なんて。全体的に俺が悪いんだから、それに女の気持ちを知らずに……その…何というか」
「何?」
「…良い夢だと思うぜ。小さいって言ったがデカくて立派な夢だと思うぜ。俺はあんまり女心って物が分かんねーけどよ。そういう好きな奴と一緒に居たいって言う素直な所が良いってか…可愛い…てか」
炎真は頬を掻きながら恥ずかしながら話すが、その声は段々と小さくなる
しかしそれはリアスにはバッチリ聞こえ顔を赤くする
数秒間沈黙が続くとリアスが口を開く
「そ、そう言えば助けてもらったんだから。ご褒美あげなきゃね」
「褒美?別にいらねーよ。まぁ強いて言うなら豚丼特盛りg」
炎真が言い切ろうとするが唇が塞がれた
リアスが炎真の首に腕を回し、唇を炎真へと重ねる―――そうキスである
一分ほど唇を重ねてた後、炎真の唇からリアスの唇が離れていく
「ちょっ!おまっ!?」
状況を理解した炎真はすぐに顔を赤くする
リアスはふっと笑いながら炎真の唇を触れる
「私のファーストキス。日本では、女の子が大切にするものよね?」
「ファーストって!!そんな大事なもん俺にやってもいいのかよ!?」
「良いのよ貴方だから。それに言ったわよね?好きな人と一緒に居たいって言う素直な所が可愛いって。それともアレは嘘だって言うの?」
「なっ!……お前」
痛いところ突かれ黙り込む炎真
リアスは炎真の腕を自分の腕を絡ませながら笑顔で言った
「これからよろしくね。エンマ」
「……こんな説教垂れる男と付き合っても知らねーぞ」
そう言っているが炎真の口元が少し笑っていた
次の日
「ちょっと炎真さん!勝手に家からキマイラ持ち出さないで下さいよ!」
「おぉ悪い悪い。ちょっと足が必要でよ」
炎真が呼び出したキマイラは『クライシス』の使い魔だったのだ
ちなみにキマイラはちゃんと返されたという