サーゼクスの来訪から数日が経ち
学校の正門でタバコを吸いながら待っている炎魔
「ったく。何で俺までプールの掃除しなきゃならねーんだよ」
普段炎魔は日曜の休みの日は家でゴロゴロしているが
生徒会からプールの掃除を任されていた。もちろん部員である炎魔も
しばらく待っているとリアス達がやって来る
「おはようエンマ」
「おっせーよリアス。何してたんだよ」
「皆を迎えによ。貴方はちゃんと水着取りに言ったわよね」
「まぁな。それより一つ聞きたいんだけどよ」
「今日も暑いね」
「そうですね」
「あっつ~」
「何でお前等まで居るんだよ!」
「えぇ?」
リアスの後ろにはオカルト部以外にミュウと戦闘員二人と悪魔二人が居た
「お前等何しにきたんだよ!?一緒に学園に来やがって!」
「いや~、リアスさん達と偶然会ったらプール掃除するって言うから、それなら家の魚型悪魔のモリー君と海老型悪魔のビッシー君が居れば掃除も早く終わると思って……あっ!知ってます。モリー君はブラックモーリーていう魚でビッシー君はビーシュリンプていう海老の一種でコケを食べくれる生き物でもあるんで」
「どーでもいいんだよそんな事!」
ミュウの悪魔の紹介をし始め、それを止める炎魔
「さて、あなた達、今日は私達限定のプール開きよ」
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待ちに待ったこの時を!
プールを一番最初に使って良いことを条件に部長を快諾しており、俺達部員は懸命に水が抜かれたあとの苔を落とした。最初にミュウさんが一緒に居た魚と海老の悪魔達が猛スピードでプール中の苔を食べてくれたおかげで掃除がスムーズに行われた。『クライシス』の悪魔って色々居るんだな。あと食べてる光景が何気に怖い
だが、今は部長の水着を見るのが先決だ!今日用事で居ない木場の分までエンジョイするぞ!
きっとエッチな水着に違いない。そして今回はミュウさんも水着…くぅ~早く見たい!
「ほら、イッセー。私の水着どうかしら?」
部長の声が聞こえ振り返って……ブッ!
勢い良く鼻血が出る。部長の水着は赤いビキニ、しかも布面積が少ない!
「あらあら部長ったら、張り切ってますわ。イッセー君、私のほうはどうかしら?」
っと朱乃さんも来た様子ッッ!
俺は再び衝撃が走った。部長とは対極的な白いビキニだと!これも面積が小さい!
二人ともエロ過ぎます!!
「イッセーさん。わ、私も着替えました」
アーシアも水着でやって来る
学校指定のスクール水着で、胸の「あーしあ」と書かれているのが良い!
「アーシア、かわいいぞ!お兄さん感動だ!よく似合っている!」
「えへへ。イッセーさんにそう言われるとうれしいです。小猫ちゃんも同じスクール水着なんですよ」
小猫ちゃんはシロのスク水で「こねこ」と書かれていて可愛らしい!愛くるしさ全開だ!
「……卑猥な目で見られないのも少し複雑ですね」
「皆さん張り切ってますね」
ミュウさんも来た!一体どんなセクシーな水…着……を?
振り返ると黒一色のデザイン
それが身体に密着するような衣服……そうウェットスーツを着たミュウさんだ
「あの~ミュウさん。それは?」
「あぁこれですか?実は水着持ってくるの忘れてしまって炎魔さんからお借りしたんですよ」
何だと!?せっかくミュウさんの水着が見れると思ったのに…
そう思いながらウェットスーツ姿のミュウさんを見る。密着しているお陰で体のメリハリがハッキリと見える
大きい分類に入る胸に括れた腰付き。水着姿となるとすごく色っぽいんだろうな
「ん?借りたって事は今エンマは水着持ってないの?」
「いえ、ゼノン様が予め用意した水着を持ってきたのでそれに着替えてると思いますよ」
じゃあ炎魔先輩が一番遅いのはこれだったのか
でも何でこんなに遅いんだ?
「あぁ~なんでこんなハイカラなんだよ」
「やっと来たわね。遅いわよエン…マ…」
「どうしました部長……ッ!?」
炎魔先輩がやっときたらしく部長が振り返ったら黙りこんだ
それに反応し朱乃さんも見たら同じように黙り込んだ
俺は不思議に思い、炎魔先輩を見た
その直後だった
俺が思考が停止したのは
夏の太陽が激しく照らす中、その人はいた
炎を思わせる色合いをしたハイカラな水着
一グラムも無駄の無い筋肉、鍛え抜かれた鋼の肉体
髪を後ろに上げる姿は凛々しさすら感じる
これには全員黙った
部長と朱乃さんは顔を赤くしながらボーッと先輩を見ていた
アーシアは部長達以上に顔を真っ赤にしていた。小猫ちゃんは視線を外すがチラチラ見ている
当然俺もその肉体美には圧倒された
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「…どうしたお前等?」
「ッ!?う、うんん!何でもないわよ!」
「え、えぇ!そうですわ!」
「は、ははははははい!!」
「………」 コクコク
炎魔が話し掛けるもリアス達がタジタジでいた
理由は炎魔の上半身を見て
「早く泳ごうぜ。暑いしよぉ」
と言っても炎魔は炎の戦士なので、こんな暑さはなんとも無い
しかし気分的な事もある
「ちょっと待ってエンマ。悪いんだけど」
「あぁ?」
「ほれ、足動かさねーと沈むぞ」
炎魔は小猫の手を持ち、お泳ぎの練習に付き合っていた
アーシアも泳げないという事で一誠が付き合っている
「ぷはー。……先輩、すいません。付き合わせしまって」
「別に構わねーよ…っと。端についたか」
二十五メートルプールの端に付き止まる
勢い余って炎魔にぶつかりそうになるが受け止める
「……エンマ先輩は、以外にも優しいんですね。普段は面倒臭がりなのに」
「悪かったな。面倒臭がりで」
それからしばらくして泳ぎの練習をする炎魔と小猫
「泳ぎは何とか大丈夫だな。次は素潜りやっから、見てろよ」
「……はい」
そう言って炎魔がプールの中に潜る
しばらく時間が経つも炎魔がプールから出てこなかった
心配に思い、プールから上がり、上から見る小猫
…プカ~
…プカ~
すると『クライシス』の悪魔、モリーとビッシーがプールの水面に浮かび上がる
その後、炎魔がプールから出てくる
「……先輩。プールの中で何が」
「急に襲い掛かってくるもんだからボコボコにした」
そう言ってプールから上がる
少し休憩をしているとリアスの使い魔の赤い蝙蝠が呼んできた
疲れてる顔をしながらリアスの元に向かう炎魔
「呼んだかリアス」
「えぇ。これを頼んでもらおうとね」
リアスは炎魔にサンオイルを渡す
「悪魔って日焼けしたか?」
「日焼けはしないわ。それは美容の特製オイルよ。背中に塗ってくれない?」
リアスはビニールシートの上でうつ伏せになり、水着の紐を解く
「はぁ…仕方ねーな」
炎魔はオイルを直接リアスの背中にかける
「あっ!…エンマ。ちゃんと温めて塗って」
「…ったく」
リアスの注文にイラつくもオイルを両手に乗せ、擦りながら暖める
ゴジゴジゴジゴジ………ジュ~~
「良し塗るぞ」
「ちょっと待ちなさい。明らかにオイルから出る音じゃないわよ!?」
炎魔の手にあるオイルはグツグツの煮立っており、湯気も立っている
リアスは人肌でという事を強く言い聞かせる。炎魔はまたイラつきながら煮立ったオイルを魔力を使って炎を出し、蒸発させる。無駄使いというのはまさにこの事だ
炎魔は改めてリアスの背中にオイルを塗っていると
「炎魔さん。私にも塗ってくれませんか?」
ムニュゥ
後ろから朱乃が炎魔を抱きついて来る
「オイ何してんだ…ってか何でお前上付けてねーんだよ!?」
炎魔の背中から来る感触で分かった。朱乃はブラを付けていないと
リアスはガバッと体を起こす
「朱乃!貴方何して…きゃあ!!」
「ブラ付けてから起こせ!」
炎魔は近くにあったタオルをリアスに向けて投げる
決して初心という事ではなく、もう少し恥じらい位持てという事である
ブッーーーーーーーーー!!
「きゃああああああああ!イッセーさん!?」
「大変!この鼻血の量、多量出血だよ!?一号君、クーラーボックスから氷とタオル取ってきて!」
「はっはい!」
遠くからそんな声が聞こえてくる
原因は一誠が神器で視力を倍増させ、リアスの事を覗いたのだ
結果、鼻から勢い良く血が出てとんでもない事になった
そんな騒ぎも目もくれないリアスと朱乃
「あらあら、部長だけずるいですわ」
「お前もいい加減離れ(カプリッ)って耳を甘噛みするな!!」
「ちょっと朱乃。私のエンマに何してるのよ!?」
炎魔の耳を甘噛みする朱乃
リアスもそれには声を上げる
「ふふっ…やっぱり逞しい体、さすが英雄ですわね。部長、炎魔さんを私に下さらない?」
「誰がお前「ダメよ!エンマは私のよ!絶対にあげたりしないのだから!!」オイ俺の話を」
「こんな素敵な男性、他にいませんわ。―――――では、たまにエッチに可愛いがるぐらい、いいですわよね?」
「それもダメよ!エンマには私以外の女を知って欲しくないの。貴方がそんな事したらエンマがダメになってしまうわ!」
「あらあら随分な言い方ですわね。男の子は獣ぐらいがちょうどいいと思いますわよ?」
「誰が獣「それでもダメよ!」……」
炎魔が言おうとするが悉くリアスと朱乃の言い合いと被り出来ない
しばらく言い争っていると…
ヒュッ! ボンッ!
いつの間にかプールの飛び込み台がひとつ消失していた
それもリアスが突き出した手の平から撃った魔力で
「朱乃。ちょっと、調子にのりすぎよね?貴方、私の下僕で眷属だということ、忘れているの?」
ドスの効いた声音をリアスが発する。その目は据わっている
明らかにご立腹である
「あらあら。そんな風にされてしまうと私も困ってしまいますわ。―――――リアス、私は引かないわよ?」
朱乃がニッコリ目を留めて、見開く。そして怒気を含んだ口調で黄金のオーラを全身に包み込み、パチパチと電気を走らせる
「エンマはあげないわ。―――――卑しい雷の巫女さん」
「可愛がるぐらいいいじゃないの。―――――紅髪の処女姫さま」
「貴方だって処女じゃないの!」
「あら、そんなこと言うなら今すぐ炎魔さんに処女を貰ってもらうわ」
「ダメよ!エンマに処女を貰ってもらうのは私よ!」
互いに睨み合いながら戦闘態勢に入る
おそらく二人の間にはバチバチと迸っているだろう
「だいたい、朱乃は男嫌いだったはずでしょう!どうしてよりによってエンマにだけ興味を注ぐのよ!」
「そういうリアスは男なんて興味ない、全部一緒に見えるなんて言ってたわ!」
「エンマは特別なの!カッコイイの!」
「私だって炎魔さんはカッコイイわよ!やっとそう思える男性に出会えたのだから、ちょっとぐらい炎魔さんを通じて男を知ってもいいじゃないの!それに世界を救ったと英雄『
互いの魔力が高まる一方である
ミュウ達は未だに一誠の介護をしているが、鼻血の量が予想外に多い為、戦闘員が輸血を取りに行っている
リアスと朱乃が今戦ったら被害が大きくなるだろう
だが忘れてはいけない
この世には怒らせてはいけない事もあると
ガシッ
ガシッ
今まで黙っていた炎魔はリアスと朱乃の頭を掴む
「……お前等少しは人の話ぐらい聞けって誰かに言われなかったか?」
ミシミシと掴み力を強くする炎魔
この様子を見たリアスと朱乃の顔が真っ青になる
「誰の物とか、男がどうとか、処女が何やら言っているがよぉ…少しは周りを見るぐらいしろ」
炎魔は立ち上がり、掴まれているリアスと朱乃は宙ぶらりんの状態になる
「エ、エンマ?」
「な、何をしますの?」
「お前等少し………頭冷やして来い!!」
炎魔は掴んでいるリアスと朱乃をプールに投げ捨てる
「「きゃああああああああああああああああ!!?」」
ドボーーーーーーーーーーン!!
プールに二つの水柱が立ちのぼった
松田と元浜
再び泊まりに来た松田
元浜と同じ部屋に寝ていた
「………」
「………」
「……イタリアのピザって『ピザ』なのか『ピッツァ』なのか」
「…ピザって言えばいいだろ」
松田と元浜 おわり