現在炎魔は用具室に向かっていた
理由は一誠が噴出した鼻血の後始末である。今も一誠は生死の境目ぐらいの所まで来ていた
アーシアの
「何で俺があのバカが汚した床の掃除なんかしなきゃならねーんだよ」
炎魔はブツクサと言い、用具室に入る
そしてデッキブラシを探していたら
「おや、赤井炎魔か。どうしたのかな?と、外が騒がしいようだけど?」
奥から水着姿のゼノヴィアが姿を現す
「今外に出ない方が良いぞ。殺人現場のような状況になってるからな」
「そ、そうか」
「っでお前こんな所で何してんだ?」
「うん。初めての水着だから、着るのに時間がかかった。似合うかな?」
ゼノヴィアの水着はリアスや朱乃のような過激な物ではないが、体の凹凸を強調しやすいビキニ水着である
「似合ってるぞ。やっぱ教会だと規則とかうるさいだろ?」
「まぁ、そうだね。うるさいというよりは私自身興味がなかったんだ。周囲の修道女や女性の戦士達は不満を漏らしていたけどね。だけど、自分の立場が変わった以上、多少なりとも女らしい娯楽を得たいと思い始めたりする」
「人生なんざ、そんなもんだ」
炎魔は再びデッキブラシを探していると
ゼノヴィアがかしこまった表情を見せる
「赤井炎魔。折り入って話がある」
「あぁ?何だよ。それと炎魔でいい」
「ではエンマ、改めて言うが、私と子供を作らないか?」
「………っは?」
ゼノヴィアの言葉に一瞬フリーズする炎魔
「聞こえなかったのか?……エンマ、私と「再び言わんでいい!!」そうか」
炎魔がキレるがゼノヴィアは懲りるということをしない
「大体なんでそんな話するんだよ!?訳を話せ!訳を!!」
「うん。順を追って話そう」
自分はキリスト教会の本部であるローマで生まれ育ち、聖剣が使える因子を生まれ持っていたため、幼少の頃から神のため、宗教のため、修行と勉強に励んできたと
「子供の頃から、これといって夢や目標というものが、すべて神や信仰に絡んだものだったんだ。例えば、悪魔を倒すには主のため、布教されているのもヴァチカンのためだと疑うこともなかったよ。だから、悪魔となったいま、私の目標、夢がなくなったと言えるんだ」
「…なんでそれで子供を作る事と繋がるんだよ?」
「うん。神に仕えていたときは女の喜びを捨てることにしてきた。我が身、我が心はすべて信仰のために封印してきたんだ。けれど、この通り、現在悪魔だよ。何をしていいか、最初は分からなかった。現主であるリアス部長にそれを訊ねたら」
―――――悪魔は欲を持ち、欲を叶え、欲を望む者。好きに生きてみなさい
「アイツらしい言葉だな」
「だから、私は封印していたものを解き放ち、それを堪能しようと思う。そして、私の新たな目標、夢は―――――子共を産むことなんだ」
「だから何だよ。あぁそうなんだ~って俺が納得するか!なんでそこで俺を選ぶんだよ!?」
ゼノヴィアの話を聞いたがやっぱり納得のいかない炎魔
「不満か?これでも体にはそこそこ自信はある。胸もリアス部長ほどはないがアーシアよりは大きいぞ?」
「そういう問題じゃねぇ!そういう頼みは一誠に頼め!アイツが聞きゃ喜んで飛びつくぞ!」
「いや、イッセーはアーシアの物だから無理だ。それに私は子供を作る以上、強い子になって欲しいと願っているんだよ。世界を救った英雄『
「……あぁ分かったよ」
炎魔はゼノヴィアの肩に手を置く
「その気になってくれたようだな」
「あぁそうだな」
ガシッ
「もう少し説教する必要があったな」
炎魔はゼノヴィアの頭を掴み、そのまま用具室のドアを蹴り破る
「エ、エンマ。何故用具室を出る?」
「決まってるだろ」
炎魔はプールが見える位置に立つと掴む手を思いっきり振りかぶり
「お前の頭冷やすためだろうがぁぁぁ!!」
「うぁぁぁぁあああああああああああああ!!?」
ドボーーーーーーーーーーン!!
本日三本目の水柱が立ちのぼった
炎魔は再び用具室に行き、デッキブラシを取ってくる
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「先輩。なんで俺も一緒に」
「決まってんだろ。用があるから呼んだんだよ」
刺激的なプール開きだったが、何故か記憶が欠けている
部長や朱乃さんの水着を見てからなんとも言えない。目を覚ましたら輸血をされたいる自分
本当に何があったんだ俺?
そして今、炎魔先輩に呼ばれ一緒に帰っている
「お前、今の状態でライバルと戦えんのか?」
ライバルって…確か先輩がコカビエル達を投げ当ててぶっ飛ばした奴だよな?
正直、あれを見てライバルとか思ってはいないけど
「先に言っとくがアイツはあのカラスより強いのは確かだ」
っ!?
コカビエルより強いって、俺なんてアイツの威圧にビビッた位だ
そんな奴より強いって
「先輩。勝てますか俺?」
「知るかそんな事。そりゃあお前の努力次第だな」
努力次第って、そんな事言われても…
「んな事どうでもいいんだよ。今すぐダッシュでコーヒー買って来い。あとタバコ」
「えぇ!?先輩、俺のライバルの事で呼び出したんじゃ」
「んな訳ねーだろ。ただ喉渇いたから呼んだだけだ」
それ単なるパシリじゃないですか!いつも通りの!!
それだけで呼んだって貴方本当に英雄!?不良かチンピラだよ!
「ホラ早く買って来い。釣りやるから」
そう言って500円を投げ渡してくる先輩
釣りあげるからって……いやすぐに買ってきます。だから拳をグーにしないで下さい!
なんでそんなに怒ってるんですか!?チンピラって思ったからですか!!
「さっさと買ってこいや!神器使って!」
「は、はい!!」
『Boost!』
「やあ、いい学校d」
「邪魔だぁぁぁぁぁぁ!!」
校門のところに銀髪の美少年が居たが関係ない!
隣を通りコンビニに向かう。あの容姿からしてイケメンだったが無視だ無視!!
でもさっき
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「行ったか」
全速力で走っていく一誠を見た後
美少年のとこへ向かう炎魔
「よぉ、何しに来た」
「ライバルに会いに来たんだが、まさか無視されるとは」
美少年は苦笑いしながら答える
「まぁ君に会えただけでも良いか。俺はヴァーリ。白龍皇―――――『
ヴァーリと名乗る美少年
コカビエルを倒したとき、回収に来た奴であった
「アザゼルも酷いな。まさか大英雄とも呼ばれる知人の存在を隠すなんて。そう思わないか?『
「………」
「そうだな。例えば、此処には居ないけど俺が兵藤一誠に魔術的なものをかけたり―――」
ゾクッ
「ッ!?」
直後ヴァーリはとてつもない悪寒を感じる
そしてその場から離れる
「はぁ!…はぁ!…」
額から大量の汗が流れる
その視線には炎魔の姿
「オイオイどうした。顔色悪いぞ?」
普段となんも変わらない炎魔
しかしヴァーリは感じることが出来た
炎魔から出た殺気に
それも微量の物だったが
幾つもの戦いをしてきたヴァーリにとってその殺気の異質に気づく
それほどデカいはずはないのに本能が逃げろっと言っている
「気分が悪いなら帰ったほうがいいぞ」
「…そうさせて貰う。これ以上勝手な事をすれば問題になるからね」
そう言ってヴァーリは逃げるように立ち去る
それを見ていた炎魔はため息をつく
「…やっぱ鈍ってるな。もう少し抑える練習するか」
炎魔は拳を握りながら呟く
そして一誠が飲み物を買いに戻ってきたが、いつも通り緩くなっていたので
額にコーヒーをぶつけられた