ハイスクールD×D 内気な戦士?   作:銃剣

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約一ヶ月更新せず、すいません



怒る魔皇帝、進化した赤!?

「せっかく今日の野菜とお肉の50円セールの戦争に勝ってご機嫌なのに」

 

 

そう言いながら、のれん棒を片手で回すゼノン

笑顔であるが、何故か顔の影が濃く、明らかにお怒りであった

 

 

「最近テロだったりなんだったり騒がしいよ―――

 

 

 

 

 

ちょっとは近所迷惑も考えない?」

 

 

ゾクッ

 

 

目を少し見開くゼノンに炎魔以外が背筋を凍らせる

のれん棒を指だけで器用に回し続け、歩き出す

 

 

「く、くそぉぉぉぉぉ!!」

 

 

「相手はたった一人だ!全員で畳み掛けろ!!」

 

 

恐怖でなのか一人の魔導師ががむしゃらに魔力の弾を撃ちだす

それに続き、他の魔導師達も魔力の弾を撃ち続ける。四方八方から来る攻撃にゼノンは

 

 

「全く、最近の若者は沸点が低くて困るねぇ」

 

 

のれん棒を地面に突き刺し、買い物籠からある物を取り出す

それは長い黄色い箱で淵にはギザギザの切り口。軽包装の一種とされている物

箱には『これで安心!食材の味方!(ハイパー)ラップ!!』と書かれている

 

 

鎖嵐羅封(サランラップ)

 

 

箱からラップフィルムを伸ばし、魔力を流し始める

透明だったラップフィルムは紫色に変色し、周りにを囲むように展開する

魔術師達の魔力の弾は変色ラップフィルムによって弾かれる

それと同時に変色ラップフィルムは魔導師達に迫り巻きつく

 

 

「な、なんだこれはぁぁぁああああああああ!!?」

 

 

「巻きついて外せない!!」

 

 

抵抗するも簀巻き状態になる魔導師達

数分もしない内にヴァーリとカテレア以外のテロリスト全員が簀巻きにされる

 

 

「さて、これで懲りたらもうやめる事だね」

 

 

「…相変わらずの強さだな」

 

 

炎魔がゼノンの強さを再び認識するが他は納得していなかった

 

 

「エンマッ!あれはラップよね!?なんでラップで敵を拘束できるの!?」

 

 

「いや、アイツだからだろ?」

 

 

「先輩そんなアレぐらい普通だろ?って感じで返答しないで下さい!」

 

 

リアスと一誠は食品用ラップフィルムが拘束具になる事が納得できなかった

それはそうだ。世界に影響を及ぼすテロリストがラップで捕らえられるなんて訳が分からないのである

 

 

「ま、まぁ結果はどうであれ形勢逆転だなカテレア」

 

 

「こ、こんな事って」

 

 

カテレアはゼノンの強襲により、魔導師全員が捕らえられ落胆する

しかし、カテレアは諦めなかった

 

 

「―――どうせやられるのなら!」

 

 

カテレアが自分の腕を触手のように変化させ、炎魔の左腕に巻きつける

カテレアの体に怪しげな紋様が浮かび上がった

 

 

「あれは、自爆用の術式だわ!」

 

 

「犠牲覚悟で大ダメージってか」

 

 

「炎魔先輩ッ!?」

 

 

カテレアの自爆特攻に焦るリアス、アザゼル、一誠

しかし炎魔は慌てる素振りを見せず、首を柔軟にする

 

 

「余裕ですね『天の三銃士(スカイ・オブ・ナイツ)』。この状態になった私を殺そうとしても無駄です!私と繋がれている以上、私が死ねば貴方も死ぬように強力な呪術も発動します!」

 

 

「へぇ~そりゃ凄いねぇ~」

 

 

炎魔は驚くどころか馬鹿にしたような笑みを浮かべながら右手で触手を掴む

 

 

「その触手は私の命を吸った特別製。切れませんよ」

 

 

カテレアは不敵に笑って、手で引き千切ろうとしている炎魔に言う

しかし、炎魔は引き千切ろうとせず逆に絡めとるように持つ

 

 

「だったら精々離れないようにしないとな」

 

 

炎魔は笑いながら頭は思いっきり振りかぶる

 

 

「えっ?な、何を…」

 

 

 

 

 

 

 

 

ガンッ!

 

 

強い衝撃と鈍い音が校庭に鳴り響く

それは炎魔がカテレアにヘッドバットを繰り出したのである

 

 

「ッ!!??」

 

 

その痛みに声を上げられないカテレア

それを見ていた炎魔は

 

 

「まだまだいくぞぉ~」

 

 

 

 

 

 

……その後は分かるだろうか

 

 

 

 

 

 

 

ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!

 

 

 

 

 

 

 

連打ヘッドバットの嵐によりカテレアは気絶寸前である

例え触手が離れようとやめない。しばらくしてヘッドバットをやめるとプスプスと額から煙が立ちながら気絶するカテレア

 

 

「何と言うか…えげつない」

 

 

「先輩、せめてもうちょっと」

 

 

アザゼルと一誠はあまりにも一方的にやられるカテレアに同情する

 

 

「さて、ヴァーリ。どうする?魔皇帝も出て来た事だし、お前に勝機は無いぞ」

 

 

「あぁそうだな。けど俺の相手は悪魔で赤龍帝だ」

 

 

そう言ってヴァーリは一誠に問いかける

 

 

「キミの事は少し調べた。父は普通のサラリーマン。母は普通の専業主婦で、たまにパートに出ている。両親の血縁は全くもって普通。先祖に力を持った能力者、術者がいた訳でもない。もちろん、先祖が悪魔や天使に関わった事もない。本当に何の変哲も無い。キミの友人関係も特別な存在ではない。キミ自身も悪魔に転生するまで極普通の男子高校生だった。――――ブーステッド・ギア以外、何も無い」

 

 

居ヴァーリは哀れむような表情で、嘲笑う

 

 

「つまらないな、あまりにつまらな過ぎて、キミの事を知った時は落胆よりも笑いが出た。『あぁ、これが俺のライバルなんだ、参ったな』って。せめて親が魔術師ならば、話は少しでも変わったかもしれないが…。そうだ!こう言う設定はどうだろうか?キミは復讐者になるんだ!」

 

 

ヴァーリは思いついたかのように話す

 

 

「俺がキミの両親を殺そう。そうすれば、キミの身の上が少しは面白い物になる。親を俺の様な貴重な存在に殺されれば晴れて重厚な運命に身を委ねられると思わないか?うん、そうしよう。どうせキミの両親は今後も普通に暮らし普通に老いて、普通に死んでいく。そんなつまらない人生よりも俺の話した設定の方が華やかだ!」

 

 

まさに自分勝手な事だ

自分達との戦いの為に肉親を殺す。普通ならばキレて襲い掛かるぐらいだろう

しかし、ヴァーリが大声で宣言している中

 

 

 

 

 

 

 

「これ家で作った寒天なんだけど良かったら」

 

 

「なんで寒天持って来てるんだよ」

 

 

「うまっ!寒天うまっ!」

 

 

「冷えてるしこの夏にはピッタリね」

 

 

「あぁ~ビール飲みて~」

 

 

ゼノンが買い物籠からタッパーを取り出し、自家製寒天を振舞っていた

炎魔、一誠、リアス、アザゼルは寒天に舌鼓している。ヴァーリは話を無視された事を知り、青筋を立てる

 

 

「無視するな!人の話を聞けッ!!」

 

 

「えぇ?、あ、あぁそうだった。殺すぞ、この野郎!!」

 

 

「口元に寒天付いてても迫力無いぞ!!」

 

 

さっきまで食べていた一誠の口には寒天のカスが付いている

それに対してヴァーリはつっこむ

 

 

「ヴァーリ!てめぇなんぞに俺の親を殺されてたまるかよォォォォォォォッ!」

 

 

「一誠君、後で家に寒天送るから食べてね」

 

 

「……速攻でお前を倒してやる!!」

 

 

『Welsh Dragon Over Booster!!!!』

 

 

一誠の怒り……というより寒天の思いに呼応してのか、神器が真っ赤で強大なオーラを解き放ち始める

体が赤い全身鎧に包まれ、左腕の籠手の宝玉がカウントダウンが始まる

 

 

「……アルビオン。兵藤一誠の力が桁違いに上がったぞ。怒りという単純明快な理由じゃなく、食べ物欲しさでここまで……ハハハハ、心地よい龍の波動だな」

 

 

『神器は単純で強い想いほど力の糧とする。兵藤一誠の怒りは純粋なほど、おまえに向けられているのさ。――今回の場合は違うがな、それこそドラゴンの力を引き出せる真理のひとつ』

 

 

「そうか。そういう意味では俺よりも彼のほうがドラゴンと相性がいいわけ……いや、そうでもないか。だが!頭が悪いのはどうだろうか!兵藤一誠!キミはドライグを使いこなすには知恵が足らなさすぎる。これは罪だよ」

 

 

「さっきからベラベラ俺がわからないことを「さっさと戦ってこいや!!」ぐぼぁ!?」

 

 

一誠が背中の魔力噴出口からオーラを噴出して飛ぼうとした時

炎魔が背中を蹴り飛ばす。それなのか、推進力+反動が一誠の突進に加わり猛スピードでヴァーリに突っ込む

 

 

「な、何!?」

 

 

ヴァーリは予想外の速度に対応できず一誠のタックルに激突

後ろに吹っ飛び怯みながらも体制を立て直す

 

 

「今のは驚いたが、それでも俺には敵うまい!!」

 

 

ヴァーリの重く鋭い拳が一誠の胸に突き刺さる

鎧にヒビが入り、一誠も後ろに下がる

 

 

「これが俺のライバルか!ハハハハ!困ったな!弱いよ!弱すぎ…」

 

 

バキッ……!!

 

 

ヴァーリが余裕を見せている直後だった

一誠の拳がヴァーリの顔を捕らえる。その一撃はヴァーリよりも強烈、白龍皇の兜はマスク周辺からヒビが広がり、兜の半分が壊れヴァーリの素顔が現れる

 

 

「がッ…!!この一撃。兵藤一誠!キミはいつからこんなにも!?」

 

 

「いつからって?教えてやるよ……

 

 

 

 

ギャスパーの修行と同時に先輩と『クライシス』の悪魔に殴られ続ければ自然と強くなったわぁぁぁぁあああああああああ!!!」

 

 

泣きながらヴァーリに猛攻する

ギャスパーと共に気絶した一誠を引きずった炎魔は、ミュウだけでなく『クライシス』の悪魔も呼びつけ、一誠を鍛えたのである

鍛えたというより、一方的なボコ殴りに近いものだった。やられまくった事により自然と防御力と打たれ強さ

が強くなり、さらに危機察知と反射神経も上がった。そしていつの日か『クライシス』の悪魔を全員ボコボコにした一誠。しかし最後に残っていた炎魔に一撃でやられたのである

 

 

「エンマ。貴方一体何したの?」

 

 

「別に~。ただ悪魔共に一誠の事よろしくっていっただけだぜ」

 

 

「お前、ある意味じゃ本当に悪魔だろ?英雄じゃなくて」

 

 

リアスが炎魔に呆れ、アザゼルは人間なのか疑い始めるばかりである

そして炎魔はヘラヘラ笑いながら観戦する

 

 

「首を切られそうになったり、タコにタコ殴りされたり、熊にぶん投げられたり、ガンマンに連射されたり、犬に雷落とされたりとこっちも死に物狂いで鍛えたんだぞチキショーーーーーーーーー!!!」

 

 

一誠の大振りの攻撃を繰り出すが簡単にかわすヴァーリ

隙を突いて拳を叩き込むが、腕を掴み膝蹴りを叩き込まれる

 

 

「ぐっ!…只ではやられないって事か」

 

 

『ヴァーリ。このままでは』

 

 

「ドライグゥゥゥゥゥ!収納しているアスカロンに力を譲渡してアレを使うぞ!」

 

 

『承知ッ!』

 

 

『Transfer!!』

 

 

一誠は籠手に収納したアスカロンを譲渡し、手の平から魔力の弾を出す

 

 

「あの地獄の修行で俺がエロを一切考えずに編み出した技!『ドラゴン・スレイヤーショット』だ!!」

 

 

一誠が大声で叫びながら魔力の弾を撃つ

ヴァーリに向かいながら魔力の弾が徐々にアスカロンのような剣の形になっていきスピードを上げていく

 

 

『イカンッ!ヴァーリ、一旦体制を立て直せ!』

 

 

アルビリオンの声にヴァーリは反応するも、最初の攻撃とカウンターで体にガタが来ていた

避けようと試みるも魔力の弾は間近まで迫っていた

 

 

「くっ!」

 

 

ヴァーリは両腕をクロスして防御する

 

 

 

 

 

しかしヴァーリに当たる事はなかった

それは何故か一誠の撃ちだした魔力の弾は大きくヴァーリから軌道を外し

そのままブーメランのように曲がり

 

 

 

 

 

バキッ

 

 

 

 

 

後ろで見ていた炎魔の首に直撃する

 

 

「「…あっ」」

 

 

側にいたリアスとアザゼルが思わず言葉を漏らす

そして少しずつ顔を青くする。それは一誠もだった

 

 

「………」

 

 

炎魔は首に直撃した魔力の弾を掴み握り潰す

体から見えてはいけないようなオーラを発しながら地面を蹴り一誠に近づき

 

 

「テンメッ!どこ撃ってんだこらぁぁあああああ!!」

 

 

鎧に拳を打ち込む

それは今までの殴り合いの中ではありえない位の衝撃を生む

鎧は一瞬でヘコまし吹っ飛ばす。その先にはヴァーリが居たが体制を立て直し、弾く

 

 

「ったく。結局こうなるのかよ」

 

 

弾かれた一誠をキャッチする炎魔

 

 

「まさか兵藤一誠がここまで強くなっているとは、嬉しい限りだよ。そして今度は『天の三銃士(スカイ・オブ・ナイツ)』と来た。その力見せて…」

 

 

ガンッ!

 

 

ヴァーリが話している途中、炎魔は持っている一誠で殴りつける

容赦の無い攻撃に流石にヴァーリも校舎まで吹っ飛ぶ

 

 

「何長々と語ってんだよ。隙だらけにも程が…ん?」

 

 

炎魔がふとある物が視界に映り込む

それはさっきの一誠を殴りつけて破損した『白い龍(バニシング・ドラゴン)』の宝玉だった

それが足元に転がっているのを見つけ拾う

 

 

「……物は試しだな」

 

 

炎魔はそう言って炎魔は一誠の籠手の宝玉を叩き割り、無理やり『白い龍(バニシング・ドラゴン)』の宝玉を踏み付けて入れる。すると左の籠手の宝玉からドライグの声が発する

 

 

『おい貴様!相反する力を無理やり取り込めば相棒の体が消滅するぞ!?』

 

 

「何が相反だぁ?結局の所、食べ合わせが悪いみたいな関係だろお前等は」

 

 

『そんな身近な物ではない!!』

 

 

炎魔はひたすら足で踏み続ける

偶に手で打ち込むなど、故障した電化製品を直す昔の方法をしていく

 

 

「いい加減取り込やぁ!もしもやらなければテメェのエロ本全部燃やすぞ!!」

 

 

「ッ!?」 ピクッ!!

 

 

『Vanishing Dragon Power is taken!!』

 

 

しばらく踏み続けてながらそう言うと、一誠の右手が真っ白なオーラに包まれる

そして右手には白い籠手が出現した

 

 

『……急に相棒の想いが強くなったと思ったら、まさかの脅しで』

 

 

「やっと取り込んだか。やるんなら早くしろ」

 

 

炎魔が一誠の脇腹を蹴りながら言う

すると校舎まで吹っ飛ばされ崩れた瓦礫の下敷きになっていたヴァーリがフラフラと起き上がる

 

 

『あり得ん!こんな事は絶対にあり得ない』

 

 

「いや、リアス・グレモリーの「騎士」が聖と魔を融合した聖魔剣を作り出したんだ。神がいない事でバランスが崩れ、実現可能になったのかもしれない。ハハハハッ!…おもしろいよ。なら、俺も本気を出そう! 俺が勝ったら、キミのすべてとキミの周りにあるものすべても白龍皇の力で半分にぎぃが!!?」

 

 

『Half Dime…i…o……!』

 

 

ヴァーリが宝玉の音声と共にまばゆいオーラに包まれそうになったが、先に炎魔の武器(いっせい)が炸裂

 

 

「先に言っといてやるよ」

 

 

炎魔は両手で武器(いっせい)を持ち

 

 

「この世にはな」

 

 

足を振り上げ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「態々技名叫ばせる為に待つ奴なんざ居ねぇーんだよ」

 

 

ズドォォォォォオオオオオオオオンンンン!!

 

 

思いっきり振り被る

 

 

「っがは!?」

 

 

今までの一誠の攻撃よりも遥かに上回る一撃

ヴァーリの頭に直撃し、兜は大破。さらに鎧にヒビが入る

ヴァーリ自身も、立っているのが奇跡に近いと思っていた

 

 

「はぁ…はぁ…『わ、我、目覚めるは、は、覇の理に―――』」

 

 

『止せ、ヴァーリッ!今の状態で使えば死ぬぞ!?』

 

 

ヴァーリが覇龍を使おうとするがそれを止めるアルビオン

炎魔もいい加減正拳突きで潰そうとする。すると三国志の武将のような鎧を着た男が入り込んでくる

 

 

「ヴァーリ、迎えに来たぜぃ」

 

 

「美猴か。何をしに来た?」

 

 

「それは酷いんだぜぃ?相方がピンチだっつーから遠路はるばるこの島国まで来たってのによぅ?今にもぶっ倒れそうにしながら意地張るなよ。北の田舎アース神族と一戦交えるから任務に失敗したのなら、さっさと逃げ帰ってこいってよ?カテレアはミカエル、アザゼル、ルシファーの暗殺に失敗したんだろう?なら監察役のお前の役目も終わりだ。俺っちと一緒に帰ろうや」

 

 

「……あぁ、流石にこれ以上は無理だ」

 

 

「誰だテメェ?」

 

 

ヴァーリと美猴が話していると炎魔が指をさして訊く

 

 

「―――闘戦勝仏の末裔だ」

 

 

アザゼルが答えるとゼノンが手を叩いて思い出す

 

 

「あぁ思い出した!確か勝仏さん所の。いやぁあの人の血筋だからか似てるねぇ~」

 

 

「ん?ジジィの事知ってるのか?」

 

 

「もちろん。昔のチャラかった勝仏さんとモロそっくり」

 

 

「あのジジィにそんな事があったとは。まぁ俺っちは仏になった初代と違うんだぜぃ。自由気ままに生きるのさ。そんで、俺っちの名は美猴。よろしくな『天の三銃士(スカイ・オブ・ナイツ)』、魔皇帝」

 

 

美猴は手元に棍を出現させ、ゼノンと同じように器用に回し、地面に突き立てる

地面に黒い闇が広がり、ヴァーリと美猴を捉えると沈ませていく。炎魔は追おうとせず見るだけだった

 

 

「いずれ、再び戦うことになるだろうけど、その時はさらに激しくやろうっと兵藤一誠に伝えておいてくれ。勿論キミもね」

 

 

それだけを言って、ヴァーリは美猴と共に闇の中へ消えていった

 

 

「これから忙しくなるね。色々と」

 

 

「あぁ、面倒だけどな」

 

 

そう言うとゼノンと炎魔がぶっ倒れている魔導師の山に近づく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大体お前等はな。世間の流れってもんを考えたことあんのか!時代的にもお前等も古いんだからよぉ、少しはそこんとこ自覚しろ!!そんなんで争いなんざ起こすんじゃねぇ!!こっちも暇じゃないんだよ!」

 

 

校庭にカテレアを含む魔導師達が全員正座させられ炎魔の説教を受けていた

それは一時間ほど続く中、他の者は戦闘後の処理を行っていた。怪我をした者はクライシスの医療班の処置をしていた。さらにゼノンも珍しく説教をしたのだが、何故か校舎裏に連れて行った。すると数秒後、魔導師達の悲鳴が聞こえたという。説教を終えた頃には正座により立てぬ者や虚ろ目でブツブツ言った者も居た

 

 

 

 

 

西暦20××年7月―――

 

 

天界代表天使長ミカエル

 

堕天使中枢組織『神の子を見張る者』総督アザゼル

 

冥界代表魔王サーゼクス・ルシファー

 

悪の組織『クライシス』魔皇帝ゼノン

 

 

三大勢力各代表に加え、悪の組織のもと和平協定が調印された

以降、三大勢力の争いは禁止事項とされ協調体制へ―――

天の三銃士(スカイ・オブ・ナイツ)』と『クライシス』の戦いは例外として

この和平協定は舞台になった駒王学園から名を採って「駒王協定」と称される事になった

ちなみにカテレアと魔導師達は各『クライシス』の支部に送られ、雑用及び派遣社員として働かされる事となった




クライシス IN 女子会


ある居酒屋で4人の女達が女子会をやっていた


「皆さんもう仕事には慣れましたか?」


「まぁね」


「ボチボチって所だな」


「ウチもっす」


メンバーはバイサー、レイナーレ、カラワーナ、ミッテルトである
全員スーツ姿でビールを飲みながら、焼き鳥・煮込み料理・枝豆・漬物・冷や奴をつまんでいた


「はぐれだった頃はこんなに充実感無かったですね」


「前の生活より、こっちの方が私も良いな」


「ウチもそうすっよ!」


バイサー、カラワーナ、ミッテルトが今の生活に満足している事を話している
しかしレイナーレは


「……はぁ」


「どうしたんすかレイナーレ様?すごい溜め息ついて」


「いえ、昔の事思い出して」


「それってアーシアの事を「…ミッテルト」あぁ!」


カラワーナが指摘し、ミッテルトは慌てて口を閉じる
バイサーも口元に指を立てシーというジェスチャーをするが遅かった
さらにレイナーレは落ち込む


「だ、大丈夫ですよレイナーレ様。アーシア本人も許してくれたんですし!」


「それでもよ。あの時の事は今でも後悔してるわ」


レイナーレは半分以上残っているビールを飲み干し、テーブルに空のジョッキを強く置く


「それに…あの娘の良心が凄く心に痛いのよ!罪悪感で私死にそうなのよ。もうこれ以上に無いぐらいに!!あぁ、昔の私を殴ってやりたい!!」


「レ、レイナーレ様。少し飲みすぎですよ!落ち着いて!」


「これが落ち着いていられるかぁ!!ちょっとビールおかわり!!」


「落ち着いてほしいっす!もうその辺で」


「うるさーーい!!もう私なんて居なきゃよかったのよ~~~!!」


急に怒ったり泣いたりするレイナーレ
しばらくして酔いつぶれ眠るまで女子会は終わらなかったという
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