変態共の説教から数日
炎真はいつも通りにダルそうに登校しているが少し神妙な顔をしていた
「(なんで悪魔になったんだアイツ)」
説教した内の一人、一誠が何故か悪魔になっているという事
彼はその事をずっと考え込んでいたら
「どうしてあんな奴が……」
「リアスお姉さまがあのような下品な男と……」
前から何か騒がしいのに気づく
目にしたのは一誠と駒王学園の二大お姉さまの一人、リアス・グレモリーが一緒に登校している風景だった
しかし炎真はそんな事を気にもせず
「(今日の夜は豚丼にするかな)」
今日の夕食の事しか考えていなかった
ちなみに今日の朝ゼノンが「今日から数日間箱根に温泉に行くからしばらく一人になるけど良い?」という事で家には炎真しか居ない
そんな彼はいつも通り教室に向かう
「あぁ~腹減った。やっぱ大盛りにするんだったな」
夜の牛丼屋を出てそんな愚痴を言いながら豚丼を手に家に帰る炎真
「あ、あの」
「あぁ?」
そこへ一人の女性が声をかけてくる
「なんだよ」
「ちょっとお時間よろしいです?」
「時間?別に構わねーが」
炎真は豚丼が冷めない内に食いたい為少々いきり立っていた
そんな事もあり炎真は女性に付いていった
場所は廃屋となっている建物の中
炎真はいい加減イラつきがピークに達しようとしていた
「オイ何かあんじゃないのかよ。早く晩飯食いてーんだよ」 イライラ
「あぁ。その心配は要りません」
「何故ならお前が私の夕食になるのだから」
その瞬間炎真は右に避ける
直後炎真が居た場所に何かが飛んできた。それは槍である
そして女性はさっきとは姿が違った。上半身裸で下半身は四本足であり、つめは鋭く、尾は蛇である
女性は悪魔であった
「お前は甘いのかな?苦いのかな?」
ケタケタケタケタケタ……
異様な笑いをしながら近づく悪魔
対して炎真は一歩も動けなかった。それは恐怖からではなく、ましてやパニックになったのではない
そもそも彼は動けなかったのではなく、動かなかった。それは
槍の先端には夕食に買った豚丼が無残な姿を見たからである
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悪魔になって数日
今はぐれ悪魔とかいうのを討伐に来ている一誠だ
時間は深夜。暗黒に満ちた世界だ
暗黒でも目が利くのが悪魔だからだ
「部長!?」
急に朱乃さんが焦った顔をしていた
「どうしたの朱乃?」
「さっき使い魔から連絡で一般人が巻き込まれてると!」
「何ですって!?」
全員驚愕した
俺もそうだ。一般の人が悪魔に攫われたとなれば生きてるか分からない!
早く助けに行かないと!
「みんな!急いで中に入るわよ!」
『はい!』
俺達は急いで建物の中に入った
その時
「ぎゃあああああああああああああああああああ!!」
『!?』
悲鳴が聞こえてきた。一歩遅かったか…くそ!?
悲鳴の聞こえた場所に行き、俺達が目にしたのは
「テッメェふざけんじゃねーぞ!俺の飯台無しにしやがってナメ腐ってんのかコラ!あぁ!?」
「………」 ピクピク
炎真先輩がはぐれ悪魔らしき人物の頭を踏みまくっていた
え?…何この状況
「オイコラ」
炎真先輩が地面に半分埋まったはぐれ悪魔の頭を掴み上げる
「……ちょっとそこで正座しろ」
お決まりの台詞を発したのだ
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「だーかーら分かってんのか!はぐれになる位ならお前んとこの主に少しぐらい用件でも言うぐらいの脳味噌ねーのか!?大体人間食うんならそこら辺の魚でも釣って食えばいいじゃねーか!」
「す、すいません」
「謝って済むなら俺もここまで怒らねーよボケ!!」
現在建物の中央ではぐれ悪魔バイザーは正座をし炎真に説教&嫌味を言われている
とてつもなく奇妙な光景である
「あ、あの」
「なんだよ?」
「もう…説教は」
「あぁもう良いよ」
「そうで「あぁ忘れてた」!?」
炎真は無残となった豚丼の袋を前に出す
「豚丼…特盛り買って来い」
「………」
はぐれ悪魔を人間がパシらせる瞬間であった
それを見ていたリアス一行は
『………』
呆けていたという
はぐれ悪魔バイザーは、なけなしのお金で炎真に豚丼特盛りを買わされた後
炎真がバイザーを引きずって立ち去ろうとした時
「ま、待ちなさい!」
しばらくフリーズしていたリアスがハッと意識を取り戻し炎真を呼び止める
「なんだよ。俺は早く豚丼を食いたいんだよ」
「その前にそのはぐれ悪魔をどうする気なの?」
「あぁこいつはな」
しばらく話していた炎真の後ろで不気味に目を輝かせるバイザー
「(チャンスだ。この私をここまでコケにした報いを受けてもらう!)」
バイザーは密かに隠していた槍を取り出し飛び掛った
「あぶない!!」
「死ねぇえええええええええええええええええ!!」
リアスが声を上げるが槍は炎真の背中に
「喧しい!!」
「ごへぇ!!」
刺さることはなくそれよりも早い拳がバイザーの顔面に叩き込まれる
その後バイザーはピクピクしながら気絶した
「ったくまだ俺の事殺しに来るんじゃねーよ。只でさえ俺を殺すだけで、はぐれになった悪魔も相手にしてるって時によ」
炎真は愚痴を言いながらバイザーの足を持ち引きずりながら立ち去った
それを見ていたリアスとその一行はまた呆けたという