Fate Zero編
「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」
薄暗い地下に一人の男が詠唱を唱える
床には魔方陣、男の背後には薄気味悪い笑みをする老人
「閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する。告げる、汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」
男の詠唱と共に魔方陣は輝きを増す
「誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。されど汝はその眼を混沌に曇らせ侍るべし。汝、狂乱の檻に囚われし者。我はその鎖を手繰る者――」
輝きは頂点へと達し、暴風と稲妻が吹き荒れる
男の目からは頬を辿るように血流が流れる
「汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」
閃光と共に魔方陣の中心に影が浮びあがる
紅の髪に鋭い目、口にはタバコを咥えている
短パンにサンダル。『麦より芋』と書かれたTシャツを着ている
「あぁ?どこだよ此処」
これが狂戦士?――――赤井炎魔の第一声である
場所は変わりコンテナターミナル
セイバー、ランサー、ライダー、そしてアーチャーの四対が揃い、一触即発の雰囲気が立ち込めていた
しかし、この場に似つかない――否、むしろ似ついてはいけない者が一人乱入する。それは炎魔だった
格好は季節なのかジャンパーにジーパン姿。中は『酢豚のパイナップルは邪道』と書かれた長袖Tシャツ
体から迸るような魔力と威圧を出す
「………なあ征服王。アイツには誘いをかけんのか?」
「誘おうにもなぁ。それ以前に英霊かどうか……坊主よ。サーヴァントとしちゃどの程度のモンだ?あれは」
「な、なんだよアイツは!ステータスが可笑し過ぎる!?」
ライダーのマスター、ウェイバーが声を荒げる
「なんだ坊主。もう少し分かりやすく言え」
「……あのサーヴァントのステータス―――
幸運以外が全てEX!!それに宝具がunknownって何だよ!?」
そう。ウェイバーは炎魔の異様なステータスのパラメータに驚く
しかもウェイバーだけでなく、マスター全員もそうだった
ステータスのパラメータはE~EXあり、Eが低くAが高い事を示す。特にEXはAよりも上
優秀なセイバーのクラスでもA+かA++が一つか二つある位である
そんな炎魔のパラメータの殆どがEX
サーヴァントの域を遥かに超えている
さらに宝具がEXではなくunknownという数値
unknown―――未知,不明,未詳という意味
即ち、炎魔の宝具はEXという数値では表せない事を意味する
まさにこの聖杯戦争の歴史上、最強にして異端の存在
「…在りえないわ。どんなに狂化したバーサーカーでも、あそこまで数値が上がるなんて」
「それだけではない。四人を相手に睨み合いとなっては、もう迂闊には動けません」
セイバーとそのマスターのアイリスフィールが小声で話す
突如と無く現れた異端の英霊。戦闘となっては自分達は只ではすまないと考える
だがそこに
「誰の許しを得て我を見ておる?狂犬めが」
そこへアーチャーの一声
この場に居た者達は視線を向ける。そこで見た物はアーチャーをジッと見る炎魔の姿
それを見たアーチャーは憤怒の眼差しで睨みつけ、宝具で出した宝剣と宝槍をバーサーカーに向ける
「せめて散りざまで我を興じさせよ。雑種」
吐き捨てるかのような言い様で射出する宝剣と宝槍
弾丸のように撃たれたそれが着弾すると大爆発を起こし、煙が立ち込める
「奴め、本当にバーサーカーか?」
「狂化して理性をなくしているにしては、えらく芸達者な奴よのぅ」
「えっ?」
ランサーが驚き、ライダーは感心したように言う
しかしウェイバーには何が起こったのか分からなかった
「何だ分からんかったのか?……あの赤いのは先に飛んできた剣を体を反らして回避し、続く第二撃の槍をさっきの剣を蹴り上げぶつけたのだ」
さっきまで立ち込めていた煙が晴れると無傷の炎魔が立っていた
「その汚らわしい足で我が宝物を蹴るとは―――
そこまで死に急ぐかイヌゴハァ!!?」
アーチャーが背後から数多の宝具を出そうとするが、先に炎魔の飛び膝蹴りが炸裂
衝撃によりコンテナまでぶっ飛ぶアーチャー
「……さっきからベラベラ喧しいんだよ。こっちはパチンコ負けてイラついてんだよ!!」
「バ、ババババ!!バーサーカーが喋った!?」
本来狂気で理性を失っているであろうバーサーカーが喋ったことに驚くウェイバー
そもそも炎魔は狂戦士というクラスで呼ばれたのか怪しい者である
「き、キサマァァァ!!」
コンテナが吹っ飛び、血を流しながら叫ぶアーチャー
「天に仰ぎ見るべきこの我を、同じ大地に立たせるだけでなく血を流させるとは!!もはや肉片一つどころか存在自体残さぬぞ!!起きろ!
アーチャーは怒号と共に彼の最強の宝具を取り出す
「光栄に思え雑種ッ!!我の最高の一撃で消し炭にしてやろう!
アーチャーが放つ一撃
それはこれまでの物とは比べようもない。もしも当たれば死は免れない
仮に避けられたものしても重傷では済まない。そんな一撃が炎魔に向かう
しかし、アーチャー―――英雄王・ギルガメッシュはまだ気付かない
この世には理不尽という言葉があると
「うだうだうるせぇ!!近所迷惑も考えろ!!」
炎魔は迫りくる
衝撃が起こると同時に
「バ、バカなッ!?
ギルガメッシュは驚く暇もなく、拳圧により空の彼方へとぶっ飛ばされる
文字通り彼は天を仰ぐ事となる。そしてぶっ飛ばされた衝撃により手放した
バキッ!!
膝で真っ二つに割る
そしてポイ捨てする
「テメェ等、また騒ぎ起こしてみろ。今度は何十倍にも殴り飛ばすぞ」
そう言って炎魔は嵐のように去って行った
その後アーチャーのマスターである遠坂時臣は、ギルガメッシュの全ての宝具が通用しなかった事に頭を悩ませる。それは殆どのマスターにも言えるであろう
そして第四次聖杯戦争の結末がどうなったのか
それは後世に残すような……いや、残してはならない結末という事だけ言える
一方間桐家では
「オイ爺、食材買ってこい。あとタバコとコーヒー」
「あ、はい買ってきます」
「……本当に良かったのかこれで」
「おじさん大丈夫?」
悩むのは雁夜もそうだった
【ステータス】
クラス:
身長:180cm/体重:68kg
マスター:間桐雁夜/属性:混沌・善
特技:細かい作業、手先が器用
好き:タバコ、パチンコ、酒、リアス/苦手:怒ってるリアスと同居人
天敵:一応ゼノンとミュウ/CV:高木俊
【パラメーター】
筋力:EX 魔力:EX
耐久:EX 幸運:E--
敏捷:EX 宝具:unknown
【クラススキル】
説教:A
どういう状況下でも説教をする精神
理不尽:A
人を馬車馬の如く扱き使う様
外道には容赦のない
【保有スキル】
対魔力:EX
魔術的なものが効くのが不明
その気になれば、令呪ですら無効化する
騎乗:EX
ほとんどの乗り物なら乗れるが、大抵バイクしか乗らない
嘗てある幻獣を乗っていたが今は居ない
単独行動:unknown
マスター不在でも行動できる能力。ランクがunknownにより、どこまで現界出来るか不明
下手すると一生という事もある
戦闘続行:EX
生還能力。例え風邪だろうが何だろうが戦闘できる
寧ろ無くとも続行できる
【宝具】
『
ランク:EX/種別:対人宝具
レンジ:EX/最大捕捉:一体
この世のどんな事も無に帰す拳。例えどんな宝具を使おうと一発で消し飛ぶ
果たしてこれを止められる者はいるだろうか
『
ランク:EX/種別:結界宝具
レンジ:EX/最大捕捉:EX
この宝具も前では誰も抗えない。対象は土下座をさせて説教する
最後は顔を青くして改心するのがオチである
【使われない宝具】
『
ランク:unknown/種別:unknown
レンジ:unknown/最大捕捉:unknown
何もかもが不明
果たしてどんな形状かも分からない。しかも使用している本人ですら忘れかけている
現在どこかの押し入れに仕舞っている