どうもこの頃書く事が出来ません
―――夏
それは四季の中で最も暑い季節
それと同時に学生にとって祝福の日でもある
学生の祝福―――夏休み
その夏休み中に宿題を済ませば、後は遊ぶだけ
さて、そんな夏休みに突入したある日の事
ガン!
ガン!
何かに拳骨する音で始まる
もちろんその音は炎魔の家である
「……ったく。性懲りも無くまたか」
リビングで仁王立ちをしている炎魔
炎魔の前で正座をするリアスと朱乃。原因は、いつもの通り炎魔のベットに潜り込んだのこと。ちなみに朱乃は夏休みに入る前日に炎魔の家に住む事になった
「お前等は一人で寝られないのか!?毎度毎度同じ事言わせるな!!」
「べ、別にいいじゃない!一緒に寝たって!」
「だったらせめて自分の布団と毛布ぐらい持って来い!なんで俺の所に潜り込もうとしてんだ!!」
「まさか私と寝るのが嫌なのですか?」
「俺はもう少し恥じらいを持てって言ってんだよ!わざと泣くふりなんかするな!!」
朱乃がヨヨヨっと泣き声を上げ、それを怒鳴り込む炎魔
そんなこんなで時間は過ぎていく
「冥界に帰る!?」
突然声を荒げる一誠
現在、炎魔の家でまったりしているオカルトメンバー達
ちなみに家はいつのまにか改装され豪邸と化していたことに対して一応家主の炎魔は無断で改装してことに説教したのは言うまでも無い
「夏休みだし、故郷へ帰るの。毎年の事なのよ」
「……故郷ねぇ」
「うぅ、部長。俺を置いて帰っちゃうんですか…」
炎魔は何か考え事をしながら茶を啜り
一誠は号泣していた
「そんな事あるわけないでしょ、当然皆も冥界に行くのよ?さぁ、長期旅行の準備しておいてちょうだいね」
「俺もかよ。面倒くせぇ」
「あたりまえでしょ。」
旅立ちの日、炎魔達は最寄の駅に向かっていた。ちなみにアザゼルも修行のアドバイザーとして同行するのであった
全員は夏の制服姿であるが炎魔は制服のボタンを全開、中は『ソースよりも醤油派』と書かれたTシャツという格好だった。ちなみにこれを見たリアスは怒っていたという
駅に設置されているエレベーターに向かい、リアスと朱乃が先に入る
「じゃあまずはイッセーとエンマとアーシアとゼノヴィア来てちょうだい。先に降りるわ」
「お、降りる?」
リアスの言葉に怪訝に思う一誠
呼ばれたメンバーはエレベーターに入り、リアスはカードを出して電子パネルにかざす
ピッ ガクン
すると上しか上がらないヘレベーターが下へ降り始める
驚きを隠せない一誠とアーシア。ゼノヴィアは反応が薄く、炎魔に関しては無反応
そして下がること一分程で停止した
「さあ、どうぞ」
エレベーターの扉が開き、リアスに促されて出る
そこで見たのは広い空間、地下の駅のホームのような作りあった
最初に出た一誠は驚きながら辺りを見渡していると後から来た木場やアザゼル達も合流する
「全員揃ったか」
「そうね。三番ホームまで歩くわよ」
リアスと朱乃を先導に炎魔達も歩き出した
しばらくして炎魔の隣に来ると手を握ってきた
炎魔は手を握られた事に気づき、少ししてから握り返した
「っ!」
握り返された朱乃は顔を真っ赤にしながらも喜んでいた
しかしそれを見ていたリアスは脇腹を抓る
「……地味にいてーからやめろ」
「……っふん」
リアスが頬を膨らませながらそっぽを向き歩き続ける
しばらく歩いていると、列車が見えてきた
「リアス。コイツか?」
「えぇ、グレモリー家所有の列車よ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
リィィィィィイイイイィィン
発車の汽笛が鳴り、列車が動きだす
俺達は列車の中央に座り、部長は一番の前の車両へ
席は俺とアーシア、対面席に木場とギャスパー。別の席では炎魔先輩と朱乃さん、対面席にゼノヴィアと小猫ちゃんとなっている。アザゼル先制は端っこの席で―――爆睡していた
「そういえば、冥界ってどれぐらいで着くんですか?」
「一時間程で着きますわ。この列車は次元の壁を正式な方法で通過して冥界に辿り着ける様になってますから」
「正直面倒なんだよなぁ。魔法陣使っての移動は」
「新眷属の悪魔は正式なルートで一度入国しないと違法入国として罰せられるのです。だから、一誠君やエンマさん達は正式な入国手続きを済ませないといけませんわ」
えっ!?マジですか!?俺、以前、魔法陣からジャンプ(先輩に気絶させられ連れて来られた)して部長の婚約パーティーに乗り込んじゃいましたけど!?
「別に俺は問題ねーよ。ほら」
そう言って先輩は財布を出し、ある物を取り出した
そこには先輩の写真が写されたカードだった
「それは?」
「入国用のカードだよ。俺達戦士はどこでも出撃出来るように配慮されてる。簡単な話パスポートみたいなもんだ」
「戦士にはそんな物もあるのか」
ゼノヴィアが興味を持ち、カードを見る
「まぁな、これないと色々不便なんだよ。一々乗り物乗るときとか身分証明の時なんか見せないといけないしよぉ」
「エンマさん。そんな運転免許証みたいな言い方は」
朱乃は苦笑いしながら言う……って朱乃さんが先輩の腕に抱きついているのに先輩は気にせず話している!余裕ですか!?自分だけハーレム作って!
「似たようなモンだぜ。実際バイク免許みたいなモンだしな……ちなみにちゃんと教習所行かない貰えないからな」
……俺はそれを聞いて心の中の戦士としてイメージが崩れ始めた
いや戦士が免許ってどういう事ですか!?全員スーツとか鎧とか着て研修受けるんですか!?
「随分と賑わってるわね。それと朱乃、いい加減にエンマにくっ付いて」
「リアス姫。例の手続きはよろしいですかな?」
突然と声に反応して振り向く
そこには部長と初老の男性。車掌姿をした白いあごひげのダンディな人だ
「ご、ごめんなさい……」
「ホッホッホッ。あの小さな姫が男女の話とは。長生きはするものですな」
男性は楽しそうに笑い部長は顔を真っ赤にしていた
男性は改めて帽子を取ると、俺達に頭を下げてくる
「初めまして、姫の新たな眷属悪魔の皆さん。渡しはこのグレモリー専用列車の車掌をしているレイナルドと申します。以後、お見知りおきを」
「こ、こちらこそ、初めまして!部長―――リアス・グレモリー様の『
「アーシア・アルジェントです!『
「ゼノヴィアです。『騎士《ナイト》』、今後もどうぞお願いします」
新人悪魔全員があいさつをした
そして特殊な機会で俺達の入国手続きを済ました
「炎魔様は入国のカードをお持ちになられてますし、手続きは不要という事で」
「あぁ、そういう事にしてくれ」
そう言って先輩がタバコを咥えながら、ライターで火を点けて吸おうとしていた
「エンマ。この列車は―――」
スパンッ!
部長が注意しようとした時、弾けるような音がそれを遮った
音のした方を見るとレイナルドさんが腕を振り上げている格好をしていた。その手の指と指との間にはさっき先輩が吸おうとしていたタバコが挟まっていた
「この列車は全席禁煙となっていますのでご了承を。それと」
レイナルドさんがタバコを返そうとした時
さっきとは違う真剣な顔つきになる
「姫を泣かせるような事があれば、私が全力で貴方を粉砕するので悪しからず」
「っは!。やってみろジジィ」
先輩とレイナルドさんの間に何かぶつかり合っているようなものを感じ始める
な、なんかヤバイ
「……お見苦しい所をお見せして申し訳ございません。列車の到着予定の駅までごゆるりとお休み出来ますぞ。寝台車両やお食事を取れるところもありますので目的地までご利用下さい」
するとさっきまでとは違いニッコリと微笑むレイナルドさん
何事も無かったかのように車両を出て行くが、なんとも言えない空気が漂う
「……エンマ。レイナルドと知り合いなの?」
「言いたいとこだが、あのジジィに口止めされてるから無理だ。」
レイナルドさんに口止めって本当に何者だろ?
「ホッホッホッ。あの姫がまさか奴と結びつくとは、本当に長生きはするものだ」
一人車掌室向かいながらでつぶやくレイナルド
するとポケットから携帯の着信音が鳴り響く
「おや、電源を切るのを忘れ……これは」
レイナルドは電話を切ろうとした時、ディスプレイを見た途端
切ろうとせず、電話に出る
「はい、レイナルドです。まさか貴方から電話を掛けてくるとは……そんなご謙遜を。私は貴方の強さに惹かれたのですから。それで私に何を?」
『――――――!――――――――!』
レイナルドがしばらく電話の相手の話を聞くと苦笑いする
「それは買い被りというものですよ。私は既に引退をした身ですので、それに今は若き逸材の者達を成長を見守りたいのです。ですが」
次の瞬間レイナルドの目付きが変わる
その目は今まで幾多の戦いをしてきた武人の目だった
「姫の手にした幸せを壊すような輩が居た時は喜んで手を貸しましょう。では」
そう言ってレイナルドは電話を切り車掌室に向かう
その際に列車のランプによって映されたレイナルドの影は
人とようで獣のように見えた
松田と元浜
夏休みに一誠と海水浴に行く予定だったが断られた鬱憤を晴らすべく
二人は思い切ってしゃぶしゃぶ屋に来ていた
「………」
元浜は肉をしゃぶしゃぶしようとすると
「おい、肉二枚になってるぞ。肉を1枚ずつ箸でだな」
松田に指摘され、一枚でしゃぶしゃぶしていると
「違うって肉をしゃぶしゃぶする時は軽く泳がすように」
言われたとおり泳がすように何回もしゃぶしゃぶする
「それ牛肉だろ。牛肉は2、3回サッとくぐらせるだけで十分だって」
「……俺のペースで食わせろよ」