横島忠夫、〇〇〇〇と付き合ったらどうなる?   作:一日三食MEN

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 どうも!今回は久しぶりの古いゲームからのヒロインです!いや~、懐かしい気持ちで書けました。

 設定
  横島は水瀬家で暮らしています。
  ヒロインとは友人関係から始まります。
  原作主人公・相沢祐一は倉田佐祐理と恋人同士です。

 では、スタート!



川澄舞と付き合ったら?(kanon)

 「おお!いいぞ、舞!」

 「あはは~、舞。かわいいですよ~~」

 「相沢!中々いいアイディアじゃないか!佐祐理さんに抱き着かれているのはむかつくから(ごそごそ)・・・くたばれ~~!!!(ずごん!)」

 「ぐっは~~!な、何だ~~!この痛みは!!」

 「あれ、祐一さん。どうしたんですか~?」

 「・・・私、遊ばれてる?」

 男二人と女二人がショッピングモールで楽しんでおり、今はちょっとしたコスプレ店で口数が少ない女子にいろいろ着せて楽しんでいる。

 まず、男二人が横島忠夫と相沢祐一であり・・・男の説明なんぞ特にいらないから飛ばして、女二人の方が「あはは~」と笑顔で笑う女子が倉田佐祐理といいとてもいいところのお嬢様であり、今ではいろいろあって祐一と付き合っている。

 そんな二人がいちゃついているように見えるので、横島は一日一回藁人形の刑で呪っている。そして、口数が少なく目つきが少し怖いが、真っ赤になっているため怖さがなく、かわいく見える女子が川澄舞と言い倉田とは親友の間柄だ。

 「ぐぬぬ、と、ところで、横島はどうなんだ?」

 呪われて苦しんだ胸を押さえながら苦悶な表情で尋ねる相沢。

 「どうって、何をだ?」

 「決まっているだろ。舞の今の姿だよ」

 「俺達は褒めたけど、お前からの感想を待っているぞ」

 「あはは~、答えてあげてください」

 「(きらきら)」

 二人の言葉に目を輝かせる川澄。

 「う、う・・・か、かわいい、ぞ。本当に、な」

 倉田に勧められる形で着る羽目になったゴスロリ衣装。その姿を見て素直に感想を言った。あそこまで純粋に目を輝かせられると横島もセクハラ発言で場をごまかすことができないため、心から思った言葉を言った。

 「(ぱあああ)嬉しい」

 「そ、その笑顔もまた可愛いじゃないか、こんちくしょう!」

 「あはは~、横島さん。口から出てますよ~」

 「ああ、思いっきり本音を続けてしゃべっているぞ」

 「(ぼん!)・・・もくもくりすさん」

 「なあああ!しまった~~!」

 思わず川澄語を言いながら照れる川澄・・・と一緒に真っ赤になる横島。その姿はもはやラブラブカップルのように見え、それを見る本当のカップルの相沢と倉田は微笑ましく見ている。

 

 

 あの小さな公園で横島が出会ったのはこの三人だった。大抵の人ならすごい絶望に落ちた人なら関わり合いになりたくないという気持ちが出て立ち去るだろう。だが、

 

 『あの人、辛そう』

 

 川澄がそう呟き、いつの間にか声をかけていた。相沢と倉田も後を追い、横島の前に立った。

 『・・・好きだったのに、ずっと一緒にいたいと思ったのに、何も気づけなかった』

 だが、横島はその声掛けに気付かないまま後悔の苦しみを口にしていた。降り続ける雨に当たっているのすら気づかないくらいにただただずっとうつむいていたが、

 『・・・ねえ。何してるの?』

 川澄が何と横島の手を握りしめた。その際、持っていた傘を地面に置いて自分も濡れたので慌てて相沢と倉田が濡れないように自分達の傘で守った。

 『・・・君は?』

 これが二人の出会いだった。

 その出会いの後、横島は自分の素性を霊能力と文珠のこと以外は明かした。自分があれだけ苦しんでいた理由であるルシオラのことも話した。それを聞いた三人はとても悲しんでくれた。川澄は握った手に力を入れて

 『私が、悲しませない』

 そう言ってくれた。だが、その言葉は横島からすればその場しのぎの元気づけに聞こえたのかもしれない。初対面であり、小さな偶然がめぐり合わせた。だからこそ、

 

 『君じゃ無理・・・どっか行って』

 

 突き放す言葉を言った。それを聞いた相沢と倉田は怒りに燃えそうになったが、

 『無理じゃない。ずっと、そばにいる』

 川澄の一言がどれだけ思いを決めて言った言葉か、二人は理解したから止まることができた。そして、同時に川澄が何を思って横島にそこまでの想いを見せたのか。そのことを疑問に思った。だが、ここでは話さなかった。

 その日から、横島は相沢が世話になっている水瀬家に世話になることになった。川澄と倉田の家に泊まるのは親が困るだろうと思い、男の相沢の方についていったが、

 『あらあら。同居人が増えましたね』

 『ゆ、祐一。おかえりなんだお!』

 『お、お帰りなさい!祐一君!』

 『祐一!私が先に帰ったわよ!』

 まさか、一対四の男女比のある家でしかも血の繋がりや水瀬秋子と名雪親子しかなく、「うぐう」が口癖の月宮あゆと「あうう」が口癖の沢渡真琴とは昔会った程度の関係だ。そんな家で暮らしているとは思わなかった横島は、

 『おいこら相沢!貴様、ハーレムか!ハーレム男か!これを俺に見せつけるために連れてきたのか!いつも女子からケダモノのような目で見られる俺に自慢するために連れてきたのか!!このやろおお~~!』

 『お、おい!落ち着け。むごごごご~~!』

 と相沢の襟首をつかんで揺さぶりまくったのは懐かしい記憶だ。

 

 少しだけ余談になるが、

 『秋子さん!俺と結婚してください!』

 『了承』

 『へ?い、いや、冗談なんですが・・・』

 『お、お母さん!』

 『うぐう!こ、これが、ぷ、プロポーズなんだね!』

 この家では、横島の冗談のプロポーズに秋子が本気か冗談かわからない返しで皆を唖然とさせる展開が起こったり

 『うぐう・・・(瀕死の状態)』

 『あうう・・・(瀕死の状態)』

 『あらあら、どうしたのかしら?』

 『え、えっと、その、じゃ、ジャムを変えてもらっても・・・(あ、あのジャム、み、美神さんの料理以上の恐怖を感じるぞ!)』

 『ご安心を。甘いのも甘くないのもまだたくさんありますよ、うふ』

 『そ、そうですか(祐一に名雪ちゃん!これがわかっていて逃げたな!)』

 朝食では、向こうの世界以上の恐怖の物体で何故か命の危険を感じたり・・・倉田の手はずで学校に行けるようになった時も、

 『な、名雪が遅刻していない?こんな時間に登校している・・・う、嘘よ!』

 『ひ、ひどいよ!私だってたまにはちゃんと起きるよ!』

 『・・・香里、俺もいまだに信じられないんだ。秋子さんも思わず今朝のおかずを全部甘くないジャムを出すくらい動揺していたからな(それを見てあゆと真琴が失神したし)』

 『ねえ、相沢君。こんな時って、どんな顔をすればいいのかしらね・・・(遠い目)』

 『笑えばいいよ・・・って言いたいけど、俺だってどんな顔すればいいかわからないよ(同じく遠い目)』

 『二人ともひどいよ~~!』

 『そんなに寝坊がひどかったのか、名雪ちゃん(無理もないか。何しろ文珠も『覚』だけでも起きなかったからな。『完』『全』『覚』『醒』の四文字を使わないと起きないって、ある意味すごいぞ)』

 同級生の美坂香里と相沢が遠い目をして窓の向こうを見る。その二人に涙交じりで文句を言う名雪。そんな彼女に文珠を四つも使わないと起きない事実に、呆れと尊敬を込めた視線を送る横島。

 こんなやり取りをしていくうちに、横島も少しずつ元気を取り戻した。

 

 

 話を戻し、何故四人がこうして遊んでいるのかというと、実は倉田と川澄の卒業旅行に二人が招待されたためである。本当はクラスの友人達に誘われたが、

 『あはは~、祐一さん以外の人と行きたくないです~』

 『私は、横島のそばにいないとダメ』

 二人は行くのを断り、相沢と横島を誘ったということだ。

 「やっぱり舞は女サムライが似合うね~。格好いいよ~」

 「ははは。でも、ゴスロリ姿も綺麗だったよな~」

 佐祐理と相沢から褒められて照れるが、

 「ねえ、どう?」

 「ああ、ええぞ!・・・特にその胸が見えそうで見えな「そこじゃない(ばき)」ぐっはあああ!」

 横島は煩悩の目で小さいながらも見えた胸の谷間に夢中だった。見てくれる場所が違うことにムカついて、一発殴ってぶっ飛ばした川澄。

 「やれやれ、だな」

 「ところで・・・祐一さん。佐祐理はどうです?」

 「・・・う(真っ赤)」

 「答えてください~」

 川澄がサムライなら彼女は姫の衣装を着ているのだ。目を背けようとするが回り込まれる。

 「と、とても・・・き、綺麗、です」

 「あはは・・・あ、ありがとう、祐一、さん」

 心からの賛美に嬉しそうにする倉田。

 『佐祐理・・・いいな』

 そんな様子を羨ましそうに見る川澄。やはり、女性なら男にそう言われたいものだ。そして、言ってほしい男性はというと、

 「ほへ~~・・・舞ちゃん、ナース服やレースクイーンのも着て~~」

 ぶっ飛ばされた衝撃で目を回しながらそのようなことを言って気絶していた。

 

 女子二人を着せ変えして、相沢に飯をおごらせて、横島をぶっ飛ばして・・・など、いろんなことを楽しんだが夕方になったので予約を入れていた宿に行った。二部屋とったが、当然男同士と女同士なんて健全なことをするはずがなく、

 「祐一さん。今夜は寝かせませんよ~~。ふふふ~」

 「は、はい(何故だ。今の佐祐理は秋子さんのジャム並みの恐怖を感じる)」

 「う~む、羨ましいが代わりたいと思えないな・・・こっちにも美女がいるからな!」

 「び、美女・・・ぽんぽこたぬきさん!ぽんぽこたぬきさん!」

 相沢と倉田、横島と川澄というわかりきった部屋割りになった。もはや、カップルの方は夜の展開を想像したのか楽しみにしていた・・・相沢の方は恐怖を感じているのは気のせいだ。それぞれの部屋に移動すると、

 「な、なんかすごいな。佐祐理さんがお嬢様っていうのを改めて知った気がする」

 「はちみつくまさん。佐祐理、すごい」

 部屋の内装がすごかった。というのも、この宿は一部屋一泊二食で5万円クラスの宿なのだ。つまり、二部屋で十万円だ。本来なら学生が出せる金額ではないが、この宿のセッティングは佐祐理がやり費用も彼女持ちなのだ。何でも、

 『あはは~、既成事実を作るならこれくらいのことはしないと~』

 とのこと。何気に相沢と結ばれる雰囲気づくりの為にこの宿にしたようだ。そして、その部屋の窓から

 「あ・・・」

 「夕日、綺麗」

 夕日が見られた。その夕日を見入る横島。川澄は様子がおかしいと横顔を見ると、驚いた。

 

 「う、夕日・・・昼と夜の境目に見られる。ぐ、くく、その一瞬、だから・・・美しい。ひっく」

 

 大泣きしながら夕日を見ていたからだ。

 「よこ、しま?」

 「ひっく、ああ、すまないな・・・泣いちゃって」

 「ルシオラさんのこと?」

 「そうだ、あいつが俺に教えてくれたことだ。本当だよな・・・美しいよな」

 話に聞いたルシオラのこと。やはり、ずっと心の中で泣き続けていた。どんなに笑顔を見せても、バカな姿を見せても・・・心は泣いていた。

 

 『横島、私は・・・傍にいるだけじゃ、私を見てくれないの?』

 

 その悲しみをさせないために傍にいる決意をした川澄。だが、悲しみは続いていた事に悔しさを持つ。

 

 

 食事が終わり、それぞれ温泉に入りに行った。

 「ふ~~、気持ちいいな~」

 「ああ、そうだな・・・って横島、どこに行く!」

 「別におかしくないだろう?露天風呂に行くくらい(にやり)」

 「お前、100%女の裸狙いだろ・・・混浴だから」

 にやりと笑う理由、それは混浴だからだ。

 「何を言う!女の裸は男のロマンだ!(ただ景色を楽しむだけだ!)」

 「本当に欲望に忠実だな。本音と建前が逆になっているぞ」

 「褒めるなよ。照れるぜ」

 「褒めてなああああい!!」

 と、こんなやり取りをしながら横島は露天風呂に向かった。相沢はというと、

 「お前はいいよな~~。今夜、佐祐理ちゃんの裸を拝めるんだからさ!」

 「な、なああ!何を言う!そ、そそそそっそそんなこと!」

 「というわけで、てめえは来るな!」

 「い、い、いいい、行くか!バカ野郎!」

 女体を拝めることが決定しているので、横島に出入り口に蹴飛ばされたのであった。

 

 そして、露天風呂に入ったが女はいなかった。女性は男の目を気にしてなかなか入らないものだ。

 「ま、入らないわな」

 だが、横島はそれを知っていたように入った。まるで、一人になりたいように。

 「はああ~~、いけないな。あの夕日を見てからは、ついつい思い出しちまう・・・ルシオラ」

 どうやら、思い出に浸りたい時間が欲しかったようだ。その姿を見せたくないがために一人になれるだろう露天風呂に来たようだ。

 「そういえば、逃亡中に俺と結ばれようとしたよな・・・あの時はそれをしたら死ぬということを知って」

 「俺はそれをどうにかしたくて、必死になって美神さんのところに戻って」

 「本当にどうにかできて、やっとお前と恋人になれたって時に・・・あいつが復活して」

 その思い出に浸っているときは周囲への注意が疎かになるから、女風呂からの出入り口の音に気付かなかった。 「ベスパが襲ってきて、お前は俺を置いて戦いに挑んで」

 「・・・」

 「俺が命がけで守って、死にかけて」

 「・・・」

 「そんな俺に、お前は命の全てを俺に・・・俺に・・・」

 「ぐすぐす、横島(ぎゅ)」

 涙が出そうになった時だった。隣に川澄がいて、手を握って涙を流していた。やっと彼女の存在に気付いた。

 「ま、舞ちゃん!い、いつの間に」

 「さっき、ぐしゅぐしゅ・・・横島、ずっと、辛かった」

 握った手を離して、今度は横島に抱き着いた。彼女の豊満な胸が横島の体に押し付けられる。

 「ちょ、ちょ!む、むむ、胸が!」

 「いい。横島なら・・・私、横島が好き。とっても苦しいのに、我慢し続けて、皆を明るくする。そんな横島が好きだけど・・・辛そうで、私も苦しい」

 ついに目の前までやってきた。灯で見える彼女の裸に目が寄せられる。

 

 「ねえ、横島。私、いちゃダメ?ずっと、そばに・・・いちゃダメ?」 

 

 彼女の気持ち、想い・・・そして本音を聞いた横島。

 「ずっとそばにいる。その言葉・・・出会った時に聞いた」

 「私は、あの時から本気で、あなたのそばにいたい。そう思った。お願い、いさせて」

 二人の影、唇の部分が重なった。すぐに離れたが、川澄の想いは伝わった。

 「舞ちゃん、い、いて、くれるの?」

 「うん・・・離れない」

 「ほ、本当に、は、離れない?」

 「むしろ、離さない」

 影が、唇の部分がもう一回重なった。だが、今度はすぐに離れなかった。二人の腕の影も離さないと言わんばかりにお互いの体を抱きしめあった・・・。

 

 

 次の日、朝起きる横島と川澄。当然二人は布団は一つ枕は二つの状態だ。ついでにいうと、隣の部屋もその状態だ。

 「おはよう、舞ちゃん」

 「・・・違う」

 「あ、ま、舞」

 「うん・・・それ、忠夫」

 嬉しそうに言う川澄に横島も笑みをこぼす。二人とももちろん何も着ていない。

 「ねえ、忠夫」

 「あのさ、舞」

 川澄もまた笑みを出して、横島を見る。

 

 「「ずっと、一緒にいようね」」

 

 お互い小指を出して、指切りげんまんをした。そして、もう一度その想いを見せあうために布団の中に入って・・・そして再び熱い時間が始まった。

 

 

 

 そんな空気に割り込みそうな相沢と倉田はというと・・・、

 「おはよう、佐祐理さん」

 「む~~、違いますよ!」

 「あ、そ、そうだったね。佐祐理」

 「そうです!それですよ、祐一」

 「佐祐理」

 「祐一」

 「「一緒にいましょう・・・ずっとね」」

 隣の部屋の二人もまた同じことをしていたという。さすが親友同士、やることは同じだった。ちゃん♪ちゃん♪

 




 
 やっぱり川澄舞と言ったらはちみつくまさんとぽんぽこたぬきさんですよね~。そこで、私も一つ考えました!作中に出た「もくもくりすさん」は「ありがとう」という意味として見てください!


 次回ですが、初の女体化ヒロインにします。ハイスクールD×Dで女体化が最も似合うあのキャラをヒロインにしました。女体化しなくてもヒロインに見えるあのキャラです!

 その次は・・・全然話を知りませんがリリカルなのはのキャラにしようかと思います!

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