横島忠夫、〇〇〇〇と付き合ったらどうなる? 作:一日三食MEN
どうも、二人目はフェアリーテイルのエルザです!ヒロインは何人もいますが、中々話が纏まりません。ちょっとした性格の違いは大目に見ていただけると幸いです。
では、今回の設定です!
エルザは原作と同じ過去を持っています。
ただし、彼氏候補のあの人は完全に仲間意識であり、話には出ません。
彼女の横島への意識は既に一人の男性としてですが、あまり表に出しません。
横島はギルドに来てもう数年経っていて、皆と仲良しです。名字ではなく、名前で呼ばれています。
大体こんな感じです。では、どうぞ!
ここは、フェアリーテイル。世界中から身寄りのない者達が集まるギルドであり、協力し合い、喧嘩し合い、助け合いをしながらいろんなところからくる仕事をする場所である。
ただ、一つ欠点があるとしたら・・・
「おら、グレイ!燃えちまえ!」
「逆に凍らせてやる!ナツ!」
「サラマンダーが喧嘩するなら俺も!」
「おいこら!俺の飯零れたぞ!」
「筋肉が一番ある俺が勝つ!」
「い~や、俺だ!」
喧嘩が頻繁にあることだ。しかも、いつも懲りずに毎日やり
「やれやれ、これじゃあマスターも泣くな」
「そう言いながら、止めないのエルザ」
「お主ら・・・いい加減にせんか!毎回毎回、ギルドを半壊させるな!」
「今回はマスターがブチ切れているようだからな」
「そうね。でも、気を付けた方がいいわ」
「大丈夫だミラ。十分に「どわあああ!」・・・「気を付けてなかったわね」わ、わ、私の、け、ケーキが。限定ケーキが・・・貴様ら~~!!!!」
このように止めに入っても半壊どころか更にギルドを壊しかけるのだ。
「お。俺、巻き添え・・・なのに」
「え~ん!え~ん!え~ん!」
今飛んできたのは巻き添えをくらわないよう逃げていたが、結局巻き添えをくらった横島だった。限定ケーキを地面に落とされブチ切れたエルザの一撃を一番くらったのは彼であることは言うまでもない。そして、その一撃でギルドが半壊どころか全壊一歩手前になって、マスター・マカロフを号泣させたのも言うまでもない。
そんなある日。
「タダオ。ちょっと話がある」
「え?エルザが、俺に・・・っは!ついにオレもモテ「明日、仕事に付き合え」ですよね~。は~、わかり「終わったら買い物に付き合え」おおお!これはデート!おおっし!任せんしゃい!」
エルザに仕事の付き合いと聞いて最初はがっかりしたが、その後の買い物の付き合いと聞いて俄然やる気に戻った。すぐに準備をしに自宅に戻った。
「あらあら、気合入っているわね」
「そうだな」
「あら?エルザ・・・もしかして、本当にデートのつもりだったの?」
「・・・誰にも言うなよ//」
どうやら、さっきのデートは本当だったようだ。少し顔を赤らめるエルザ。
「それにしても、タダオ君がここにやって来てもう一年がたつのね」
「そうだな。仕事が終わってギルドに戻ろうとした時に見つけたんだったな」
「今は、私を始めいろんな女の人にナンパしまくっているけど」
「あの頃は、全てに絶望していたような感じだったよな・・・リサーナが死んだと思ったあの頃のお前みたいに」
「・・・そうね。私もあの頃に自分を見ているような感じだったわ。だから、放っておけなかったところもあったわね・・・今はむしろどっか行って欲しいけど」
二人とも、親友同士でしんみりと話し合う。
「ははは。今はあれだからな」
「ふふふ、そう言えば昨日着替えを覗かれたのを思い出したわ(ぴき)。今この場に「ミラジェーンさん!そう言えばあなたのコーヒーを」きてくれたから、お仕置きしてあげるわ!「のおおおお!なんじぇええええ!」(ずど~~ん!)」
「・・・着替えを見られて何でそこまで怒るんだ?」
悪魔の姿になったミラジェーンにぶっ飛ばされた横島。感性がずれているエルザは着替えを見られることに怒る親友が疑問だった・・・外まで吹き飛ばされた横島を心配しなかった。
次の日、二人でやる仕事はAランクの仕事であるダンジョンに薬があって、それを取ってきてほしいとの事だった。それだけなら簡単だが・・・
「なあ、エルザ。一つ聞いていいか」
「何だ?言っておくが、仕事の拒否はなしだぞ」
「既にダンジョンに入っていて、なおかつお目当ての薬のある部屋の前にいる以上逃げんわ!俺が聞きたいのは」
息を思いっきり吸い込んで、
「どうして、その薬の部屋にモンスターがわんさかいるんや!」
叫ぶとそのわんさかいるモンスターにばれるので、小声で顔をキスができるくらい迫って問いかけた。だが、仕事中なのでエルザは照れたりしなかった。このモンスターがとても多く手こずるからランクがAだったのだ。
「そりゃ、そうだ。依頼書にも書かれていたぞ」
「どうして教えてくれなかった!」
「・・・お前が、依頼人の女性に夢中だったからだろうが!」
そう言って半ギレして横島を部屋の中に蹴飛ばした。そうなると当然・・・
「ぎゃああああ!来るな~~!来るなら美女希望だ~~!」
「ちょうどいい。囮になれ。その間に薬を取る」
「鬼!悪魔!美神さん!」
「最後は誰だ?・・・まあいい。頑張れよ」
「た、たすぐぼぺぎゃ!」
モンスターにぼこぼこにされながら、何か求愛みたいなことをされながらも逃げ続ける横島。モンスターの方も意地になったのか、部屋から逃げる横島を全員で追いかけた。おかげで、部屋はもぬけの殻となった。
「どないして、俺はこんな目に遭うんや~~~!」
「・・・よし、依頼は達成したな。後は依頼人に渡せば終わりだな」
薬を手に入れて、ダンジョンを出るエルザ。そのまま依頼人のところに向かい薬を渡して無事仕事は達成した。満足して宿に戻ろうとした時に
「あ、あいつを忘れていた」
・・・ダンジョンでいまだに逃げ続ける横島を忘れていたことを思い出した。
慌ててダンジョンの入り口に戻ると、肩で息をしている横島がいた。ただ、そのダンジョンがぶっ壊れており見るも無残な姿になっていた。
「・・・俺、人間の女にもてたい。モンスターの牝にもてたくない!」
いったい何があったのだろうか?地面に顔をつけて号泣していた。元の世界でよく人外にモテていたが、どうやらモンスターにもモテたみたいだ。
「わ、悪かった・・・でも、よく逃げられたな」
「ああ(ぼろぼろ)!サイキック・ソーサーを作りまくって、ぶつけまくって必死に逃げたさ!」
「は、はははは。なるほど・・・だから、ダンジョンが崩壊しているのか」
「ううう!心に傷を負った。もう立ち直れそうも「と、とりあえず、一泊して明日は約束通り買い物に付き合って」そうだった!デートだった!ひゃっほ~~!」
涙をぼろぼろに出しているのを見て、さすがに罪悪感が沸いたエルザは買い物の事を話しに出すと、あっという間に立ち直れそうもないと言おうとしたのに立ち直った。そして、荷物を持ってスキップしながら先を行った。
「やれやれ・・・ふふ」
あれだけ苦しんでいた様子だったのにすぐに立ち直ったことに呆れもしたが、嬉しそうでもあった。
『デート、楽しみにしているぞ』
デートを実は一番楽しみにしているのはエルザだったようだ。
だが、その日の夜にとってとんでもないことが起こった。横島は宿で疲れを癒すために風呂に入り、明日のデートのプランを妄想して楽しみながら部屋に戻ると、
「おら!タダオ!さっさと座れ!」
・・・酒に酔ったのか、浴衣姿で怒り口調になっているエルザがいた。彼女の周りには、既に空になっている酒瓶が数本あった。
「・・・・・・は?」
「座れと言っているだろう!」
「は、はい!」
浴衣が乱れて彼女の標準以上の胸の谷間が見えているが、エルザの気迫に負けて慌てて座ったタダオ。すると、持っている酒瓶をそのまま渡して
「ほら、一気に飲め!」
横島にも飲むよう言った。丁稚時代の気が強い女性には下手になってしまう性分が働いて、すぐに瓶を持って飲み始めた。
「もっとだ!(ごくごくごく)もっと飲め!飲まなかったら、飲ます!」
「へ、へい!」
慌てて次のを飲むと、エルザも満足そうに飲み始めた。もう、止められない・・・。
「ら~か~ら~、ららおはもっろわらいをみりょ!」
「ううう~、こんなに酒癖が悪かったのか~~!」
三十分後に、やっと落ち着いたがすごく密着してくるエルザ。胸やふとももの感触がダイレクトに来る。いつもの横島なら鼻の下を伸ばして、もっと感じたい!もっと見たい!というか、全裸を見せて!なんて言ってエルザを脱がせようとするが、
「ううう、酒くさいし、むご!ごぼ!(無理矢理酒飲ますしで、これじゃあ女体の神秘を見る空気じゃないだろが!)」
匂ってくる酒臭さと絡み酒で無理矢理飲ませてくるため、もうそれができる空気じゃなかった。横島は向こうの世界で上司が飲ませてくるので、耐性もできていたためそれなりに強かった。今回のように絡み酒もあったが、
『何?飲めないっていうの?』
ギロッと鋭い視線を見せて飲まないと殺す!という(本当に)命の危機を感じさせる飲ませ方だった。結局、向こうが強くて最後には横島が酔いつぶれたが。だが、今回は完全に力づくの無理矢理だ。しかも横島は、余り女からのスキンシップに慣れてないため押されるままだ。
「あの、それくらいに」
「gっらのあwらいおありい;!」
「・・・ダメだ、人類の言葉じゃなくなっている」
「mれごあjふぁlぬいう!」
「な!」
すると、いきなりエルザが押し倒してきた。もはや、胸の谷間どころか山の頂上が見える直前まで見せかけていた。
「お、おい!」
「・・・めか?」
「え?」
すると、さっきまで地球外生命体語が元の人類語に戻った。キョトンとする中、エルザは力強く言った。
「私と結婚しろ!それともダメか!」
キョトンから絶句に変わった横島。酒を飲めば理性や自制心が弱くなって、自分の本音も出てくるがまさか告白が出るとは思わなかった。しかも、それがプロポーズなら尚更だ。
「え、えっと・・・」
「私は好きだ!お前が!」
「あうあうmふぇめお」
今度は横島が人類語が話せなくなった。酒の席で想い人に勢いで告白すると言う事はあるだろうけど、プロポーズはない。ましてや、横島は自他共に認める覗きや盗聴をする女の敵。そんな自分に、仕事仲間とずっと見ていた彼女からそれが口から出るなんて思わない。
「どんな苦しみを持っていたのか、それは知らない。私も苦しい過去を持っている。最初は同類として見ていたが、それを誤魔化すように女から嫌われる姿を見た時思った・・・過去を誤魔化すように見せて、苦しいながらも受け入れている姿のお前に目が行きいつの間にか惹かれた」
そして、口から出る想いは続く。横島もいきなりで止める余裕がなかった。
「嫌われながらも、それが彼女達の為と思う姿に・・・恋をした。自分は嫌われ役に徹しようと必死な姿に・・・・・・愛したんだ。そして、その気持ちが止められなくなったんだ!」
すると、彼女は来ていた浴衣を脱いで横島の目の前にその胸の山を見せた。
「だから!私と結婚しろ!」
「あ、あの、ま、まずは」
「カナが言っていた!好きなら体を見せろと!そして、抱かれろと!最後には結婚しろと!」
「いやそれ間違いなく面白半分で」
「だから、私を抱け~~~!!」
「のっわあああああ!」
酒パワー全開のエルザは完全に勢いで突き進む暴走機関車だ。その勢いがありすぎる想いの行動に横島はなす術がなかった・・・。
次の日、エルザの約束通り買い物に付き合う事になったが、
「「・・・あ、あのさ」」
「「!!さ、先に、どうぞ」」
こんな感じで二人とも顔を合わせられないくらい照れている。ましてや、エルザは昨日の記憶があるし彼女の性格上、なかったことになんて言えない・・・想いを抱く横島相手なら尚更だ。
そして、横島の方はと言うと・・・
『その、えっと・・・夫はまだ早いが、恋人なら、いいか?』
動揺を隠しきれないまま、何も着ていない状態で起きたエルザにそう言った。寝起きで一瞬疑問だった彼女だが、思い返してそう言われて理由が分かった。だが、焦ることなく
『構わない!これから、よろしく頼むぞ!』
と笑顔で答えた。とても堂々と答えたと思えるが、
『や、ややややややややややったじょ!よよよよよよよよよこちまと!』
内心は大パニック中だった。そんな状態で買い物の約束を持ち出されたため、何を話せばいいのか分からないままこうなっているのだ。何しろ、昨日までは横島は女とデート中にどこかの服屋で口車で入らせてお色気満点の服を着せて楽しむつもりだったし、エルザも荷物持ちをさせながら想い人と楽しむつもりだった。でも昨晩の事で、もはや両者共に当初の目的ができなくなってしまった。
「と、とりあえず・・・手、をつ、繋ぐ?///」
「あ、ああ///」
照れながらも、横島は興奮してエルザは震えて手を繋いだ。
『くううう!こ、こないなこと、この世界に来て初めてだ!・・・女の人に嫌われる事ばかりしていたのに、その意図をエルザは見抜いていたのか。俺、そんなにつらく見えていたのか・・・エルザなら、いいかもしれないな』
『お、落ち着け私!そう、深い意味はないはず!そう・・・確かカナは恋人同士ならこういう事は当たり前にやる!そう言っていた。そうだ!これは当たり前なんだ!それに、これから先もずっとこういうことをするのが当たり前に・・・当たり前?』
横島は自分の行動の真意を見抜いた彼女を見てある決意を固めた。そして、エルザの方は当たり前と言う言葉に昨日の自分が横島にしたあの行為を思い出した。
「・・・・・・(ぼん!)あう(どさ)」
「?うおおおい!エルザ!ど、どうしたんだ!」
押し倒した以降のあの行為を鮮明に思い出したのか、羞恥心に耐え切れなくなりその場で意識を失った。もはやデートどころではなかった。
『あ。あれを・・・あれが。あ、あたり、ま、え』
意識を失う際に思い出したのは、布団の中で裸で添い寝したシーンだった。
そして、意識を取り戻したのは宿だった。本当は買い物から終わったら荷物をまとめて出るつもりだったが、エルザがこうなってしまったためにもう一泊することになった。彼女が目を覚ました時は、既に夜になっていた。
「おはよう、と言っても夜だけど」
「わ、私は・・・あ、あ」
「いいよ。思い出さなくて・・・大方昨日の事だろ?」
余計に思い出させる言葉だった。一気に真っ赤になって、布団の中にもぐりこんだ。
「・・・なあ、エルザ」
「な、何だ!」
「そのまま聞いてくれ・・・俺な」
焦るエルザの声とは対称に、横島の声は慎重だった。そして、そこから語られた横島の過去。彼女になら話してもいいと思いついに口を開いた・・・もぐりこんだエルザも布団から出て、その話を最後まで聞いた。
話が終わる最後に横島は
「エルザ・・・結婚しような。俺、もう、好きな女を絶対に死なせないから・・・離れたくないから」
懇願にも聞こえるプロポーズを言った。その返事は・・・布団の中でお互い何も着ないで、燃えるくらい熱く濃厚な返事だった。
次の日、ある事情で歩くことがうまくできないエルザは横島に抱き着くように一緒に歩くことになり、その状態でギルドに戻った。二人の雰囲気とエルザの状態を見て、カナとミラジェーンはすぐに察して、
『『おめでとう!赤ちゃん、早く見せてね!』』
なんてことを言ってからかった・・・当然、それを聞いた男達は下品なことを言いまくりながら、嫉妬を持って横島を追いかけまわしたのは言うまでもない。女達もそれなりに恥ずかしい言葉を言いながらエルザに興味津々で問い詰めたのは言うまでもない。最後に、二人して恥ずかしさのあまりギルドを半壊させて、マカロフを泣かせたのも言うまでもなかった・・・。
と言う感じかな?と、思います!因みに、最初の夜に裸で寝たのは本当に抱き着きと添い寝だけであり、その次の夜が・・・皆さんの想像の通りです。まあ、裸で抱き着きと添い寝も十分に恥ずかしいですからね!
と言うか、半分はカナのおかげでもありますね。原作でも結構間違った認識を彼女から教わっていますでしょうし。昔から一緒にいることも多かったですから・・・。
次は、誰にしよう・・・。ヒロイン選ぶのも大変だな。