横島忠夫、〇〇〇〇と付き合ったらどうなる? 作:一日三食MEN
設定
横島はヒロインと同年代と思ってください。
後、同じ派出所で働いています。
今回はいろいろご都合な部分もあると思うので、全て了解したうえで読んでください。
では、スタートです!
「つ、疲れた・・・」
「くそ!あんなのずるいぞ!」
ぐったりしている二人の男がいた。一人はご存知横島忠夫で、もう一人が眉毛の繋がった警官の服を着た手配書に載ってそうな〇力団の幹部そうな顔をしている男・両津勘吉だ。
この二人がいったい何に出ていたのかというと・・・
『秋本コンチェルン主催!秋本麗子の夫決定戦!』
思い付きで決まったような大会だ。
「全くパパったら、こんなことをして・・・でも、忠夫でよかった」
『妻』という文字が書かれたたすきを肩にかけて座っているとても美人で、とても胸が大きく、とてもスタイルも抜群で、とても男からもてまくる綺麗すぎる顔をしている秋本麗子。よく見ると『夫』という文字が書かれたたすきを・・・横島がかけていた。その彼に膝枕をして、嬉しそうにしている。
「幸せだ~~」
「いいわよ。婚約者になったんだからね」
「わしが、もう少しで!(こいつの財産を全部ひとり占めできたのに!)」
どうやら、横島が見事勝ち残って婚約者の座を手に入れたようだ。両津は、財産が独り占めできなかったことに心底悔しがっていた。
こうなったそもそもの原因は世界を代表する会社を持つ麗子の父のほんの些細な一言だった。
事の始まりは、麗子の父親の誕生パーティーだ。そこに世界中からいろんな大企業のお偉いさん達や大富豪などが集合して、彼女の父を祝った。
「わしらって完全に何で来たんだこの野郎。ってところに来たな」
「うんうん!でも・・・こんなに美女がいるなら来てよかった!」
「全く・・・先輩も忠夫さんも少しは自重してくださいよ」
そんなパーティーに普段の警官スタイル(さっきも書いたが顔は完全に警官ではない)の両さんと、モデル体型で結構色っぽいドレスを着ているたくさんの美女達に目力入れて見ている横島(彼はナンパ目的のためタキシードを着ている)と、そんな二人を諫める麗子よりもでかい会社を持つ父を持ち次期社長となった同僚の中川圭一が彼女に誘われて参加していた。
「うふふ。あんな風に全く自分を隠さない人って私友達として好きだな」
「ちょっと、誤解されること言っちゃだめよ!」
横島を見て気に入った妹・優に忠告する麗子。
「栄養補給じゃあああああ!」
「思いっきり食いまくるぞおおおお!」
しばらくすると、出されているたくさんの料理を食いまくった横島と両津。一段落するとまた美女を見てナンパしてふられて(その美女は中川に言い寄って、腹立って呪うも忘れてはいけない)・・・やけ食いをして、またナンパ。その繰り返しだった・・・いったいどこに入っているのか?
そして、麗子が父にプレゼントを渡してパーティーもクライマックスになるところに
「なあ、麗子。わしな、ぜひとも欲しいものがあるんじゃ」
「何?何でもいいわよ」
この一言に、麗子はこう答えた。だが、これがミスだった。
「孫だ!早く、おじいたんと呼ばれたい!」
この瞬間、パーティー会場が一気に静かになった。そして、
「麗子さ~~~ん!それなら俺がお父さんになって「「「「「麗子さん!ぜひ僕が!」」」」」「麗子の夫になればここの財産は全部わしのもの・・・よし!わしもやるぞ!」ぐぎゃああああ!」
横島の一言がきっかけで、一気に未婚の男達が言い寄った。両さんも強欲が働き、言い寄った。そんな彼らに踏まれている横島。
「ちょ、ちょ!」
「がはははは!この際じゃ!麗子の夫は誰になるか大会をやるか!」
「ちょ、ちょっとパパ!」
と、こんなやり取りがあって、本当にその大会が開催されてしまった。しかも、世界中から麗子の夫になりたい男達が約百万人近く集まってしまい、大会当日に横島は彼女に会った。
「大変なことになったな」
「本当になっちゃったわ・・・はあ、あのパパを止められればこんなバカげた大会も終わらせられるのに」
「なら、俺が婚約者にな(べき)ぐへ!」
「真面目に考えなさい!」
「いっつ~~。結構真面目だけどな~~」
頭を悩ます麗子を和ますつもりの冗談だったが、ただ苛立たせただけだった。
「ああもう!どうすればいいのよ!」
「・・・ねえ、麗子さん。もし、俺がさこの大会優勝したら婚約してくれる?」
「私はまだする「そうなると、また同じことをパパさんはやるぞ」・・・ううう、わかったわよ!なってあげるわよ!」
「ほんと!よっしゃああああ!」
どうすればいいのか?と悩む彼女に本気で婚約者になる提案をした横島。彼女のやけくそ気味に了解を取れたことに喜ぶ。
「そうと決まれば、絶対に優勝してやるぞおお!」
意気揚々と出ていく横島。そんな横島に苛立ちを隠せない彼女は
「全く!知らない人や初対面の人となるよりはましだけど・・・あら?何かしらこれ?」
横島が落とした一つの文珠を拾った。その文珠にはこう書かれていた。
『心』
でも、機能しなかった。ただのビー玉と思い横島と会った時に渡そうと決めて、ポケットにしまった。
そして、大会が始まり麗子は優勝席にビキニ姿で、「妻」と書かれたたすきを肩にかけられていた。隣には、夫の席なのか「夫」と書かれたたすきが優勝席に置かれていた。
「ぜえ~~~ったいに!負けん!」
「あいつ(麗子の全財産)は!わしのものじゃあああ!」
数多くいる候補者の中でこの二人は必死に己の目的の為に頑張った。婚約者になるために頑張る横島と財産を独り占めするために麗子を利用しようと頑張る両津。一応、万が一を考えて出場した中川の三人は順調に勝ち進み、ついにベスト4までたどり着いた。見事にこの三人はその中に入った。
ベスト4が決まった時に食事の時間になったので、一端休憩することになった・・・が、
『ぐふふふ!これはちょうどいい!』
金のためなら、卑怯汚い外道を簡単やってのける両津が企みを実行した。
そして、食事が終わり戻ってきたのは
「あれ?ほかの二人は?」
「さあな。大方、勝てないと思って逃げたんじゃないか?(何故こいつが残っている!)」
横島と両津だけであり、中川とあと一人が来なかった。その理由が、
「ううう~、これ絶対先輩の仕業だよ!(ぐるるる)」
「くううう!この白鳥麗次!腹痛などに負け(ぐるるる)ぐおおおお!」
両津が三人の食事に下剤を混ぜておき、中川とあと一人が当たってしまいトイレにこもっているのだ。横島は何故無事なのかというと、
『麗子さん!すっごい格好ですね!いや~~!すっごい眼福物です!この横島忠夫!必ずや優勝して、その体に飛び込んで、うおおおおお!煩悩がたぎってきたあああああ!』
『お願いだから、やめなさい!』
花より団子の逆で、団子より花だった。麗子のビキニ姿(主に胸の谷間に注目)に煩悩が刺激されてその姿を脳裏に焼き付けることに忙しかったために食事することすら忘れていたのだ。そのおかげで、下剤を食らわなくて済んだ。
「それなら俺と両さんの一騎打ちという事か」
「なら、スポーツと行こう!これなら潔く決着がつけられるからな!」
「まあ、別にいいけど」
「では、野球と行こうか(ここは得意分野でやらせてもらうぞ!がはははは!この秋本コンチェルンの全財産がわしのものになるのももうすぐだ!)よし!これで決定だ!」
二人で話していると、野球の一騎打ちが勝負内容と決まった。傍にいた麗子のパパはすぐに用意を始めた。両津は既に勝てる気でいるらしく、酒を飲んで前祝をしていた。そこに
「ちょっと両ちゃん、卑怯よ!潔くと言いながら碌な話し合いもしないで決めるなんて!」
「(ごくごくごく)さ~て、何の事やら?」
麗子が両津のやり方に不満を持って叫んだ。だけど、両津は既に聞く耳持たない。両津お得意の詐欺師のように聞いた話を何も言ってないかのように誤魔化す。
「麗子さん!大丈夫です!麗子さんのナイスバディのためなら、俺に負けはない!(早く助けないと)」
「ちょ・・・な、何を言うのよ!(何?今の)」
「早く勝って麗子さんのちちしりふとももをたっぷり味わうぞ!(麗子さんを早く開放してあげないと!)」
「も、もう何も言わないで!(これ、何なの?)」
そこに横島が麗子のボディをのことをネタに出して勝利宣言をしたが、その横島の言葉と同時に何かが聞こえた。彼女はその事を疑問に思いながら何とか返答した。
横島が(下剤なしの)食事をし始めた姿を見ながら、さっき拾った文珠『心』を手に取った。
「横島の話の時にまるで私を気遣うような声が、これを拾ったら聞こえたわ。いったい、何なのかしら?」
疑問そうにする麗子だが、まさかそれがそうさせているなんて気づけるはずがない。そして、横島も気づいてないことがある。まず一つ目がこの文珠が麗子の手にあること。二つ目がポケットに入れている文珠が勝手に起動していること。最後の三つ目が・・・まさかその文珠が『伝』となり、自分の心が麗子に伝わっていることだ。
つまり、『伝』『心』で『伝』の持つ横島の本心を『心』を持つ文珠の麗子の心に伝える。それがこの文珠の効果なのだ。お互い、いろいろ気付かない中横島の心の声はどんどん出てきた。
「おおお!この肉美味い!(パパさんの勝手な行動でこんな目に遭わされたもんな)」
「このスープは俺のものじゃああ!(麗子さんだって、運命の人は自分で見つけたいだろうに)」
「締めのフルーツも一味違う!(親の所有物みたいな扱いだよな・・・あの頃のルシオラみたいな)」
その中で気になる名前が出た・・・そう、ルシオラだ。
『誰かしら?ルシオラって・・・恋人かしら?』
「よし、腹いっぱいで元気回復!麗子さんのお色気姿で煩悩回復じゃ!(・・・ルシオラ。お前は、本当に・・・満足だったのか?)」
じっと心の声に集中する麗子。どんどんと横島らしくない心の声が聞こえるからだ。
『その言い方。まさか』
「最後のジュースでご馳走様!(俺は、辛いよ。お前が消えて・・・俺の中にいるって言ったのに、感じなくなって・・・しまいには、お前の何もかもがまるで初めからいなかったみたいな、日常に・・・な、って)」
『・・・やはり、死んでしまったのね』
ついには、トラウマの部分まで聞いてしまった麗子。この時、とても心が痛んだ。
「よっしゃ!両さん!パワー回復した俺に勝てると思うなよ!(もちろん、ルシオラと麗子さんが同じとは言わない。だって、ちちしりふともも、更にはお色気は麗子さんが全てを上回っているし!)」
『・・・少し同情したのがばからしく思えたわ』
「わしが負けるはずがなかろう!お前なんぞぶちのめしてくれるわ!」
「ぐふふ、麗子さんのあの姿を見る限り俺に負けはな~~~い!(しかし、状況は少し似ているからこそどうしても麗子さんを助けたい・・・親だからと言って子の意思を封じ込めて、気持ちを苦しめるようなあのパパさんのこの野望は阻止したい!)」
『・・・横島、ありがとう』
途中で横島らしい煩悩が聞こえて呆れもしたが、自分をそこまで助けたいと思ったことが分かり嬉しくなり、少しずつときめきを持ち始めた。
「麗子さんは、俺のものだ!(だから、俺が勝って!婚約者になって!その後嫌われれば!麗子さんは自由だ!思い通りの恋愛ができる!)」
最後の心の声が、彼女に恋心を持たせた。あれだけ煩悩めいたことをいい、自分の婚約者になることに喜びをもっていたのを呆れていたが、実は嫌われるつもりで言っていて全部は自分のための言動だったことに気付けたからだ。それに、世界を代表する社長娘を完全にただの女性・秋本麗子と見ている心の声と、苦しい思いもあるのに自分の為に頑張ろうとする姿に、その想いをどんどん熱くしていく。
『勝ってね。横島・・・いいえ、忠夫』
今だかつて彼女は男性を名前で呼んだことがない。親しい人には「ちゃん」と呼んだりするが、それはただの呼び名だ。男と意識して名前を呼ぶ、それはつまり・・・
『あなたなら、いいわ。ものになっても』
異性として意識した証拠だった。この時に、文珠の効果が切れて二つともなくなった。
そして、肝心の野球勝負は三球投げて打った数が多い方が勝ちという勝負になった。ますます、両津が有利な判定内容になりもう勝つ気満々の両津は嬉しそうにバッターボックスに立った。
「さあ、来い!(三球打って、後は三振すればもう勝ちじゃ!)」
「おうよ・・・見せてやるよ。勝つためなら、俺はなんにでもなるって姿を!」
気合十分の両津に横島は胸に手を置いた。その手には
『変』『態』
これを使った。何故、これにしたのか・・・その理由は、両津はバカ力だけでなくこうしたスポーツに限ってはプロと同等の強さと観察眼を持っているのを横島は知っていたからだ。ましてや、今回は超が付くほどの大金が手に入るかの勝負でもある。欲望が更にそれを強くするはず、
だから、『達』『人』とかでは想像を超えた行動と卑怯な手段を使う彼だから、何かしらの手を打ってくる可能性がある。そういう手に対処する意味も込めてこっちも想像を超えた行動ができる存在として、これにしたのだ。どんな目で見られてもいいから、麗子の為に勝つ!それだけの為に。
「いくぞ!魔球・スーパーバイオレンスマグナムボール!そしてトキコは今!をくらえ!」
「何だその長い魔球の名前は!」
魔球名の長さに思わず突っ込む両津。だが、気にしないで、
「まずはかる~~く、死ねえええええええ!」
横島は魔球を投げた。
「は!」
思わず呆然としてしまい、初球を振り忘れてしまった。しかし、無理もない。何故なら余りにも豪速球だったからだ。観客の皆もまた絶句した。まずは一球目。
「二球目だ!」
「くそ!(これは全力使わないとダメだぞ!何故、こいつに今の球が投げれる!)」
焦る両津に横島はフォームに入った。
「スーパーバイオレンスマグナムボール!そしてトキコは今!に続く第二弾!」
「おいこら!まだあるの(ピカ!)うお!ちょ、おい!何だ、まぶしいぞ!」
そのフォームに入った瞬間・・・何と横島の眼が光りだした。しかも、どんどんまぶしさが強くなっていく。両津も目を細めていく。
「トキコはその後、ジョン・スペクターという外国人と結婚して」
「何で、魔球にそんな説明が入る!というか、全然野球と関係ないじゃないか!」
またもや突っ込む両津・・・まあ、気持ちはわかる。
「トキコ・スペクターという名前えええええ!」
さっきと同じ豪速球に加えて目を眩ますまぶしい光だ。まっすぐのストレートだが、見えにくくなっては打つのが難しい。二球目を空ぶってしまった両津。
「ふ、後一球で終わりだ!」
「おいこら!今のは卑怯だぞ!」
「目を光らせて投げてはだめ。野球のルールにそんな項目あったか!」
「くそ!それを言われると!」
まあ、そんなことできる人間が存在するはずないのであるわけがない。文句もあっさり却下されて、後がなくなったことで、
『こうなったら、わざとデッドボールになってあいつを試合ができないようにボコボコにしてやる!乱闘になればわしの勝ちだ!試合にはトラブルがつきものだからな!』
下種な考えを持った両津。というか、あの豪速球にぶつかろうと言うのがすごいが・・・彼なら大丈夫でしょう。横島君と同じくらいの頑丈な体ですから。
「第三弾・・・トキコはジョンと結婚後、新婚旅行に行くことになった。その行先は」
「(ギラリ)また光りだしやがって・・・だが、わしの眼をなめるなよ!」
魔球第三弾を投げようとまた眼を光らせる。しかし、両津も負けていられない。目を閉じないでボールをしっかり見ている。
「トキコ!宇宙へええええ~~~~!!!」
そのボールを投げた横島。それをしっかり見た両津は両手にしっかり力を入れて、
「もらったあああああ!」
下種な手段を忘れて、バットを力いっぱい握って降りぬこうとしたが、
カクン!
何とボールが九十度上に曲がり、空に向かって上っていった。落ちることなくどんどん上昇を続けるボールの隣に「トキコ」という名札を付けた女性がロケットにしがみついて上昇していく幻を両津は唖然としながら見た。果たしてほかにその幻が見えたのは何人いただろうか・・・。
「よし!三球三振!次は俺の番!」
「ふざけるなあああああ!あんなボールがあるか!」
ふざけた最後のボールに激怒する両津は横島につかみかかろうとするが、
「次の俺の番で三振すればいいだけだろ?それとも、あれだけ勝てると言ったのに三振にできないのかな?」
「ふん!なら、三振にしたらわしの勝ちにしろ!あんなふざけたボールを投げた報いだ!」
「いいぞ!しかし、俺が一球でも打ったら俺の勝ちでいいな!」
「ああ分かった!文句なしだ!(よし、頭にデッドボールさせて動けないようにすればいいだけだ!)」
横島の挑発に乗りながらも、痛めつけようと言う下種な考えを持った両津は自分の勝利がまだあることと、ストレス発散できることに内心ニヤリとしてマウンドに立ったが・・・
「こっちの番だ、いく「おおおお!」な、何だあああ?」
渾身の力を込めてボールを投げようとしたら、もう横島が目を光らせながら片手でバッドを振ろうとしていた。その姿に思わず驚き全身の力が抜け
「(ぴた)・・・っは!ま、まずい!」
だが、横島が動きを止めたことで意識が戻ったがボールが手からすっぽ抜けた。慌てた両津だがもう遅い。
「もらったああああああ!」
見事にそのボールを・・・ホームランにした。いや、正確に言うなら
「・・・・・・が、が、が(ぴくぴく)」
両津の最大級にやばい股間のあの場所にホームランしたのだ。横島の打球で自分が動けなくなってしまった両津はその場で苦しんだ。
だがこれで一球でも打ったら勝ち・・・つまり、横島の勝ちが決まった。
『や、やった!よかった!』
この時麗子は心から嬉しくて、思わず立ち上がってしまった。
これが冒頭の横島が麗子に膝枕してもらっている理由だった。あの後、無事婚約者が横島となり夫決定戦は決着を迎えた。大打撃を受けた両津やトイレから戻った白鳥麗次は納得しなかったが、パパが認めたために意見を覆すことはできない。婚約者決定でその場でまたパーティーが開かれ、横島と麗子は婚約者になったことが全世界に広まった。
それから数日経過して、いつも通勤している公園前派出所で横になっているのだ。全世界から麗子と結婚できなかった男達の嫉妬がこの日までずっと新聞やメールで非難し続けていたために、その対処で二人は休まる時がなく、ようやく勤務日の今日に落ち着けたのだ。因みにその数日の間、両津は何をしていたのかというと。
「くそ!今日もやけ酒だ!行ってくる!」
毎日酒を飲みまくっていた。いつも金儲けで失敗してもすぐにどうでもいいように流す両津でも、今回の事は億どころか兆レベルの金をふいにしたため、とても悔しかったようだ。
「両ちゃん、部長さんが怒っていたわよ。勤務中に酒飲んじゃまずいわ」
「うるさい!部長なんぞこわ「りょおおおおおつうううううう」・・・え?こ、この、心からぞくっとする声は・・・(くる)な、ぶぶぶぶぶぶ、部長ううう!ど、どどどどど、どうしてここに!今日は本庁勤務じゃ!」
「昨日に変更になったんだ!それより、麗子君のあの大会の時から無断欠勤して、しかもずっと酒を飲んでたらしいな!今日は特別室で説教するから覚悟しろ!この大ばか者が!今年の給料はないと思え!」
「お、おおお助けええええ!ぎゃあああああああ!というか、横島や中川もいたのにどうしてわしだけ!」
「バカ者!二人はちゃんと有給申請したから問題ない!お前は既にないくせにサボリばかり!今日は絶対に反省するまで帰さないからな!」
「嫌だあああああ!二人とも見てないで助けんかい!」
飲み屋に行こうとした両津を最大のストッパーの部長が止めて、引きずられていった。横島と麗子に助けを求めたが
「「バイバイ( ´Д`)ノ~バイバイ」」
「貴様ら~~!覚えてろよ~~!」
「(どご)さっさと来ないか!この大ばか者が!」
もちろん二人は手を振ってさようならをする。説教されながら部長が両津をパトカーに入れて発進した。派出所には二人きりとなった。
「ねえ、麗子さん。一つ聞いていいかな?」
「何かしら?」
「・・・俺、どうして婚約者のままなの?君をセクハラしたり、押し倒したりしたんだよ?」
後は嫌われて婚約解消。これが横島の考えていたことだ。だから、この数日の間に横島はそれをしたが麗子は全部受け入れたのだ。襲われはしなかったが十分に嫌われるし、麗子はそれをどんな立場でも訴える心を持っているが何もしないことに疑問だった。
「あなた、人の事は気づくのに自分の事は鈍感なのね」
そう言いながら、麗子は
「好きな人からなら、喜んで受け入れるわ」
横島に少し顔を赤くしながら言った。キョトンとする横島に更に一言。
「だから、この婚約。絶対に破棄しないから・・・覚悟しなさい。いいわね!」
その後、用事で出ていた中川が戻ってきて奥の部屋にやってきたら
「「ちゅ」」
恋人同士のキスをしている二人がいた。音を立てないように引き下がって勤務に戻った中川だった。
因みに両津はというと、
「分かったか。仕事はまじめにするものだ。勘吉、反省してるか?」
「はい、心から、反省、してます・・・」
ある幼稚園児に人生の何たるかを何時間かけて聞かされて、心底反省した・・・が、明日にはまた金儲けに目を輝かせそうな気がするのは、読者(皆様)も思いませんか?
今までで書きずらかったヒロインです。他のマリアちゃんやジョディちゃんに早矢ちゃんなども正直難しい・・・ハーレムにするのは無理だった。
今回もあの漫画のネタを使いました・・・多分知らない人が多いと思うので、どんな漫画かを説明します!これはセクシーコマンドーと言うものです。はっきり言うと、セクシーなんてこれっぽっちもありません。笑い、ただそれだけです。アニメにもなったので、動画サイトとかで見て楽しんでください!
次回をハーレムにしたい!食戟のソーマで今考えているのは極星寮の女子達か、薙切えりな・アリス・緋沙子の三人か。どれがいいかな?その次ですが、生徒会役員共にしようと思います!